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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2022年08月21日 イイね!

現代の羊の皮を被った狼を考察してみた


※(注):2017年に下書きした直後に第1子が誕生した為、放置していた物の加筆修正版につき、現代というには微妙に古いラインアップになります。


きっかけはバイパス道路での一幕でした。
間違いなく面倒臭い事をやらかすに決まってそうな今日のプリ○スが後続にログイン!!
ここは距離を置くのが正解です。しかし、いつになく絡んできます、ネバネバです。

コーナーであれば乗り手の性能次第で、どうとでもなるのでしょう。ですがストレートではエンジンの出力差、厳密にはパワーウェイトレシオの差が戦力の決定的差になり得てしまいます。

「力こそパワー」

しょせん世の中は弱肉強食です。強い者が勝ち、弱い者は淘汰される・・・ここで真理に気が付きました。あぁ、暴力。やはり暴力こそが全てを解決するのですね。

とはいえ、ただ闇雲に力を誇示するのもスマートではありません。そうです、羊の皮を被った狼こそ真の強者の証なのです。

では、羊の皮を被った狼の定義とは何でしょうか?
ざっくり分類すれば、おおまかに以下の4種に大別されるものと思います。

①確信犯パターン
好事家向けに付加価値を高めたもの
(例)サニーVZ-R、ギャランVR-4、ブレイドマスターなど


②競技ベースパターン
走行に必要ない部品、交換を前提とした部品を廉価グレードと共用しているもの
(例)ストーリアx4、ブルーバードSSS-R、ランサーRSなど


③廉価版・カスタムベースパターン
財布の軽いユーザー向け、もしくはカスタムベースに高出力グレードの装備を省いたもの
(例)71チェイサーGT-S、初代フォレスターC/tb、初代ステージアTypeBなど


④モアパワーパターン
標準エンジンより動力性能に余裕が欲しいユーザーに向けたもの
(例)L200ミラJターボ、110マークⅡグランデG-tb、MPV23Tなど


しかし今となっては、いずれのパターンも順調に衰退中。
室内の広さや燃費には拘るのに、動力性能には全く拘らないユーザーが大半となっては、エアロやメッキでゴテゴテに飾り付けて付加価値を訴求する方が、商売としては美味しいでしょうし(ゲス顔)

仕方なしに例に挙げたような旧車でヤキモキするのも、いまさら何かが違う。
私は、なろう転生モノの如きインスタントで安直な愉悦に浸りたいのです。

さすれば、ここ10年以内のお手軽な中古車がターゲットになってくるのが自然な摂理でありましょう。

トヨタ
羊の皮を被った狼の代名詞、カローラGTの銘は140系の特装車を最後に残念ながら消えてしまいました。しかし、その魂は不滅、後継モデルにもしっかり受け継がれているのです。

■160系カローラフィールダー1.8S

140系より100kg近く軽量なヴィッツベースのプラットフォームに、4バルブ時代のハイオク仕様4A-Gと同等の出力、初期3S-GEと同等のトルクの1.8バルブマチック2ZR-FAE型エンジン(140PS/17.5kgm)を搭載。一説には下手な2リッターターボと遜色ない動力性能なのだとか。

エンブレムと少し太いマフラー以外は1.5と見分けのつかないルックスなのに、専用チューンの足回り・クイックレシオのステアリングギア比の採用など、手抜きなく細かい所まで手が入っています。

■180系オーリス素のRSグレード

当時のカローラシリーズで唯一6MTを搭載するスポーツグレードなのに、エアロレス、鉄チンホイールキャップ、素ガラスなど、まるで外装は欧州向け一般仕様のようです。

ハイオクエンジンなのでエスクード3ドアみたいに輸出仕様を本当にそのまま売ってるのかと思いきや、調べてみたところ海外に同一仕様は存在していませんでした。

■プレミオ/アリオン3ZR-FAE搭載車

後期高齢者御用達な旧来のトヨタ車らしいキャラクターもあってか、走りとは無縁なイメージが強い両者。実は、2リッターバルブマチック車は上級車からのダウンサイザーの受け皿という役割を持つ為、動力性能も上級車に匹敵するレベルに設定されているのです。

重量級のノア/ボクシーを軽々と走らせる3ZR-FAEエンジン(158PS/20.0kgm)を、30系ビスタ辺りと変わらない1200kg弱の車体に載せているのだから、そりゃ遅い筈がありません。
オマケに「1番高いの持って来い」と購入する傾向の強いユーザー層がターゲットだけに、本革シートのスペリアパッケージのタマ数が多いのも◎です。


こうして見てみると、バルブマチックのエンブレムは、かつての「TWINCAM」エンブレムの現代版とも言える高性能エンジンの証なのかもしれません(これでオイル食いの持病がなければサイコーなのですが)


ニッサン
スカイラインに追加された3リッターターボで元祖の意地を見せてくれた訳ですが、既に現行のスカイラインという車種自体が羊の皮じゃないような気がしないでも・・・

■K12マーチ12SR(専用スポイラーレス仕様)

わざわざ風洞実験までして開発した専用のエアロをレスにする、ある意味とても贅沢な仕様です(ベースから5万円安)
レアなようでいて、12SRという車種自体が通好みということもあってか、意外とタマ数も多い気が。

■K12マーチ1.5リッター車(除くSR-A)

見る人が見れば分かってしまう12SRのエアロレスと異なり、車検証を見なければ判別がつかない見た目で馬力は12SRと同等、トルクは圧倒的に上、ぶっちゃけ加速だけなら12SRより速いというのは反則でしょう。

■ノート1.2 X DIG-S シンプルパッケージ

スーパーチャージャー付きHR12DDRエンジンに最廉価グレード相当の装備を組み合わせる、価格表と装備表にしか記載がない裏技的パッケージOP仕様です。(前期型にはS DIG-Sとして単独グレード設定あり)

日産はDIG-Sをトヨタのハイブリッド対抗という売り出し方をしていた為、おそらく環境意識の高い企業や官公庁の営業車需要を狙ったものだったのでないかと思われます。

ベースのX DIG-Sが14インチ(185/70R14)なのに対し、シンプルパッケージは15インチ(185/65R15)にインチアップディスクされ、若干タイヤ外径を大きくする事で、僅かながらハイギヤード化されているのがポイントです。


ホンダ
エンジンのホンダ神話は今でも健在です。やはり他メーカーとはベースエンジンですら質が異なり、ある意味では全車が羊の皮を被った狼と言えるのかもしれません。

■フィット3ハイブリッド・ベースグレード

ベースグレードとは言っても単なる廉価版ではなく、燃費世界一を目指し、「なりふり構わずやった。今は反省している」と開発者様が後に懺悔しちゃうレベルに超軽量化したスペシャルバージョンになります。

高コスト過ぎて他グレードに展開できなかった専用アルミボンネット、フィット最大のセールスポイントである重たいダイブダウンシートを省いたギミックなし専用リアシート、専用小型燃料タンク、ブレーキ系統の軽量化、内装材・遮音材の簡略化などにより60kgの軽量化を達成。リアワイパーレスで穴に蓋があるのが見分けるポイントです。


おもわず「お前はNSXのタイプS・ZERO」かとツッコミを入れたくなる、ホンダイズムの爆発っぷりは、よっぽどRSより競技ベースに適してるんじゃないでしょうか?

当然のごとく収益性が極端に悪かったようで、これだけ力を入れた仕様なのにメーカーとしては全く売る気がなく、積極的に宣伝されることはありませんでした。


スバル

古くから紳士の乗り物と謳われているだけに、これみよがしなSTI仕様でアピールすると同時に、大人っぽいレガシィGTなどもラインナップし、あらゆるスバリストが笑顔になれるような商品戦略が特徴でした。(過去形なのは、SGPプラットフォーム世代になった途端、これみよがし仕様ばっかりになった為)

■GH8インプレッサ 2.0GT カスタマイズエディション

BPレガシィに端を発し、BRZのカスタマイズパッケージに至るまで、モータースポーツに限らない幅広いカスタマイズを提案する改造ベースという位置付けで設定されていた仕様です。

普通の1.5あたりと変わらない内外装に伝統のEJ20ターボを組み合わせるA型S-GT標準車(非スポーツパッケージ)を引き継ぐ内容は、よっぽど詳しくなければインプレッサが大好きな窃盗団にすらスルーされてしまいそうです(笑)


マツダ

流石は車好き相手の商売に特化する商品戦略を打ち出すだけに、マツダ6の2.5ターボや、マツダ2の競技ベース車15MBなど、羊の皮を被った狼を現在でも多数ラインナップしています。

■DE系デミオ・スポルト14インチ仕様
フツーの外観に1.5リッターエンジンを搭載した15Cも面白いグレードではありますが、MT設定ありで意外と競技ベースとしてメジャーな為、逆パターンとなる1.3のエアロ付きお買い得特別仕様にしか見えないスポルトというのは如何でしょう。

スポルトにのみ、交換を前提としたのか標準装備の16インチアルミホイールを、14インチ鉄チン・ホイールキャップ仕様にダウングレードできるメーカーOPの設定がありました。元々ブレーキサイズは14インチなので機能的には何も変わることが無い為、競技ベースとしての側面があったのかもしれません。

他にも、ベリーサ用と同デザインの15インチアルミ仕様も選択可能でした。

そもそも大きいホイールを履くのは大きいサイズのブレーキを収めるのが主な目的であり、見た目だけの極端なインチアップは重心が上がる・バネ下重量が増加する・低扁平タイヤでタイヤ剛性が低下するなどのデメリットしかありません。(ちゃんと書くとそれだけでブログ1本書けそう)

マツダはインチダウン仕様に積極的で、GJ系アテンザの19インチ→17インチ仕様、BM/BY系アクセラの18インチ→16インチ仕様なども存在しているようです。

■ビアンテ23S

あまりにも売れなかったせいでマツダがミニバン事業からバイバイ、プレミアム路線に舵をきるターニングポイントとなったカルトカーに、アクセラやアテンザのスポーツグレードから2.3リッターエンジンを流用したレアグレードです。

どうやら車体番号で追っていくと1000台程度しか生産されてないようで、2リッターグレードとの違いは、17インチアルミ、革巻きステアリング、ステアマチック程度のみという地味さ加減。

そこに2リッタートールミニバンクラス唯一のハイオク仕様スポーツエンジンを搭載とは、まるで某キラメキ・某高速の星あたりの、さてはアンチだなオメー。

また、このエンジンが絶品。4気筒には珍しいバランスシャフト内蔵の効果もあり、レッドゾーンまで綺麗に軽〜く回ると同時に、ウェットなら2速でもホイールスピンする程のトルクとパワーを誇ります。

おまけに元々のビアンテ自体、走る・曲がる・乗り心地の全てが気持ち良い、ミニバンらしからぬZoom-Zoomな車だったりするのです。(なんでもベースのアクセラからリアのトレーリング・アームの取付部の板厚を上げているのが効いているとな)

惜しむらくは、内外装共に質感がデミオ並、2.3リッターもあるのに早開きのスロットル特性&ズルズルのトルコンスリップでアクセルワークに気を使う点でしょうか。

えっ!?、急に早口になって怖いですって。フハハハ怖かろう。だって私が仕事で乗り回してる車なんですから(笑)
例え給料が安くとも、ガソリン代(ハイオクでリッター8キロ)が会社持ちなら無敵か(ドヤ顔)

ミツビシ
光陰矢の如し。80年代は、フルラインターボ戦略を掲げ、羊の皮を被った狼の宝庫だったミツビシなのに、今や見る影もありません。

■アウトランダーPHEV Eグレード

ランエボ並の走りとパジェロ並の走破性がウリのPHEVには初期モデルにのみ、受注生産の廉価グレードが設定されていました。

上級のGグレードから24万円安となり、黒ミラー、素ガラス、ハロゲンライト、フォグレス、16インチ鉄チン、パドルシフトレス、クルコンレスなど走りに必要ない装備を中心に削ぎ落とされています。

おそらくこちらも官公庁向けなのでしょうが、このスパルタンさは、かつての競技ベースRSグレードを彷彿とさせるではありませんか。

軽自動車
NAだと走行性能がギリギリになるハイトワゴン系の多くには、ひっそりと今でも非カスタム系グレードにターボエンジンを搭載した仕様が設定されています。
販売比率は低くてもカタログ落ちせずに継続設定されているということは、やはり根強い人気があるのでしょう。

■スペーシアT(R06Aターボ)

以前に代車で借り、何の予備知識もないままNAのつもりでアクセルを踏んだら下手なスポーツカー以上のロケット加速でリミッター領域に到達してビックリ!!
それでも人畜無害そうな外観に騙され、家に帰ってボンネットの中にインタークーラーが鎮座しているのを見るまでターボ付きとは信じられませんでした。

そんな余裕を超えた過剰な動力性能なのにエンジン以外はNAと同じまま、曲がらない・止まらない、濃密な死の香りを味わえます。

速さだけならHA36アルトターボの方が上なんでしょうが、このギャップの激しさとステルス性は今回の主題に1番相応しいものかと思います。

■EKワゴンTセーフティパッケージ

NAだとギリギリを通り越して危険とまで言われている動力性能だけに、「かねてより要望の強かった」(メーカー広報より)非カスタムグレードのターボ車が2015年(燃費偽装発覚前)のマイナーチェンジで追加されました。

面白いのが、本流とも言える日産のデイズには従来通りカスタム仕様のハイウェイスターにしかターボ車の設定がなく、製造メーカーの意地みたいな物が透けて見える点でしょうか。

■LA100Sムーヴ Xターボ

L900のSR-XX・CRターボ、L150のRターボ・Lターボなど、伝統的に非カスタムグレードのターボ車をラインナップしていたムーヴに突然、2013年のマイナーチェンジで非カスタムグレードのターボ車が復活しました。



見た目の差異が全く無いのが特徴の軽ターボの中にあって、とって付けたかのようなインタークーラー導入口がただならね雰囲気を醸し出し、かえって羊の皮を被った狼感を強めているように感じます。(実際Nシリーズ対抗で急造したっぽい)

初代ムーヴを彷彿とさせるフロントフェイスに、ムーヴのアイデンティティと言える横開きバックドアを採用した最後のモデルとなり、これがムーヴらしいムーヴの最終進化形なのかもしれません。

Posted at 2022/08/21 03:09:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年11月06日 イイね!

ぎょうはん4!!



 さ~て、今週の『ぎょうはん』は~?



第7位:平成元年式サニー1500スーパーサルーン(FB12)


 カローラ系ほどではありませんが、サニー系の車種も輸出では人気があるので、B12以降であれば今でも普通に流通しています。

 とは言っても、この個体のようなスーパーサルーンのサンルーフ付きなんてキワモノは初見です。
 当時は普通の人が普通に買っていたグレードなだけに、こうしたメーカーオプション装着車はなんとも珍しいものです。

 日産ディーラー系会場からの出品で、走行4,7万キロ、3,5点評価のAT車でした。



第6位平成元年式ランサー1500SXサルーンX(C62A)


 当時、突如としてサブカル的に流行の兆しを見せた、5ドア車。
 それまで堅実にやってきたミツビシも、来るべきバブル景気の熱病にやられたのか、ヨーロッパ輸出用の5ドアをギャラン店主力のランサーブランドで売り出す始末でした。

 メーカーとマスコミが何か勘違いしてただけでしかなかったブームなだけに、結局全然売れなかったのはご存知のとおり。

 現車は平成元年4月にユーザーの上級化ニーズに応えるために追加された1500ccのファミリー系最上級グレードSXサルーンXです。

 ベースとなったSXサルーンですらフル装備の豪華仕様であるところに、SXサルーンXは更にオートエアコン、オーディオなどの装備をプラスで上級車並に装備が充実しております。走行6万キロ、RA点、外装C・内装C評価の個体でした。

 この型のランサーといえば、一部で有名なのが、大垂水峠近くの国道16号線沿いの駐在所のパトカー。どうやら、こちらの駐在さんが過去に某サビ取り雑誌から取材される程に古い2輪がお好きな方のようで、今でも大切に乗られているみたいです。



第5位:平成元年式ミラパルコ(L70V)


 見るからにバネカットの車高短、塗装の黒バンパーなど、残念な弄り方をされてる特別仕様なんだけど特別感の無いミラパルコの2AT車。

 でも、走行がたったの5970キロなんです!!距離が距離だけにモチロン4点評価。


 ちなみに綺麗なフルノーマル状態で一度出品、落札されている個体です。

 これだったら文句ナシ。わたしが欲しいくらいです。それが、どうしてこうなった?



第4位:昭和63年式コルサ1500EX(EL31)&平成2年式ターセル1300ジョイナス(EL30)


 L30系は、去年まで1週間に1台程度は普通に出てきていたのが、最近は1ヶ月に1台出てこない事もあるなど、極端に流通量が減ってきました。もし購入を検討されているのでしたら、是非お早めに。

 一説にはジウジアーロデザインと言われているのも納得できるツートンカラーがとってもお洒落。少なくとも、ボディサイドの6ライト目のウィンドの折れ曲がったラインは日本人のセンスにはないものかと。

 5ドアの最上級グレードにのみ装備されているデジタルのバーグラフ表示の燃料計と水温計が、なんともピアッツァちっく。

 走行6,6万キロ、RA(修復アリだけど綺麗)評価、内装C評価の5MT車。
 こうしたコンパクトカークラスの車というのは、新車時に廉価なお買い得仕様やスポーツ仕様などのわかりやすいグレードばかりが売れていた為に、こうしたファミリー仕様の上級グレードというのは中々に珍しいものなのです。

 そうやって、噂をすれば影が射す。お買い得仕様のターセルジョイナスも出てきました。

 白や赤のイメージが強いグレードなだけに、ダークブルーというのは新鮮な印象を受けます。

 トヨタディーラー系の会場からの出品で、走行たったの1,9万キロ、4点評価、外装C・内装D評価のAT車です。まだまだ、こんなに低走行の個体も生き残ってるものなんですね~



第3位:昭和48年式ニューギャラン1600(A112A)


 初代コルトギャランと3代目ギャランΣの間に挟まれ、影の薄い2代目ニューギャラン。
 事実、あんまり売れていなかったようで、現車は発売から約1年が経過した昭和48年7月登録の個体ながら、車体番号が7000番台までしかいってません。

 残存しているだけでも凄いレア車なのに、桃太郎王国こと岡山からの出品だけあって、39年間ワンオーナーで、勿論「岡55」ナンバー!!

 しかも排ガス規制が施行される前に製造された未対策の前期型。出品表にはグレードが記載されていませんでしたがデラックス系かカスタムだと推測されます?

 走行4,1万キロ(5桁メーターの為に改ざん扱い)、記録簿完備、リア周りに修復アリとはいえ外装B・内装B評価なので、よっぽど大切にされてきたのでしょう。過ぎた年数を感じさせない異様な綺麗さです。

 岡山、なんて怖いトコ。



第2位:平成元年式スターレットバン1500ディーゼル(NP76V)

 リアウィンドの奥に輝くガードバーが4ナンバーの証し、今や幻の車となったスターレットバン!!

 当時はスターレットのみならず、シャレードやシティ、フェスティバなどのコンパクトカーの3ドアハッチをベースとした4ナンバーバンが設定されていました。
 しかし、車検期間が2年で維持費も車両価格も安い軽ボンバンに市場を奪われた為に、どの車も販売が奮わず1代限りで続々と廃止されていきました。

 そんな訳で、元々の販売台数が少ないうえ、先週取りあげたカリーナDXと同じく、耐久消費財として消費され尽くしてしまった車なだけに、よくぞ残っていたものです。

 なんだかプロダクションレースのN1車両みたいで、素敵なレーシーさ。
 なんと、ガソリン車ではブレーキブースタすら省かれている始末。それ以外にもいろんな装備が省かれているので車重はシリーズ最軽量で、まるで競技ベースみたいな商用車(笑)

 現車は走行17,7万キロ、3,5点評価、内装B評価。当時モノの長野44ナンバーつきなので、これもワンオーナー車かも?



第1位:昭和62年式アコード1800アニバーサリーEXL(CA1)


 かの二玄社刊「日本車大検索図鑑」にすら記載されていない、どマイナーな限定車で今週のトップは決まり!!

 なんでもアコード発売10周年、ビガー発売5周年を記念し、昭和62年2月3日に発売された特別仕様車なのだとか。

 ベースになったのはA18A型シングルカム1800cc搭載のアコードEXLとビガーMXL。
 ボディカラーは、白とグラファイトグレー/サバナグレー・ツートーンの2色を用意。ボディ同色の電動リモコンミラーや全面ブロンズガラスが採用され、外観は高級感が強調されています。

 内装は、豪華で肌触りのよい専用モケットシートやモケットドアライニングを採用し、落ち着いたムードを演出。

 大型センターコンソール、ルーフスポットライト(運転席・助手席側)、フロント助手席側のグラブレールも装備され、充実した内容となっています。

 限定台数は、アコードが4500台、ビガーが1000台。これだけの装備が追加されていながら、価格はベース車の約2万円高の166,2万円(5MT)と、大変お買い得な設定でした。

 現車は走行5,7万キロ、フロント周りに修復歴アリ、外装D・内装E評価、ホンダディーラー系の会場からの出品です。
Posted at 2013/11/06 02:32:25 | コメント(11) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年10月26日 イイね!

ぎょうはん3!!


 さ~て、今週の『ぎょうはん』は~?



第10位:平成6年式アプローズ1600Xi(A101S)


 2010年時点ですら現存台数が400台程度と云われていたアプローズなのに、何と2週連続で出てきちゃいました。
 なんと、既に今月に入って3台目の出品・・・いつもは半年に1台程度しか出てこないのに、もう何がどうなってるのやら。

 今回の個体も、3点評価、外装D・内装C評価の走行8,1万キロ、ノークレームコーナーからの出品と素敵なシケモカーです。

 聞きなれない16Xiというグレードは平成6年のマイナーチェンジの際に、従来の16Siに換わってラインアップされたフル装備のお買い得仕様でした。



第9位:昭和63年式サニー1500スーパーサルーン(FB12)


 セダンの赤!! 
 B12は前期の赤ガンメタツートンを筆頭に、歴代サニーの中で一番赤が似合いますね。

 北海道からの出品なので走行は27、9万キロと多いのですが、朱色にならずに艶の残った赤色、融雪剤による腐りのないボディーからして車庫保管で大切にされてきた個体かと思われます。

 距離のわりに内装がめちゃんこ綺麗なうえ、ニスモ系のグリルが付いているので、お好きな方が乗られていたのでしょうか?



第8位:平成2年式スターレットXリミテッド4WD(EP85)


 変な色といえば、コレ!!
 わたしもこの個体で初めて目にする前期にのみ設定されていた「ブルーイッシュグレー」というEP8♯系専用に開発されたカラーです。一見黒バンパーにみえる部分もガンメタで塗装されているツートンカラーなのです。

 この前期のXリミテッドのみ、メーターパネル内にタイヤの向きと後進の方向を表示する「ハンドルモニター」なんていうトンでも装備も付いていました。なんてバブリ~。



第7位:昭和60年式アコードエアロデッキ1800LX-S(CA2)


 赤ツートン、屋根付きと、まるでカタログから出てきたかのような、60年10月登録のド初期のエアロデッキ。

 1800LX-Sは、一番バランスの良い組み合わせと言われている、B18ツインカム・ツインキャブエンジンを搭載したベーシックグレードです。パワーウィンドすら装備されないグレードですが、ツインカム搭載車にはツートンカラーが標準装備でした。廉価仕様にも関わらず、ホンダらしくクルーズコントロールまでも装備しているのは流石です。

 走行7,5万キロ、3,5点評価、内装B評価、某大手中古車サイトに新潟から出ていた個体ですかね?



第6位:昭和61年式エテルナΣ1800EXE(E12A)


 ギャランΣだったら今でもちょくちょく出てきますが、エテルナΣとなると久しぶりの出品です。
 EXE(イグゼ)とは、度々販売されていた為に、もはやカタログモデルのような印象を受ける、エアコンやオーディオなど充実した快適装備がウリのお買い得特別仕様車です。

 EXEシリーズには1800LXサルーンエクストラがベースの「1800EXE」、1800ツーリングエクストラがベースの「1800ツーリングEXE」、ギャランΣにのみ設定の1600LXエクストラがベースの「1600EXE」の3種類が設定されていました。
 現車は、この中でも1番スタンダードかつ、1番販売台数の多い1800EXEです。

 走行8、3万キロ、3点評価、内装D評価、名古屋78ナンバーが付いているので、ひょっとしたらワンオーナー車だったり?

 ちなみに昭和62年に販売されたEXEはフロントエアダム、カラードマッドガードを新たに装備しています。ここはテストに出るので覚えておくように(笑)



第5位:昭和52年式ギャランΣ・2000スーパーサルーン(A133A)


 先々週の後期に引き続き、今週は前期のスーパーサルーンの登場です。しかも、こちらは名古屋59ナンバーのワンオーナー車。 まんま、トミカリミテッドですね(笑)

 電動ファン追加、ポイント点火からイグナイター方式に変更など、いかにも昭和の愛車家って感じのオーナー様に可愛がられてきた個体かと思われます。

 走行5,4万キロ、3,5点評価で内装はB評価。年式からすれば異様に状態の良い個体です。内装も全然日焼けしてないので、間違いなく屋根下保管でしょう。



第4位:昭和52年式ブルーバード1800GL(PJ810)


 これまた排ガス規制という名の暗黒時代を生き抜いたミドルクラスのセダン、こちらも松本55ナンバーのワンオーナー車!!

 出品表が白紙の未検査コーナーからの出品ながら、走行はたったの3万キロ。見ての通りの極上車です。まさに長野コンディション!!

 810ブル自体が3年ちょっとでフルモデルチェンジと、歴代ブルーバード史上最も短命だったモデルなだけに、ここまで状態の良いモノはもう出てこないかもしれませんね。


第3位:平成3年式NXクーペ1800タイプS・Tバールーフ(HB13)


 またしても赤色のサニーです(笑)

 メーカーとしては、サニーから独立した1車種という位置付けにしたかったようですが、これが大失敗。この個体の販売された91年の時点で月販台数は500台以下、翌92年になると100台弱になる月も出てくる始末。
 あんまりにも売れなかった為、とうとう次期型のB14では北米仕様の2ドアセダンとクーペは統合されてしまうのでした。

 そんな現車は、ただでさえ珍しいNXクーペの中でも特に珍しい最上級グレードタイプS・Tバールーフです。

 Sとは勿論「スポーツ」のことで、ハイオク仕様のSR18DEを搭載、シリーズで唯一の針パネ(他は全てデジパネ)、4輪ディスクブレーキ、ビスカスLSD、ハードサスなどを装備していました。
 しかも、この個体はABS、アルミホイール、55扁平タイヤがセットOP化されたGパッケージ装着車なのです。

 名古屋71ナンバーのワンオーナー車、5速MT、走行8,5万キロの3点評価。
 あと少し予算を足せば、S13シルビアや180SXのターボが購入できたグレードなだけに、よっぽど拘りのあるオーナーが新車購入されて乗られていたのでしょうね。



第2位:昭和61年式クイントインテグラ・5ドア1600GS(DA-1)


 ひょっとしたら昭和のホンダな方々の間で噂の、都内で度々目撃事例の上がっている野生の5ドアがコレでしょうか?

 品川52ナンバーのワンオーナー車で、走行17万キロ、3,5点評価、内外装共にB判定なので、年式と距離からすれば凄く綺麗な個体のようです。

 11月登録の個体なので既に4ドアセダンは発売されている中、敢えて5ドアを選択されるなんて初代オーナー様は実に通な方です。
 それ故なのかオプションも多数装備しており、フォグランプ、ホイールキャップ、コーナーポール、マッドガードなどが確認できます。

 部品供給の劣悪さには定評のある昭和のホンダのことだけに、とうとう維持できずに手放されてしまったのでしょうか?



第1位:昭和59年式カリーナ1500DX(AT150)


 サイドモールすら付かない廉価グレードDXの奇跡のサバイバー!!

 こういったグレードは、文字通り耐久消費財として使い潰されてしまって残ってないので、車種を問わず本当に貴重かと。
 なんせ、この150カリーナの場合は、あと6万円足せば装備充実のSGが購入できたので一般ユーザーは、まず買わないグレードでしょうし。

 この下にも更なる最廉価仕様のカスタムDXが用意され、このDXとカスタムDXは、主に会社やら官公庁なんかのフリートユーザー向けに販売されていました。

 そういったユーザーニーズを反映してか、カスタムDXとDXのみはフェンダーミラーが標準装備です。

 ただお察しの通り、フリートユーザー需要の大半を占めるカローラクラスよりも1クラス上な車格が災いし、販売台数は少ないのですが。

 カスタムDXには装備されない成型ドアトリム、メーター内時計、セミファブリックシート、シガーライターなどが標準装備。廉価グレードらしいシンプルな内装に好感が持てます。

 走行11、3万キロ、こちらも未検査コーナーからの出品でした。
Posted at 2013/10/26 12:58:43 | コメント(10) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年10月20日 イイね!

ぎょうはん・・・トップをねらえ2!


 さ~て、今週の『ぎょうはん!!』は~?



●第7位:平成2年式スプリンターカリブ(AE95G)&平成2年式カローラ1600GT(AE92)

 またスプリンターかよ!?、って言われちゃいそうですが、今週はこの車からスタートです。


 変な色、触覚、屋根が食指な最上級グレードのAV-2です。


 北海道からの出品なので、ある意味仕方ないのかもしれませんが、走行16、6万万キロ、腐食穴のため評価は2点・・・


 こんなシケモクでも、カローラ系であれば輸出目当ての外人が買っていってしまいます。それ故に、90系以降であれば現行車と代わらないレベルで今も流通しているのです。
 とは言っても、1600GTともなると新車での販売台数が少ないので流通量は少ないのですが・・・

 それでも先週に引き続き平成2年式の後期型GTが出てきました!!今度はカローラのATです。


 3,5点評価、走行7,1万キロ、ドライブシャフトブーツが破れていて内装はヤニ汚れが目立つものの、ホイールキャップも完備で先週のスプリンターGTより程度が良さそうです。



 しかし、ATのハイオク仕様では外人の食い付きが悪いのか、だいぶん安くで落札されていました。



●第6位:平成元年式カリーナED・2000Gリミテッド(ST162)


 最終型Gリミテッドの5速、走行6,8万キロ、外装4点評価、内装B評価ですごく程度が良さそうです。後期でグリニッシュのボディーカラーは中々珍しいかと。


 しかも岡山58ナンバー(字光ナンバー)のワンオーナー車!!

 業販が魔界であるとするならば、こんなのに乗ってる天然オーナーが普通に走ってる桃太郎王国こと岡山県は、さしずめ鬼ヶ島といったところでしょうか(笑)



●第5位:昭和63年式セドリック・グランツーリスモSV(Y31)


 程度の良い前期のグランツーリスモというだけでも珍しくなってきてるのに、超レアなホワイトパールツートーン(#2F5)ではありませんか!!


 ブロアムでもレアな色なのに、まさかグランツでお目にかかれるだなんて・・・

 グリルに輝くJAFバッジが育ちの良さを物語る、ワンオーナー、走行8万キロ、記録簿完備な4点評価の個体です。

 「あぁ、この瞬間が日産だね」、的なACの液晶表示不良と出品表にあるので、オーナー様は手放されてしまったのかもしれませんね?



第4位:昭和62年式スカイライン1800G(FJR31)


 超希少な前期R31スカイラインの最廉価グレードGタイプ!!
 ハイソカーを目指したR31スカイラインの癖にパワーウィンドすら付いてないなんて最高です。こういうグレード大好きです。

 走行7、4万キロの5速、ワンオーナーの車庫保管ですが、3点と評価が妙に低いです。会場によって評価には結構バラつきがあるので他だと3,5点はいきそうな感ですが。

 OPと思われるルーフキャリアが付いてるせいか、USDMみたいです(笑)

 後ろから見ると丸テールの6気筒系とは、もう完全に別の車のよう。

 実際に、オーストラリア仕様ではRB30を搭載する6気筒仕様をスカイランとして売る傍ら、4気筒仕様は910ブルーバード後継のピンターラという完全に独立した別の車種として扱われてましたし。



第3位:昭和57年式:ファミリアXG(BD1051)


 あんなにゴロゴロ走っていたのに全く残っていない、初代FFファミリアのイメージモデルともいえる前期型1500XGです。


 EGIやらターボは全て後期になってからの発売なので、前期ではこの仕様が最量販グレードにして最スポーツ仕様でした。

 現車は当時のこのクラスのスポーツ仕様では珍しいAT、フロント修復アリ、キャブ不調、エアコン故障と良い感じにシケてます。それでも、この形があるというだけでも凄いことだと思います。


 当時モノのフルコンポが食指です。是非これで岡田奈々とか聞いてみたいものです(笑)

 メーター標示は走行8千キロらしいですけど、走行距離計が5桁メーターの時代の車の宿命で改ざん扱いになっています。まぁ、全体の傷み具合からして10万8千キロといった所でしょうね。

 しかし、月販1万台も売れてたはずなのに何故、こんなにも残っていないんでしょう?不可解でなりません。
 つい、B11サニーみたいに何らかの公にされなかった欠陥をかかえていた為じゃないのかと邪推してしまいます。当時のオーナーズレビューを見るに実際に品質は悪かったみたいですし。

 FF第一世代の大衆車はメーカー問わずに防錆鋼板が普及する前で腐りやすかったのと、代替時期がちょうどバブル景気と重なって潰されまくったのとで残存率が低い傾向にはあるのですが、それにしても、ね~・・・



●第2位:平成7年式アプローズ・リミテッド(A101S)


 メーター交換歴アリの走行23万キロ、3点評価と中々のシケモクながらも、ユーザー買取の群馬54ナンバー、最上級グレードのリミテッドでOPも多数!!
 毎回アプローズが出てくるたびのお約束と化した、出品表に4ドアセダンと書かれちゃって、後から5ドアに訂正パターンが笑えます。


 メーカーOPのツートンカラー、14インチアルミ、リアワイパーなどが確認できます。

 各所でネタにされてるリアワイパーは、ハッチバックである証としてガラス部からではなく、ハッチゲートから生えてきています。
 でも、そこには深い意味がある訳ではなく、ぶっちゃけワイパー専用の穴あきリアガラスを製造するよりも、ハッチゲートに穴を開ける方がコスト的に安いからなのです…

 距離が距離なんで仕方ありませんが、エンジン、ATミッション要現車確認とあるので、よっぽど調子が悪いんでしょうね。

 こんなにボロいのに落札されてたので輸出逝きかな?



●第1位:昭和54年式シャルマン1600GC(A40)


 アプローズが出たと思えば初代シャルマンが・・・よくぞ残っていたモンです。
 いまだかつて、こういったランキング形式の紹介文でシャルマンとアプローズがワンツーフィニッシュしている例は前代未聞でしょう(笑)

 現車は昭和53年にマイナーチェンジした後期型の最上級グレードGC(グランドカスタム)です。


 ダイハツのフラッグシップに相応しい高級モケット内装、リアシートにはセンターアームレスト、カーペットも他グレードより分厚くなり、インパネには木目パネル、電動ミラーやトランクオープナー、メッキのサイドモールも装備・・・というとショぼく思えますけど、当時のこのクラスではかなりの高級仕様でした。


 エンジンは1600ccの12T型エンジンを搭載。
 大幅に手が入ってるとはいえ基本的に1,2と1,4のエンジンを搭載していた20カローラセダンがベースなのに、30カローラのパワートレーンを搭載した隠れスリーパーな点が、この後期型シャルマンの面白い点です。

 そして、まさかの走行8177キロ!!

 これも距離計が5桁メーターなので改ざん扱いになっていますが、新古車のような内外装の程度のよさから、おそらく実走行じゃないかと思われます。
 ここまで状態の良い初代シャルマンは、おそらくもう2度と出てこないのではないでしょうか。

 ただ残念ながら、コアサポートやピラー廻りに板金塗装された形跡があるために修復アリ扱いです。でも距離が距離ですし、部品が普通に供給されていた時代に修理されてるんでしょうね。



 ・・・なんだかもう、見てるだけでお腹いっぱい。
Posted at 2013/10/20 00:35:07 | コメント(13) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年10月14日 イイね!

ぎょうはん!・・・トップをねらえ!

 業者オークションは魔窟です。

 路上からは抹殺されて久しい、エキセントリックなシケモク車がゴロゴロと出てくるのです。それにつられて私の理性もガラガラガラと崩れてゆきます。

 来た来た来た来た来た~!我が世の春が来た!!
 平成元年式、550のCM11V、4駆ツインカムターボのRS-R、走行9万キロのフルノーマル。


 で、ポチっとな。 あ、入札しちまった・・・


 ━━ああ、なんと呪われた因果か!!━━
 (注)出典:「ハムレット」第一幕第五場
 The time is out of joint: O cursed spite,
 That ever I was born to set it right!


 だから新婚初っ端からマダオ(マルでダメなオヤジ)になるのはヤなんですってば。血の気が引いて、心の奥底まで冷えてゆくのがわかります。

 まさに絶対絶命の大ピンチ!

 命からがら逃げ延びるのを覚悟していたところ、まぁ何とか幸いなこと(?)に、あっさり塩味で競り負けて一命を取りとめた負け犬なドッグデイズ・・・

 それでも誘惑は続きます。気分は正に、毎日毎日、鉄板の上で焼かれるタイ焼き君です。
 いい加減、何シテル?に毎日アップするモチベーションが保てません。

 そこで突然ですが、これからはその週の気になる物件を週末に『ザ・ベストテン』方式で、お届けすることにしましょう。


 ━━さぁ宴だ、ものども!神を迎い入れるような気持ちで、ゆっくりイカ男を生殺しにして存分に楽しもう!


 いや、死活問題なんで・・・真面目にやるんですってば。
 わたしの脳味噌さん、わかってますか?



●第8位:平成6年式シャレード1500CR


 いきなり初っ端から趣味全開!!
 まぁ、シャレードおたくだったら1台はノミネートさせなきゃですよね(笑)


 1.3リッターがメインの前期では珍しい1,5リッター搭載の最上級グレードです。
 平成5年8月に追加された1,5リッター車なのですが、現車は発売より1年弱が経過した平成6年9月登録にもかかわらず車体番号は6000番台・・・輸出も含めて月当たり500台程度の生産?

 でも前期の1、5は、ある意味売れなくて当然なんです。
 なんせ3ドアの1,5TRは128,5万円なのに、フルエアロでレカロシートやナルディのハンドル、ピレリのタイヤにアルミ、エンジンもハイカム、タコ足、デュアルマフラーで武装した1,6リッターのデトマソが129、8万円だったんですから!?(5MTの価格)

 5ドアのCRともなると更に高価で133,5万円・・・もうちょっと足したらアプローズのフル装備グレードが買えちゃいます。

 しかもバブル崩壊のあおりを受けて高価な癖に、ド初期の最上級グレードだった1300CXでは標準装備のオートアンテナやインパネの時計なんかが、しっかり剥ぎ取られちゃってます。

 こりゃ関係者しか買わんでしょ。


 現車はユーザー買取のワンオーナー、走行6,3万キロのAT、右面修復アリでピラーが歪んでるらしいのですが内装はB評価なので、わりと大切に扱われていた個体っぽくもあり、ネタとして入手してもよかったやも?

流石にデビューから20年が経過し、街中では見かけなくなったので、やっぱり手に入れるなら今のうちでしょうか?



●第7位:平成2年式ジェミニクーペ・OZ(JT191)


 初代べレットジェミニを彷彿とさせるフラッシュイエローのボディカラーが、あな珍しや!
 ボディカラーも相まって、GMのコンセプトカーみたいです。

 当時はボロクソに叩かれたデザインですが、今の目で見ればすごく綺麗に纏まった小粋なものに感じられます。少し早すぎたのかもしれませんね。


 現車は、走行10,5万キロ、5速の外装3,5点評価、内装はC評価。
 年式からすれば綺麗ですし、マフラーやアルミが社外品になってるのでマニアのご所有だった個体なのでしょうか?

 でも、この個体が出品されている岡山県は、天然オーナーが普通にこういうのに乗ってたりするんで油断は禁物です(笑)



●第6位:昭和61年式クオーレ・グラン(L70S)


 軽自動車の高級化路線の皮切りとなったグラン。
 スティタスを感じさせるブロンズガラスに電磁ロック、フルフラットシート、サイドモール、標準グレードではOP扱いのデジタルクロック、電動ミラーなどを装備し、Cピラーには専用の立体エンブレムが白いラインの加飾つきで輝いています!


 この個体は更にOPも多数で、外装ではハロゲンフォグランプ、フェンダーマーカー、ハッチバックハンドル、内装ではコンポ用コンソール&カセットデッキ、シートカバーなんかが装着されています。

 ワンオーナーの走行は5,9万キロ、スペアパーツも多数付属なのですが、コアサポート交換の修復アリ扱いとなっています。ただ、内装はB評価なので、かなり綺麗なものかと。


 ここまでくれば、分かる人にはわかっちゃいますね。
 はい、そうです。某大手中古車検索サイトに半年以上もの間、出ずっぱりだった個体です。既知の個体でなければ文句なしのナンバーワンだったんですけどね。



●第5位:平成元年式スプリンター1600GT(AE92)


 実は、これも入札しちゃってました(爆)
 相場の読めない古カローラ系の例に漏れず、案の定競り負けましたが危うく家庭崩壊の引き金を引きかけた一台なのです。


 現車はハイオク化された後期の140馬力仕様の5MT車で、走行は13、7万キロなれどワンオーナー車のディーラーフルメンテ、前回車検時はスプリンターなのにトヨタカローラ奈良で27万5千円もかけて整備されていたのだとか。


 エアコン故障となっているので、それが原因で手放されたものと推測されます。
 フロント修復歴アリ、ドライブシャフトブーツ切れの異音がなければ、もっと頑張ったんですが・・・

 世間的には評価の高いAE100系も所有してましたけど、個人的にはAE90系こそがベストカローラかと思います。

 ノイマイヤー氏の前期GTに機会がある度に乗らせて頂いてるんですが、カローラらしいベストなスケール感のサイズに、とにかく素直なフィーリングの乗り味は、まさに車に乗せられているのではなく、気負うことなく車を着るといった自然な感覚。

 欧米でよく出来たファミリーカーの褒め言葉として多用されているブレッド&バターカーならぬ、白米と味噌汁カー・・・まさにお袋の味なのです!!

 80系だと折り紙細工みたいなペナペナ感(褒め言葉)が素敵な軽快感の草食系だし、逆に100系だと本気すぎて肉汁滴るステーキみたいな肉食系で気が重い感じだしで。(自分が乗ってたのが1600のSE-Gというのもあるんでしょうが)

 しかし不思議なのが、この90カローラに限らず、80年代のトヨタ車は乗るたびにとても幸せな気持ちになれるところ。

 こんな気持ちで運転できる車が路上に溢れかえっていた80年代の交通事情はさぞかし平和だったのでしょうね。ユーチューブなんかに上がっている画像見てても運転レベルが今より明らかに高いですし・・・



●第4位:昭和63年式ファミリア・カブリオレ1600(BFMS)


 そんなにレアな感じのしないBFファミリアのカブリオレですが、最終の平成元年登録の個体でも車体番号が900番台なので、どうやら国内販売されたのは1000台弱のようです。
 車体番号で判断するに前期の1500ターボは200台程度しかなく、そのほとんどを占めるのが1600ツインカム化された後期型のようです。

 と、ゆーのも前期カブりオレは最上級スポーツモデルの四駆ツインカムターボの1600GT-Xが189万円なのに対して、1500シングルカムターボの5MTのみで、色も白しか選べないのに195万円と非常に高価格だったもので。

 とはいえ、ハンドメイド部分がある上に、西ドイツ製の外皮を使った3重構造の幌、しかもリアウィンドは熱線つきのガラス!、ルーフを切り取った剛性不足を補うべくフロア強化、センターピラーをつなぐロールバーを装着など、内容を考えれば充分に納得のお値段なのですが。

 あと、あんまり知られていない芸コマポイントとして、盗難対策にグローブボックス、トランク、給油口、リアシートバックなどの各開閉部がキーつきに変更されています。

 流石にメーカーも拙いと思ったのか、昭和62年にマイナーチェンジした後期型では、一気に20万円引きの175万円に価格が改訂されてATも設定されているのですけれども・・・


 現車はそんな後期型のカラードバンパー化された最終型で、驚くべきは、その走行距離!!なんと実走1,5万キロ!!

 とにかく見ての通り、めちゃんこ綺麗です。もはや新古車レベルかと。


 ただ残念ながらフロント廻りに修復アリのR点扱いなんですよね。それがなければ、トップ3も狙えた一台でありました。



●第3位:昭和55年式スプリンター1600GT(TE71)

 わたしとしては意外なことに、今週のトップ3はみんな基本設計が70年代の車となりました。

 そのトップバッターを飾るのは、もはや語るまでもない超希少なフルノーマルのTE71前期型スプリンターGT、しかもユーザー買取のワンオーナー、実走行6,7万キロ、記録簿多数とくれば、もはや悶死ものです。


 昭和のメタリック塗装なのにクリア剝げもなく、純正のフォグ、マット、ドアバイザー完備でサンバイザーにはビニールまで残ってるのだとか!!


 フロントに修復歴アリ、コアサポートと左右インパネに歪みはあるながらも、これは本当に良い物件ですな~



●第2位:昭和54年式ギャランΣ2000スーパーサルーン(A133A)


 つい最近トミカリミテッドでそっくりさんがでましたね(笑)

 丸目4灯の前期がモデルのミニカーとは異なり、現車は昭和53年10月のマイナーチェンジでセミスラントノーズ、角形4灯式ヘッドランプ、大型リアコンビネーションランプ、衝撃吸収式の大型ウレタンバンパーを採用した初代の後期型です。


 走行2,7万キロ(但し5桁メーターの為不明扱い・・・でも実走行っぽい)、空気清浄機つきの3,5点評価です。
 社外キーレスとスペアパーツ車載の3桁ナンバー車なんでマニアの方のご所有だったものかと?

 最上級グレードのスーパーサルーンは、パワステ、パワーウィンド、、チルトステア、カセットステレオ、リアリクライニングシートなど現代車と較べても遜色のないフル装備っぷりが売りの高級車です。モコモコのモケットシートのみならず、本皮シートも設定されていました。


 画像では見えにくいですがメーターパネル内に、80年代の三菱車はもとより、後のシャリオグランディスなんかでもMMCS 7インチ純正モニターに操作時に表示されていた空調の絵表示フォントが初登場したのもこの車です。



●第1位:昭和55年式コロナ1800SLツーリング(TT132)


 現車は昭和55年8月にスラントノーズ、異型ライトの後期型にマイナーチェンジされる直前の昭和55年7月に登録されたウレタンバンパーの前期最終モデル。

 SLツーリング(後期ではSL・EFI)はツインカムエンジンの2000GTの陰に隠れた為に新車時から希少な、105馬力の3T-EU型1800CCEFIエンジン搭載のスポーティグレード。


 セリカ、カリーナで同エンジンを搭載するST・EFIグレードの足回りは、タイヤ幅は165サイズでリアブレーキはドラムに留まる中、コロナだけはGTと共通の185幅のタイヤ、4輪ディスクブレーキ、9インチ大型ブレーキブースターなどを備えています。


 当時の雑誌のインプレなどによれば、エンジンとサスペンションのバランス、特にハンドリングはGTがフロントヘビーによるアンダーステアやパワーにサスがついてこない傾向があるのに対し、SLツーリングは軽快かつ素直な動きで、基本的に弱アンダーステアながら、うまくテールを流して走ることも可能な程だとか。

 グレードの希少さもさることながら郡57ナンバー、ワンオーナー、ディーラー記録簿完備、4点評価、内装もB評価と、年式&9,3万キロという走行距離からすれば異様なまでの極上っぷりがノミネートの理由です。



 だから、今週はこれで許してください。わりとマジで。
Posted at 2013/10/14 23:11:41 | コメント(13) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記

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