一昨日-昨日と行っていたもてぎ翌日の仕事は辛いからと本日有給を取っていた。
そこで、ふとマツダのページを見たところ平日限定で以前少し試乗した事のある
アクセラスポーツが1日試乗可能というので申し込み乗ってみた。
試乗グレードはXD(6MT)。
1日乗れるという事で、いつもの単距離試乗ではとても確かめられない
高速・ワインディングでの乗り味を中心にチェックした。
まず駒形~渋川伊香保ICまで高速を走る。
まず関心したのは直進安定性の高さ。
100km/hだろうが、手を一瞬離してみても全くぶれる事なく真っ直ぐ進んでいく。
そしてディーゼルだけあって、1000rpm程度の低い回転数からでも
グイグイと加速する。 5000rpmまで気持ち良く回る良い意味でディーゼル
らしくないフィーリングだが、やはりATでまったり乗る方が合っているのだと思う。
(そういう意味では、先代のMSアクセラの後継ではないだろう)
......実は私はこれまでクルコン付のクルマに乗っても、その設定の仕方が
わからず使えなかった。 しかし、アクセラのステアリングスイッチ類は
非常に判り易く容易にセットが出来た。 メーター上に表示されるヘッドアップディスプレイの存在も寄与しているのではないかと思った。
少し気になったのは足回り。
確かに直進安定性は抜群なのだが、大きく・急に車体を左右に振ってみると
激しくロールする。 ステアリングの応答性は良いものの、もう少し固めてもよかった気がした。
高速を降り、せっかくならと温泉へ向かったのだが
出口の方向を間違えUターンせざるを得なかった。
そこで交差点にてUターンしたのだが、215/45R18という大径タイヤながら
非常に小回りが利く事に関心した。
数kmだけ下道を走り、スカイテルメ渋川に到着。
予報されていた雨も降らず、露天風呂や休憩スペースからは
上毛三山も見えて良い景色を見る事が出来た(ただ、露天からは壁際に立たないと見えない)。
次にワインディング、という事で榛名山へ向かった。
その道中であるが、FF車にしてはロングノーズで且つ現代のクルマの例に
漏れずボンネットが見えない形状をしている為左前方の見切りが悪かった。
左折する側に歩道との仕切りがあると、見えない為小回りがしにくい。
後方も、デザイン性を重視している為ウィンドウがかなり小さい。
気になるならセダンを、という事かもしれないが
せっかくマツダコネクトが標準なのだからサンルーフという余計な装備を省いて
バックモニターを付けて欲しいと思う。
そして車載クラスタとしては特に×を付けたかったのがこれ。
シガーソケットはあって当然、更にUSBポートまで付いているのは良いのだが
センターアームレストを開けないと使う事が出来ない。
ここはCD・DVDを出し入れ口の周辺に付けて欲しかったところ。
榛名山の麓に到着して水沢うどんを食し、榛名湖へと向かって走った。
ここで特に印象的だったのはステアリングフィール。
ただでさえフロントヘビーなFF車にあって、2.2Lのディーゼルエンジン。
前後重量配分で言えば前にかなり比重があるのは想像に難くないが、
やはりキビキビ走るという感じではなくどっしりとしたしっかり感が感じられた。
ライントレース性は良く、やはりこちらでも峠をガンガン攻める!という
フィールではなく悠々と流すキャラなのだろうと思った。
帰宅の為、榛名湖でUターンして下った。
下りでは、MT車にしてはエンジンブレーキはかなり弱めであった。
もしかしたら、最近のCVT車の方が強いのではないだろうか。
ブレーキの感触・効きは共に良好で、愛車FD2Rのブレーキと比較しても
遜色ないものだった。
その後街中を淡々と走り一旦帰り、ディーラーへ返却序でに
デミオディーゼルを試乗して帰宅した。
今回、ネットで散々な評判だったマツダコネクトを使用してみたが
言われるほど悪くはないなという印象だった。
センターコンソールのコントローラだけでなくタッチパネルでの操作も可能で、
ホンダの「プログレッシブコマンダー」よりも操作性は良いのではないかと思う。
それよりも気になったのがMTの操作性。
3速の場所がわかりづらく、度々1速に入れ間違えてしまった。
また、Rは左上にあるのだがそのまま入れる訳でもリングを引っ張るタイプ
でもなくシフトノブ自体を下に押し込んで入れるタイプ。
これも慣れるまでは相当苦労した。
注目の燃費は試乗にておよそ135㎞を走行したが、なんと実測23km/Lを記録。
榛名での下りや高速走行はあったが、そこまで燃費を意識した訳でもなく
この数値は驚異的ではないだろうか。
もう少し落ち着いたら、こういったクルマに乗っても良いなと
思わせてくれる1日体験試乗だった。