
空爆は地上兵力への完璧な殲滅手段ではない。
特に国家として体を成してない名ばかりの国イスラム国
ISILに対しては戦略的な効果も限定される。
トマホーク巡航ミサイルにF/A-18・F-22・AV-8Bに拠る現代の戦術爆撃は厚い装甲を貫くが、攻撃が精密化されるほど情報収集や地上からの正確な誘導が必要になる。
ピンポイント爆撃で機械に拠る誤爆は防げても人的な目標誤認による誘導ミスは防げない。
衛星や地上誘導を駆使した精密爆撃でも地元民間人や捕虜人質への被害を伴う事もある。
また捕虜人質を処刑、虐殺、人身売買を行うISILの民兵は平気で人間を楯にする。
現代では陸上や海上戦闘に於いて近接航空支援は欠かせず、航空兵力が脆弱で対空防御が薄く制空権を保持できない敵の地上部隊に対して戦術爆撃は非常に有効である。
だが空爆だけでは、ISILを壊滅させ完全に排除する事はできず、シリア領内に地上軍としてイラク軍を投入しても米軍特殊部隊やクルド人部隊、シリア両派のサポートが必要になる。
また地上戦で多大な犠牲を払ってもテロリストの早期、完全な掃討は困難で長期戦となる。
軍縮や世界各地からの軍事力撤退にもバランス維持と戦略が必要であり、退却戦、遅滞戦、戦力を整える迎撃戦もある。
元々単一宗派、民族ではない自治政府に不公平な干渉をし治安を確立せず駐留軍を撤退させればイラクとシリア周辺諸国を不安定にする。
オバマは一度シリアで負け、ウクライナで2連敗、再びシリアでプーチンに負けるのか。
米民主党は議席を減らすことになる。
プーチンは空爆だけではなくシリアに地上軍を送ることまで考えている。
が、
天高く馬肥ゆる秋。 現在のところ、日本は平和だ。
太った航空機動騎兵は秋の収穫を狙って「食う爆」を決定。
10月19日(日)08:00 時
A-18 中距離攻撃機 スーパー部長ホーネット別名アリオンで出撃した。
目標は兵庫県の丹波篠山周辺にある秋の味覚、山の幸。
第一目標、松茸。 第二目標、猪肉。 第三目標、蕎麦。 及び栗、黒豆、柿等。
完全なる奇襲攻撃、いや無計画な作戦で離陸直後、六甲北有料道路フルーツフラワーパーク手前、中国道に入る前に渋滞に巻込まれ、それを抜け舞鶴道に入った。
だが第一目標がある篠山出口付近は大渋滞して降りる事もできない。
仕方なく通過してPAで休憩して攻撃目標変更の為に作戦地図を見る。
食欲を我慢できない部隊員が土産屋で大きな枝豆や食べ物を買ってきた。

ココで目標を以前も攻撃した事がある第三目標の蕎麦屋に変更する。
福知山ICから国道9号と426号で出石城へ向かう。
ルートの途中で「もうすぐ、
モンゴル民族博物館」の看板が何枚も執拗に立ててある。
ナビが飛行経路を間違え、モンゴル領空に入り込んでしまったのか。
北方戦闘民族に捕捉されたら、ジンギスカン鍋にされるな。
看板を無視して兵庫県と京都府の境界を低空飛行して12:00過ぎに出石へ到着。
本日は晴天なり。 とても良い天気である。
以前に停めた観光バスや行楽客で満杯の駐機場に着陸、城下町を出石城に向かって歩く。

秋の日曜日、沢山の観光客で賑わう通りには、和服を着た町娘や町人、侍も歩いていた。

城の隣にある町役場では
出石藩 きもの祭り「きものクイーンコンテスト」が行われていた。

広場には新撰組の浪士と眉毛が異常に太い鬼瓦権蔵みたいな ゆるキャラが屯していた。
自分は、ゆるキャラと記念写真を撮りたかったが、何故か自分から、ゆるキャラが逃げる。
他の人とは写真を撮るのに、自分が追えば追うほど、ゆるキャラは顔を背けて逃げる。
何故、一度も会った事も無い自分の顔を見て視線を逸らして逃げるのか。
もしかして自分の事を知ってるのか。
ぬりえの勝負では自分は絶対に負けない。
後で奴の身元を調査したら、
通称 「玄さん」と呼ばれている、お尋ね者であった。
出石城跡に到着した時、秋の空に黒く長い狼煙が城の北西から上がっていた。

腹が減り過ぎて蕎麦を食べる事で頭はいっぱい、城まで上がろう!と言う強者はいない。
自分は朝からずっと操縦し渋滞に巻込まれ、空腹の限界であった。
広場では、イベント司会者の声や音楽が大きな音で流れている。
「きもの美人」コンテストも気になったが、今はどうでも良く只管、蕎麦屋を目指した。

蕎麦屋の前に辿り着くと町内放送スピーカーからサイレンがけたたましく鳴り響いた。
空襲警報か。
蕎麦屋の店内からも人が飛び出して来たが、・・・・・腹が減っては戦は出来ぬ。
周りの騒ぎに構わず、腹ペコの自分達は店に入って蕎麦を注文した。
十割の手打ち皿蕎麦で、一人前(5皿)をツルっと食べた時だった。
消防車がサイレンを鳴らして走り回り、また店の人達が外に出て行った。
先程、自分達が城跡で見た黒い煙は祭りの狼煙ではなく、火事であった。
とても美味しい蕎麦だったが、一人、二人前づつ(10皿)を食べてお腹一杯になる。

隣の席の華奢な老夫婦と青年は一人20皿をぺロリと平らげ「皿そば之証」貰っていた。
店を出て来た道を駐機場に戻って行くと通りに歴史を感じる古い八百屋さんがあった。
大きな栗とバカでかい梨、甘そうな柿、山芋や豆を買って「松茸は置いて無いの」って
店主の親爺さんに聞くと、「わしゃ、貧乏だから松茸なんぞ見た事が無いなぁ」って・・・
「嘘こけ 親爺さん、めっちゃ儲けてるやん。」と自分は思った。
で、駐機場の横にある何時も来た時に買って帰る
美味しいハム屋さんがある。
ここでハム、ソーセージ、ベーコンなどを大量に買貯してトランクに積込。
出石を後にして当初の目的地、篠山に向かう。
尚、11月3日(文化の日)には「
第44回 出石お城まつり」が、行われるそう。
途中、国道426号を走っていると、何と大きな栗が沢山、路端に落ちているの発見!
しかもさっき買った栗と同じくらいデカイ奴らがゴロゴロと神戸では有り得ん自然の恵み。
「緊急停止して拾おう!」かと思ったが、満腹感で戦意喪失、交通量も多く危険が危ない。
大きな栗の木の下で、命を落しても詰まらんので諦める。
片道一車線の3桁国道を制限速度+10km/h 前後で巡航すると、急ぐ車が後方に着く。
自分は直線部で速度を落としキープレフトで後車に譲る。
抜いた車は礼のハザードを出して行く。
意外に走り屋ぽい車はマナーも良く、スマートに追い越して行く事が多い。
バイクのツーリング隊列も一台づつ手を挙げて、挨拶をして気持ち良く抜いていった。
が、しかし極稀に車間距離を詰め、煽り続けるアホがいる。
この日、一台の黒いミニバンがベタ着きして抜きたければ抜けば良いのに抜かない。
自分が狭い一車線だが直線で左に寄りながら減速するもアホは抜かずに煽る煽る・・・
コーナーの度に手前でブレーキランプを余分に点灯させたが、余計に車間を詰めて来る。
そして、数kmを走った峠の登り口、登坂車線で左に寄って進路を譲ると・・・・・
あっ 危ね!
何とアホが幅寄せして来たのである。
おい!・・・
ムキィー!となった自分は無意識に窓を開け「○○○○○!」と叫びアクセルを踏んだ。
並走して黒いピカピカのアルファードに一人で乗っていた、いい歳こいた野郎と目が合う。
アホが更に加速して逃走、怒り爆発のウサビッチも逆襲の追撃を開始。
直ぐにアホに追い着き、ロックオンして短射程バルカンで警告の威嚇射撃。
峠の頂上を越えるとアホは下りコーナーでフラつきセンターラインオーバーが激しくなる。
乗員と重爆装したドノーマルのA18でも60%の近接格闘機動、全く余裕の空戦である。
だが乗員のクレームと品の無い感情的な自分の行動にアホらしくなって速度を落した。
峠を下り終わった麓の信号にアホが引っ掛かっているのが見えた。
「少しだけ、口頭注意させて貰おう。」と、自分は降車と白兵戦用意。
自分がベルトを外して運転席のドアを開けながら、アホの後方に着地停車した瞬間、
何とアホは信号が青に変わる前に赤信号で猛ダッシュして行った。
煽ったうえに幅寄せ。
前車を運転しているのが御年寄りや初心者なら事故を起こす事もある。
折角の紳士な高級車で恥ずかしい運転、未だにあんなアホな奴が日本の道に生息している。
これまでランクルやベンツ、Audiやプジョー、アリオンでも挑発を受けた事は一度もない。
ただパッソでは同じ様に走っていても煽られたりクラクションを鳴らされる事が度々ある。
クルマの大きさや風体、車格や運転者を見て態度を変えるのは卑怯者だ。
学生時代、ヨットや端艇の試合や大会で負けても「陸戦では絶対に負けるな。」
と、先輩に叩き込まれたが短気では長生きできないと社会に出てから知ったOrz。
20代の頃に街で基地外な便衣兵に刺された事もある。
今回はアホな挑発に乗ってしまった自分を深く反省した。
目が疲れて目薬も切れたので、福知山市内の某デパートの薬局に目薬を買いに立ち寄る。
バス停にいたアジア人のグループに「このバスはJRの駅に行きますか。」と尋ねられた。
彼らは日本語も英語も上手に話せなかったが、旅行者ではなく、インドネシアから福知山の企業に塗装の勉強に来ていると言う。
最近のインドネシア人はGARAMを吸わないのか。
音も甘い臭いもしない、日本の冬服を着ていたのでフィリピン人と見分けが付かなかった。
貿易港や観光地でもない福知山で会ったのが意外だった。
モスレムである彼らは食生活に苦労していないだろうか。
昔、自分と一緒にカツ丼を美味そうに食ってから中身が豚だと知って卒倒したインドネシアのクルー達と食後の一服、パチパチ線香花火を思い出す。
そして暗くなった頃に篠山に到着、道の駅に行くも、松茸どころか農産物は総て完売状態。
篠山市内は至る所で祭りの交通規制、何時も行く
大手食堂を目指し閉店前には間にあった。
が、やっと辿り着いた店のおばちゃんに、お目当ての猪丼が売り切れだと言われる(涙
昼間の篠山インター出口の強烈な渋滞、人海戦の破壊力を思い知る。
悔しさいっぱいで、店のおばちゃんに宥められ、牛とろ丼を食べた。
とても美味しかった。
だが、でも、どうしても自分は猪丼が食べたかったから、ここまで来たのである。
地元の人が「もうすぐ前を通る神輿だけでも見て行って」と優しい言葉を掛けてくれた。
腹は一杯になったが心は満たされないまま篠山を後にした。
追い撃ちを掛ける様に、再び帰りも中国道から降りる前から強烈な渋滞に巻込まれる。
やはり、渋滞をモノともしないOH-1 Ninja 650 の早期配備が望まれる。
今回の食う爆は第一目標の松茸に引続き第二目標の猪肉も打ち漏らして失敗に終わった。
六甲山を抜け神戸に到着すると何故か無性にドーナツが食べたくなりミスドに寄って帰る。
「ドーナツ、まいうー!」って、 本日も確実に肥えてしまったOrz。
無計画で衝動的な行動は、食いそびれたり、渋滞に巻込まれるハメになる。
正確な空爆で戦果を上げるには事前に情報収集を行い、確りした作戦計画が必要であった。
今回の戦利品、秋の収穫、栗、梨、柿、枝豆、黒豆、山芋を家で食べた。
めっちゃ美味かった。
自分がうPしている店は皆さんの口に合うのかは分らないが本当に美味しいと思う。
インディアン嘘つかない。
自分は猪と松茸にとても未練があるので、11月中にリベンジの再攻撃を予定している。
因みにA-18 中距離攻撃機 スーパー部長ホーネットは渋滞を含み約220kmを飛行した。
燃料はハイオクだが、満タン状態から60ℓタンク 約4分の1だけの消費だった。
食べ物、ドライブ、イベント、マナー、燃費、たまに自分も、みんカラらしい日記を書ける日もある。