点火時期調整

　ヘッド外し付けの際にはディストリビューターも外し付けしました。付け戻し時には一応アイドリング状態で調子を見ながらも、以前の調子のよかったままの位置角度にセットしました。
　本日、反時計回りに結構ずらしまわして点火時期を遅らせてみました。なんと、パワートルクが戻り、水温上昇もずっと抑えられて水温計針は真ん中辺で落ち着いています、昨日より気温が少し低かったかもしれぬにしても、、。機械いじりで、ちょっとの手を加えてこれほど劇的な成果を得られることはまずありません。四十数年前に友人のミニカスキッパー２スト３６０ｃｃ２気筒を数十Ｋｍ運転したことがあったのですが、ひどくブツブツ言ってふけの悪いエンジンでした。途中で降りてディストリビューターをおもむろにひねり回してやったところ、とたんに快調に走りだしたことがありました。その時以来の快挙です。
　フラットヘッドピストンに入れ替えて圧縮比が上がっています。燃焼室容積は減って可燃性ガス体積は小さくなりましたから、火の回りが早くなったのでしょうか？圧縮圧力が強くなって爆発力が増した、ということは爆発速度が速くなった？そんなことで、圧縮比が上がって従来通りの点火時期では早すぎるということになったのでしょうか？（後日確認したところ、デスビ軸駆動ギヤが遅角方向に３０°ほどもずれ回っていました。デスビを差し戻し入れの際に回転軸をこねくり回したせいで、駆動ギヤが反時計回りに捩じり回されて浮き上がり、位置が変わってしまったようです。駆動ギヤ位置を戻したら、デスビ取付快調位置は元通りでした。）