「1st Sbernoskii Rally 2011・Feb・12~13th」
11・12日と長野木曽で開催された楽しいWinter Rallyに
二泊三日パンツ一枚の軽装な自分と自称ジョニー・デップのスウェーデン人 Co.Driverの Hertz 君(見た目は思い切り東洋人)と2名で HB Audi Team じゃなく「BH Audi Team」で参加した。
まだ手術退院後、2週間でリハビリ中なのにアホ。
会社には「友達に運転して貰ってゆっくり木曽の温泉でリハビリ療養して来る。」と 嘘八百馬力。
ドクターにも内緒。 こっそりヘルメットを持ち出し2ヶ月ぶりにA4に乗れるので興奮した。
11日昼前に神戸を出発、夕方に中央道中津川 ICを降りてスグに案の定、右足を激痛に襲われ
何とか左足アクセル&ブレーキで騙しながら運転していたのが、左足も痛くなって、辛抱タマらず、
ナビのヘルツ君に運転を代わって貰って、なんとか旅館に辿り着いた。
美味しい夕食の後にゆっくり体を癒そうと思い温泉に浸かると、お湯が、めちゃくちゃヌルい。
あまりの寒さに、ヘルツ君がスッポンポンで旅館の人を探しに行ったが誰もいない。。。Orz
一緒になった、あくろぽりすさん と震えながらシャワーを浴びてあがり風邪を引きそうになった。
翌朝、聞くと地震で安全装置が働いて温度調整器が停止して水風呂になったと。
今回のラリーは長野木曽の美しい山岳圧雪林道(公道)を閉鎖して行うオールスノーラリー。
チュリニ峠とスウェディッシュの森林とサラエボのボブスレーコースをたして3で割った様なコース
美しく雪化粧された山々を見ながら山岳路を雪煙りをあげて駆け抜ければ、気分はまさにWRC。

まるでヨーロッパのラリーフィールド。(走った事ないが)
同じコースを走っても路面の状況が刻刻と変化してコントロールが難しいのが雪道の楽しさ。
モーグル凸凹ギャップはスカートを傷めない硬さで一安心、路面の雪質は新雪のフカフカ。
しかし、コーナーはタイヤで磨かれてテカテカになっているので少し突っ込み過ぎたり、不用意に
アクセルを開けるとツルンツルン。
ターマックでは痛快なハンドリングも18インチの量産スタッドレスではオーバーステアがキツクなり
ケツ振り過ぎて直線でもカウンターが忙しい。
やはり氷雪路のアタックにはフロントにもLSDが欲しい。
今回は Audiで参加、駆動方式は4WDだがATの営業車。
A4の1700kg近い車両重量も今回、参加された車両中では恐らく一番、重たい。
またMTやDSG搭載車と違い、反応の遅いATミッションが思う様にシフトダウンせず、ホールドさせたい時に勝手にシフトUP したり、また時々失速するので何度もコケそうになる。
同じフルタイム4WDでもラリーのベース車両として作られた国産のランサーEVOやインプレッサの性能には全然かなわないが、大柄で重過ぎる Audi A4 Quattro でも、それなりに遊べた。
SS1・SS2 A4の車載動画 SS1慣熟走行~スタック車牽引~SS2タイムアタック
今時はスパイクじゃないのでスタッドレスを上手に使いこなして速く走る訓練が必要。
SS3の終了後、フロント周りの点検するとドライビングランプのプラスティックのステーが振動で折れてランプがバンパーの中に落ちていた。
バンパーの中はラーメンの屋台の様に明るいw

オフィシャルの作業で、お忙しいグル万さんにまで手伝って頂き親切なエントラントの方に工具やタイラップをお借りして応急修理も暗くなるまでに間に合った。
SS4 最終ナイトステージ あゝチュリニ峠w

最初ヘッドライトが点灯せず焦る(汗
実はライトの故障ではなく、A4を運転するのは久々なのでダイヤルスイッチを忘れてオフのまま
訳が判らず、黙ってアホみたいにパッシングを焦って繰返していた。

夜のチェリニ峠は、真っ暗だ。
自分は二年前の両眼手術後は遠近感がなく動体視力が落ちて特に雪上は何もかも真っ白ろけ~に見えて道と壁の区別も全く付かず、ヤバイのでナビとペースノートに頼りながらの走行。
動画を見て頂ければ判るが、ナビの指示が遅い(危
もしかしたら印度人の可能性も高いナビのHertz君は日本に住んで40年らしいが
未だに右と左と言う日本語をよく間違ってくれるので怖い。
オマケに彼は恐ろしく方向音痴だ、ナビが運転手に道を聞くな。
自分も極度の方向音痴なんで聞かれたら焦る。
SS4 終了後、山岳雪上路の全開走行は燃料消費が激しく、燃料補給に国道に向かう。
「ようこそ御嶽山スキー場」の看板を見て激しく道を間違えた事に気付き、慌てて国道まで、やっと出た頃には思い切り遅くなりスタンドも軒並み閉まっているOrz。
仕方なく残り少ない燃料を更に消費し2時間近く掛けてやっと中津川の手前で満タンにした。
GPSも付いてるのに迷う奴は、アホまるだし。
エントラントの皆さんが暖かい旅館でゆっくり談笑しながら美味しい夕食を召し上がっている頃、
BH Audi Team だけが、己のアホさを恨みながら「旅館の夕飯が終わってしまう~」と、必死に走り続けていた。
他の参加者の方々は明るいうちに給油を済ませたり、きちんと携行缶を用意されていた。
SS7・SS8 ボブスレー見たいに幅員が狭くて所々ツルツル滑るが面白い。
優秀、かつテキトーなナビにも助けられ、雪山で遭難せずに無事帰還できた。
SS1・2は吹雪で計測出来ず、後のSSも路肩に乗り上げてスタックしたり雪壁に突撃する方も多く、1分間隔のスタートでもタイム計測は運次第、前方の車がスタックするとアタック中止になる。
しかし、怒る人は誰もいない、喜んで押したり牽引したり笑いながら楽しそうだ。

誰でも走る時は真剣。でもリザルトや何秒速いだとか細かいタイムなんてどうでもよくなる。
今回も、スピンやスタックもなく無事に完走できた。
パルクフェルメ~SS7 リエゾン区間 Nyon さんの車載で見た A4のケツ
そして、もう一つのドラマがココにある。
目覚ましの音にびっくりして突っ込む!
しかも、脱出時に押して貰ってウイングが取れた Nyon さんw
冬の信州の山の上は、とても寒かったが暖かくて美味しい飲み物や手作りスープやピロシキ。
参加した皆さんの笑顔で朝から晩まで他のイベントで味わえない雰囲気を楽しませて頂いた。
手術後のリハビリには雪道ラリーが良い。
何時もながら事前の通知案内を含めプログラムの進行や安全面にケータリングや細かい気配り
総ての質が高くオーガナイズされているうえ日出から日没まで楽しんで超リーズナブルな参加費
改めてこの楽しく質の高いイベントを企画開催して頂いた
グループA万歳さんとスタッフの皆様に感謝しております、本当に有り難う御座いました。
今年、同じコースを使いオールターマックラリー・ヒルクライムも企画されておられるようだが
スカートや車高を気にせずにガンガン踏めるターマック・イベントも、とても楽しみだ。
次回も、是非参加させて頂きたい。
今回、カメラ大好きのHertz君が沢山写真を撮って来たので
フォトギャラリーにも参加された皆さんの写真も少しですがUPさせて頂いた。
※ナンバーは隠しておりますが、犯罪者ではないので顔は隠しておりません。
もし御都合の悪い方がいらしゃいましたら目隠しますので御連絡下さい。