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イイね!
2013年08月16日

中華シャレードのすべて2013

 
 まったく、いやな世界です。

 遂に、29年間生産され続けていた中華製のサンタナが昨年モデルチェンジをしてしまいました。

 設計自体がドイツの本社で行われ、思わず目頭を押さえたくなるような現代車にすっかり変貌。おかわいそうに・・・・・・
 例えるならば、中学、高校時代に憧れていた清楚な美少女が、久々に会ったら化粧のどぎついキャバ嬢になっていた・・・的な何か。

 そうなってくると心配なのが、今年でオリジナルから数えて26年目を迎える、我らが中華製のシャレード。(中華製シャレードの2012年までの変遷についてはこちらを参照のこと)

 中国においてはシャレードという名前が一種のブランドとして扱われていて、中国語辞書でも語句に「夏利=シャレード」と記されているくらいの国民車として愛されています。

 とはいえ基本設計の古さは如何ともしがたいのか、2013年上期の販売台数は前年比30.7%減と、中々に厳しい状況に追い込まれているのです。

 そんな状況を打破する為に、新たに満を持して新型シャレード「夏利N7」が2013年3月5日に発売されました。

 従来の夏利シリーズに比べて一回り大きい3950×1650×1505の5ドアハッチボディに1.3リッター4汽筒を搭載する、実質的にはセダンタイプのN5夏利のハッチバック仕様ともとれる夏利シリーズの最大モデルです。(全長は僅かにN5夏利の方が長い)


 車高が高いのとルーフレールを装着している事からわかるように見たまますばり、今流行のクロスオーバータイプの要素を取り入れたミニSUVとして、まだまだ中華市場ではライバルが少ないニッチなマーケットを狙った意欲作です。

 特に素晴らしいのが内装で、かなり忠実にデザイン画を再現したかと思われる造形に感心させられます。


 足まわりもG100系シャレードのものが改良されながら引き続き使われているので、このクラスでは世界的にも珍しくなった4輪ストラットの独立懸架タイプです。


 今や世界最大の市場となり、全世界の数多のメーカーがしのぎを削る中華市場。もはや安かろう、悪かろうの適当な作りと企画の製品では生き残ってはいけないのです。

 まったく弱肉強食の世の中というのは世知辛いものですよね。

 従来のG100シャレードベースのN3夏利なんて絶体絶命じゃないですか・・・という言葉自体を口にするのが躊躇される状況。言葉に出してしまうことで、現実を直視したくないというまじないめいた不安。

 脳裏に「FIN」という文字が明滅し始めます。おそるおそるHPをクリック。

 「ひー!」「あぐー!」「ぎゃーん!」「あひー!」
 まるで苦悶の叫びです。なぜ?

 またしても、マイナーチェンジしとるやんけ・・・・・

 2012年版の末にも少し触れていますが、2010年の北京モーターショーに出品されたコンセプトカー「TFC-H2」のテイストが注入された新型が2012年5月に発売されていました。

 2004年にN3夏利になって以来の8年ぶりのビッグマイナーで、最新の安全基準に合致させるために前後バンパー、ボンネット、フェンダー、トランクリッド、レンズ類、ドアミラー、ドアノブ、ダッシュボード、ドアトリムなどが新造されています。




 個人的には、オリジナルモデルにあったフロントフェンダーのブリスターフェンダー状のプレスラインが復活しているのが嬉しい限り。

 部位によってバラつきがあるものの、各パネル類のチリがオリジナルモデルよりも狭くなっているのも地味にポイント高しです。

 新造された内装も、従来のプラスティッキーで面白みのないデザインのものから一転。N7夏利にも通じる質感の高いものになりました。


 正直、これまでの中華シャレードのマイナーチェンジは部分的に光るものがあったとしても、どちらかといえば改悪に近いパターンばかりだったのですが、ようやく今回の新型モデルでオリジナルを超えた21世紀のG100シャレードとして恥じない内容に仕上がったのではないかと思います。

 でも、この調子だと、このままブラジル製ビートルみたいに50年単位で作り続けられるんじゃないでしょうかね?

 ちなみに去就が心配7されていた従来型のサンタナですが、こちらもしぶとく新型が出ても継続販売されているようでした。

 めでたし、めでたし。

ブログ一覧 | シャレードがいっぱい | 日記
Posted at 2013/08/16 23:22:49

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この記事へのコメント

2013年8月16日 23:45
面白い進化してますね!?
まさかあのヒップラインを拝めるとは、思いもしませんでした。

〉ラジル製ビ ートルみたいに50年単位で

すごく興味あります(笑)
コメントへの返答
2013年8月17日 11:29
フロントのブリスターフェンダーからリアのサーフィンラインまでのオリジナルデザインが持っていた美しいラインを現代風にアレンジしつつ、ここまで再現されているのにデザイナー氏の力量を感じずにはいられません。

これだけ投資した以上は、あと5年のは確実に延命かと・・・
2013年8月17日 1:14



有り難うございますm(__)m


コメントへの返答
2013年8月17日 11:31
いえいえ、どういたしまして。

ひょっとしたら新婚旅行で九州に行くかもしれないので、デトマソターボを拝見に伺うかもです~
2013年8月17日 4:05
このリアフェンダーの造形が好きなんですよねー!
あとフロント周りのやたら主張するフェンダーの膨らみも復活してますね!

G100好きなんで
これは正直少し欲しいかもwww
コメントへの返答
2013年8月17日 11:35
フロントからリアに連続するラインこそがG100のデザインコンセプトなので復活は素直に嬉しいです。

今までのモデルだと日本仕様の方が魅力的に感じていてあんまり食指が動きませんでしたが、コイツは自分も欲しいです。

エンジンもツインカム化されてるんで気持ちよく走りそうですし・・・
2013年8月17日 9:36

どうもです。
シャレードについては多くの論客がコメントされると思いますので、控えるとして、ラストに登場した素のサンタナを見て、欲しくなってしまいました。
コメントへの返答
2013年8月17日 11:37
これは未確定情報ながら、サンタナも廉価モデルとしてオリジナルデザインのまま作りつづけられている仕様が残っているみたいです。

2013年8月17日 10:12
お疲れ様w

もはやオリジナルはドアパネルだけ?
コメントへの返答
2013年8月17日 11:39
おそらく世界で一番生産されているドアパネルかと(笑)

500万セット以上は作られていそうですね~

2013年8月17日 11:26
中華シャレード、まだまだ作り続けるとは恐れ入りました(^^;まさか特徴的なプレスラインが復活するとは…

今や珍しくなった4輪ストラットのおかげで乗り心地はかなり良さそうです♪


サンタナもまだまだあるとは…しばらく中国のパトカーもサンタナ維持しそうな気がします。
コメントへの返答
2013年8月17日 11:43
シャレードの4独は凄くコストがかかっている絶品ですよ~

古くても基本設計が良いので現代でも通用するんでしょうね。

サンタナと夏利のどっちが長生きするか、チキンレースに突入した感があります(笑)
2013年8月17日 14:07
30年経って本家を越えるとは、タイのカブを彷彿とさせますね。カブが50から125まで進化したのを参考にすると、G100も2500とかをミッドシップにしたのが出てくるかもしれませんね。
コメントへの返答
2013年8月18日 1:18
とはいえ、ダッシュボードは一体成型品ですし、ドアトリムはオリジナルはソフトパッドだったのがカチカチなプラだったりで、しっかりコストダウンはされているのですが・・・

まぁ、そんな所も含めて現代流になっているのを素直に賞賛したくなる位の仕上がりですね、これは。

とりあえず、今後の進化がどうなるのか楽しみで仕方ない一台です。
2013年8月18日 10:42
シャリー。
俺達の夏はまだまだ終わらねぇ!

中国自動車産業の礎であるシャリーとサンタナは
ネームバリューもあって若い人が「かっこ悪いから安くしてくれても嫌」
と言い出して、シャリーのことを懐かしむ老人達も居なくなってしまわない限り
残りそうな予感がしますね。

そもそも高齢化したとはいえ、わが国よりも老人の人口も絶対的に多いでしょうしね。
コメントへの返答
2013年8月20日 1:37
まさに真夏の怪談です。
ある意味、これも四谷怪談の一種なんでしょうか?

流石にアチラの人達も、この2車には飽きてきてるのか、道ばたに捨ててあったりするそうですよ~

とはいっても、そのネームバリューは中華限定ながらも、こちらで言うところのビートルやミニ、2CVあたりに匹敵するレベルなんで、本当に妖怪化しかねないですね(笑)
2013年8月19日 20:08
おぉっ、夏利はまだ生き残ってたのですね!
ここは一つインドのアンバサダーと並ぶ超ロングセラーとしてずっと作り続けていただきたいですね。
あと、サンタナがフルチェンジした話はショックでしたが、従来モデルのサンタナ3000もちゃんとあるんですね。
サンタナ3000の1/18ミニカーを購入してニヤニヤしてただけに嬉しいです!
夏利のミニカーないかなぁ?
コメントへの返答
2013年8月20日 22:46
夏利のミニカーは各種ありますよ~

以前、記事にしているので以下を参照してみてください。
http://minkara.carview.co.jp/userid/208539/blog/27660048/

サンタナ3000はしっかり生存が確認されましたが、残念ながらゴルフ2ベースのジェッタは
お亡くなりになられたようです。チーン。

しかし、2台とも本当にアンバサダー化しそうで怖いですね~
2013年9月24日 6:42
 お初に~m(--)m

 そうですか、サンタナはこんなになっちゃったんですか…

 ノックダウンの頃の、ドイツの香りのたっぷりする国産に乗ったことあります。みゅーん… って独特の音を奏でながら、どこまでもまっすぐ走っていけそうな感じの良いクルマでしたね(^^)

 もちろんシャレードも乗車経験アリです。デトマソ、欲しかったなぁ…

 しかし、貴兄のクルマのネーミングセンス、大笑いしました。面白すぎます(^^)

 サンタナときいて、「ああ、キャラバン・サライね…」 と言ってしまう、通りすがりの生臭坊主でしたm(--)m
コメントへの返答
2013年9月24日 19:10
どうもはじめまして。
お褒めにあずかり光栄です!!

当方も流石にサンタナの乗車経験はありませんが、同時期のジェッタなら乗ったことがあり、確かに仰るとおりの乗り味で感動した経験があります。

法界坊たかもりさんが、ブログに「書を捨てよ、街へ出よう!」 というのは言い得て妙だと書かれているとおり、当方も経験は買ってでもしろ派なので、今まで(10年弱で)50台以上乗り継いで参りました・・・とは言っても一桁万円台のシケモクばっかりですが(笑)

当方の友人が言ってた言葉なんですが、生きている限りは修行で、ベストって1台を死ぬ間際に思い出せる人生をお互い送ってみたいものですね~
2013年9月24日 20:13
 え? 死ぬ前に思い出すのがたった1台(1人)でいいの? 

 …とか真顔で言ってるから、吾輩は女人にモテないのでしょうな!(爆笑)

 シケモク車、最高じゃないですか。

 感動すら覚えません? それでもクルマは走るんです!(^O^)/

 ご友人。なるほど、修行ですか…

 吾輩はそんな苦しい思いをするは御免こうむりたいので、クルマとは苦労もまた楽しみな関係でいたいですね!v(^_^) 貴兄もとても修行なんて思ってないでしょ、カーライフ!(^O^)/ 

 なーに、アスタ・マニャーナ!(明日は明日の風が吹くサ!)

 

 

プロフィール

「なんちゃってL70ミラというかクオーレ?新車で売ってた時からやりたかったネタなの。」
何シテル?   05/13 19:12
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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