
14日、日本政府は、フィリピンの台風被害への国際緊急援助活動で、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」に揚陸艦「おおすみ」補給艦「とわだ」の3隻、CH47輸送ヘリ、C-130輸送機など約1000名の派遣を決めた。
国際緊急援助活動としては過去最大規模となる。
揚陸艦「おおすみ」は予定していた沖縄周辺海域での離島防衛訓練を急遽中止して救援派遣準備に入った。
現地では医療活動や防疫、輸送などの支援活動を想定
現在、先遣隊要員がフィリピン政府と調整を進めている
JMSDF DDH-182 ISE for Layte
We commiserate with you over your serious damage from the typhoon Yolanda.
今回の台風被害に遭われた被災者の皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。
11月8日 観測史上最大規模の猛烈な、台風30号 (Yolanda/海燕Haiyan)上陸時の中心付近気圧 895hPa、最大風速 87.5m/s、最大瞬間風速 105m/s が、フィリピン中部を襲った。
レイテ島周辺の被災地では道路が各地で寸断され救援活動は難航、食糧支援も思うように進まず、国連では死者は数千人、家を失った被災者は60万人を超えると見ている。

想像以上に被害は甚大で被災者の状況は深刻。 待っててね日本のオジサン達がスグ行くから
日本国海上自衛隊 災害派遣部隊 JMSDF Rescue Operation for Phillippines
ヘリ搭載護衛艦 「いせ」 DDH-182 ISE ひゅうが型 2番艦 基準排水量 13,950トン

全長 197m 全幅 33m ガスタービン 4基2軸推進 100,000PS 最大速力 30ノット
艦載機 SH-60K哨戒ヘリ 3機 MCH-101掃海輸送ヘリ 1機 最大積載機 11機
兵装 CIWS 20mm対空機関砲 2基 12.7mm重機関銃 7基 HOS-303 3連魚雷発射管 2基
97式短魚雷 対艦潜ミサイルMk.41 VLS 16セル
艦名「いせ」は旧国名「伊勢」に由来し、帝國海軍 航空戦艦「伊勢」に次ぎ二代目。

本艦は従来の軽空母・強襲揚陸艦に匹敵する艦体に広大な全通甲板を配し、艦内容積により多数のヘリを同時運用できる強力な航空運用能力は、優れたゾーン対潜戦能力を実現する。
CICの後部に隣接設置された FIC旗艦運用司令部作戦室は艦隊個艦の戦闘統制用CDSと連接、衛星通信機能には米海軍の基幹指揮回線を併設し高度な日米共同作戦が可能。
優れた指揮旗艦能力は大規模災害時に自治体を迎える対策本部や海外派遣統合司令部の役割を果たし、艦内に集中治療室や手術室を備えた医療設備を有し、大型輸送ヘリや救難ヘリに対応する海上基地として機能し、本来用途である揚陸作戦以外にも災害派遣、国際平和活動や邦人救出等の多彩な任務を柔軟に遂行する。 乗員 360名
揚陸艦 「おおすみ」 LST-4001 OSUMI おおすみ型1番艦 基準排水量 8,900トン

全長 178m 全幅 25.8m 2軸推進ディーゼル2基 26,400PS 最大速力 22ノット
搭載艇 LCAC-1 エアクッション型揚陸艇 2隻 兵装 CIWS 20mm対空機関砲 2基
艦名「おおすみ」は大隅半島に由来し、日本海軍の慣例では特務艦に半島などを命名する。

本艦の全通甲板は複数のヘリ発着運用が容易で後部艦内に設置されたウェルドックに揚陸輸送用ホバークラフト2隻を搭載、岸壁使用時は大型戦車や作業車は艦体両舷サイドランプから車両甲板に直接搬入揚陸可能な優れた輸送能力はドック型強襲揚陸艦級。
陸上部隊 1個普通科中隊戦闘群(約330名と装備品)、民間人の輸送時は約1000名が収容可能で艦内に集中治療室や手術室を備える。 乗員137名(他、揚陸要員330名)

艦載 LCAC-1 エアクッション型揚陸艇
積載能力70トン 90式戦車1両積載可能 搭載最大限界 240名の揚陸を行う。
「おおすみ」は東日本大震災他に1999年のトルコ北西部地震では被災者救援に補給艦「ときわ」掃海母艦「ぶんご」を伴いスタンブールへ派遣出動、2002年 東ティモールへPKO部隊を輸送。
2004年 イラクへ、陸上自衛隊の軽装甲機動車や給水車等など車両70台を護衛艦「むらさめ」と共に輸送している。
また同型艦「くにさき」も、2004年のスマトラ沖地震被災地へ護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」と共に派遣され人道援助活動と援助物資輸送任務に従事した。
補給艦 「とわだ」 AOE-422 TOWADA とわだ型1番艦 基準排水量 8,100トン

全長 167m 全幅 22.0m 2軸推進ディーゼル2基 26,000PS 最大速力 22ノット
兵装 CIWS 20mm対空機関砲 2基
艦名の「とわだ」は十和田湖に由来する。

艦船に対する洋上補給を行うことを目的とし建造、補給ステーションは片舷3ヶ所 計6ヶ所内4ヶ所は給油用・2ヶ所はドライカーゴ用。 給油速度は片舷当たり1分間 約11kℓ。
艦橋後方艦尾の大型ヘリコプター甲板は、MH-53Eクラスの大型ヘリの運用が可能。
また「とわだ」もカンボジア派遣海上輸送補給、インド洋給油活動には7回従事している。
1934年 日本は高い上陸戦遂行能力を持つ世界初のドック型揚陸指揮艦「神州丸」を建造

全長144m 全幅22m 吃水4.2m 基準排水量7,100t 航続距離7,000浬
最高速力20.4kt 機関ボイラー2基 蒸気タービン1基 最大出力7,500馬力
対空指揮施設 兵装 7.5cm単高射砲11門 20mm機関砲6門 7.5cm野砲1門
対潜水中聴音機 爆雷 12cm対潜用迫撃砲1門
最大収容兵員約2,000名 冷房・医務設備 船尾泛水装置
搭載舟艇 八九式中戦車搭載可大発29隻・小発26隻・装甲砲艇4隻・高速偵察艇4隻
搭載航空機 九一式戦闘機・九二式偵察爆撃機 最大12機 搭載機射出カタパルト2基
1937年 帝國陸軍「神州丸」は日華事変勃発直後、天津河口の太沽上陸作戦を初陣に実戦運用を開始、第二次上海事変、マレー作戦と参加、荒天下の揚陸に活躍した。
1942年には航空機運用能力を向上した全通飛行甲板の強襲揚陸艦「あきつ丸」を建造

全長152.1m 全幅22m 基準排水量9,190t 九七式戦闘機13機 大発27隻搭載
対空指揮施設 兵装 7.5cm単高射砲8門 25mm機関砲12門 7.5cm野砲10門
対潜水中聴音機 爆雷60個 12cm対潜用迫撃砲1門
「あきつ丸」は「神州丸」と共に蘭印作戦にも動員されジャワ島の上陸制圧に貢献する。
また爆雷60個を搭載して対馬海峡で対潜哨戒輸送任務も就いた。
この先進的な2隻は後の「おおすみ型LST輸送艦」、「ひゅうが型DDH護衛艦」や強襲揚陸艦の運用にも影響を与えた。
空母機動部隊 第一航空艦隊 旗艦「出雲」

先日、進水した空母型護衛艦 DDH183 「いずも」 全長248.0m 基準排水量19,500トン
帝国海軍の正規空母「飛龍」「加賀」を凌ぎ、米海軍「ヨークタウン」とほぼ同じ規模。
太平洋の半分を欲しがり尖閣、沖縄南西諸島を狙って日本に仇なす国がガタガタ騒ぐな。
中共には日本からのODAで買った カジノ型リサイクル蒸気空母が有るだろ。
輸送護衛艦「いずも」には零戦や九九艦爆、九七艦攻は搭載しない。
今日現在は何処から見ても対潜ヘリ母艦だ。
しかし日本の近海にコソコソと忍び込もうとする潜水艦には脅威となる。
太平洋戦争以来、正規空母機動部隊をまともに実戦運用したのは帝國海軍と米海軍だけだ。
戦前の軍縮条約で保有艦艇が制限されていた事から、大戦では貨客船や給油艦から改装された、空母「隼鷹」や「瑞鳳」などの改造空母が活躍し帝國海軍の貴重な航空戦力を支えた。

隼鷹型航空母艦1番艦「隼鷹」 同型姉妹艦「飛鷹」
「出雲丸」は日本郵船の北米航路用に新造した貨客船であったが、建造途中で航空母艦「飛鷹」に改装され、速力は正規空母の30kt以上に比較して遅く、鋼板が薄く防御能力も見劣りしたが航空機搭載能力は主力空母「蒼龍」に匹敵した。
「いずも型護衛艦」は大型機も収容可能なデッキサイド式エレベーターを装備し既に航空母艦としての素地が整っていて護衛空母に改装する事は技術的に容易ではあるが、固定翼艦載機の導入や操整訓練に早期警戒機を含め航空艦隊の遠征運用には時間が掛かる。
カタパルトやアレスターが不要なF-35BやAV-8B ハリアー II などSTOVL機を運用する場合も耐熱性や重量など飛行甲板の強化や改装が必要になる。
陸上基地から上げる早期警戒管制機(AWACS)のカバーでは遠征するにも限りがある。
また日本の防衛体制と戦術からシーレーン防衛にも空母の遠征運用より対潜、防空。
潜水艦隊や強襲揚陸艦の航空機運用能力の向上に防空護衛艦を増強してイージス艦や攻撃機に長射程巡航ミサイルを搭載する事が急がれる。
衛星やレーダーが発達した現代では先の大戦のように空母機動部隊が直接対峙する海戦の機会も無くなりつつある。
だが艦隊護衛や島嶼防衛・奪還時の制空権維持にエアカバー用の護衛空母は有用。
いずも型護衛艦を近接航空支援や航空戦能力を備えた軽空母に改装する意義は大きい。
攻撃能力の保持は先制攻撃をかける為ではなく、侵略軍を排除し自国領土を奪還する為だ。
四方の海に波風が立ち騒がず、日米同盟が有る限り、日本が再び高速空母機動部隊を編成して、航空艦隊旗艦のマストに、Z旗を掲げる事はない。
1944年10月23~25日 レイテ沖海戦
米海軍第7艦隊と米陸軍上陸部隊がフィリピン・レイテ島及び周辺島嶼の攻略作戦を開始。
帝國海軍連合艦隊はレイテ湾に集結する米海軍輸送部隊を叩き上陸作戦を阻止する為に出撃
第三艦隊 小沢治三郎中将揮下の空母機動部隊は囮となり、ハルゼ―大将揮下の空母機動部隊の北方誘致に成功する。
25日、エンガノ沖の航空戦で空母「瑞鶴」「瑞鳳」軽空母 「千代田」「千歳」を失う。
23日、一方、レイテ湾の米軍輸送部隊の攻撃に向かう 第二艦隊 栗田健男中将の第一遊撃部隊 旗艦の重巡「愛宕」と「摩耶」が米海軍ガトー級潜水艦2隻から雷撃を受けて沈没。
栗田中将は戦艦「大和」に移乗する。
24日、戦艦「武蔵」がシブヤン海で米機動部隊の空襲を受け沈没。
25日、西村祥治中将揮下の別動遊撃部隊はスリガオ海峡で待ち受ける米巡洋駆逐艦隊と会敵し、夜間戦闘で戦艦「山城」「扶桑」重巡「最上」が沈没、西村中将は戦死。
西村艦隊はレイテ湾を目前にして突入は失敗に終わった。
同日、栗田艦隊は針路反転を繰返し、サマール沖で米機動部隊と会敵、重巡「鳥海」「鈴谷」「筑摩」の3隻を失い、米軍輸送部隊を目前にレイテ湾に突入する事なく再び反転し敵主力の撃滅に向かうも会敵せず、ブルネイに帰投途中、米軍機の空襲を受けミンドロ沖で軽巡「能代」を失う。
一方、米海軍は空母「プリンストン」をはじめ、護衛空母3隻 駆逐艦3隻を喪失。
レイテ沖海戦には小沢機動部隊の前衛に航空戦艦に改装された初代「伊勢」も参加した。
また、この海戦が神風特別攻撃隊の初出撃でもあった。
Asian Friendship
アジアには日本の援助を必要としている国がある事を豊になった日本は忘れてはいけない。
東北地方太平洋沖地震でフィリピンは100余名と救助犬数頭からなる援助隊を派遣。
フィリピン医療協会は外科医、救急医療、麻酔医、小児科医など医療隊を編成派遣。
フィリピン沿岸警備隊は医療担当者やダイバーを現地に派遣。
経済的に苦しい国が日本の国難、大災害時に助けてくれた。
日本は受けた恩をけして忘れない。
日本を護り戦う艦隊はアジアの人々を救援する艦隊でもある。
米国は既に在沖縄米軍基地から、約90人の海兵隊員と支援物資を乗せたKC-130輸送機2機とMV-22オスプレイ8機をフィリピンに派遣するなど支援を開始した。

米海軍 第7艦隊所属の空母 CVN-73 USS "George Washington" も寄港先の香港から巡洋艦、駆逐艦と共にフィリピンに急行している。
あれから70年、被災者救援の為に日米の艦隊が再びレイテ湾に向かう事になった。
日本の艦艇は因縁のレイテ湾で米海軍 第7艦隊 空母機動部隊と会する事になる。
しかし今度は敵として対峙するのではなく、日米は友軍だ。
日米両軍は協力して国際緊急援助活動を行う。
中共は隣国フィリピンが苦しんでいる時に南沙や尖閣を盗みに来るな。
日米が艦艇を派遣すれば中共も海軍艦艇を差し向けたがるだろう。
中共よ、よく見ておけ、日米の揚陸能力を、環太平洋同盟の絆を。
日米はフィリピンを見捨てない。
平和を願い守る日本国自衛隊の活躍、奮闘努力を期待する。
「日米軍事力と米軍基地のアピールだ!」
左巻マスコミと反日反米左翼よ、こんな時にまで騒ぎ立てるな。
思想以前に人としての恥を知れ。
豊ではない国で起きた巨大災害は救助は難航させ復旧は長引く。
収穫前に田園や畑も全滅したフィリピンでは災害発生後も多くの人々が餓死、伝染病など命の危険に直面する。
人口の約半数が未成年であるフィリピンの被災者の多くが幼い無力な子供達だ。
自衛隊に任せきりにするのではなく、子供達に自分達も自分に出来る支援をしよう。
日本赤十字フィリピン台風救援金
一人でも多くの子供達が少しでも良いクリスマスを迎えられますように。