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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2013年10月22日 イイね!

犬日々・・・ドッグデイズ

 

 ――夫婦喧嘩は犬も食わない――


 結婚というものをしてみたところで、煩悩の犬は追えども去らず、某車の購入を巡り家庭内で負け犬となってしまったわたしは家出を決意しました。

 犬も歩けば何とやら、イカ男が徘徊すればシケモカーに当たるのが、いつものお約束。

 終わりなき旅路の果てに何が待つのでしょう?
 もはや気分はフォークミュージックの世界です。

 そんな訳で出発早々から近所のホームセンターに超大物が。。


 カタログから抜け出してきたような野生のサニカリさん!!

 珍しい黄色のボディカラーにオプションのウッディサイドパネルつき・・・前期のSGL、5速MT。


 こんな天然記念物級の超レア車にいきなり遭遇するなんて、幸先の良いスタートです。

 ……はぁ。この状況で、まだ幸せとか言ってられるなんて、どんだけ脳ミソお花畑? 犬ですら、3日飼われた恩は忘れないというのに、この男ときたら……


 でもその後、橋の欄干に隠れて完全に死角な位置にEP71スターレットを見つけてしまうと、ついそう思わずにはいられないわけで。


 ヒャッハー!!なんという事でしょう。


 レア中のレアグレード、5ドアのターボS、しかも半年程度しか製造されていない前期です。

 平成8年の点検ステッカーが貼られていることから、かれこれ15年以上は、ここでシケ物置として活用されているようでした。

 豪雪地帯のわりにはコンディションも良好で、この当時のトヨタ車お約束のリアフェンダーの錆穴以外に大きな腐りはありません。ルーフの塗装が薄くなっている程度で、起こすことも不可能ではなさそうな感じです。


 しかし、驚いてばかりもいられません。まだまだ自分探しの旅は始まったばかりなのですから。


 うらぶれた整備工場のバックヤードに、L70ミラ・ウォークスルーのシケ物置。

 珍しい純正イエロー、オプションのハロゲンフォグが食指です。


 寂れたショッピングモールの駐車場では、これまた珍しい限定車に遭遇です。

 SV21ビスタのモデル末期、平成2年の1月にビスタ店の設立10周年を記念して販売された「10周年記念VXリミテッド」!?

 ハードトップVXをベースに、標準車には設定されていないダークグレーマイカのボディカラーのみを設定、14インチのアルミ、木目調パネルなどを装備した特別仕様車です。果たして現在でも生き残っているサバイバーは、何台あることやら?

 流石に、酒でも飲まねばやってらんない気分になってきました。
 そうして、1本58円の激安ノンアルコールビールを求めて訪れた筈のドラッグストアには、艶々ピカピカな初代フェスティバ・ジュニアの極上車。


 その近所のハイゼット墓場では、550ccのS81に囲まれた眉毛が空を見上げてます。


 カルフォルニアミラーとアトレー用ステアリングで武装したダンプまで!!


 デルタのレッカー車に2代目パブリカのトラックも叢から微笑みを投げ掛けてきます。



 もう、やめて!!ノンアルコール飲料を飲んだ筈なのに酔っぱらっちまったんでしょうか?
 何だか時空が歪んでます。世界の見え方がオカシイです。


 ラングレー(笑)


 ホンダSF時代のメーカー系中古車販売拠点HISCO時代のものと思われる看板。

 看板だけに留まらず、普通の中古車としてTNアクティを売ってるんだから何か間違ってます。

 中古タイヤ屋の片隅では、警視庁のJW1トゥディでお馴染みのボルクレーシングのエアロディッシュホイールのキャップがうち捨てられ。


 路地裏には前期のY30グロリアV20ターボ。


 こちらもVターボのC32メダリストのシケ物置。


 住宅街の一角から漏れ出す妖気。


 既にシケ物置としても終わってる初代ライトエース。


 ドアミラー化のうえ、再塗装されてる910ブル。まさか商品化中古車ではあるまいな?

 見れば見るほど、そんな気が・・・・・・




 ・・・・・・パトラッシュ、僕もう疲れたよ・・・・・・

 もう、おウチ帰るの。
2013年10月20日 イイね!

ぎょうはん・・・トップをねらえ2!


 さ~て、今週の『ぎょうはん!!』は~?



●第7位:平成2年式スプリンターカリブ(AE95G)&平成2年式カローラ1600GT(AE92)

 またスプリンターかよ!?、って言われちゃいそうですが、今週はこの車からスタートです。


 変な色、触覚、屋根が食指な最上級グレードのAV-2です。


 北海道からの出品なので、ある意味仕方ないのかもしれませんが、走行16、6万万キロ、腐食穴のため評価は2点・・・


 こんなシケモクでも、カローラ系であれば輸出目当ての外人が買っていってしまいます。それ故に、90系以降であれば現行車と代わらないレベルで今も流通しているのです。
 とは言っても、1600GTともなると新車での販売台数が少ないので流通量は少ないのですが・・・

 それでも先週に引き続き平成2年式の後期型GTが出てきました!!今度はカローラのATです。


 3,5点評価、走行7,1万キロ、ドライブシャフトブーツが破れていて内装はヤニ汚れが目立つものの、ホイールキャップも完備で先週のスプリンターGTより程度が良さそうです。



 しかし、ATのハイオク仕様では外人の食い付きが悪いのか、だいぶん安くで落札されていました。



●第6位:平成元年式カリーナED・2000Gリミテッド(ST162)


 最終型Gリミテッドの5速、走行6,8万キロ、外装4点評価、内装B評価ですごく程度が良さそうです。後期でグリニッシュのボディーカラーは中々珍しいかと。


 しかも岡山58ナンバー(字光ナンバー)のワンオーナー車!!

 業販が魔界であるとするならば、こんなのに乗ってる天然オーナーが普通に走ってる桃太郎王国こと岡山県は、さしずめ鬼ヶ島といったところでしょうか(笑)



●第5位:昭和63年式セドリック・グランツーリスモSV(Y31)


 程度の良い前期のグランツーリスモというだけでも珍しくなってきてるのに、超レアなホワイトパールツートーン(#2F5)ではありませんか!!


 ブロアムでもレアな色なのに、まさかグランツでお目にかかれるだなんて・・・

 グリルに輝くJAFバッジが育ちの良さを物語る、ワンオーナー、走行8万キロ、記録簿完備な4点評価の個体です。

 「あぁ、この瞬間が日産だね」、的なACの液晶表示不良と出品表にあるので、オーナー様は手放されてしまったのかもしれませんね?



第4位:昭和62年式スカイライン1800G(FJR31)


 超希少な前期R31スカイラインの最廉価グレードGタイプ!!
 ハイソカーを目指したR31スカイラインの癖にパワーウィンドすら付いてないなんて最高です。こういうグレード大好きです。

 走行7、4万キロの5速、ワンオーナーの車庫保管ですが、3点と評価が妙に低いです。会場によって評価には結構バラつきがあるので他だと3,5点はいきそうな感ですが。

 OPと思われるルーフキャリアが付いてるせいか、USDMみたいです(笑)

 後ろから見ると丸テールの6気筒系とは、もう完全に別の車のよう。

 実際に、オーストラリア仕様ではRB30を搭載する6気筒仕様をスカイランとして売る傍ら、4気筒仕様は910ブルーバード後継のピンターラという完全に独立した別の車種として扱われてましたし。



第3位:昭和57年式:ファミリアXG(BD1051)


 あんなにゴロゴロ走っていたのに全く残っていない、初代FFファミリアのイメージモデルともいえる前期型1500XGです。


 EGIやらターボは全て後期になってからの発売なので、前期ではこの仕様が最量販グレードにして最スポーツ仕様でした。

 現車は当時のこのクラスのスポーツ仕様では珍しいAT、フロント修復アリ、キャブ不調、エアコン故障と良い感じにシケてます。それでも、この形があるというだけでも凄いことだと思います。


 当時モノのフルコンポが食指です。是非これで岡田奈々とか聞いてみたいものです(笑)

 メーター標示は走行8千キロらしいですけど、走行距離計が5桁メーターの時代の車の宿命で改ざん扱いになっています。まぁ、全体の傷み具合からして10万8千キロといった所でしょうね。

 しかし、月販1万台も売れてたはずなのに何故、こんなにも残っていないんでしょう?不可解でなりません。
 つい、B11サニーみたいに何らかの公にされなかった欠陥をかかえていた為じゃないのかと邪推してしまいます。当時のオーナーズレビューを見るに実際に品質は悪かったみたいですし。

 FF第一世代の大衆車はメーカー問わずに防錆鋼板が普及する前で腐りやすかったのと、代替時期がちょうどバブル景気と重なって潰されまくったのとで残存率が低い傾向にはあるのですが、それにしても、ね~・・・



●第2位:平成7年式アプローズ・リミテッド(A101S)


 メーター交換歴アリの走行23万キロ、3点評価と中々のシケモクながらも、ユーザー買取の群馬54ナンバー、最上級グレードのリミテッドでOPも多数!!
 毎回アプローズが出てくるたびのお約束と化した、出品表に4ドアセダンと書かれちゃって、後から5ドアに訂正パターンが笑えます。


 メーカーOPのツートンカラー、14インチアルミ、リアワイパーなどが確認できます。

 各所でネタにされてるリアワイパーは、ハッチバックである証としてガラス部からではなく、ハッチゲートから生えてきています。
 でも、そこには深い意味がある訳ではなく、ぶっちゃけワイパー専用の穴あきリアガラスを製造するよりも、ハッチゲートに穴を開ける方がコスト的に安いからなのです…

 距離が距離なんで仕方ありませんが、エンジン、ATミッション要現車確認とあるので、よっぽど調子が悪いんでしょうね。

 こんなにボロいのに落札されてたので輸出逝きかな?



●第1位:昭和54年式シャルマン1600GC(A40)


 アプローズが出たと思えば初代シャルマンが・・・よくぞ残っていたモンです。
 いまだかつて、こういったランキング形式の紹介文でシャルマンとアプローズがワンツーフィニッシュしている例は前代未聞でしょう(笑)

 現車は昭和53年にマイナーチェンジした後期型の最上級グレードGC(グランドカスタム)です。


 ダイハツのフラッグシップに相応しい高級モケット内装、リアシートにはセンターアームレスト、カーペットも他グレードより分厚くなり、インパネには木目パネル、電動ミラーやトランクオープナー、メッキのサイドモールも装備・・・というとショぼく思えますけど、当時のこのクラスではかなりの高級仕様でした。


 エンジンは1600ccの12T型エンジンを搭載。
 大幅に手が入ってるとはいえ基本的に1,2と1,4のエンジンを搭載していた20カローラセダンがベースなのに、30カローラのパワートレーンを搭載した隠れスリーパーな点が、この後期型シャルマンの面白い点です。

 そして、まさかの走行8177キロ!!

 これも距離計が5桁メーターなので改ざん扱いになっていますが、新古車のような内外装の程度のよさから、おそらく実走行じゃないかと思われます。
 ここまで状態の良い初代シャルマンは、おそらくもう2度と出てこないのではないでしょうか。

 ただ残念ながら、コアサポートやピラー廻りに板金塗装された形跡があるために修復アリ扱いです。でも距離が距離ですし、部品が普通に供給されていた時代に修理されてるんでしょうね。



 ・・・なんだかもう、見てるだけでお腹いっぱい。
Posted at 2013/10/20 00:35:07 | コメント(13) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年10月14日 イイね!

ぎょうはん!・・・トップをねらえ!

 業者オークションは魔窟です。

 路上からは抹殺されて久しい、エキセントリックなシケモク車がゴロゴロと出てくるのです。それにつられて私の理性もガラガラガラと崩れてゆきます。

 来た来た来た来た来た~!我が世の春が来た!!
 平成元年式、550のCM11V、4駆ツインカムターボのRS-R、走行9万キロのフルノーマル。


 で、ポチっとな。 あ、入札しちまった・・・


 ━━ああ、なんと呪われた因果か!!━━
 (注)出典:「ハムレット」第一幕第五場
 The time is out of joint: O cursed spite,
 That ever I was born to set it right!


 だから新婚初っ端からマダオ(マルでダメなオヤジ)になるのはヤなんですってば。血の気が引いて、心の奥底まで冷えてゆくのがわかります。

 まさに絶対絶命の大ピンチ!

 命からがら逃げ延びるのを覚悟していたところ、まぁ何とか幸いなこと(?)に、あっさり塩味で競り負けて一命を取りとめた負け犬なドッグデイズ・・・

 それでも誘惑は続きます。気分は正に、毎日毎日、鉄板の上で焼かれるタイ焼き君です。
 いい加減、何シテル?に毎日アップするモチベーションが保てません。

 そこで突然ですが、これからはその週の気になる物件を週末に『ザ・ベストテン』方式で、お届けすることにしましょう。


 ━━さぁ宴だ、ものども!神を迎い入れるような気持ちで、ゆっくりイカ男を生殺しにして存分に楽しもう!


 いや、死活問題なんで・・・真面目にやるんですってば。
 わたしの脳味噌さん、わかってますか?



●第8位:平成6年式シャレード1500CR


 いきなり初っ端から趣味全開!!
 まぁ、シャレードおたくだったら1台はノミネートさせなきゃですよね(笑)


 1.3リッターがメインの前期では珍しい1,5リッター搭載の最上級グレードです。
 平成5年8月に追加された1,5リッター車なのですが、現車は発売より1年弱が経過した平成6年9月登録にもかかわらず車体番号は6000番台・・・輸出も含めて月当たり500台程度の生産?

 でも前期の1、5は、ある意味売れなくて当然なんです。
 なんせ3ドアの1,5TRは128,5万円なのに、フルエアロでレカロシートやナルディのハンドル、ピレリのタイヤにアルミ、エンジンもハイカム、タコ足、デュアルマフラーで武装した1,6リッターのデトマソが129、8万円だったんですから!?(5MTの価格)

 5ドアのCRともなると更に高価で133,5万円・・・もうちょっと足したらアプローズのフル装備グレードが買えちゃいます。

 しかもバブル崩壊のあおりを受けて高価な癖に、ド初期の最上級グレードだった1300CXでは標準装備のオートアンテナやインパネの時計なんかが、しっかり剥ぎ取られちゃってます。

 こりゃ関係者しか買わんでしょ。


 現車はユーザー買取のワンオーナー、走行6,3万キロのAT、右面修復アリでピラーが歪んでるらしいのですが内装はB評価なので、わりと大切に扱われていた個体っぽくもあり、ネタとして入手してもよかったやも?

流石にデビューから20年が経過し、街中では見かけなくなったので、やっぱり手に入れるなら今のうちでしょうか?



●第7位:平成2年式ジェミニクーペ・OZ(JT191)


 初代べレットジェミニを彷彿とさせるフラッシュイエローのボディカラーが、あな珍しや!
 ボディカラーも相まって、GMのコンセプトカーみたいです。

 当時はボロクソに叩かれたデザインですが、今の目で見ればすごく綺麗に纏まった小粋なものに感じられます。少し早すぎたのかもしれませんね。


 現車は、走行10,5万キロ、5速の外装3,5点評価、内装はC評価。
 年式からすれば綺麗ですし、マフラーやアルミが社外品になってるのでマニアのご所有だった個体なのでしょうか?

 でも、この個体が出品されている岡山県は、天然オーナーが普通にこういうのに乗ってたりするんで油断は禁物です(笑)



●第6位:昭和61年式クオーレ・グラン(L70S)


 軽自動車の高級化路線の皮切りとなったグラン。
 スティタスを感じさせるブロンズガラスに電磁ロック、フルフラットシート、サイドモール、標準グレードではOP扱いのデジタルクロック、電動ミラーなどを装備し、Cピラーには専用の立体エンブレムが白いラインの加飾つきで輝いています!


 この個体は更にOPも多数で、外装ではハロゲンフォグランプ、フェンダーマーカー、ハッチバックハンドル、内装ではコンポ用コンソール&カセットデッキ、シートカバーなんかが装着されています。

 ワンオーナーの走行は5,9万キロ、スペアパーツも多数付属なのですが、コアサポート交換の修復アリ扱いとなっています。ただ、内装はB評価なので、かなり綺麗なものかと。


 ここまでくれば、分かる人にはわかっちゃいますね。
 はい、そうです。某大手中古車検索サイトに半年以上もの間、出ずっぱりだった個体です。既知の個体でなければ文句なしのナンバーワンだったんですけどね。



●第5位:平成元年式スプリンター1600GT(AE92)


 実は、これも入札しちゃってました(爆)
 相場の読めない古カローラ系の例に漏れず、案の定競り負けましたが危うく家庭崩壊の引き金を引きかけた一台なのです。


 現車はハイオク化された後期の140馬力仕様の5MT車で、走行は13、7万キロなれどワンオーナー車のディーラーフルメンテ、前回車検時はスプリンターなのにトヨタカローラ奈良で27万5千円もかけて整備されていたのだとか。


 エアコン故障となっているので、それが原因で手放されたものと推測されます。
 フロント修復歴アリ、ドライブシャフトブーツ切れの異音がなければ、もっと頑張ったんですが・・・

 世間的には評価の高いAE100系も所有してましたけど、個人的にはAE90系こそがベストカローラかと思います。

 ノイマイヤー氏の前期GTに機会がある度に乗らせて頂いてるんですが、カローラらしいベストなスケール感のサイズに、とにかく素直なフィーリングの乗り味は、まさに車に乗せられているのではなく、気負うことなく車を着るといった自然な感覚。

 欧米でよく出来たファミリーカーの褒め言葉として多用されているブレッド&バターカーならぬ、白米と味噌汁カー・・・まさにお袋の味なのです!!

 80系だと折り紙細工みたいなペナペナ感(褒め言葉)が素敵な軽快感の草食系だし、逆に100系だと本気すぎて肉汁滴るステーキみたいな肉食系で気が重い感じだしで。(自分が乗ってたのが1600のSE-Gというのもあるんでしょうが)

 しかし不思議なのが、この90カローラに限らず、80年代のトヨタ車は乗るたびにとても幸せな気持ちになれるところ。

 こんな気持ちで運転できる車が路上に溢れかえっていた80年代の交通事情はさぞかし平和だったのでしょうね。ユーチューブなんかに上がっている画像見てても運転レベルが今より明らかに高いですし・・・



●第4位:昭和63年式ファミリア・カブリオレ1600(BFMS)


 そんなにレアな感じのしないBFファミリアのカブリオレですが、最終の平成元年登録の個体でも車体番号が900番台なので、どうやら国内販売されたのは1000台弱のようです。
 車体番号で判断するに前期の1500ターボは200台程度しかなく、そのほとんどを占めるのが1600ツインカム化された後期型のようです。

 と、ゆーのも前期カブりオレは最上級スポーツモデルの四駆ツインカムターボの1600GT-Xが189万円なのに対して、1500シングルカムターボの5MTのみで、色も白しか選べないのに195万円と非常に高価格だったもので。

 とはいえ、ハンドメイド部分がある上に、西ドイツ製の外皮を使った3重構造の幌、しかもリアウィンドは熱線つきのガラス!、ルーフを切り取った剛性不足を補うべくフロア強化、センターピラーをつなぐロールバーを装着など、内容を考えれば充分に納得のお値段なのですが。

 あと、あんまり知られていない芸コマポイントとして、盗難対策にグローブボックス、トランク、給油口、リアシートバックなどの各開閉部がキーつきに変更されています。

 流石にメーカーも拙いと思ったのか、昭和62年にマイナーチェンジした後期型では、一気に20万円引きの175万円に価格が改訂されてATも設定されているのですけれども・・・


 現車はそんな後期型のカラードバンパー化された最終型で、驚くべきは、その走行距離!!なんと実走1,5万キロ!!

 とにかく見ての通り、めちゃんこ綺麗です。もはや新古車レベルかと。


 ただ残念ながらフロント廻りに修復アリのR点扱いなんですよね。それがなければ、トップ3も狙えた一台でありました。



●第3位:昭和55年式スプリンター1600GT(TE71)

 わたしとしては意外なことに、今週のトップ3はみんな基本設計が70年代の車となりました。

 そのトップバッターを飾るのは、もはや語るまでもない超希少なフルノーマルのTE71前期型スプリンターGT、しかもユーザー買取のワンオーナー、実走行6,7万キロ、記録簿多数とくれば、もはや悶死ものです。


 昭和のメタリック塗装なのにクリア剝げもなく、純正のフォグ、マット、ドアバイザー完備でサンバイザーにはビニールまで残ってるのだとか!!


 フロントに修復歴アリ、コアサポートと左右インパネに歪みはあるながらも、これは本当に良い物件ですな~



●第2位:昭和54年式ギャランΣ2000スーパーサルーン(A133A)


 つい最近トミカリミテッドでそっくりさんがでましたね(笑)

 丸目4灯の前期がモデルのミニカーとは異なり、現車は昭和53年10月のマイナーチェンジでセミスラントノーズ、角形4灯式ヘッドランプ、大型リアコンビネーションランプ、衝撃吸収式の大型ウレタンバンパーを採用した初代の後期型です。


 走行2,7万キロ(但し5桁メーターの為不明扱い・・・でも実走行っぽい)、空気清浄機つきの3,5点評価です。
 社外キーレスとスペアパーツ車載の3桁ナンバー車なんでマニアの方のご所有だったものかと?

 最上級グレードのスーパーサルーンは、パワステ、パワーウィンド、、チルトステア、カセットステレオ、リアリクライニングシートなど現代車と較べても遜色のないフル装備っぷりが売りの高級車です。モコモコのモケットシートのみならず、本皮シートも設定されていました。


 画像では見えにくいですがメーターパネル内に、80年代の三菱車はもとより、後のシャリオグランディスなんかでもMMCS 7インチ純正モニターに操作時に表示されていた空調の絵表示フォントが初登場したのもこの車です。



●第1位:昭和55年式コロナ1800SLツーリング(TT132)


 現車は昭和55年8月にスラントノーズ、異型ライトの後期型にマイナーチェンジされる直前の昭和55年7月に登録されたウレタンバンパーの前期最終モデル。

 SLツーリング(後期ではSL・EFI)はツインカムエンジンの2000GTの陰に隠れた為に新車時から希少な、105馬力の3T-EU型1800CCEFIエンジン搭載のスポーティグレード。


 セリカ、カリーナで同エンジンを搭載するST・EFIグレードの足回りは、タイヤ幅は165サイズでリアブレーキはドラムに留まる中、コロナだけはGTと共通の185幅のタイヤ、4輪ディスクブレーキ、9インチ大型ブレーキブースターなどを備えています。


 当時の雑誌のインプレなどによれば、エンジンとサスペンションのバランス、特にハンドリングはGTがフロントヘビーによるアンダーステアやパワーにサスがついてこない傾向があるのに対し、SLツーリングは軽快かつ素直な動きで、基本的に弱アンダーステアながら、うまくテールを流して走ることも可能な程だとか。

 グレードの希少さもさることながら郡57ナンバー、ワンオーナー、ディーラー記録簿完備、4点評価、内装もB評価と、年式&9,3万キロという走行距離からすれば異様なまでの極上っぷりがノミネートの理由です。



 だから、今週はこれで許してください。わりとマジで。
Posted at 2013/10/14 23:11:41 | コメント(13) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年08月16日 イイね!

中華シャレードのすべて2013

 
 まったく、いやな世界です。

 遂に、29年間生産され続けていた中華製のサンタナが昨年モデルチェンジをしてしまいました。

 設計自体がドイツの本社で行われ、思わず目頭を押さえたくなるような現代車にすっかり変貌。おかわいそうに・・・・・・
 例えるならば、中学、高校時代に憧れていた清楚な美少女が、久々に会ったら化粧のどぎついキャバ嬢になっていた・・・的な何か。

 そうなってくると心配なのが、今年でオリジナルから数えて26年目を迎える、我らが中華製のシャレード。(中華製シャレードの2012年までの変遷についてはこちらを参照のこと)

 中国においてはシャレードという名前が一種のブランドとして扱われていて、中国語辞書でも語句に「夏利=シャレード」と記されているくらいの国民車として愛されています。

 とはいえ基本設計の古さは如何ともしがたいのか、2013年上期の販売台数は前年比30.7%減と、中々に厳しい状況に追い込まれているのです。

 そんな状況を打破する為に、新たに満を持して新型シャレード「夏利N7」が2013年3月5日に発売されました。

 従来の夏利シリーズに比べて一回り大きい3950×1650×1505の5ドアハッチボディに1.3リッター4汽筒を搭載する、実質的にはセダンタイプのN5夏利のハッチバック仕様ともとれる夏利シリーズの最大モデルです。(全長は僅かにN5夏利の方が長い)


 車高が高いのとルーフレールを装着している事からわかるように見たまますばり、今流行のクロスオーバータイプの要素を取り入れたミニSUVとして、まだまだ中華市場ではライバルが少ないニッチなマーケットを狙った意欲作です。

 特に素晴らしいのが内装で、かなり忠実にデザイン画を再現したかと思われる造形に感心させられます。


 足まわりもG100系シャレードのものが改良されながら引き続き使われているので、このクラスでは世界的にも珍しくなった4輪ストラットの独立懸架タイプです。


 今や世界最大の市場となり、全世界の数多のメーカーがしのぎを削る中華市場。もはや安かろう、悪かろうの適当な作りと企画の製品では生き残ってはいけないのです。

 まったく弱肉強食の世の中というのは世知辛いものですよね。

 従来のG100シャレードベースのN3夏利なんて絶体絶命じゃないですか・・・という言葉自体を口にするのが躊躇される状況。言葉に出してしまうことで、現実を直視したくないというまじないめいた不安。

 脳裏に「FIN」という文字が明滅し始めます。おそるおそるHPをクリック。

 「ひー!」「あぐー!」「ぎゃーん!」「あひー!」
 まるで苦悶の叫びです。なぜ?

 またしても、マイナーチェンジしとるやんけ・・・・・

 2012年版の末にも少し触れていますが、2010年の北京モーターショーに出品されたコンセプトカー「TFC-H2」のテイストが注入された新型が2012年5月に発売されていました。

 2004年にN3夏利になって以来の8年ぶりのビッグマイナーで、最新の安全基準に合致させるために前後バンパー、ボンネット、フェンダー、トランクリッド、レンズ類、ドアミラー、ドアノブ、ダッシュボード、ドアトリムなどが新造されています。




 個人的には、オリジナルモデルにあったフロントフェンダーのブリスターフェンダー状のプレスラインが復活しているのが嬉しい限り。

 部位によってバラつきがあるものの、各パネル類のチリがオリジナルモデルよりも狭くなっているのも地味にポイント高しです。

 新造された内装も、従来のプラスティッキーで面白みのないデザインのものから一転。N7夏利にも通じる質感の高いものになりました。


 正直、これまでの中華シャレードのマイナーチェンジは部分的に光るものがあったとしても、どちらかといえば改悪に近いパターンばかりだったのですが、ようやく今回の新型モデルでオリジナルを超えた21世紀のG100シャレードとして恥じない内容に仕上がったのではないかと思います。

 でも、この調子だと、このままブラジル製ビートルみたいに50年単位で作り続けられるんじゃないでしょうかね?

 ちなみに去就が心配7されていた従来型のサンタナですが、こちらもしぶとく新型が出ても継続販売されているようでした。

 めでたし、めでたし。

Posted at 2013/08/16 23:22:49 | コメント(11) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2013年06月01日 イイね!

エスカレーション。ギャランさんの、かとりぼーぐ

 



 突然ですが、物事には限度というものがありますよねえ?



 この物々しい装甲車両ともいえる偉容を誇る7代目ギャランなんて、特に。

 蚊取りブタみたいな車体に、雄々しく突き出された角のようなブタ鼻。疑問の余地なく戦闘用カトリブタです。

 受け入れがたい現実から逃避を試みるべく特撮番組風に表現してみても『戦え!!カトリボーグ』であり、厳然とした破壊的イメージを和らげてはくれません。

 それが、(株)愛知三菱自動車が50台限定で1994年に販売した「ギャラン・アイミックス・エアロスペシャル」です。

 フロントスポイラー、グリルガード(死語)、サイドスポイラー、リアバンパー、リアコンビネーションランプカバーなどが特別装備され、ボディカラーは5色から選択可能でした。

 見た目のインパクトよりも空力を重視したというベース車の科学的進化デザインは何処へやら?
 なんだか撞着的な姿からは、現状に不満を抱いているというただ一点が読み取れます。

 なんでも当時のセールス氏曰く、「先代ギャランが売れ過ぎて、逆に現行ギャランが売れなさ過ぎなので、それならば先代みたくアグレッシブにすれば売れるのじゃないかと思った」……とのこと。

それで、お買得仕様の2.0ヴィエントのAT車ベースに、お値段が20万円アップするだけだったら買ってみたいと思いませんか?


 私は思いません。誰も思わないでしょう。


 ・・・・・・事実、5台程度しか売れなかったとか(笑)


 まさに商品企画における失敗のロールモデルのような不祥事です。

 まあ私としては、こうやってネタに出来ればそれで良い訳で、別に意義はないのですが。

 なにせ、RV(これまた死語)風5ドアのスポーツを、メーカー自らが血迷って排出するなど、空気読めていない7代目ギャランのことですし・・・

 なまじっか基本設計がバブル期なだけあって、ダッシュボードがパウダースラッシュ成形なのを筆頭に、学習型AT、全輪マルチリンク、一部の廉価モデル以外は量販グレードでも新開発V6エンジン搭載など、無駄にコストがかかっている残念な車なんですけどねえ。


 ところが現地生産されていたアメリカでは違いました。意外なことに人気のある車だったんです。文字通りのドル箱車種。


 そうなってくると、毎度毎度のお約束。

 96イヤーモデルでは、北米仕様独特の5マイルバンパーが目に付く程度でしかありませんでしたが…


 97イヤーモデルでは、ぐっと小粋にこの有り様。

 バンパーとグリルを新造するだけで、よくここまで本格的にフリーダムなイメージに仕立てたモンです。ああ、すごくクリエイティブ。

 そして翌、最終98イヤーモデルでは、グリルの縁や窓枠などにメッキパーツが追加。

 あれ?何処かで見たことがあるような…

 先代モデルのイメージを引き摺っていた頃の初期デザイン案に似ているのは偶然、それとも必然?

 事象の流れは水流と似ていて、ある程度逆らうことはできても、最後は強い力で決まったルートに押し流されてしまうものなんです。きっと。

 だから、海を越えた先でも先代みたいなアグレッシブなデザインに回帰しようとしたというのも、そう謎めいたことではないのかもしれませんね。
Posted at 2013/06/01 02:43:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミツビシ | 日記

プロフィール

「エアロを刻んで取り付け穴を樹脂溶着で穴埋めだ〜!!」
何シテル?   10/05 16:10
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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2025/08/15 23:44:41
グリル交換。 
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2025/02/25 19:19:59

愛車一覧

ダイハツ テリオスキッド デフロック付き車椅子 (ダイハツ テリオスキッド)
本来なら、まだデュエットと末永く付き合うつもりでした。 でも、足を痛めてしまい急遽AT車 ...
ダイハツ エッセ 汚いエッセを見つけたので虐待する事にした (ダイハツ エッセ)
前ファミリーカーだった嫁サマ用L900ムーヴエアロダウンRSが、よそ見運転で突っ込んで ...
スバル インプレッサ スポーツ 新型 LEONE SwingBack (スバル インプレッサ スポーツ)
第二子誕生に伴い、必然的にファミリーカー更新が急務となりました。 高年式(五年落ち以内) ...
トヨタ パッソ 21世紀のダイハツシャレード (トヨタ パッソ)
 1986年のマリリンならぬ、2016年のセーラ・ローウェル。  女の子向けの甘口な車 ...

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