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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2015年02月08日 イイね!

カタログなき競技ベース車:スターレットのモータースポーツパッケージ




 あぁ!?なんとした事でしょう。
 「便りが無いのは良い報せ」とはいかなかったようで、非常に残念な一報が飛びこんできました。

 黒バンパー、鉄ホイール、エアコンレスと三拍子揃う、トヨタ86の競技ベース車「RC」が、2月10日のマイナーチェンジで販売不振を受けて廃止されるというのです。

 せめてスバルBRZのRAグレードのようにエアコンをOPで装着出来れば、もう少し売れていたかもしれないのに。

 そういえば、かつてMR-Sに設定されていた鉄ホイール、手巻き窓、エアコンレスというBエディションも途中で廃止になっていましたね。

 ある程度需要の限られるスポーツ走行に特出した仕様は、やはり商売としては成り立ち難いのでしょうか。

 初代セリカのGTVを皮切りに、バブル期までは走りに不要な装備を省いた廉価仕様としての側面を持ちながら、様々な車種に設定されていたのですが・・・

 それを象徴するのが、かの有名なGX71チェイサーのツインターボGT-S。

 ハイソカーなのに、手巻き窓、エアコンレス、おまけに5MTオンリー!!

 上級ファミリーカーである筈のFFビスタ/カムリにも同種の仕様である、VS/ZSツインカムがあったのだから、なんとも恐ろしい話です。

 こちらは流石に4ATも選択可能でしたが、ビスタの5ドアVSなんて本当に受け皿があったのか心配になっちゃいます。

 それとは逆に、コロナ/カリーナ、セリカの「-R」が付かない素のGT系や、初代カリーナEDのGグレードあたりは廉価版的な性格が強いものでした。


 勿論それだけに留まらない、スパルタンな本気の競技ベース車も数多くラインナップ。

 GA2シティが実戦投入されるまでの常勝マシンEP71スターレットRiや、同じく土系競技やフレッシュマンレースなどでお馴染みのターボR。

 なんとターボRの広報車も用意があって、トヨタの本気が伺えます。

 スポーツパッケージを装着しない、カローラFX-GTの標準車も競技の薫り。


 お洒落なイメージの強いAE92レビン/トレノも、AE86から硬派なGTやGT-Vを継承。


 何故かクーペボディのGTVは前期のみ、後期からはカローラFXに変更されています。


 特にセリカは、60系のホモロゲモデルGT-TSを筆頭に、自ら「RALLY」と名乗るグレードがあるほど。


 なかでも180系のGT-fourは、装備をやや簡素化したVパッケージ、一切の装備を廃し軽量化、クロスミッションまで奢られたラリーパッケージの2種類も設定する気合いの入りようです。



 このようにして長い歴史を積み重ねてもいれば、例外的にモータースポーツ関係者向けに販売された裏メニューがあったとしても不思議はありません。
 その最もたる例として挙げられるのが、SW20・MR2のジムカーナベース仕様、EP91スターレットの「グランツァVモータースポーツパッケージ」でしょう。

 MR2のジムカーナベース仕様は、ターボの廉価グレードGT-Sをベースに、エアコン、フォグランプ、リアウィングがレス装備となる軽量化モデルです。

 これらの仕様はカタログに記載がなく、当時聞きに行ったディーラーも把握しておらず、詳細はお客様相談室に電話して教えてもらうしかありませんでした。

 果たして、スターレットのモータースポーツパッケージとは、如何なる仕様だったのでしょうか?



〈外装〉


 外装はミラーが廉価グレードと共通の未塗装品になる程度で、ボディカラーも標準車と同じものが選択可能でした。

 唯一大きく異なる、ホイールキャップレスで剥き出しとなる鉄ホイールも、サンプル例のように社外アルミに交換されているのが大半かと。

〈内装〉


 この手の競技ベースのお約束、交換が前提の簡素な仕様が特徴。
 全車標準装備のエアバックも省かれ(標準車にはレスOP設定無し)、装備的には最下級グレード「ルフレ」と同等になります。

 シートもルフレと同じ形状のハイバックタイプですが、カタログモデルに存在しない全面ビニール貼り仕様です。(ビジネスパッケージ用?)

 画像はルフレ。シート座面中央のみファブリック。

〈メカニズム〉


 スペック的には変更ありませんが、過吸圧のハイ/ロー切り替え機能が廃止。
 それ伴い、お節介な1速ローブースト固定制御もなくなり本来の性能をフルに発揮出来るようになりました。

 スポーツ走行において無用の長物となるABSも省かれています。(こちらも標準車はレスOP設定無し)

 OP設定となるリアタワーバーも、このグレードに限っては標準装備です。

 エアコンとパワステも標準装備され、他にもメーカーOPでパワーウィンド&電磁ドアロック、ビスカスLSD、寒冷地仕様の設定がありました。

 こうして価格表には記載があるので、一般ユーザーも購入自体は可能だったものと思われます。

 これだけ手の込んだ仕様でありながら、前、後期を通じて標準車より大幅に安く購入出来たのだから良い時代です。

 しかし、それを羨やむ必要なんてありません。
 モータースポーツパッケージの系譜は現在でも途絶えることなく、ヴィッツRSレーシングとして続いているのですから。

 テクノクラフトで競技用パーツを組み込んだコンプリートカーとして扱われているのとは裏腹に、ベース車自体もメーカーのラインで製造された独自の仕様になります。

 スモークガラスレス、アルミホイールレス、廉価グレード同等の内装など、まるでモータースポーツパッケージの生き写し。

 効率化一辺倒の現代車にあって、ここまで徹底して作り分けがなされているのは、とても贅沢な事かもしれません。

 そんなトヨタのやる事であるだけに、86の競技ベースも、そのまま廃止になる訳ではなく、Gグレードに「遮音材レス&鉄ホイール」のセットOPという形で残るようです。

 ワンメイクレース用コンプリートカー「86レーシング」のベース車と共通化?

 こういった車両を、こうまでして細々ながらも供給を続けてくれるトヨタの心意気というのは、もっと評価されて然るべきなのではないでしょうか。
Posted at 2015/02/08 02:17:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ | 日記
2014年12月06日 イイね!

<妖怪車ウォッチ>サイバラードCR-X&180MX-3&ドラローラ



 ここは時流に乗って「妖怪のせいなのねそうなのね」と言うべきなのでしょうか・・・タイで売られている中古車は露骨に変な姿の物ばかりなのです。


 一見すると、CAアコードのホイールキャップ以外はノーマルで程度の良いサイバーCR-X。

 エンブレムの位置がおかしいせいでパッと見だと気になりませんが、なんだかアスペクト比がおかしいような?


 後ろに回って、アレ? 

 妙にペキペキ四角いし、リアエンドの「エクストラウインドウ」がない・・・だと?


 内装を見て納得。

 これバラードスポーツじゃん!!


 おそらく特徴的な樹脂のフェンダーやグリルが南国の日差しで崩壊しちゃったせいで、サイバーの顔面を移植したんでしょうね~(車体自体はアメリカからの逆輸入)

 あんまりにも完成度が高すぎて、タイ仕様はこうなってるのかと思って本気で調べちゃったのは秘密です。



 しかし世の中、必ず上には上がいるもの。


 
 MX-3=プレッソ/AZ-3というのは分かるんですよ、うん。しかしツッコミどころが多すぎて、何がナンやら。(2,5ってクロノス系のV6じゃあ)

 とりあえずバンパーは180SXの前期用でOK? 
 リトラやフェンダーはファミリアアスティナ用かと・・・どちらも基本骨格がBGファミリアだから付くんでしょうけど。


 でも一番強烈なのはこちら・・・ DORAEMON?ドラえもんのことかぁ!!

 ぶっちゃけ、ドラえもん要素が何処にあるのか不明。まさか新手の痛車?


 元祖妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌に、「お化けにゃ学校も~試験も何にもない」と歌われてるのも納得です。
 だってタイには保安基準や車検なんてシステムは存在しないんですもの。
Posted at 2014/12/07 00:19:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年11月29日 イイね!

タイ製L70ミラ・ピックアップのすべて



 随分と記憶も薄れつつある前回のネタ車、フィリピン製L200系ミラのピックアップ「ダイハツ・レガシィ」を覚えておいででしょうか?


 実はミラのピックアップボディはこれだけではなく、L200系の先代モデルに当たるL70系にも公式にもメーカーが公式に量産したものが存在しているのです。


 その原点と言えるのが、1987年の第27回モーターショーに参考出品された「ミラ・PM/L」

 スポーティなリゾートミニをイメージし、TR-XXのリアクォーターをカット。跳ね上げ式リアゲートを持つガラスルーフの2シーターピックアップに改造されています。

 まさか後年このコンセプトが、微笑みの国とも言われるタイ王国にて違った形で現実になろうとは・・・まさに東洋の神秘。

 ダイハツは当地を代表する3輪タクシー、「サムロー」(トゥクトゥク)の原型となったミゼットの輸出を皮切りに、1959年からタイ市場に進出。

 コピー車も数多く作られる中で今なお現役を続けるオリジナルのミゼットも数多く、MP系はカエル頭と呼ばれ親しまれています。

 1960年代になると現地法人「ダイハツ・タイランド」社はコンパーノやハイゼットなどの輸入も手掛け、一時はマツダと並びタイ市場シェアの過半を占めるまでに至ります。

 しかし1974年に他のASEAN諸国同様、実質的な現地生産が義務付けられるようになって以降はシャレードとハイゼットを細々と販売する冬の時代が到来。

 そんな状況を打破すべく、日本で生産が終了したL70系ミラの生産設備を流用する形で開発されたタイ市場専用ミラが1991年に発売となったのです。

 3種類のボディがラインナップされ、それら全ての原型となるのが「ミラ・P1」(Pはポーターの頭文字)と呼ばれる2シーターピックアップボディです。



 タイにおいて小型ピックアップトラックは税制上の優遇措置があることから最も人気の高いジャンルで、なんでも荷台には人をどれだけ乗せても違反ではないのだとか・・・なにそれこわい

 大型バンパーを備えるヨーロッパ仕様をベースに足回りとボディを補強、Bピラー以降をストレッチしてホイールベース延長することで荷台長を確保。なのでタイ製であっても型式は他の輸出仕様と同じL80型になります。


 そして「ミラ・P1」にリアシートを設けて4人乗りとしたキングキャブ、「ミラ・SPICY-CAB」(スペイシー・キャブ)


 申し訳程度のリアシートとはいえ、座面長がホイールベースの延長分、きっちり取られているので国内のボンバン仕様に較べれば快適かと。


 もちろん乗用仕様も忘れられてはおらず、「ミラ・P1」の荷台に東洋ファイバー製レジントップ(FRPルーフ)をボルトオンした3ドア「ミラ・P4」も用意されています。

 あくまで荷台に脱着式のシェルフを取りつけたという体裁をとる為、税制上はピックアップとして扱われる脱税仕様(笑)

 だというのにリクライニング機構つきリアシートまでもを装備し、アプローズ以上の広々空間を実現。まさにスーパールーミー。


 発売当初の「P4」のリアゲートは、ガラスハッチとピックアップと共通のアオリのそれぞれが上下に分かれて開く構造のものでした。


 しかし1993年のマイナーチェンジの際、L200に通ずる丸みを帯びた一体形状のリアハッチが新造されています。


 また、この脱着式トップという構造を活かした新型コペンばりの着せ替え用ルーフも考案されました。

●リーザというよりかは2代目セルボっぽいクーペ


●アルトハッスル風フルゴネットワゴン


●スペイシーキャブに装着可能なルーフなんてのも

 これらは、ある程度以上の纏まった数が流通し、作りも良い事から、おそらく純正オプション扱いだったものと推測されます。

 そうした独自色の強い外装とは裏腹に、内装は国内仕様の廉価版に近いものでした。(L200と共通のステアリングは95年以降)


 フィリピンと同じく南国につきヒーター系統はオミット。代わりにエアコンが標準装備となり、本来のコントロールパネルの隅に残った風量調整スイッチのボッチっぷりに涙がぽろり・・・

 おめーの席ねぇですー
 
 機関はL200系の輸出仕様と共通スペックの2バルブキャブレターED-10型850ccエンジンを搭載、意外なことに5MTのみならず3ATも選択可能です。

 1993年以降の生産車は、年寄りに献血を強要するかのようにエアコンをR134仕様にアップデート。

 そして1995年にはマイカー需要の高まりに応じるべく、大規模なマイナーチェンジを実施。新たに「ミラ・MINT」(ミント)が発売されます。



 ミラ・P4と入れ替わる形で従来のピックアップの亜種から脱却した鋼板製のルーフを持つ本格的な乗用車として再設計。

 フロントは新造形のバンパーに変更、TR-XXと同形状のセンターアンテナを装備する程度の違いしかありませんが、Bピラー以降はリアオーバーハングも延長されるマシマシコールにより、最早ミラの面影がありません。

 う~む。このガーニッシュは、まゆげハイゼット(輸出仕様S70)用では?

 しかも驚くべきことに内装はL200系のダッシュボードをまるっと流用で、おまけにフルトリム化。

 なんだかポン付けできそうだな~、と思っていたら既に前列があったとは!!

 ピックアップ系2車もリアオーバーハングが延長された「ミラ・ミント」と同一仕様となり、ワイドなタイヤが履けるようにリアフェンダーがオーバーフェンダー化されています。(何故か内装はL70用のまま据え置き)



 最終型となる1997年モデルでは、エンジンも全車EFIとなり、当時最新のL500系輸出仕様と遜色ないスペックになります。

 
 これらのタイ製ミラは当時のCセグメントクラス車の3分の1の価格である175000バーツ(当時の為替で約87万円)という安価な価格設定もあり大ヒット。ダイハツの年間販売台数は発売前に較べて50%アップを記録します。

 しかし1997年に起こったアジア金融危機の影響はタイにも及び、1995年に年間4000台あった生産台数は1997年に160台にまで急落、翌1998年3月に生産は休止に追い込まれてしまいます。
 そして、そのまま再開の予定が立つことなく2006年9月にダイハツ・タイランドは解散となってしまうのでした。

 生産終了から16年が経過する現在では、サニトラ的な小型スポーツ車としての人気も高く、外装をTR-XX仕様に改造するのが流行中。これもある意味JDM?


 ピックアップなのにムーンルーフリミテッド化した強者も!!


 まるで「ミラPM/L」の魂が時を超えて蘇ったかのようではありませんか。

 とはいえ、使われている部品の大半がステッカー類も含めて現地製のコピー品というあたり、流石の盗難アジアクォリティ(笑)
 


※<業務連絡>
 ここ最近多忙が続いており、合間を縫っての更新が続くため、しばらくコメント機能を休止させていただきます。 
 多数のコメントを頂いてる中で大変申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願い致します。(何かありましたら、お気軽にメッセージをお送り頂ければ幸いです)
Posted at 2014/11/29 04:19:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | ダイハツ | 日記
2014年08月31日 イイね!

ダイハツ・レガシィのすべて



 といっても、ハイゼットをOEMする見返りに、ダイハツでスバルのレガシィを扱うようになった訳じゃありませんよ。

 フィリピンで製造されていた、L200ミラがベースのピックアップトラックのことなのです。


 実はコレ、ダイハツとしては非公認扱いの所謂コピー車なのですが、そのわりには妙にクオリティが高いような?

 それもその筈、なんでも日本から輸入した部品を使って組み上げた車なのだとか。
 ここで言う部品というのは、解体屋でブツ切りにされて輸出された中古車(解体車)なんですね、わかります・・・現地では新車として販売されていた筈なんですが。

 そんなふざけたマネをやらかしていたのは、かの地で古くからヤマハの2輪車を現地生産していた「Norkis」(ノーキス)社。


 ちょうど日本国内でL200ミラの生産が終了してから10年が経つ2004年8月 、乗用車とトラックの良いとこ取りをした革新的なハイブリッドカー(笑)という謳い文句で「レガシィ・ファースト」(セカンド以降は存在せず)の販売を開始します。


 3ドアハッチをベースにリアオーバーハングを延長、積載状態を考慮してリアサスを強化、太いタイヤが履けるようにリアフェンダー形状も変更した2人乗り・350キロ積みを基本に、4種のボディタイプがラインナップされました。



 荷台にフルゴネットタイプの荷箱を架装した「マルチ・キャブ」


 荷箱の中に対面シートを取り付けた8人乗り仕様も設定、すごく狭そうなのですが。


 5ドアハッチのお尻に荷台が悪魔合体した「ダブルキャブ」


 デザインの黄金比?それって美味しいの。

 ダブルキャブから屋根を取り払ったビーチカーの「スパイダー」


 何故かこれだけL500系ベースも存在、Why?

 機関系は国内と同じ、660cc・2バルブ&4バルブ仕様EFエンジンを設定、AT車も選択可能でした。

 マスターバック跡の処理など、右ハンドルから改造された左ハンドルなのが一目瞭然、苦労の跡が伺えます。

 芸が細かいことに、内装もダッシュボードが右ハンドル用から左ハンドル用に作り変えられ、シボが消えていることから塗装仕上げっぽいです。

 左ハンドル化に伴いヒーターコアを取り外しているので、ブロアの温度と吹き出し口の切り替え機能(デフロスター)がオミットされています。まぁ年がら年中暑い国だけに、そもそも暖房なんて必要なく、全車標準装備のエアコンを使えば窓が曇ることもないんでしょうけどね。

 これらが月産20台ペースで製造され、基本モデルは18万ペソ(約40万円)、ダブルキャブでも23万ペソ(約55万円)と、通常の同クラス新車の半額で格安販売されていたようです。

 そして、ミラのみならず3代目アルトをベースにした同種のモデルも製作されていました。

 新型マイティボーイじゃないですよ。これもレガシィ・ファースト、「スズキのレガシィ」と呼んでくれ・・・

 ミラがベースでもアルトがベースでも同じ車名を与え、あまつさえレストア車を新車扱いするなんて、日本人の感覚からは正気の沙汰とは思えないでしょうけど、これが東南アジアクォリティ。

 でも、エコだ何だと流されるままにポイ捨てしているだけの日本と、こうして使用済みとなった自動車がリサイクルされ第2の車生を謳歌する東南アジア。果たしてどちらの方が正気の沙汰じゃないんでしょうかね?

Posted at 2014/08/31 22:39:55 | コメント(9) | トラックバック(0) | ダイハツ | 日記
2014年08月26日 イイね!

昭和のダイハツ車が【ろことく】(ローカル特別仕様車)やってみた。


 ご当地ローカルアイドル、略して【ろこどる】が流行の昨今ではありますが、歴代のシャレードにも数々のローカル特別仕様車が存在していました。

 その歴史は古く、既に初代モデルの発売直後には、ダイハツ北東京販売が独自の特別仕様車「シャレードSS-Ⅱ」を販売していたことが確認されています。


 最上級グレードのXTEをベースに、専用サイドストライプ、エンブレム、アルミホイール、グリルガード&バンパープロテクターゴム、3本スポークステアリングなどを装備し、ボディカラーはサフランイエローとグラスグリーンの2色のみ。

 これらは、バッジとストライプ以外の全てがディーラーOPとして扱われている用品でもあることから、ラインで製造されたのではなく販売会社による架装だったものと思われます。

 本格的にメーカーが各販売会社の企画によるイレギュラー仕様を製造するには、80年代に入るまで待たねばなりませんでした。

 とりわけ元祖として有名なのが、阪神タイガース50周年を記念し、1985年5月に関西地区の販売会社7社が共同で企画・販売した「タイガース・ミラ」でしょう。

 よく「優勝記念車」と記述されていますが、発売時期的に祈るほうの「祈念」なのでお間違いなく。

 L55初代ミラに同年1月追加された特別仕様車elmy(エルミー)をベースに、ボディ両サイドに黄と黒のストライプが入り、4箇所にタイガースマークが付くほか、ユニフォームと同じ柄のシートカバー、専用ナンバーフレームを装備しています。


 その中に気になる1文を発見「タイガース・シャレード」?

 当時2代目となるシャレードにもタイガース仕様があったなんて初耳なので、ひょっとして予約数が集まらずにボツになったのかも?

 そして、そんな関西地区以上に独自の企画車に熱心な中部地区でも、様々な知られざるローカル特別仕様車が販売されていました。

 L70ミラの特別仕様車COTY(コティ)をベースに、TR-XXバンパー、AM/FM電子チューナー、リアワイパーなどを装備した、都会派レディのスポーティマインド・ミニ「Carrot」(キャロット)

 4MT・10インチ4輪ドラムブレーキのキャロットCS、2AT・12インチディスクブレーキのキャロットEXの2種類をラインナップ。

 ミラ・キャロットはL200系にもお買い得仕様となり継続され、L500系からは「OZ」(オズ)に名前が変わって現在まで販売される息の長い系譜です。

 もちろんミラだけではなく、リーザや3代目シャレードにも、とってもアクセサリー上手な特別仕様車「フィットネス」を用意。

 シャレードの場合、TSグレードをベースにカラードバンパー・アルミホイールなどのセットOP「ファッションパック」、エアコン・パワステを標準装備しています。

 他にも3代目シャレードには、全国区で販売されながらも記録が残っていない「シャレードGT-ti80」という不思議な特別仕様車がありました。


 車名に“80”とあるように、ダイハツ創立80周年&サファリラリーにおけるクラス1,2,3位独占の記念車として、1987年6月から300台が限定販売された筈なのですけど?

 おそらく特別装備とされている「スポーツパック」が通常のカタログモデルでも選択可能なメーカーOPでしかない為、正式な特別仕様としてカウントされなかったのではないでしょうか?

 なまじっかヨーロッパでは、GT-tiベースの本当にスペシャルな特別仕様「Monte Carlo」(モンテカルロ)を、現地のインポーターが独自に架装している例もあるだけに、この国内仕様の不甲斐なさには溜め息が。


 シャレードGT-ti・モンテカルロは、1988年の第56回モンテカルロラリーでのクラス優勝を記念し、西独ツェンダー社製のフルエアロ、アルミホイール(画像下の個体が履くもの)、専用ストライプなどの現地製パーツで武装したエボリューションモデルとなります。
 
 こうして日本以上に特殊な仕様が作られたシャレードと同じく、ヨーロッパでの人気が高い最上級車アプローズも、現地でローカル特別仕様車が開発されました。

 その人気ぶりは、ヨーロッパに上陸して間もない1990年、いきなり英国のインポーターがスポーティなオリジナル仕様「16GXi」を発売したことからも伺えます。


 ツートンカラー、ピンストライプ、メッシュホイール、リアスポイラーなどを装備、専用の鉄仮面を彷彿とさせるグリルは夢に出てきそうな強烈さ。

 フハハハ怖かろう、主に冷却系的に。

 もうこれは流石にローカル特別仕様の範疇には当てはまらない気もしますが、ベルギーのインポーターが短期間販売した「Applause break」(アプローズ・ブレーク)なんていうキワモノも。


 同国のコーチビルダー「EBS」(エルンスト・ベルク・システム)社の手による、FAブレーク·モジュールと呼ばれるコンバージョンキットは、リアゲートを取り外し、その上からFRP製のシェルフを被せる構造と推測されます。

 ほら、リアウィンドの影にはしっかり本来のCピラーが・・・

 そういえば中華でも、2代目シャレードのワゴンボディが試験的に生産されていたのだとか。

 はい、こういうのは特別仕様車じゃなくて魔改造車って言うんですね、わかります。

 このようにローカル特別仕様車の世界は泥沼です。
 ダイハツは現在でも販売会社から要望があれば独自の架装に応じているので、これからもローカル特別仕様車は都道府県や国の数だけ増え続けていくことでしょう。


[資料協力:ミラルゴ@旧パジェロチビさん
Posted at 2014/08/26 19:16:36 | コメント(6) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記

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何シテル?   01/29 13:50
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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