
鍵盤がおかしくなり音が出なくなっていて、
奏者の方も「故障している」という報告がありました。
…故障していたとはなぁ、修理できないかなという事で
YAMAHAに問い合わせるも
「修理受付を打ち切り、修理不能」
と言われて、楽器店にも、どこに聞いても「ダメだ、これは」
と言われて、しばらく放置していましたが。
残念ながら廃棄品となることになりました。
一見かなり綺麗なので、清掃で使えそうだなと思ったが・・・
一部の鍵盤がならなく弾ける曲が無いと言われてしまい、
検査も「修理不能」と言われてしまった…
楽器の世界でも「修理部品保有期間切れ」とは…
しかも鍵盤部でどうしようもないとのこと
業者に引き取ってもらっても解体になる、
それなら自分で徹底的に解体して、
木材:チップ化
電子部:廃家電スクラップ業者売却
金属部品:ネジ含む金属再生業者
と徹底分別して廃棄料金を浮かして資源化しようということに
かなり心苦しいが、B-30よお疲れ様でした。
予備のガラス管ヒューズが2種類添付されていました。
使われないまま、廃家電として葬られる…
内部のアンプ基盤や制御している基板が見える。
正直ここまでなら普通のメンテナンスである風景だが、
これからネジをどんどん抜いていき、バラバラになります。
配線をニッパーで切るときは心苦しかった、
昔の配線ではんだ付けして、ステップルで留めてあるので、
分別は切るしかないんだ、70年代中頃の製品というだけあって手作業で
配線をしてあるように思う。
もう戻さずに部品をむしる行為だから、
修理という形じゃなくなってしまう。
最初のオーナーはよろこんで弾いたと思う、
「およげたいやき君」と「キャンディ・キャンディ」のカードが出てきた。
著作権で揉めて原作の再版・アニメの再放送ができない事態になり、
名作ながら封印されている少女漫画・少女アニメなのだ。
(著作権を主張しすぎても馬鹿を見るが、侵害されるのもダメ、難しい)
それを考慮すると元のオーナーさんは結構良いお年をされていると思う、
長い間連れ添った楽器だと思うと尚更申し訳なさを感じる。
そのままゴミにするより余程いい、悪い事をしていないのにこの罪悪感。
最初のオーナーがコイツを手にしたときはよろこんで弾いたことを物語っている、
YAMAHAが修理できれば、コイツも生きるんだが、
補修部品が無いというだけのために廃棄せざる負えないのが無念。
最初好意で譲っていただいた楽器なだけに、心苦しさは増す。
木製家具としてチップ化で再生されるために板状にバラした。
電子部はICはほぼ皆無で大部分をトランジスタで制御していた、
はぁ、なんか疲れた・・・
せめて立派にチップ化されて再生されておくれ、
電子部はスクラップにしておくけど、これも再生に回すから、
せめて資源化されてくれればという思いが残る。
徹底してネジもプラスチックも分別した、
最期に譲ってくれた人、このエレクトーンを大切によろこんで弾いてくれた元オーナーにこういう形で敬意を払うことに。
エレクトーン自体は日本製だが、ユニットは驚いた、
台湾製だった。
(MADE IN TAIWANと表記されている、この頃から台湾製)
最終工程の組み付けを日本で完了させて日本製となる。
ひぇ~最近の家電製品で、中国で基盤を生産して日本に輸入して日本で組み立てて日本製という生産国洗浄が行われているが、
この当時から基板ユニットだけ海外とかあったんだね~
台湾製ユニットで、台湾は基本不買する人はいないので
今みたいに生産国洗浄という卑怯な行為じゃなく、
単にコスト面で台湾でユニットや基板を生産してもらい輸入して、
日本で組んだという事だろう、
ものすごく当時のヤマハは丁寧に組んでて、バラすのも一苦労、
それを考えたら台湾生産したユニット位全然マイナスじゃない。
スピーカーもネジが緩まないように緩み留めで接着剤をつけてあったし、
手抜きは無いね。
譲ってもらって間もないですが寿命でこういう形にしてしまいごめんなさい。
もとのオーナーさん!
.
.
.
.
Posted at 2016/09/04 17:38:33 | |
トラックバック(0) |
日常住宅ネタ | 日記