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イイね!
2012年08月05日

台湾の魔改造B310サニー

最近お気に入りの台湾ネタで一番“笑撃”…もとい、“衝撃”的だったのが、ニッサン車のノックダウン生産を行っている裕隆汽車(ユールン・チーツァー)製の歴代サニーでした。



1975年にサニーのノックダウン生産が開始された当初のB210やB310の初期型は、日本仕様との差異がハンドル位置とエンブレム程度でしかありませんでしたが、B11にモデルチェンジしてからは北米仕様の大型バンパーを装備するなど徐々に独自色が強くなり、日本ではモデルライフ途中でハッチバックに切り替えられたクーペもB12にモデルチェンジするまで生産が続けられました。




そして1987年からB12サニーの生産が始まると、台湾製サニーはプリウスファミリーばりの増殖を開始します (笑)

●シリーズで一番上級なのがB12型「321・尖兵」(セントラ)


E16S型1、6リッターエンジン(海外専用エンジン)を搭載する尖兵は、細部が異なる以外は日本仕様のスーパーサルーンをベースに北米仕様の大型バンパーを装備した小さな高級車です。


後期モデルではグリルが独自のデザインの物に変更されました。


●シリーズの中間に位置する尖兵の廉価モデルの普及車種がB12型「321・速利」(サニー)


これは日本仕様の最廉価モデルDXに相当する1、3リッターのE13Sを搭載する車種です。


●シリーズの廉価モデルにして、裕隆のエントリーカーを担うのが名機A12を搭載したB310型「303・速利」


セダンがステータスの台湾では、エントリーカーを初代マーチにするのは市場ニーズに合致しないのと、旧型ながら根強い人気があった為に角目仕様にマイナーチェンジしたB310型の生産が継続されていました。

更にB110サニートラックも「YLN-303T」として生産され、3つの形式のサニーが同時に作られている異常な状況になってしまいました。

その中でも一番異常だったのが長期間生産されたB310で、当初は前述の通りに日本仕様と大差ない仕様だったのが、80年代末からアヤシい魔改造が段階的に実施され、後継車のK11マーチセダンが発売されるまで生産が続きました。

まず1988年に大型樹脂バンパーやエアロパーツが装備されたスポーティーモデルが追加されました。

日本ではビジネスモデルのCTグレードを名乗ってるのがしょっぱくて何とも…(笑)


そして1990年にはビッグマイナーチェンジでイメージ一新!!

……
…………
………………ナニコレ?

でも、実はフェンダーやボンネットはマイナーチェンジ前から変更されておらず、当時のヨーロッパ仕様の日産車がこぞって採用していたウィンググリルと、B12との繋がりを感じさせる異形ヘッドライトが新造されただけで、ここまで印象を近代的にしてしまう手腕には脱帽と言わざるを得ません。


ただゴテゴテさせるだけの中華と違って全体で見れば綺麗にまとまっているセンスの良さが台湾流です!


外装と違って内装はステアリングとシフトノブ、シフトブーツが後年式の日産車と共通の部品になっている程度なのでホッとしますね~(カップホルダー付き大型センターコンソールはアフター品)


そして1992年発売の最終モデルになると、当時台湾で流行していたデザインのグリルに変更され、もう顔面見ただけでは完全に車種不明(笑)



純正でハイマウントストップランプにパワーウィンドが付いたB310って、ちょっと想像つかないや・・・


そんな台湾でもFRサニーはチューニングベースとして人気が高いのですが、この近代化された後期モデルは日本の角目サニトラ以上に黒歴史扱いのようで、大抵日本仕様と同じだった頃の初期の外観に改造されてしまうのが個人的には残念で仕方ないです…
ブログ一覧 | ニッサン | 日記
Posted at 2012/08/05 14:17:40

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この記事へのコメント

2012年8月5日 17:31
ナニか呼ばれた?(w

コメントへの返答
2012年8月7日 1:16
これを台湾のサイトで初めて見つけた時は笑い死ぬかと思いましたよ~
2012年8月5日 20:18
この310、デラックス(死語?)でいいですな~♪

でもフィギュアの「魔改造」に比べれば甘い、甘い…(爆)
コメントへの返答
2012年8月7日 1:19
ヲタ的な比喩をすると…(笑)

魔改造=台湾

邪神像=中華

と、いった所でしょうか?

魔改造フィギュアも調子に乗って顔まで塗装してるヤツは邪神像化してるのばっかですね(爆)
2012年8月5日 20:19
こ、これは…(汗

どこかで見た記憶があったので本棚を探したら89年のラインナップカタログにしっかり掲載されていました。
シケイカーさんのおっしゃる通り、B12の1.6モデル、B121.3モデル、B310セダン&バン、B110トラックが勢ぞろいしていて改めて見ると可笑しくてたまりません(笑
国内で言うカリフォルニアがADW(ADワゴン?)なのが笑えます。

他に、B12セントラSGLの紹介に「結構精密」と書いてあったりして、とっても不思議じゃなイカ??(爆)
コメントへの返答
2012年8月7日 1:31
来週お会い出来るかもしれないという事で、今から楽しみで仕方ありません!

それにしても、本棚からカタログが出てきてしまうパジェチビさんの方が不思議じゃなイカ?(もし宜しければ拝見してみたいです)

台湾製は基本的には北米仕様に準じた仕様にスーパーサルーンのアクセサリー類が付いてるんで、その中途半端さが「結構精密」なのかもしれませんね?
2012年8月5日 20:22
よく調べましたねぇ。
B11やB310、ハンドルの位置の関係を考えなければ使える部品はまだ出るのかも?
以前に観光に行ったことはあるのですが、解体屋みたいな車を積んで(並べて)部品販売するような場所に行き当たらなかったですね。もしかしたら解体という文化がないのかも。
B310前後をどんなに変えても側面は昔のままという(^^。このタイプで無理矢理5ドアは開発されなかったのですね、バンが存在するからいらないか!
1992年っていう最終型のテールは良さげですけれど。
バイオレット風味というか330セドのニヤけテールに似てるというか。
コメントへの返答
2012年8月8日 1:24
台湾はわりと低年式な車でも大切に乗る方が多いようで80年代位の車の部品なら普通に入手可能なようです。

ただ残念ながら(?)解体屋は普通に存在しているようです…

5ドアは最終モデル以外の歴代スタンザ5ドアを作ってたんで敢えて導入しなかったのかもしれませんね?(でも他のモデルはカルフォルニアボディなのに何故310だけバン?)

誰か日本で最終型仕様を再現されませんかね~(笑)
2012年8月5日 20:32
トラッドサニーやはり’80年代のクルマはイイですね~

コメントへの返答
2012年8月8日 1:25
B11乗りの自分が言うのもアレですが、トラッドサニーは歴代サニーの最高傑作だと思いますよ~
2012年8月5日 22:07
これはすごいですねぇ〜,最後のカタログ写真,顔がB12風なのに,トレッドがやたら狭いので,まるでジョジョ立ちに見えますw
この姿,B11から見れば『お兄さまカッコ悪い!オホホホ』

B11は何やら銀色のオーディオが付いているようですね〜
しかし,初代マーチを魔改造する方にはいかなかったんですね.

コメントへの返答
2012年8月8日 2:07
B11の日本ボディに北米バンパーの組み合わせは、幻の限定車マインとスーパーGLもこんなん感じだったんでしょうかね?(オーディオは台湾製みたいです)

どうやら台湾でもB11は無かった事にされちゃったサニーみたいで、残存台数も少ないようです。

ま~310が残り過ぎなだけなんでしょうが…

それにしてもジョジョ立ちとは言い得て妙です!(笑)

そのバランスが悪いトレッドの狭さには痺れもしないし、憧れもしませんが…(爆)

2012年8月6日 9:34
こいつはまさしく台湾流モーリス・イタルですね!

B12のグリルは80スプリンター風のように見えました。
いかんせんすごい!
コメントへの返答
2012年8月8日 2:00
モーリスイタルは十字野郎…もといジウジアーロデザインの車では珍しく醜い車とか酷評されてましたが、こっちは…

そういえばイタルの前進のマリーナは確かインドでわりと最近まで現地生産されていた記憶があります。

こっちは英国時代から殆んど変更無かったんで平和なモンですよ~(笑)

2012年8月6日 9:40
やー、310の最終型、結構イケますよ^^

なんというか、セフィーロの一本テールとデザインを一にしたかったのかとも取れますが、これはB12とそろえたかったんでしょうか・・・。全体的に四角いので、それと80年代初頭までの日産の特徴「内股狭小トレッド」のために330みたいに見えるのが何とも・・

当時の日産車って、目一杯深リムを履かせても普通のトレッドにしかならないという、ある意味初期のカーコレみたいな変な特徴があるんですよね・・・そこさえ直していれば完璧だったのに。


・・・・というかこの顔でいちばん怖いのは一番下のパンフの左下にちょこっと載ってるバンのリアがどうやったらフロントとマッチするんだろうということなんですが・・・・(核爆
コメントへの返答
2012年9月6日 19:00
最近バタバタしてたんで返信が大変遅くなってごめんなさい!

かつて父親が310サニーに乗ってたんで自分もいつかは所有してみたいのですが、その際は間違いなく台湾最終型仕様に改造しますよ~(輸入ルートも確保ナリ )
本当に最終型は色々な時代の日産デザインのテイストが、ごった煮状態で見れば見る程、食指です(笑)

このトレッドの狭さも、何だか板シャーシ時代のフジミ製プラモみたいで微笑ましいですね~

ちなみにバンのテール周りはバンパー以外は昔のまんまのようです。
2012年8月7日 21:29
こんばんは!

知らない事ばかりで・・・楽しいブログ有難うございました!
コメントへの返答
2012年9月6日 19:05
多忙にかまけて、返信が大変遅くなってしまって申し訳ありません。

そう言って頂けて嬉しい限りです。

本当にありがとうございます!!

中々更新出来ないかもしれませんが、これからも日本で唯一の情報を発信すべく精進していきたいと思います。
2012年9月22日 20:31
最後の方のグリルはなんかプロトンみたい(笑)
コメントへの返答
2012年9月29日 21:54
返信が遅くなって申し訳ありませんでした。

仰る通り、無理やりベースから差別化を図ろうとするあまり、かえって無個性になっちゃうプロトン然りのアジア車のお約束にどっぷりハマっちゃってますよね~(笑)
2012年11月8日 21:12
初めまして、かな?
B310が90年代まで作られてたとは驚きです。
個人的にはトラッドサニーの顔も合ってると思います。
仮に日本でも売られてたら最後のコンパクトFRとして持て囃されてたかも知れませんね。
コメントへの返答
2012年12月7日 19:09
お返事が遅くなってしまい、すみません。

自分も最初フロントからの画像を見た時、90年代まで310サニーが作られていたとは思わずダイハツシャルマンの亜種かと思ってしまいました…

トラッドのグリルは日本仕様にもポン付け出来そうなので、誰かやらないものですかね?


2024年3月4日 23:28
この近代化w台湾サニーは結構好きです。
そういえば、台湾映画「運転手の恋」(宮沢りえさんが出てるやつ)にも、主人公の実家のタクシー役でちょっとだけ登場してました。
コメントへの返答
2024年3月6日 17:50
こんなクソ古いブログにコメントいただき、ありがとうございます。
今だと結構情報がヒットするんですが、10年以上前だと、これだけ調べるだけでも一苦労でした・・・
あっちだと価格の安さからタクシー用途に人気があったみたいですね~

プロフィール

「昨日見たL150ムーヴが謎過ぎてモヤモヤ。ピラーブラックアウト無し、素ガラス、黒樹脂ミラー&ドアハンドル&バックドアガーニッシュ。そんな廉価グレードはカタログモデルに無い筈なので、スローパーじゃなかったけど福祉車両系かな〜?」
何シテル?   08/13 22:37
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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