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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2014年05月12日 イイね!

インドネシア製スターレットのすべて



 免許を取得して初めて運転した車、いわゆる筆卸しの相手というのは誰しも特別な存在なのではないでしょうか?

 わたしにとっては祖母が所有していたEP82スターレット・ソレイユL(4MT)がそれにあたります。

 次期型P90系へのモデルチェンジを控え、オーダーストップ直前となる平成7年10月に発注されたほぼ最終ロットとなる個体です。(平成18年に廃車)

 今でもときおり夢に出てきたりするあたり、広告コピーの「青春のスターレット」を地で行く、わが青春のアルカディアなのでしょう。


 下から数えたほうが早いような廉価グレードとはいっても、車重700キロ台前半の軽量な車体に、1,3リッターのレギュラーガス仕様としては最強の100馬力を誇る4E-FEの組み合わせは、これまたP70系の広告コピーである「これはもうかっとび」そのものでした。

 この手のコンパクトカーが動力性能の高さを売りにしていたというのだから良い時代です。


 インドネシアでも1985年からEP71型の現地生産が開始され、日本と同じく当時の東南アジア市場では異端ともいえるスポーティなキャラクターを売りにしていました。



 国内仕様の廉価グレードDXと同等の装備を持つ5ドアXLグレードのみの設定でありながらも、外装はスポーツグレードのSiと同等の仕様も用意され、エンジンはヨーロッパ市場などと同じ1リッターの1E型・1カム3バルブエンジンを搭載。OHVエンジンが主流の当時のインドネシア市場としては異例なハイメカニズムの採用です。

 1987年には1,3リッター2E型エンジン搭載車と、タコメーターやモケットシートなどを装備する上級仕様のSEグレードを追加、翌88年には国内仕様のマイナーチェンジに準じた変更を受けています。

 インドネシア市場にかけるトヨタの熱意は凄まじいもので、通常の現地生産であれば国内から2年遅れ程度のタイムラグが発生するところを大体半年~1年後には最新モデルを投入し、現在ではシェア75%という脅威的な数字を叩き出しています。

 もちろん国内で1989年末にEP82型にモデルチェンジされると、インドネシアでも翌90年から生産が切り替えられました。



 EP71型と同じく5ドアのみで廉価なXLと充実装備のSE、そして新たにパワステ・パワーウィンドを標準装備する小さな高級車SEリミテッドの3グレードを設定。国内の色々なグレードの装備をごちゃ混ぜにした間違い探しのようなカオスさに食指が動きます。

 面白いのが機関系で新開発のハイメカツインカム4E-FEを搭載する国内仕様に対し、EP71と同じ1Eならびに2E型エンジンを搭載しています。

 欧州などでは4E-FEの1331ccという中途半端な排気量が、1クラス上の扱いとなる1、4リッタークラスに含まれてしまうが故に同エンジンを搭載していましたが、部品単位で現地生産が義務づけられているインドネシアでは主にコスト的な問題から継続使用されたようです。

 その後も国内に遅れることなく1992年、1994年にマイナーチェンジを受け、SEリミテッドはSE-Gに改名されフォグランプが標準装備されると同時に、後々に重要な伏線となってくる国内ターボ車用のテールレンズでよりスポーティな装いとなります。

<中期型>



<後期型>




 そして迎えた1996年。国内でのP90型へのモデルチェンジにインドネシアも同調するのかと思いきや、継続生産で1,3リッターSE-Gグレードのみにラインアップが絞られて魔改造がスタート。

 はい、長かった前置きは終わり。ここからがお楽しみです。




 5ドアノンターボなのに、ターボルック!!

 
 一応国内仕様にもGTターボと同様の外観を持つNAエンジン搭載グレードのGiが設定されてはいましたが、こちらは3ドアのみの設定のはずです。

 5ドアのターボ風味なんていうのは存在しないという常識を打ち砕く、なんとも強烈なメーカー公式仕様ではありませんか。

 もちろんリア周りも完全にターボ仕様となっており、サイズの違いから無理やりアダプターを噛ませて浮かされたナンバープレートが不憫でなりません。


 フロント廻りは国内後期型のプロジェクター式4灯ライトが諸々の大人の事情から使用できなかった為に国内中期型と同様のものとされております。

 インドネシア仕様専用に新造されたグリルを分割するエンブレムのせいで、何だか最近のトヨタ車のデザインコンセプトであるキーンルックっぽく見えるのは気のせい?

 内装もGT系と共通の革巻き3本スポークステアリングとシフトノブ、穴あきヘッドレストでスポーティさをアピールするも、エンジンは相変わらず2E型のままなのでイマイチ締まりません。


 こうして国内でP90系がフェードアウトする99年ごろまで販売されていたというのだから恐ろしい話ですね~ホント。


 えっ?前回のマツダMR90に較べて魔改造っぷりが物足りないですかそうですか。

     よろしい!!ならば戦争だ


 メーカー謹製の魔改造スターレットといえば、これを置いて他にはあるまい。

 <プロトタイプRAV4>


 車高を上げてブリスターフェンダー化されたスターレットに、AE95スプリンターカリブの4WDシステムと1,6リッター4A-FEエンジンを移植、ハブ廻りはX81系から流用されたのかGTツインターボ用の16インチアルミを履いています。

 とりあえず走れば良いというレベルの走行用プロトタイプなので各部の仕上げは荒いのですが、そこが逆にワイルドだろ?(死語)

 まぁ、東南アジアだったらこんな改造車の一つや二つ、普通に走っていそうな気もするんですが・・・

Posted at 2014/05/12 01:11:00 | コメント(9) | トラックバック(0) | トヨタ | 日記

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