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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2018年03月11日 イイね!

ハセガワの初代シビックをCVCC1200GLグレードにしてみました。

ハセガワの初代シビックRSを、昭和50年にマイナーチェンジした中期型CVCC1200GLとして製作しました。
今後間違いなく非RSグレードが商品化されるのはわかっているのですが、どうしても我慢できずやってしまいました。こうやって自分の好きな仕様に出来るのがプラモデル製作の醍醐味ですね。





フェンダー形状やホイールも異なる、なんちゃって仕様の割には良い雰囲気に仕上がってるんじゃないかと自画自賛(本家風表現をリスペクト)
ホイールリング付き鉄ちんが北米風味でお気に入りです。

サフすら吹いていないお手軽素組み品(研ぎ出しも最低限)ですが、ドア部のみスジ彫りして、リアのトレッドを狭くなるよう加工。
窓枠とルーフモールは、キットのデカール仕上げだと他のメッキパーツとバランスが取れないのでミラーフィニッシュ仕上げです。
完全にプラモデルを作りなれているユーザー向けの、やり過ぎなくらいに細分化されたパーツ分割のおかげもあって驚くほどリアルに仕上がりました。

ボディカラーは、CVCC1200GLのカタログモデルと同じゴールドを意識してタミヤのチタンゴールドで塗装。(カタログだと分かりにくいので同色の輸出仕様を参考までに)



各エンブレムとフロントのポジションランプ付き大型ターンシグナルは全て余剰パーツとしてキットに含まれていました。

本来ゴールドのボディカラーのCVCC1200GLだと黒内装になるのですが、あまりに模型映えしないので輸出仕様と同じ茶内装にしてしまいました。


ちなみにフロアとルーフライニングにはフェルトを貼っているのですが、完成したら全くわかりませんね。

シャシ裏は燃料タンクで隠れる部分まで、しっかりモールドされていて感動。

実車の構造が勉強できるので、一番組むのが楽しかったポイントです。

初代シティと並べると同メーカーの1200CCにもかかわらず、10年違うだけで別世界の乗り物みたいになってる進化の速さに唖然とします。


最新の商品だけにストレスなくサクサク組めるのは当然として、実車に対する深い愛も感じさせる構成に感銘を受けました。
本当に良いキットです。同社製のN360も組んで並べたくなってしまいました。
2018年02月11日 イイね!

ハセガワの初代シビックRSを買ってきました。

タイトルは本家リスペクトということで(笑)

発売から1ヶ月以上経っていますが、GL仕様に作り変えられている作例に感銘を受け、嫁サマーにバレンタインのチョコのかわりとして、おねだりして買ってもらいました(勿論ジェミニの予算はちゃんとプールしてますよ)


「見せかけだけの無意味なモデルチェンジを行う予定はなく、実質的な改良のみ目指す」と言明し、当時の国産車としては異例の7年という長期のモデルライフとなった人気車だけあって、現役当時はバンダイ1/20、ナガノ1/20、日東1/16、永大1/24など各種キットが発売されていたものの、まさか2017年になって完全新商品で発売されようとは!!

製品化されただけでも奇跡なのですが、個人的に気になる点が色々とあったので、今さらながらレビューしてみるとします。

一昔前のキットだったら一体成型になっているような物までが、しっかり分割されており、意外とパーツ点数は多め。


箱からボディを取り出した瞬間、近所のおじさんが95年頃まで乗ってたブルメタの個体を思い出して涙。


今現在20年落ちのEKシビックを見ても大して古いと思わないのに、当時は凄いクラッシックカーに感じていたのだから、バブル期までの恐竜的進化が凄まじかったのか、はたまた自分がオッサンになっただけなのか真相は如何に?

パーティングラインはCピラー部に2000番のペーパーを当てれば消えそうな物が薄くあるだけ。

全体的なプロポーションも良く、細部のモールドもシャープで素晴らしい。

グリルのメッシュ部が抜けてないのは残念ですが、ヘッドライト光軸調整用の穴までモールドされてます。


シャシ裏の造形もベストで、マスキング不用なパーツ分割も嬉しいポイント。

セミグロスブラックで塗り潰すなんてもったいない事はせず、きちっと電着塗装を再現したくなりますね~

細かくパーツ分割されたインパネは文句のつけようがありません。

ドア内貼りがバスタブ型で少し立体感に乏しい印象ですが、何もモールドが無いようなフジミのキットに比べたら神(笑)

そして70年代臭バリバリの、オーバーヘッドコンソールに食指。


個人的にナンバーポケットの実車と同じ形状のプレス造形もツボです。

RSグレードは2ドア(76.5万円)と3ドア(80.1万円)の両方がラインナップされてましたが、キットは3ドアの方が再現されてます。

おやおや?メッキランナーの不用部品の中には、2ドア用のトランクヒンジが・・・


他に不用部品でトランクボード(目隠し)がありますし、ボディはリア回りの金型も差し替え出来そうなのでバリエーション展開は確実でしょう。

それだけではなく、スポーツ&ラグジュアリー仕様のGLグレード(トヨタで言うところのSR)エンブレムまでもが!!(前述の作例もこれを使われたようです)

元々RS自体、GLベースで外観的には輸出仕様の物を流用したバンパーのオーバーライダー、2連バックランプくらいしか差異がないとは言え、これには参りました。

それ以外にもCVCCエンブレムや中期型用フロントウィンカー、1灯型バックランプやらの狂気じみたパーツ達。



1975年のマイナーチェンジでラインナップに加わったCVCC1200シリーズを再現する事を強いられているんだ!!(集中線)

おそらく今後、初期型2ドア1200GLと中期型2ドアCVCC1200GLの発売は確実な予感。

どうせならパルレモグリーンの後期型1500RSLも作りたいのでバリエーション展開に期待です。

でも流石に、1500シリーズはフロントオーバーハングが長く(実車で185㎜長い)、スカットルの外気導入口のデザインも違っているので難しいかなぁ。

金型的にもフロント部は差し替えが難しそうですし、RSと一部輸出仕様に設定されていたリム幅の広い13インチホイール用に切り欠きが大きいフロントフェンダーは、12インチ仕様の切り欠きの小さいGLだと、どう再現されるのやら。


件の13インチホイール自体は脳汁プシャーな素晴らしい造形なので、いっそ輸出仕様でも再現してみましょうかね~


前後共に、ハブ側にポリキャップ、ホイール側にピンのあるタイプで社外ホイールを流用するには一手間必要。

ところが最後に、RSとして組む場合デカールに残念な考証ミスがあるのに気がついてしまいました。

品川55ナンバーは1973年3月で終了してるので、1974年10月発売のRSだと品川56の筈。実際、広報車やバンダイのキットも品川56ですし。

本当に良いキットなので、イチャモンつけるのは気が引けるのですが、折角ナンバーが選べるのでしたら広報車仕様に組めたら面白いかと思ったもので。(昔と違って自作すれば良いので大した問題じゃありませんが)


あっ!?カーグラ誌の長期テスト車の初期型GLを再現しろって事かも?


しかしながら、赤ちゃんがいるとガッツリ塗装というのが難しいのでいつになったら手をつけられるのやら・・・

2017年08月07日 イイね!

大人の階段昇るシンデレラごっこ


時は誰しにも平等に降り積もるものの筈ですが、30歳を過ぎた途端に年月が過ぎるのを早く感じるように思うのは、わたしの気のせいでしょうか?

 ━━ 十年一昔 ━━

ついこの間のことのような気もする10年前のわたしは何をしていたんでしたっけ。
パンドラの箱と化した禁忌の記憶の引き出しをば、いざ開かん!!

ぱんぱかぱーん

自作フェンダーミラー仕様のMR-2!!

たしかドアミラー跡の蓋は3型まで設定されていた純正品、ミラー本体は既に製廃だったので30セルシオの中古品を流用した覚えが・・・

こんなんでモデリスタ架装なんて言って遊んでたのだから、実におつらい。

しかもMR-Sデビュー後の99年11月に登録された最終生産車(車体番号的には最後から50台以内)がベースという、まさに神をも恐れぬ所業。これが神々の黄昏というやつですね、わかります。わかりません。

その直後には、モノホンのフェンダーミラー車が欲しくなってカローラ花冠に乗り替え。

この節操の無さには呆れるやら感心するやら。

バブルの象徴ともいえる、カローラなのにパワーシート装備な前期SE-Gグレードでした。

貿易しちゃったのを今でも後悔。手元に残していればと思わずにはいられない珍仕様です。

あぁ、まるで夢を見ているみたい。当時の3カ月に1台とかいう狂気じみた代替えペースも今となっては夢のよう。

そんな頭のおかしいイカ男も気がつけば、一児のパパ。

いつまでも、お子ちゃまではいられんのです。さらば少年の日よ、さらば優しき日々よ。
シケモク車を卒業し、新車を買って大人になる時がやってきたのです!!


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・過ちを気に病む必要はない。ただ認めて糧とする。それが大人の特権だ・・・



【ぼくのかんがえた、さいきょうのおとなのくるま】


だ、誰か・・・。 誰かこの中にお医者様はいらっしゃいませんか?

さもなくば、いかに私の頭がおかしいか、今ここで証明することになる!!

これ程までに紅葉マークの似合うアダルトな現行車(型落ちだけど)は他にあるまい。

さしずめ「+Hana」(プラス・ハナ)ならぬ、「-Kareha」(マイナス・カレハ)、G's(ジーズ)ならぬ、G'G''s(じじーズ)と云った所でしょうか?

レースのハーフカバー付きハイバックシートも相まって、とても21世紀の車には見えやしません。

実にスターレット・ソレイユあじ、ウマウマ。

こんな凶行に新車で及ぶ辺りが元祖四谷系男子の吟醸というもの。

用意しますは、新車のパッソ。大嫌いなアイドリングストップ&スモークガラスがレス装備となる、レアな営業車仕様のVパッケージ。

どれだけレアかと言いますと、某中古車検索サイトで同型の30パッソが全体で1000台以上流通する中、Vパッケージは常時5台前後しか存在していないほど。(しかもリースアップみたいな個体ばっかり)

そりゃ今どき、キーレスすら未装備とか誰も買いませんわな~(法人向けカタログでも一個上のグレードがメイン扱い)

でもMy同士なら、80年代トヨタ車と同一デザインの鍵だけでご飯3杯はいける筈。

おまけに、せっかく新車を買うのだからと、サイドエアバッグ(全席フルオート照明付きパワーウィンドとセット)、寒冷地仕様、バックフォグのメーカーOPを全部載せ。

契約書にハンコ押す前に何度も念押しされる、これぞ間違いだらけの車選び。

えっ!?何故にマニア諸兄が毛虫の如く嫌うパッソなんて買ったのかですって?

ダイハツ製リッターカーであるだけで神。

まさに傷を舐めあう道化芝居、おもいっきり未練タラタラ。

奇跡的にもG200系用ステッカー最後の1枚がメーカーに残っていたのですが何か?

フェンダーミラーも手持ちにデッドストック化していたEP82スターレット純正(素レイユの新品)があったので、試しに宛がってみたら奇跡的にフェンダーの曲率が完全に一致。

これで空力優先の形状の為に視認性が最悪の純正ドアミラーとはさようなら、もう何も怖くない(死亡フラグ)

経絡秘孔(けいらくひこう)を突いた!!

お前はもう死んでいる(主に査定価格や世間から向けられる視線的に)


何かを手に入れるには同等の代価が必要?等価交換?
それがどうした、頭のおかしいイカ男は永遠に不滅なのですよ。
Posted at 2017/08/07 01:22:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2016年12月31日 イイね!

中華の眉毛ハイゼットまとめ


 あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
「中華製シャレードについて調べていたと思ったら、いつのまにか中華製ハイゼットのことばかり調べていた………!!!」
 な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……… 頭がどうにかなりそうだった………もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ………

 2015年末に生産終了した中華シャレード追悼企画用に変遷をまとめていたら、前日譚にあたる中華製ハイゼットの部分だけで文章量がエライことになっていた件・・・そんなわけで、やむなく分割したのです。


●天津ダイハツの成り立ち

 1970年代後半以降の中国は、それまでの計画経済から方針を転換。商品・資本・労働などの対外取引を認める「改革・開放」政策が採られるようになりました。
 自動車産業においても、中国企業(ほぼ官営)と提携すれば外国企業にも市場が開かれた為(完成輸入車は関税250%なので、実質的に現地生産が前提)、新たに多くの自動車メーカーが誕生しました。

 華北平原・東北部に位置する都市、天津で1965年に創業した「天津市汽車工業公司」も、そうした時代の潮流にのるべく、1983年1月に小型貨物車の導入に向けた調査・研究プロジェクトを発足します。

 翌2月には日本のダイハツやスズキなどのメーカーを訪問。耐久性と経済性に優れるという判断から、ハイゼットのノックダウン生産を決定し、1984年3月3日にダイハツとの間に正式な技術提携契約を締結しました。通称「天津ダイハツ」の誕生です。

 あくまでも資本関係は結ばない「技術貿易結合」(技易結合)という、独自性を保ったままの技術的な提携という点が、後々の恐竜的進化に繋がっていくポイントになるのです。


●眉毛ハイゼットの現地生産


 1984年9月25日、部品を日本から輸入して生産された眉毛ハイゼット、現地名「華利」(ハウリー)の1号車がラインオフしました。


 基本的には、ダイハツが日本で製造している輸出向け「ダイハツ850」(S70型)と同様の仕様でノックダウン生産され、バンボディの現地名「TJ110型」、同ハイルーフ、トラックボディの現地名「TJ1010型」の3種類がラインナップされました。


 バンボディの「TJ110型」は通常の2列シート仕様の他、3列シートや2シーター仕様も選択可能だったようです。

 実用一辺倒なだけではなく、アトレー風ストライプも設定されていたことに驚き。

 バンパーはコーナーガードが付いて国内仕様より少しだけ大型化されますが、これも「ダイハツ850」の一般仕様と同一形状です。

 余談ながら、オリジナルモデルの「ダイハツ850」には、仕向け地や仕様によって衝撃吸収構造の超大型5マイルバンパー風バンパーも設定されていました。

 完全ノックダウン生産で独自のポイントは少ないとはいえ、流石にエンブレム類は天津ダイハツ独自の物に置き換えられています。 「TJ」というのは天津=TIAN・JINの略です。

 型式の異なるトラックは「TIAN・JIN DAIHATU」表記になるようです。

 バックドアのガーニッシュは当初は無地の物でしたが、国産化が進んだ後年のモデルになると車名入りの部品が起こされます。

 とはいえ成型はガタガタで樹脂の質自体も悪いのか経年劣化で割れている辺り、いかにも中華クオリティ。日本製だと草ヒロでも割れているのは見たことない部品ですし。

 足回りは国内ではアトレーにのみ設定の2WD・12インチホイール仕様となり、タイヤサイズは現地での入手のし易さを考慮してか、145R12→155/80R12にサイズアップしています。

 「TJ」マーク入りセンターキャップが萌え要素。でも6人乗り(どうせ過積載するでしょうし)
なのに4輪ドラムブレーキのままなのはいただけません。

 左ハンドルの内装も、120Kmスケールのメーター(国内は100Km)など基本的には輸出仕様と共通です。

 ダッシュボードとそれ以外の内装で色が違うのにモヤモヤ。(レストア車なのでオリジナルかは不明)

 こちらもステアリングの天津ダイハツエンブレムや細かいコーションマーク類は独自の物となっています。



 国内OP品より綺麗に収まったカセットステレオは現地品の車載用音響機器メーカー「江蘇天宝電子集団有限公司」製です。


 エンジンはシャレード用「CB型」993cc・3気筒をベースに、ボアダウンした843cc・41馬力の「CD型」エンジン、現地名「TJ376Q型」を搭載。(3気筒車はバンボディでもトラックと同じ、後ろ寄りの位置に搭載)

 縦置きと横置きの違いはあれど、基本的なエンジン廻りの部品や生産設備が共用できたことから、その後のシャレードの現地化がスムーズに進んだのでしょう。


●乗り合いタクシー「黄虫」

 当初は組立工が8人しかいない小規模なラインでのハンドメイドに近い生産だったこともあり、最初の2ヶ月で数十台しか生産できませんでしたが、市場からの反応は良好で生産は徐々に軌道に乗り出します。
 そして1986年からは本格的な国産化に着手、僅か8%だった内製部品の使用割合は、翌87年末に85%まで引き上げられ、年産2万台体制が整います。


 1987年には、NYのイエローキャブをパクった乗り合いタクシー「面包的士」(略して面的=食パン型タクシー)を発売。公営企業が社会インフラを自前で用意するのが、なんとも社会主義らしい。

 町をウジャウジャと埋め尽くしたことから「黄虫」と呼ばれ、庶民の足として親しまれました。

 これぞ桃源郷、シャレードと眉毛が舞い踊る酒池肉林。ラピュタは本当にあったんだ!!

 ちょっと前の我が家と同じというツッコミは無しで・・・

 「面的」仕様専用? 2列目を取り払ったスーパールーミーな4人乗り仕様も存在していたようです。(通常の3列シートもあり)


 そんな「面的」も安全性と排気ガス問題から1998年に廃止されてしまいます。強制廃車処分により文字通り叩き潰される眉毛たち・・・合唱。



●終わりなき魔改造明日へ

 1989年には初のマイナーチェンジを実施。バンボディの型式が「TJ6320型」に変更されたのに伴い、グリルのエンブレムが型式から車名に変更されました。


 ライバル車の増えた90年代も半ばになると、角目ヘッドライト・樹脂製バンパーで近代化された「TJ6320・G型」が従来の丸目モデルと併売されるようになります。


 この何とも言えない投げやりな感じが素敵(ハート)


 えっ?刺激が足りないですって。ならば1998年に登場した乗用デラックス仕様「オデッセイ・TJ6330型」は如何でしょう。

 眉毛を剃り落とすなんて不良!!「裏・ムーヴ」ならぬ「裏・眉毛」なカスタムっぷりに絶句、某ホンダ車風な名前と言い、まさに人(車)生の裏街道。

 でも残念、そんなのは序の口です。まだまだ中華のお約束、魔改造上等なバリエーションは盛りだくさんですから、お気を確かに。

 全幅をオリジナルの1395mmから1565mmに拡幅、全長も3195mmから3545mmに延長したワイド&ロングなボディ「TJ6350型」(8人乗りやハイルーフ仕様も設定)
 

 ハイエース風に表現するなら、さしずめスーパーロングといったところでしょうか?

 さらには、スーパーロングがベースのダブルキャブ「TJ1010SL1型」というキワモノも・・・


 申し訳程度な荷台のショート(ジャンボの荷台を流用?)と、通常のトラックと同じロングの2種類の設定があったようです。


 そんなこんなで、「面的」需要の無くなった21世紀になっても、中華シャレードの半額以下という価格の安さ、使い勝手の良さから人気は根強く、2000年にはエンジンをEFI化(!)した「TJ6330GE」を追加して進化は続きました。

 2気筒キャブの牧歌的なフィーリングの国内仕様に較べたら、こりゃもうスーパーカー。
 
 ところが2002年に「天津汽車」が中国最大手のメーカー「第一汽車」に吸収合併されると、新たに設立された「一汽華利」に知名度の高かったブランドネームと生産設備を引き継ぐ形で、「華利」の生産は打ち切られてしまいます。

 2003年からは、当時最新鋭のテリオス(普通の輸出仕様そのまま)と、L900ムーヴに生産が切り替わるのですが、どうしてこうなった?

 その名も「幸福使者」!!アレなお薬キメてハッピーなんですね、わかります。

 それから15年近くが経過した現在、営業車は新車から8年・個人所有車は15年を越えると強制的に廃車という使用期限が設けられていた(個人車は2012年に廃止)ということもあり、中古パーツの使用も違法とされていることから、部品供給の厳しくなった「華利」の残存数は極めて少ないものと思われます。

 それでも、2011年に開館した北京の国際自動車博物館に「黄虫」の再現車が展示されるなど、歴史的な遺産としての側面から見直しが進みつつあり、保存する動きも出てきているようです。

 世界広しといえど殿堂入りした眉毛はこれだけでは?VWタイプ2と同等に扱われるという、この素晴らしい世界に祝福を。
Posted at 2016/12/31 22:48:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | まゆげ | 日記
2016年02月28日 イイね!

北米仕様のAE86まとめ



 第2次MYブームのプラモデル製作の資料用に北米仕様のAE86について調べたので覚書きです。自分ごときが語るのはおこがましいような人気車種かとは思いますが、実はAE85(GLライム)の元オーナーだったりするので、どうぞご容赦を。
 
 AE86の北米仕様は、1984年にFMVSS(米国連邦自動車安全規格)で電球交換式ヘッドライト(異型ライト+ハロゲンHb1球)が許可されるまで、SAE規格型ヘッドライトを使用することが義務付けられていた為、トレノ顔を装着したレビン、いわゆるトレビンがカローラクーペとして販売されていました。



●1984モデル

 ボディ形状は2ドアクーペと3ドアハッチバック(リフトバック)の2種類。当初は4A-Gツインカム搭載車は導入されず、1,6リッターのシングルカムエンジンを搭載した、国内の1,5SR(AE85)に相当するSR-5、1,5GLに相当するDX(一般販売されていない?)が設定されていました。

 国内トレノ2ドアGT APEXのイメージカラーであるハイメタルツートンと同色の銀黒ツートン(2M8)とホイールのせいか、ぱっと見の印象は代わり映えしませんが、大型5マイルバンパー、それに伴い変更されたグリル、サイドマーカーなどのレンズ類など、北米仕様のお約束装備は満載。



 リフトバックも国内トレノ3ドアGT APEXのイメージカラーのハイフラッシュツートーンと同色の赤黒ツートン(2M9)のせいで、古谷一行さんが『衝撃、SEXYトレノ。』 って言い出しそう。

 でも国内と北米でイメージカラーが一緒っていうのは割と珍しい例かも?これらのツートンカラーとアルミホイールは、スポーツシートとセットで「スポーツパッケージ」としてオプション設定されていました。

 素のSR-5はというと、黒バンパー、AE85と共通の13インチデザインスチールにトリムリングの付いたホイールで、こっちの方がバタ臭くて北米感が強いですね。


 内装もデザイン的には左右が反転しているだけで、セリカ系と共通のクラッシュパッド内臓ステアリングやマイルメーター程度の違いしかありません。

 内装色は国内のGT系に設定のある茶色&あずき色がなく、AE85と同じ茶色&ベージュ、ブルー&グレーの2色だけだったようです。

 なので国内には存在しない茶&ベージュカラーのスポーツシートという仕様も北米では選択可能でした。


 エンジンは、4A型1587ccSOHCエンジンを電子制御キャブでカリフォルニア州の排ガス規制に適合させた4A-C型を搭載。


 それ以外の機関系は基本的にAE85共通で、5MTと4ATが選択可能でした。

 シングルカムでも一応4A型なのでコーションプレート上はAE86となりますが、北米のVINナンバー(ドア内側についているプレート)だとSR-5グレードのみAE86、DXグレードがAE85という、ややこしい事態に。

 北米仕様らしくオプションも豊富で、サンルーフ、クルーズコントロール、エアコン、パワーステアリング、電動ミラー、リアワイパーを組み合わせることで機関系以外は国内のGT APEXと同等の仕様を作ることも可能です。


●1985モデル

 待望の4A-Gツインカム搭載のGT-Sグレードを新たに追加。北米市場でトヨタが初めて販売するツインカムエンジン搭載車でもありました。


 SR-5とは気合の入り方が全然違い、フロントスポイラー、リアスポイラー(リフトバックのみ)、14インチアルミホイール、カラードバンパー、専用ストライプなど、国内や他の仕向け地とも全く異なる独自の仕様となり、スペシャルモデル感が強調されていて素直にカッコイイです。


 バンパー下部をブラックアウトして引き締める手法は、当時FFコロナ(T150系)でも用いられていましたね。

 GT-Sの内装は、GT-Sの導入と引き換えに廃止されたSR-5のスポーツパッケージ内装と共通の仕様となりますが、デジタルメーターがオプション選択可能になり、内装色は国内GT系と共通の茶&あずき色の他、当時の国内仕様には設定されていない黒&グレー内装も設定されていました。


 GT-Sは5MTのみ設定、国内GT APEXと同じくリアディスクブレーキを標準装備、LSDもオプション装着可能で、SR-5と同じくGT-Sもオプションの幅が広く、組み合わせ次第で国内のGT APEXにもGT-Vにもなったようです。


 肝心の4A-Gは、カリフォルニア州の排ガス規制に適合させる為にエアフロメーターをフラップタイプのLジェトロ方式(おそらく3S-Gの流用)に変更、高負荷連続走行に耐えるようオイルクーラーを装着した4A-GECを搭載しています。

 北米で4A-G搭載車はコーションプレート上はAE86、VINナンバー上ではAE88として扱われていいます。


●1986モデル

 国内のマイナーチェンジに対応した変更を実施、いわゆる後期型です。この1986モデルからセダンは異型ライトに変更されましたが、クーペモデルはアメリカ人がリトラクタブルライトを好むことからトレノ顔のままとされました。

 リトラクタブルヘッドライト前端が黒い樹脂だったのをガーニッシュ化、レビンと共通デザインのテールレンズを小型化したのは国内と同じですが、フロントの5マイルバンパーのデザインもシンプルなものに改められ、SR-5グレードではバンパー上部をカラード化、法規対応でハイマウントストップランプも装備しています。

 SR-5にオプションの13インチアルミも国内後期と共通デザインのものに変更されています。

 SR-5にのみ赤黒ツートン(1985モデルから2T6に変更)が引き続き設定されましたが、1986モデルのみサイドモールが塗装されておらず何だか締まりません。


 GT-Sグレードは、国内ブラックリミテッドと共通デザイン・・・というかGX71流用のアルミホイールに変更、国内でOP品のイントラアルミにセットされるホイールアーチモールを装着、バンパーはモノトーン化、サイドステッカーが小版になったこともあり、大人っぽい雰囲気になりました。



 GT-Sにもツートーンカラーが設定されていましたが、ライトブルー/ミディアムブルー(2X5)という、スプリンターカリブのような色で違和感バリバリです。だが、それが良い。


 このツートン、セダンにも設定あるんで驚きです。


 一方、内装の変更点は少なく、ステアリングのデザイン変更と計器版の手直し程度です。


 スポーツシートも前期型のデザインのままという中途半端さ。なんだかフジミのプラモみたい(笑)

 しかし形状こそ前期用に似ていますが、よく見ると別物かと。

 内装色は茶系がカタログ落ちとなり、SR-5は黒&グレー、ブルーの2色、GT-Sは黒&グレーの1色のみに減少しました。


●1987モデル

 次期モデルのAE92系を意識してか、リフトバックは廃止され、2ドアクーペSR-5とGT-Sのみのラインナップとなりました。

 それまでの販売割合でいうと、2ドアクーペ1に対してリフトバック9という状態だったので、現地法人的に面白くない状況だったというのは想像に難くありません。

 モデル末期だけに殆ど変更らしい変更点はありませんが、1985モデルでカタログ落ちしていたSR-5のスポーツパッケージ内装が復活しました。


●北米仕様ボディカラー一覧

<GT-S>

・Black Metallic (204):1986モデル
・Black (202):1987モデル
・Blue Metallic (8D7):1987モデル
・Medium Blue Metallic (8D4):1986モデル
・Medium Gray Metallic (159):1987モデル
・Red (3E6):1985モデル~1987モデル
・Silver Metallic (147):1985モデル
・Silver Gray/Black (2C5)141+202:1985モデル
・Lt Blue/Md Blue (2X5) 8C7+8D4:1986モデル
・Silver/Gray (23D)164+159Black (202):1987モデル

<SR5>

・Black (202):1987モデル
・Blue Metallic (8D7):1987モデル
・Dark Gray (136):1985モデル
・Dark Orange Metallic (3D6):1984モデル
・Deep Blue (8B1):1984モデル
・Light Blue Metallic (8A8):1984モデル~1985モデル
・Light Blue Metallic (8C7):1986モデル~1987モデル
・Light Topaz Metallic (4E1):1984モデル
・Medium Gray Metallic (159):1986モデル~1987モデル
・Red (3D7):1984モデル
・Red (3E6):1985モデル~1987モデル
・Rose Gray Metallic (3C7):1986モデル
・Silver Metallic (147):1984モデル~1985モデル
・Silver Metallic (148):1987モデル
・White (038):1984モデル
・White (041):1985モデル~1987モデル
・Wine Metallic (3G9):1987モデル
・Yellow (558):1987モデル
・Silver/Black (2M8)147+202:1984モデル
・Red/Black (2M9) 3D7+202:1984モデル
・Red/Black (2T6) 3E6+202:1985モデル~1986モデル
・Lt Blue/Md Blue (2X5)8C7+8D4:1986モデル
・Silver/Gray (23D):1987モデル

 以上がカタログモデルの変遷な訳ですが、プラモ製作の息抜きに軽く調べただけなので違っている点があったらごめんなさい。(でも作っているプラモは北米仕様じゃないの)

 最後にカタログモデルばりによく出来たボディ改造事例をご紹介。TE50系や70系に設定されていたリフトバックボディを彷彿とさせます。

 流石はカスタム文化の根強いアメリカだけあって盗難アジアの切った貼った音戸のお化けとはエライ違い。 えっ?アコードエアロデッキみたいですかそうですか。
Posted at 2016/02/28 16:03:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ | 日記

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