運転免許試験場。
そこは、みんカラやってるクルマやバイク好きの皆さんなら最低一回は行った事がある場所である。
えっ、行った事がない?
免許・・・・・何それ?(汗
て、言う人も稀にいるかも知れない。
ここ数年、若い人達のクルマ離れが言われている。
恥ずかしながら、うちのウルトラスーパー部長(レジェンド)やエンジンブレーキも知らず運転してた チャーリー 二等兵でさえ普通自動車の運転免許保持者である。
奴らが免許を没収されないのが不思議。
自分は高校生16歳の時、始めて原付、自動二輪免許取得の為に運転免許試験場に行った。
ただ無線技士や小型船舶操縦士の国家資格免許取得は自動二輪免許より早かった。
そして18歳になった時に普通自動車、その後に、大型自動二輪、大型自動車、大型特殊、けん引、と言う具合に仕事や趣味に必要な運転免許を順次、取得した。
それは遠い昔、MFPと暴走族が果てしない戦いを繰り広げていたバカかりし頃の話。
自分は赤いシャコタン
三分割のセリカに乗る頭の容量がトゥーカッターと同レベルだった。
アナーキーロードの西にある田舎道の直線。
「 アクセル全開ブッ飛ばせー、ナイトライダー様のお通りだ~!wwwww」って
待機する白バイの目前で追越し禁止をやったうえ、かなりの猛スピードで通過した。
ヤバい・・・・・
スグに白バイの追跡に気付いたが、ハイウェイの支配者は更にアクセルを床まで踏んだ。
「出て来い腰抜けのアヒルども~!」・・・と、叫ぶ余裕も点数もまったく無い。
数kmを走った所で赤信号に引っ掛り、ナイトライダーは明日への逃亡を諦めて停止する。
が、窓を締め切り「♪コンポも全開バリバリ~♪」ってステレオを大音量にした。
わざとである。
白バイは交差点脇の空き地に停まり、大柄なターミネーターの様な隊員が降りた。
当時、白バイ隊員の制服は黒い革ジャンに真っ白いマフラーとキャツアイのサングラス。
まるで横浜銀蠅の Johnny である。
サングラスの大柄で黒いターミネーターは、こちらに向いザクの様にゆっくり歩いて来た。
・・・マ、マズイ。
応戦したいが、セリカにはショットガンもビームライフルも積んでない。
「ああ~何にも聞こえな~い」って自分は咄嗟に佐村河内氏の様に気付かないフリをした。
自分があっちの方を向いて無視してるとセリカの窓をノックして低いドスの利いた声で一言
「脇に寄せて。」
厳つい大柄の黒いターミネーターは、ハッキリした冷たい日本語で話した。
「免許証。」
こっそり&チラッと横目で外を見ると、サイバーダイン T-800型 ジョニー隊員が仁王立ち。
・・・めっちゃマズイ。
「何でしょうか?」と自分は、とぼけてみたが・・・。
サングラスの奥から鋭い眼光と殺気を感じる。
自分は無言の重圧に耐えられず、仕方なく窓を開け免許証を見せた。
ジョニー隊員は手にした免許証の真っ赤な裏側をじっと見て低い声で言った。
「ゲームオーバー。・・・・・降りて。」
自分は白バイの所に連れて行かれ、計測した速度メーターを見せられた。
「ここ、何キロ制限か知ってるか?」と、ジョニー隊員。
・・・最悪。
自分は「無言。」ただ只管、不利にならぬように沈黙黙秘を続けていた。
同時に言い分を考える自分の頭は既にフル回転オーバーヒート状態。
更にジョニー隊員は黙ったままセリカを一周しながら、ゆっくり見回わして頷いた。
「アカンな。」
再び沈黙を破る交機の整備不良死刑。的な冷たい一言。
・・・はい、終了。
これで自分の青春、短い人生も儚く終ったOrzと思った。
駄菓子菓子、
暫く沈黙を続けていたジョニー隊員の口から出た言葉は・・・・・
「今日は行ってヨシ。」
・・・・・えっ?
ボロカスに言われ切符を切られるのを覚悟していた自分は自分の耳を疑い唖然とした。
今までめっちゃ怒っていたハズのジョニー隊員は、ゆっくりと優しくこう話した。
「俺に約束してくれ、もう無茶な運転は絶対やらんと。」
勿論、頭も年齢も未成年であった自分は小学校の運動会でも出したことない元気な声で
「はい!」と即答した。
「若いのに、こんな田舎道の上で死んだら詰まらんぞ、お袋さんを泣かすなよ。」
と、ジョニー隊員はニヒルに笑い、彼の白バイは来た方向へ走り去った。
カ、カッコいい、 カッコ良過ぎる・・・・・・夜空を見るたび思い出す。
トゥーカッター見たかよ、 オマエにも見せてやりたかったぜ。
自分の運転が、その日を境に変わった事は言うまでもない。
♪何時も俺達、傷だらけ、汗に塗れて陽が暮れる。
コレ、マジな昭和のお話し。
昭和には人間らしい警官、取締や更生方法もあった。
単純な野郎、アホな奴だと思われても、自分は本当に嬉しかったのである。
人にも拠るが、家庭裁判所に鑑別所、缶詰工場の様な青少年の社会更生システムや弁護士よりも現場警察官の態度や言葉は人の心に影響を与えるものである。
しかし平成の世ではレジのレシートの様に会計し、機械的にデジタルな判定を下す。
薬物や飲酒運転は論外だが歩行者の優先保護、一旦停止と徐行の厳守、安全確認の励行。
これだけでも交通事故を起こす確率をかなり減らす事ができる。
実際、震災後は毎日大型に乗っていた自分は何十年も交通事故や一般道での違反はない。
ゴールドで長く過ごした時期もあったが高速道で速度超過、MFPのステルス型インターセプターに捕捉され、今はブルーに戻っている。
聖人でも善人でもない自分は交通違反をする事もある。
最近は物陰に隠れて駐車時間を計る婦人警官がいる。
悪質な違反常習者の取締にレーダーや覆面車両も必要だが、交通量の少ない道路での点数稼ぎ的な駐車違反、ネズミ捕りや覆面車両による挑発的な取締はやるべきではない。
警察官やパトカー、白バイ、赤色灯を回した覆面取締車両は姿を見せるだけでも、交通事故防止や交通違反の抑止となる。
違反の検挙数を上げる事ではなく事故防止や違反を減らすのが交通警察の任務ではないか。
事故や違反は少ないのは良い事であり警察が検挙数やノルマに追われる制度もおかしい。
しかし己が交通違反をして検挙され、逆恨みするのは如何なものか。
警察を忌み嫌う人がいる、国家権力が~!とか、人権侵害、弾圧だ~!とか。
反体制を趣味にするアホな左翼じゃあるまいし。
ただ警官にも気持ち良い人もいれば、横柄な態度をとり性格や頭の悪い奴もいるのは事実。
基本、悪人が警官になっちゃいかんわな。
特に人の人生や会社の運命を決める公安委員会の行政処分聴聞官は検事同様に氏名を公表し、慎重且つ、真摯な対応をとれる社会経験豊かな有識者が任命されるべきである。
人権や法的に無くす訳にはいかない形式だけの聴聞会は時間と税金の無駄になっている。
自分は運転免許試験場には行政処分の短縮講習を受ける為に何度か行った事がある。
皆気持ちが暗く沈んでいるせいか自分以外のクラスメートは全員アホか極悪人に見える。
また隣接する運転免許更新センターでは免許の更新時事に大型と牽引に必要な深視力の検査で何時も苦しめられる。
視力は病気や年齢が左右する。
人によっては大きな精神的な悩みでもある事を理解すべきだ。
試験場は親切な職員が大半だが中には無神経な言葉を吐く意地の悪いオッサンもいる。
警察に知人が多い自分でも運転免許試験場が嫌いであり、用事が無い限り行きたくない。
先日、MFPのマカフィー隊長から
第4回 兵庫県警白バイ安全運転競技大会開催にお誘いの連絡があった。
場所は運転免許試験場、マカフィー隊長は以前、某署で白バイ VFR800P をじっくり見せてくれ、色々と説明もしてくれた元 白バイ隊員であり、バイクが大好きで白バイに乗る為に警察官になったと言う人、気持ちの良い、とても優しいオジサンである。
と、言う事で、あまりイメージが良くない運転免許試験場に先週、10月18日(土)に、バイク大好きの
viper_zero二尉 と二人で見に行ってきた。
因みに前日の10月17日は飲酒運転の車に衝突されて亡くなった弟の命日であった。
この日はA4 Quattroで出撃、予め確保しておいた駐車場に駐機し、早着し腹が減ったので場内の食堂でミニカレーラーメンセットを食べ終えると開会式が始まった。

兵庫県下の各暑から選ばれた優秀な選手と白バイ CB1300PとVFR800P が並ぶ。
県警高速隊のインターセプターも展示されていた。

車両説明してくれたMFP隊員は、なかなか男前の好青年であった。
この車両のホイールは鉄鍋とプラスティック鍋蓋であった。

タイヤはBS製のMFPスペシャルでショルダー部までよく使われている。
自分の目で見て触ったが、トレッドは固く、残り溝も多くはない。
法的には問題ないが雨天の追跡任務は危なそうである。
県も安全運行に必要な消耗品であるタイヤとブレーキには予算を取ってあげて欲しい。
で、いよいよ競技開始。
本日参加の隊員は普段の白バイ乗務や警邏とは違う競争本能、攻める競技者の目付きだ。
しかし白バイ隊員も人の子、熱くなり責め過ぎたり、あがったりしてエンスト、転倒や接触もある。
全開にスロットルを絞り込む手首、メリハリ効いたブレーキングと荷重移動のリズム感。
しつこいまでの基本ニーグリップ、軋むエンジン、VTECサウンド、ガードを削る音、
VFRもP仕様はアップハンドル、白バイの前傾姿勢は迫力がある。
これが白バイの本気走り。 バランス走行操縦競技 傾斜走行操縦(スラローム)競技
採点はコース逸脱・転倒・障害物パイロン接触・一時不停止・後方不確認等の減点方式
画面では解かり難いが、最初のバランス走行競技は、かなり狭路に設定されている。
また白バイはガード類がある為、バンク角が浅く、パイロンタッチしやすい。
MAXターンはやらないが、リアブレーキを使い大型バイクが苦手とする小径ターンを難無くこなす。
選手が振り向き様に大声で「タクシー!」と叫んでいるがタクシーを呼んでいるのではない。
こんな所でタクシーは拾えない。
これは後方確認を形だけではなく、その都度、係員が上げるプラカードに書かれた違う車種を正確に読み取らなければならない採点審査の一つでもあるからだ。
他に「四輪車」「貨物車」「バス」などのカードもあるが、舌を噛む恐れがあり、タイムに影響するので、「89式装甲戦闘車」とか「87式偵察警戒車」のカードは無い。
余談だが昔、デルタで国道18号の軽井沢付近を巡航中に対向車線を行く白バイと出会った。
白バイはスグにUターンして来て自分を停止させ、
インテグラーレのフロントホイールの冷却フィンの僅かなフェンダーはみ出しを指摘し整備不良を切られた事がある。
約100km/h の速度差で一瞬の擦れ違いだが、白バイの動体視力、洞察力の鋭さに参った。
また今回は若い隊員達に混じり、50歳で現役の白バイ隊員を務めているという、熱いオヤジさんの走りを秘かに自分は応援していた。
白バイ特別訓練員による集団アトラクション走行 エエ音させとる。
フル装備のCB1300Pの車重は約350kgs。
白バイ隊員から、テクニックをいくら盗んでも逮捕はされないw
が、6台の白バイに一斉にサイレンを鳴らされ、ギクッ!として脈が上がった事は内緒。
やはり赤ランプとサイレンは心臓に悪い。
ナイトライダーから善人に生まれ変わったつもりだが自分のトラウマになっている様だ。
が、熱い走りを見て、すぐにバイクに乗りたくなった。

で、心を落ち着かせる為に自分は「ぬりえチャンピオンシップ」に挑戦し、ゆるキャラと勝負した。
何を隠そう、自分は地元では有名な「ぬりえマイスター」だと言う事を付け加えておく。
参加された隊員の皆さん、お疲れさまです。 とても良い休日となりました。
これからもバイク乗りの模範となり腕を磨き、忠実、公正な交通違反取締と交通事故防止、安全運転普及に励んで頂きたい。
翌19日の日曜日、A18 中距離攻撃機 スーパーホーネット 別名 アリオンで空爆に出撃、
空爆戦果レポートは、また後ほど。