
去年1月15日 広島県 阿多田島沖の瀬戸内海で起きた
LST4001「おおすみ」衝突事故 を書いていた。
今年1月29日
運輸安全委員会の船舶事故調査報告書を見る限りに於いても初見通り、護衛艦「おおすみ」が保持船であり、遊漁船「とびうお」が避航船の船位関係であった。
輸送艦「おおすみ」は注意喚起信号を鳴らし転舵減速、海上衝突予防法の保持船義務を果し回避努力もした。
では、もう一方の避航義務船である「とびうお」の衝突回避への行動は適切だったのか。
事故発生当時のブログにも書いたように、海上の衝突事故は海事法規を守るだけでは回避できず、注意とマナーや互いの衝突回避努力、海象や物理知識・経験・判断力が必要になる。
前方の危険を察知し緊急に Full Astern(後進強速)を掛けても質量の有る大型船は速力にも拠るが停船距離は自船全長の5倍以上、「おおすみ」ならば約 900mは必要になり、更には後進減速中や低速航行、前進微速時は極端に舵の効きが低下し微妙な回避運動が取れなくなる。
今回と同じ様な海域、船位船速の状況下に於いて輸送艦「おおすみ」に回避できない衝突ならば、足が入った大型タンカーやカーゴを満載した貨物船には避けきれない。
また大型船は狭い水道など海域に拠り 喫水と水深の関係で航路幅一杯を使えない事も多い。
レジャーボート・小型船も大型船と同じ水域水路を同じ国際海事法規に則り航行している。
大型海技免状に比べ小型船舶操縦士は1級でも乗船履歴や訓練は必要なく簡単に買える。
陸上の大型自動車免許より教習時間も遥かに短い事も問題で改善が必要だと自分は考える。
衝突事故を起こせば被害は自船だけで済まず、スキルは当然ながら責任感が問題。
相手船乗組員や乗客の生命、数十億円の船と積荷の責任、事故処理サルベージに海洋汚染。
陸海問わずフラつくチャリや原付(小型漁船、ボート)を見れば自爆テロリストだと思え。
と言って部下には注意喚起していた事もある。
自分はこの事故の死者に鞭打つ気は無く、不幸な海難事故として公平に見ていた。
海難事故も陸上の交通事故と同様に互いが動いている場合、100対0の過失割合は無い。
しかしながら市民団体と称するメンバーらが当時の「おおすみ」艦長と当直士官を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで広島地検に告発状を提出し、もし地検が不起訴処分とする場合は、検察審査会への申立ても検討すると言う。
プロの検証結果や事実に基づく裁定を無視して自衛隊を叩く左巻きマスコミ。
過失が有ろうが無かろうが自衛隊が責任を取るべき絶対悪で必ず罰せなければならない。という思考と目的が自分には到底理解できない。
真に事故の再発防止を求めるなら、相手遊漁船 「とびうお」の回避義務も問うべきである。
この市民団体とやらの主張が罷り通れば、護衛艦だけでなく国際法である海上衝突予防法を遵守する全ての大型船舶は危なくてまともに航行できなくなる。
自衛艦艇だけではなく、大型フェリーやタンカーなど全ての船舶の当直士官や当直部員は緊張感と絶対に事故を起こさないという責任感を持ってブリッジに立つが、胃潰瘍になるのが職務ではない。
自衛隊は人殺しだー、職務怠慢だー、艦長と当直士官を刑務所に入れろ―!って何だ。
こういう類の市民団体とやらの活動目的、連中の理論と頭の構造はどうなっているんだ。
これがCOSCO中国遠洋運輸集団公司のコンテナ船とオネーちゃんを乗せた大企業のボンボン所有の豪華クルーザーの衝突事故でも市民団体と称する連中は今回と同様に騒いだか。
反対運動で立入禁止や航行禁止区域に平然と侵入して入港船や作業船、警戒船を取囲み妨害するバカ左翼の危険行為はスル―するのか。
そればかりか航空機の飛行を妨害し公道を占拠して傍若無人に暴れまわる。
航空法や道交法すら守らぬ連中が憲法9条を護れと喚くな。
脳ミソが左に偏ったマスコミは
運輸安全委員会の船舶事故調査報告書 にある輸送艦「おおすみ」側の反省点と海上自衛隊への改善提案だけを都合よく切り取って記事にするな。
「おおすみ」を一方的に加害者扱いし自衛隊の責任追及を目を血走らせ感情的に偏った報道をした偏向ステーション古舘、ニュース9大越は艦長以下「おおすみ」の全乗組員に謝罪せよ。
今回のISの人質問題も然り、おかしな偏見で責任を追及する笑えないおかしい輩がいる。
テロリスト侵入を阻止する水際対策と旅行者の入国審査緩和で入国管理官が奮闘している。
先日の国会で社民党 又市のオッサンは日本政府と安倍内閣に対して現地への支援だけではなく、中東からの難民の入国手続を早急に緩和して更に多くの難民を受入れろと要求した。
アホか。
各国が中東地域からの入国者に注意を払い監視警戒を強めている時に何を言い出すのか。
こいつは余程バカか、それとも頭が解放戦線、テロリストにシンパシーを感じてるかだ。
そもそも何で北朝鮮の工作員が日本の国会議員に紛れ込んでいるんだ。
一般のシリア難民は国境まで来るのが精一杯であり、彼ら自身もドイツやフランス、北欧で難民認定を受けたがっている。
また中東から遠い日本まで来れる難民は余程の幸運と資金、日本に親戚やコネを持つ恵まれている人達が大半である。
今、難民入国のハードルを下げればテロリストの入国も容易にしISを利する事になる。
やがて必ず過激思想に感化された者達が欧州で大きなテロが起こし難民受入に寛容な国々も国境を閉ざし異教徒の移民を厳しく監視することになる。
前のブログにも書いたが、テロリストの殲滅には地域の治安と教育、経済的な安定が必要。
一時的な遠隔地からの難民受入は何の解決にもならない。
自衛隊と日本政府を目の敵にし防衛力や同盟弱体化を叫び治安安定の足を引く輩が湧く。
戦争に反対するのは日本人なら誰でも当然の事であろう。
しかし平和は誰からも恵んでは貰えない、平和は他者から施される物ではない。
平和を連呼しているだけでは平和は維持できない。
右も左も口を揃えて日本はアメリカのポチだと一つ覚えを繰返し言う。
米国は日本の同盟国であり、それ以上それ以下でもないと言う考えを持ち経済や安全保障に於いて互いに利用し合う間柄である事だと理解せよ。
愚痴を垂れ吠える前に米国に限らず他国の言いなりになる飼犬に成り下がらないよう日本は黙って国力を養い国際発言力と影響力を粛々と高める賢い努力をすべきだ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いから木を見て森は見えない。
何もかも混ぜて考え短絡的な感情で物事の表面だけを見ると10年後の修正は難しくなる。
己の都合、思想でコロコロ変わり矛盾するアホな奴らの話しを聞いていると頭痛がする。
我国の建国の記念日に日本の未来を思ふ。