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2013年06月22日 イイね!

The Pacific Storm  太平洋の嵐 11人の侍

The Pacific Storm  太平洋の嵐 11人の侍6月21日 午前07時50分頃、第2管区海上保安本部に拠ると小型ヨットで太平洋横断に挑戦している辛坊治郎さんと目の不自由な岩本光弘さんの関係事務所から「ヨット船内に海水が浸入した。2人の命に別条は無いが救助して欲しい」との通報があった。

11時44分 海上保安庁の航空機 LAJ500が救難ラフトを最初に発見。

辛坊さんら2人はヨットを放棄し備え付けのライフラフトに移乗しており生存が確認された。

午後13時過、海保から出動要請を受けて発進した海自P3C哨戒機もオレンジ色の同ライフラフトを確認した。

辛坊さんらが乗ったラフトの位置は宮城県金華山沖 1,200km の太平洋上にあって、遭難当時の海況は風速16~18m 波高3~4m。

最初に救助に向かった先遣機が悪天候と燃料切れで救助出来ず引き返した。

17時53分 2機目である岩国基地 第71飛行隊の救難飛行艇 US-2が荒天の中を着水。

18時14分 US-2より救命艇を出して二人を収容、この際に4発のエンジンの内、1発が波を被り停止したがF/Wでエンジンウオッシュ後、再始動し18時23分に離水した。

22時31分 海上自衛隊厚木基地に無事到着した。


到着後、辛坊氏は岩本氏とともに涙を浮かべながら頭を下げ、死も覚悟した漂流を振り返り、「本当に沢山の方にご迷惑を、お掛け致しました。」と謝罪した。

食料は1週間分あったが「体温がどんどん下がっていって明日の夜までもつかな」と死を覚悟。

ライフラフトの中で救助を待っている最中は「何回も上空で(航空機)が旋回して下さっていて。
「とにかく生きよう。大丈夫だから」と、2人で話した。

「たった2人の命を救う為に自衛隊、海上保安庁の何百人の皆さんが命を投げ出す覚悟で、4mの高い波を越えて助けに来て下さった。」

「岩国第71航空隊の皆さんに『訓練でも経験した事が無い』と言う波の中、助けて頂いたおかげで無事に生きて家族の元に帰るという約束を果たす事が出来ました。本当に有り難う御座いました。」


最後に「この国の国民で良かった」と、海上保安庁と海上自衛隊に深く頭を下げ感謝した。




兎に角、二人とも嵐の太平洋から無事に生きて帰って来れて良かった。



海難では水上警察に海保や海自の捜索救助費用は本人や家族に請求される事はなく国民の税金でカバーされる。

自分は政党、政治家や犯罪を非難しボロカスにも書くが、個人への批難は本意ではない。

しかしながらTVで自らを「船乗り、海の男」と称し、海山でのレジャー事故を「自己責任」と発言していた氏の今回の遭難はどうだったのだろうか。

出港前から安全第一を唱えていた辛坊氏はそれなりの準備はしていたと思いたい。

「良い天気だったのに」と遭難された方はよく口にされる。

海や山の天候変化は非常に早い。

巨大貨物船や時化に強い遠洋漁船でも台風や低気圧、前線に伴う突風を予想し荒天大時化を回避する為、早目にコース変更は行う。

海洋気象予測力と正しい判断力は何時の時代になっても航海者にとって重要な条件だ。



レーダーレンジ内に船影や機影が映らなければ安全なのか。 

ヨットの低いスキャナーで良く見えて精々30マイル位、海面下のクジラは勿論、半沈コンテナや流木等の漂流物は映らない。

オートパイロットやレーダープロッティングに拠るアラームが装備されていても目が見えない方、一人に当直を執らせる事は正しい判断だと自分は思わない。

航海当直(ワッチ)とは見張りであり海を眺めているだけではない、当直時間内は針路、船体、機関、海象、船位の安全確認、及び針路修正を行う責任業務である。

また目が見えない人達による陸上での競技ではなく、辛坊氏の航海経験は別にして随伴艇もない独航で危険な外洋に小型艇で乗り出す。

太平洋横断中に転覆等、もしもの時に岩本さんを一人でサポートして生還出来るのか。

辛坊氏が衝突でケガを負ったり、海中転落する場合も有り得る。

随伴艇は必要だし緊急時や当直の事を考えれば、最低限もう一人はクルーが必要だ。

木造やFRP船はWL下の衝突に弱く、大きく割れ裂ければ浸水も早く急激に浮力を失う。

装備されたビルジポンプの操作方法を浸水後に事務所に訊ねたとはどう言う事だろうか。

外洋に出る心構えと体制、気象予測を含め危険予知や訓練が万全であったとは言い難い。


海に投げ出された人間は無力である。


今回の遭難はUS-2が届く海域内で本当に運が良かった。


思った事を書いたが、彼らの上げ足を取ったり責めているのではない。

自分もプロの船員になる前の学生時代、ヨット部に所属しスキッパーとしてヨットレースもやった。

なので彼らヨットマンの気持ちも分るつもりだ。



彼らの冒険は出港前から経験豊かな他の人達の単独横断より気になっていた。

「冒険には危険が付き物。」だと言う人がいる。

しかし遭難すれば仲間を死なせ、多くの人達に迷惑を掛ける事になる。

カッコ良く聞こえるが、無責任でカッコ悪い言葉である。 

無謀と冒険は違う。

冒険にも遭難、事故等の緊急時を想定した綿密な計画と体制が必要だ。


以前より「自己責任」「海山の遭難」について「海山、自然を舐めるな」と、みんカラでも多くの皆さんが書いておられる。

辛坊氏は「救助に沢山の人手や税金を使うことになり、反省しなければいけない事はきりがないぐらいあります。」と涙を流しながら、あらためて謝罪。
さらに「岩本さんを無事に家族の元に帰せてよかった」と声を震わせた。

取材陣から再チャレンジについて質問され「もう一回やりたいとは口が裂けても言えない。」と厳しい表情だった。

また、あなたはコメンテーターとして意見発信する立場だがどうか?と問われると「正直、今後、どの面下げてという思い、自らを省みる時間がいる。今後の仕事は白紙です。」と話し、コメンテーターをしばらく休業することも示唆した。

辛坊さん、ものすごく今は反省されている様だ。

だが、このタイプの人は立ち直りも早く、喉元過ぎればスグに調子が戻る。

自分は知合いでもない辛坊氏の擁護も避難もしないが、

相変わらず検証するでもなく、ただ折れた釘を叩くだけのマスコミの心無い質問は酷い。


しばらくは叩かれそうだが、辛坊さん辛抱だな。




今回、二人を救助した、帝國海軍 長距離雷撃・爆撃 哨戒飛行艇 川西 二式大艇。

違う。




こっちだ。

海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 新明和  二式大艇の血統を受け継ぐ。

日本の飛行艇技術、性能は世界唯一無二。



今回の航海で後悔した辛坊氏も、一つ良い事をした。

荒天時の洋上に於ける救難飛行艇 US-2の優秀な性能と日本国自衛官の技量と勇気、人命救助に対する使命感を世の中に証明してくれた。



太平洋の嵐、11人の侍


訓練や救助でも経験した事が無い荒天、機体試験で行なった事の無い波高での離着水強行。

失敗すれば、二重遭難を招き、遭難者2名と飛行艇乗員11名の命も危険に曝す事態になる。

なればマスコミは騒ぎ強行した自衛隊を批難し、優秀なUS-2も欠陥機扱いする。

荒天、しかも日没前の遠い洋上での救助には様々な危険要因と多くプレッシャーがあった。


最終は現場、艇長の決断であろうが決行した11名の乗員の使命感、これを許可した上官。

自分は、

彼らの身を挺した勇気ある決断に敬服し、日本の自衛官を誇りに思う。



が、成功して当り前、マスコミは自衛隊とUS-2の活躍については何時ものようにスルー。





救難飛行艇 US-2 ”Made in Japan”


中共がアジア、アフリカなど第三世界に中華兵器を供給して軍事属国を目指している現在。

日本は武器輸出三原則は相手により緩和すべき、共同出資や供給により価格低減にもなる。

既に輸出が決まっている国や製品を拡大し、日本と諸国の同盟の関係強化に取組む。




US-2は救難飛行艇だ、武器ではない。  共産、民主、みずほ党、邪魔するな。

衝突したのは海自や米海軍の潜水艦だったかも~って、言い出すなよ。






Posted at 2013/06/22 15:51:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日本の未来 | 日記

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「朝、伸び過ぎた髭も剃らずにお出掛け。
「お誕生日おめでとうございます♡」と言って
くれたのは交通安全協会のおネエちゃんだけ。
自費で5年前と同じ免許証入れのプレゼントw
毎回、焦りまくりボタン連打の深視力検査ww
今年もなんとか運転免許更新を無事にクリア。」
何シテル?   05/25 16:15
元・気楽な海上サラリーマン  現・厳しぃ陸上自営隊  時々・トランスポーター 
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