ミドルパワーLED多連装ルームランプ製作②

さて、LED基板ができたら、次は定電流回路を組みます。

回路図はこんな感じです。定電流回路ではメジャーな「カレントミラー」という種類です。比較的お手軽に大量のLEDに定電流を供給することができます。
回路図の左上にある定電流源は、レギュレータICのLM317を使いました。

本当は全LEDに定格いっぱいの100mAを流したいところですが、発熱や消費電力の関係でちょっと絞っています。

カレントミラーでは、使うトランジスタや抵抗の特性がばらついていると、うまく定電流になりません。なので、複数のトランジスタ・抵抗から特性の近い物を選別します。
（トランジスタはVbeを、抵抗は抵抗値を合わせました）

スペースの関係上、トランジスタ・抵抗共にチップ部品を使いました。

いきなり出てきたコレは、定電流回路を載せるヒートシンクです。
実は今回、定電流回路はLED基板とは別体にしました。これは、LEDの発熱と定電流回路の発熱を分けて、熱が集中しないようにする作戦なのです。

ヒートシンクには前処理としてHayacoatMark2（絶縁スプレー）を塗布しておきます。

ヒートシンクに伝熱絶縁両面テープを貼り、そこにガラエポのシール基板を貼り付けます。
チップ部品で回路を組む時にはコレが楽ちんです♪

シール基板にトランジスタ・抵抗を半田付けしたところです。これでもスペースはいっぱいいっぱいですねぇ。

後は、ヒートシンクにLM317を固定して、それぞれの部品をリード線で配線していきます。

次は電源取り出し用のダミーバルブを作ります。
材料はコチラ。端子金属とABSのパイプ、あとコネクタです。（あ、配線が写ってませんが当然必要ですw）
端子金属は、純正のバルブを破壊して取ってもいいですが、面倒なので購入しました。（2個で50円だったかな？）

ABSのパイプはリューターで削ってコネクタが埋め込めるように加工します。端子金属とコネクタの配線が終わったら、2液性のエポキシ接着剤でそれぞれを接着します。

完成したものがコチラ。
定電流回路が乗っかっている電源ブロック（ヒートシンク）が異様ですね(^^;)