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お酒貰いました
正直な話、ポルシェと言えば911、
911こそがポルシェだという気持ちはあります。
ボクスターはポルシェ色が薄まっていると思いますが、
それは駆動方式の違いからだと感じています。
発進時の、背中が押されていく様なトラクションの掛かり方。
減速時の、まるで腰を落とす様な安定した姿勢。
そして、カーブでは曲がらない(*)。
*: 曲げられないのは私だけらしい
全ては特異な駆動方式から来る事は、
ポルシェオーナーであれば誰しも理解している事でしょう。
このクセの強い乗り物を上手く運転出来た時の喜びが
ポルシェファンの源泉であろうと思います。
997でさえクセの強さを感じましたから、
996や空冷はもっと顕著であろうなと。
ボクスターは違います。
コーナリングの苦悶から解放され自由を得た気分になります。
利便性を捨て、走る為の効率を最優先したレイアウト。
ミッドシップとは誠に贅沢な乗り物だと思います。
ミッドシップは四台目なのですが、ここまでコーナリングの
爽快さを感じた事はありませんでした。何れもスーパー
スポーツの類だったので、電子制御に守られた走りしか
経験してこなかったからだと思います。
そう、ボクスターに感じるのは爽快感です。
軽快なハンドリングに加えて、エンジンの吹け上がりも良し。
普通にドライブを楽しんでいる限り、このボクスターから
得られる物は爽快感以外の何物でもありません。
他にも色々列挙すると、
・屋根が開く
987の外観はボクスターよりもケイマンの方が好みです。
ルーフラインとリアフェンダーのバランスがとても良い。
ですが、やはりオープンカーの解放感が勝りました。
・細いタイヤ
フロント55%、リア50%とマイルドな偏平率。
乗り心地の良さは当然タイヤも寄与していると思われます。
そして何より懐に優しい。
・低燃費
まだ給油のログは少ないのですが、1リッターあたり
8kmとか9kmとか走ります。
勿論、国産のコンパクトカーには遠く及ばないのですが、
スポーツカーとしては十分燃費が良いクルマです。
・積載性
987はフロントのトランクが大きいです。
スーパーで買った食料品を難なく収納出来ます。
フロントだけで事足りるのでリアは使った事がありません。
・話題の先進装備無し
最近のクルマはインターネットにも接続出来、
遠隔からスマホで色々出来たり、他にも便利な機能が盛り沢山。
その様な物は個人的には不要です。
運転中は音楽すら聴きません。
2000年代のクルマなのでガジェット風味な部分は殆ど無く、
運転する為だけにクルマに乗る人向きです。
当然ながら高度な運転支援機能もありません。
これは有った方が良い気もしますが、
この時代のポルシェには搭載していません。
・イイモノ感
これは過去のブログでも書きましたが、ステアリングを握り、
ガスペダルを踏み、ブレーキを掛ける。時には変速もする。
その操作をする過程で伝わる信頼感がとても好ましいです。
世の中にはもっと良いクルマが存在すると思いますが、
その様な世界の事は分かりません。
ちなみに、スイッチやレバー類の安っぽさはご愛敬です。
その辺りのイイモノ感は求めていません。
・見た目
この表現は誤解を招きやすいのですが、敢えて使います。
控えめなフェンダーラインとか、ちんまりとした幌とか、
911とは違ってお洒落な印象を受けます。
イタ車のオープンの様に目立たない所もポイント高いと思います。
誰しもが目立ちたくてオープンカーを選ぶ訳ではないです。
ヘッドライトは威圧感とか睨みを効かせるとか、
不穏な要素が無いのでクルマとしての存在が友好的です。
動力性能は普通、アピアランスも尖っていない。
でも屋根は開くし走れば爽快感に浸れる。
普通のクルマとして気軽に楽しめる所が一番のお気に入りです。
Posted at 2022/09/24 22:42:07 | |
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