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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2013年10月14日 イイね!

ぎょうはん!・・・トップをねらえ!

 業者オークションは魔窟です。

 路上からは抹殺されて久しい、エキセントリックなシケモク車がゴロゴロと出てくるのです。それにつられて私の理性もガラガラガラと崩れてゆきます。

 来た来た来た来た来た~!我が世の春が来た!!
 平成元年式、550のCM11V、4駆ツインカムターボのRS-R、走行9万キロのフルノーマル。


 で、ポチっとな。 あ、入札しちまった・・・


 ━━ああ、なんと呪われた因果か!!━━
 (注)出典:「ハムレット」第一幕第五場
 The time is out of joint: O cursed spite,
 That ever I was born to set it right!


 だから新婚初っ端からマダオ(マルでダメなオヤジ)になるのはヤなんですってば。血の気が引いて、心の奥底まで冷えてゆくのがわかります。

 まさに絶対絶命の大ピンチ!

 命からがら逃げ延びるのを覚悟していたところ、まぁ何とか幸いなこと(?)に、あっさり塩味で競り負けて一命を取りとめた負け犬なドッグデイズ・・・

 それでも誘惑は続きます。気分は正に、毎日毎日、鉄板の上で焼かれるタイ焼き君です。
 いい加減、何シテル?に毎日アップするモチベーションが保てません。

 そこで突然ですが、これからはその週の気になる物件を週末に『ザ・ベストテン』方式で、お届けすることにしましょう。


 ━━さぁ宴だ、ものども!神を迎い入れるような気持ちで、ゆっくりイカ男を生殺しにして存分に楽しもう!


 いや、死活問題なんで・・・真面目にやるんですってば。
 わたしの脳味噌さん、わかってますか?



●第8位:平成6年式シャレード1500CR


 いきなり初っ端から趣味全開!!
 まぁ、シャレードおたくだったら1台はノミネートさせなきゃですよね(笑)


 1.3リッターがメインの前期では珍しい1,5リッター搭載の最上級グレードです。
 平成5年8月に追加された1,5リッター車なのですが、現車は発売より1年弱が経過した平成6年9月登録にもかかわらず車体番号は6000番台・・・輸出も含めて月当たり500台程度の生産?

 でも前期の1、5は、ある意味売れなくて当然なんです。
 なんせ3ドアの1,5TRは128,5万円なのに、フルエアロでレカロシートやナルディのハンドル、ピレリのタイヤにアルミ、エンジンもハイカム、タコ足、デュアルマフラーで武装した1,6リッターのデトマソが129、8万円だったんですから!?(5MTの価格)

 5ドアのCRともなると更に高価で133,5万円・・・もうちょっと足したらアプローズのフル装備グレードが買えちゃいます。

 しかもバブル崩壊のあおりを受けて高価な癖に、ド初期の最上級グレードだった1300CXでは標準装備のオートアンテナやインパネの時計なんかが、しっかり剥ぎ取られちゃってます。

 こりゃ関係者しか買わんでしょ。


 現車はユーザー買取のワンオーナー、走行6,3万キロのAT、右面修復アリでピラーが歪んでるらしいのですが内装はB評価なので、わりと大切に扱われていた個体っぽくもあり、ネタとして入手してもよかったやも?

流石にデビューから20年が経過し、街中では見かけなくなったので、やっぱり手に入れるなら今のうちでしょうか?



●第7位:平成2年式ジェミニクーペ・OZ(JT191)


 初代べレットジェミニを彷彿とさせるフラッシュイエローのボディカラーが、あな珍しや!
 ボディカラーも相まって、GMのコンセプトカーみたいです。

 当時はボロクソに叩かれたデザインですが、今の目で見ればすごく綺麗に纏まった小粋なものに感じられます。少し早すぎたのかもしれませんね。


 現車は、走行10,5万キロ、5速の外装3,5点評価、内装はC評価。
 年式からすれば綺麗ですし、マフラーやアルミが社外品になってるのでマニアのご所有だった個体なのでしょうか?

 でも、この個体が出品されている岡山県は、天然オーナーが普通にこういうのに乗ってたりするんで油断は禁物です(笑)



●第6位:昭和61年式クオーレ・グラン(L70S)


 軽自動車の高級化路線の皮切りとなったグラン。
 スティタスを感じさせるブロンズガラスに電磁ロック、フルフラットシート、サイドモール、標準グレードではOP扱いのデジタルクロック、電動ミラーなどを装備し、Cピラーには専用の立体エンブレムが白いラインの加飾つきで輝いています!


 この個体は更にOPも多数で、外装ではハロゲンフォグランプ、フェンダーマーカー、ハッチバックハンドル、内装ではコンポ用コンソール&カセットデッキ、シートカバーなんかが装着されています。

 ワンオーナーの走行は5,9万キロ、スペアパーツも多数付属なのですが、コアサポート交換の修復アリ扱いとなっています。ただ、内装はB評価なので、かなり綺麗なものかと。


 ここまでくれば、分かる人にはわかっちゃいますね。
 はい、そうです。某大手中古車検索サイトに半年以上もの間、出ずっぱりだった個体です。既知の個体でなければ文句なしのナンバーワンだったんですけどね。



●第5位:平成元年式スプリンター1600GT(AE92)


 実は、これも入札しちゃってました(爆)
 相場の読めない古カローラ系の例に漏れず、案の定競り負けましたが危うく家庭崩壊の引き金を引きかけた一台なのです。


 現車はハイオク化された後期の140馬力仕様の5MT車で、走行は13、7万キロなれどワンオーナー車のディーラーフルメンテ、前回車検時はスプリンターなのにトヨタカローラ奈良で27万5千円もかけて整備されていたのだとか。


 エアコン故障となっているので、それが原因で手放されたものと推測されます。
 フロント修復歴アリ、ドライブシャフトブーツ切れの異音がなければ、もっと頑張ったんですが・・・

 世間的には評価の高いAE100系も所有してましたけど、個人的にはAE90系こそがベストカローラかと思います。

 ノイマイヤー氏の前期GTに機会がある度に乗らせて頂いてるんですが、カローラらしいベストなスケール感のサイズに、とにかく素直なフィーリングの乗り味は、まさに車に乗せられているのではなく、気負うことなく車を着るといった自然な感覚。

 欧米でよく出来たファミリーカーの褒め言葉として多用されているブレッド&バターカーならぬ、白米と味噌汁カー・・・まさにお袋の味なのです!!

 80系だと折り紙細工みたいなペナペナ感(褒め言葉)が素敵な軽快感の草食系だし、逆に100系だと本気すぎて肉汁滴るステーキみたいな肉食系で気が重い感じだしで。(自分が乗ってたのが1600のSE-Gというのもあるんでしょうが)

 しかし不思議なのが、この90カローラに限らず、80年代のトヨタ車は乗るたびにとても幸せな気持ちになれるところ。

 こんな気持ちで運転できる車が路上に溢れかえっていた80年代の交通事情はさぞかし平和だったのでしょうね。ユーチューブなんかに上がっている画像見てても運転レベルが今より明らかに高いですし・・・



●第4位:昭和63年式ファミリア・カブリオレ1600(BFMS)


 そんなにレアな感じのしないBFファミリアのカブリオレですが、最終の平成元年登録の個体でも車体番号が900番台なので、どうやら国内販売されたのは1000台弱のようです。
 車体番号で判断するに前期の1500ターボは200台程度しかなく、そのほとんどを占めるのが1600ツインカム化された後期型のようです。

 と、ゆーのも前期カブりオレは最上級スポーツモデルの四駆ツインカムターボの1600GT-Xが189万円なのに対して、1500シングルカムターボの5MTのみで、色も白しか選べないのに195万円と非常に高価格だったもので。

 とはいえ、ハンドメイド部分がある上に、西ドイツ製の外皮を使った3重構造の幌、しかもリアウィンドは熱線つきのガラス!、ルーフを切り取った剛性不足を補うべくフロア強化、センターピラーをつなぐロールバーを装着など、内容を考えれば充分に納得のお値段なのですが。

 あと、あんまり知られていない芸コマポイントとして、盗難対策にグローブボックス、トランク、給油口、リアシートバックなどの各開閉部がキーつきに変更されています。

 流石にメーカーも拙いと思ったのか、昭和62年にマイナーチェンジした後期型では、一気に20万円引きの175万円に価格が改訂されてATも設定されているのですけれども・・・


 現車はそんな後期型のカラードバンパー化された最終型で、驚くべきは、その走行距離!!なんと実走1,5万キロ!!

 とにかく見ての通り、めちゃんこ綺麗です。もはや新古車レベルかと。


 ただ残念ながらフロント廻りに修復アリのR点扱いなんですよね。それがなければ、トップ3も狙えた一台でありました。



●第3位:昭和55年式スプリンター1600GT(TE71)

 わたしとしては意外なことに、今週のトップ3はみんな基本設計が70年代の車となりました。

 そのトップバッターを飾るのは、もはや語るまでもない超希少なフルノーマルのTE71前期型スプリンターGT、しかもユーザー買取のワンオーナー、実走行6,7万キロ、記録簿多数とくれば、もはや悶死ものです。


 昭和のメタリック塗装なのにクリア剝げもなく、純正のフォグ、マット、ドアバイザー完備でサンバイザーにはビニールまで残ってるのだとか!!


 フロントに修復歴アリ、コアサポートと左右インパネに歪みはあるながらも、これは本当に良い物件ですな~



●第2位:昭和54年式ギャランΣ2000スーパーサルーン(A133A)


 つい最近トミカリミテッドでそっくりさんがでましたね(笑)

 丸目4灯の前期がモデルのミニカーとは異なり、現車は昭和53年10月のマイナーチェンジでセミスラントノーズ、角形4灯式ヘッドランプ、大型リアコンビネーションランプ、衝撃吸収式の大型ウレタンバンパーを採用した初代の後期型です。


 走行2,7万キロ(但し5桁メーターの為不明扱い・・・でも実走行っぽい)、空気清浄機つきの3,5点評価です。
 社外キーレスとスペアパーツ車載の3桁ナンバー車なんでマニアの方のご所有だったものかと?

 最上級グレードのスーパーサルーンは、パワステ、パワーウィンド、、チルトステア、カセットステレオ、リアリクライニングシートなど現代車と較べても遜色のないフル装備っぷりが売りの高級車です。モコモコのモケットシートのみならず、本皮シートも設定されていました。


 画像では見えにくいですがメーターパネル内に、80年代の三菱車はもとより、後のシャリオグランディスなんかでもMMCS 7インチ純正モニターに操作時に表示されていた空調の絵表示フォントが初登場したのもこの車です。



●第1位:昭和55年式コロナ1800SLツーリング(TT132)


 現車は昭和55年8月にスラントノーズ、異型ライトの後期型にマイナーチェンジされる直前の昭和55年7月に登録されたウレタンバンパーの前期最終モデル。

 SLツーリング(後期ではSL・EFI)はツインカムエンジンの2000GTの陰に隠れた為に新車時から希少な、105馬力の3T-EU型1800CCEFIエンジン搭載のスポーティグレード。


 セリカ、カリーナで同エンジンを搭載するST・EFIグレードの足回りは、タイヤ幅は165サイズでリアブレーキはドラムに留まる中、コロナだけはGTと共通の185幅のタイヤ、4輪ディスクブレーキ、9インチ大型ブレーキブースターなどを備えています。


 当時の雑誌のインプレなどによれば、エンジンとサスペンションのバランス、特にハンドリングはGTがフロントヘビーによるアンダーステアやパワーにサスがついてこない傾向があるのに対し、SLツーリングは軽快かつ素直な動きで、基本的に弱アンダーステアながら、うまくテールを流して走ることも可能な程だとか。

 グレードの希少さもさることながら郡57ナンバー、ワンオーナー、ディーラー記録簿完備、4点評価、内装もB評価と、年式&9,3万キロという走行距離からすれば異様なまでの極上っぷりがノミネートの理由です。



 だから、今週はこれで許してください。わりとマジで。
Posted at 2013/10/14 23:11:41 | コメント(13) | トラックバック(0) | 中古車バザール | 日記
2013年08月16日 イイね!

中華シャレードのすべて2013

 
 まったく、いやな世界です。

 遂に、29年間生産され続けていた中華製のサンタナが昨年モデルチェンジをしてしまいました。

 設計自体がドイツの本社で行われ、思わず目頭を押さえたくなるような現代車にすっかり変貌。おかわいそうに・・・・・・
 例えるならば、中学、高校時代に憧れていた清楚な美少女が、久々に会ったら化粧のどぎついキャバ嬢になっていた・・・的な何か。

 そうなってくると心配なのが、今年でオリジナルから数えて26年目を迎える、我らが中華製のシャレード。(中華製シャレードの2012年までの変遷についてはこちらを参照のこと)

 中国においてはシャレードという名前が一種のブランドとして扱われていて、中国語辞書でも語句に「夏利=シャレード」と記されているくらいの国民車として愛されています。

 とはいえ基本設計の古さは如何ともしがたいのか、2013年上期の販売台数は前年比30.7%減と、中々に厳しい状況に追い込まれているのです。

 そんな状況を打破する為に、新たに満を持して新型シャレード「夏利N7」が2013年3月5日に発売されました。

 従来の夏利シリーズに比べて一回り大きい3950×1650×1505の5ドアハッチボディに1.3リッター4汽筒を搭載する、実質的にはセダンタイプのN5夏利のハッチバック仕様ともとれる夏利シリーズの最大モデルです。(全長は僅かにN5夏利の方が長い)


 車高が高いのとルーフレールを装着している事からわかるように見たまますばり、今流行のクロスオーバータイプの要素を取り入れたミニSUVとして、まだまだ中華市場ではライバルが少ないニッチなマーケットを狙った意欲作です。

 特に素晴らしいのが内装で、かなり忠実にデザイン画を再現したかと思われる造形に感心させられます。


 足まわりもG100系シャレードのものが改良されながら引き続き使われているので、このクラスでは世界的にも珍しくなった4輪ストラットの独立懸架タイプです。


 今や世界最大の市場となり、全世界の数多のメーカーがしのぎを削る中華市場。もはや安かろう、悪かろうの適当な作りと企画の製品では生き残ってはいけないのです。

 まったく弱肉強食の世の中というのは世知辛いものですよね。

 従来のG100シャレードベースのN3夏利なんて絶体絶命じゃないですか・・・という言葉自体を口にするのが躊躇される状況。言葉に出してしまうことで、現実を直視したくないというまじないめいた不安。

 脳裏に「FIN」という文字が明滅し始めます。おそるおそるHPをクリック。

 「ひー!」「あぐー!」「ぎゃーん!」「あひー!」
 まるで苦悶の叫びです。なぜ?

 またしても、マイナーチェンジしとるやんけ・・・・・

 2012年版の末にも少し触れていますが、2010年の北京モーターショーに出品されたコンセプトカー「TFC-H2」のテイストが注入された新型が2012年5月に発売されていました。

 2004年にN3夏利になって以来の8年ぶりのビッグマイナーで、最新の安全基準に合致させるために前後バンパー、ボンネット、フェンダー、トランクリッド、レンズ類、ドアミラー、ドアノブ、ダッシュボード、ドアトリムなどが新造されています。




 個人的には、オリジナルモデルにあったフロントフェンダーのブリスターフェンダー状のプレスラインが復活しているのが嬉しい限り。

 部位によってバラつきがあるものの、各パネル類のチリがオリジナルモデルよりも狭くなっているのも地味にポイント高しです。

 新造された内装も、従来のプラスティッキーで面白みのないデザインのものから一転。N7夏利にも通じる質感の高いものになりました。


 正直、これまでの中華シャレードのマイナーチェンジは部分的に光るものがあったとしても、どちらかといえば改悪に近いパターンばかりだったのですが、ようやく今回の新型モデルでオリジナルを超えた21世紀のG100シャレードとして恥じない内容に仕上がったのではないかと思います。

 でも、この調子だと、このままブラジル製ビートルみたいに50年単位で作り続けられるんじゃないでしょうかね?

 ちなみに去就が心配7されていた従来型のサンタナですが、こちらもしぶとく新型が出ても継続販売されているようでした。

 めでたし、めでたし。

Posted at 2013/08/16 23:22:49 | コメント(11) | トラックバック(0) | シャレードがいっぱい | 日記
2013年06月01日 イイね!

エスカレーション。ギャランさんの、かとりぼーぐ

 



 突然ですが、物事には限度というものがありますよねえ?



 この物々しい装甲車両ともいえる偉容を誇る7代目ギャランなんて、特に。

 蚊取りブタみたいな車体に、雄々しく突き出された角のようなブタ鼻。疑問の余地なく戦闘用カトリブタです。

 受け入れがたい現実から逃避を試みるべく特撮番組風に表現してみても『戦え!!カトリボーグ』であり、厳然とした破壊的イメージを和らげてはくれません。

 それが、(株)愛知三菱自動車が50台限定で1994年に販売した「ギャラン・アイミックス・エアロスペシャル」です。

 フロントスポイラー、グリルガード(死語)、サイドスポイラー、リアバンパー、リアコンビネーションランプカバーなどが特別装備され、ボディカラーは5色から選択可能でした。

 見た目のインパクトよりも空力を重視したというベース車の科学的進化デザインは何処へやら?
 なんだか撞着的な姿からは、現状に不満を抱いているというただ一点が読み取れます。

 なんでも当時のセールス氏曰く、「先代ギャランが売れ過ぎて、逆に現行ギャランが売れなさ過ぎなので、それならば先代みたくアグレッシブにすれば売れるのじゃないかと思った」……とのこと。

それで、お買得仕様の2.0ヴィエントのAT車ベースに、お値段が20万円アップするだけだったら買ってみたいと思いませんか?


 私は思いません。誰も思わないでしょう。


 ・・・・・・事実、5台程度しか売れなかったとか(笑)


 まさに商品企画における失敗のロールモデルのような不祥事です。

 まあ私としては、こうやってネタに出来ればそれで良い訳で、別に意義はないのですが。

 なにせ、RV(これまた死語)風5ドアのスポーツを、メーカー自らが血迷って排出するなど、空気読めていない7代目ギャランのことですし・・・

 なまじっか基本設計がバブル期なだけあって、ダッシュボードがパウダースラッシュ成形なのを筆頭に、学習型AT、全輪マルチリンク、一部の廉価モデル以外は量販グレードでも新開発V6エンジン搭載など、無駄にコストがかかっている残念な車なんですけどねえ。


 ところが現地生産されていたアメリカでは違いました。意外なことに人気のある車だったんです。文字通りのドル箱車種。


 そうなってくると、毎度毎度のお約束。

 96イヤーモデルでは、北米仕様独特の5マイルバンパーが目に付く程度でしかありませんでしたが…


 97イヤーモデルでは、ぐっと小粋にこの有り様。

 バンパーとグリルを新造するだけで、よくここまで本格的にフリーダムなイメージに仕立てたモンです。ああ、すごくクリエイティブ。

 そして翌、最終98イヤーモデルでは、グリルの縁や窓枠などにメッキパーツが追加。

 あれ?何処かで見たことがあるような…

 先代モデルのイメージを引き摺っていた頃の初期デザイン案に似ているのは偶然、それとも必然?

 事象の流れは水流と似ていて、ある程度逆らうことはできても、最後は強い力で決まったルートに押し流されてしまうものなんです。きっと。

 だから、海を越えた先でも先代みたいなアグレッシブなデザインに回帰しようとしたというのも、そう謎めいたことではないのかもしれませんね。
Posted at 2013/06/01 02:43:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミツビシ | 日記
2013年01月16日 イイね!

E90カローラさんの、せかいせいふく


 ビバ!!路上生活。


 記念すべき新年は路上で迎えました。

 富士山嶺の竜宮城で乙姫さまとの楽しい宴にうつつを抜かし、下界に舞い戻れば既にカボチャの馬車は出発した後。
 ひょっとしたら私は玉手箱を開けてしまったのかもしれません。


 ――――まぁ、そこまでは日常茶飯事。よくある季節の風物詩。


 しかし、いつもと違って大変だったのが、そうまでして行ってきた関東です。
 いえ、別に疲れて大変だったわけじゃありません。

 初っ端からE90系前期にしか設定されていないレアな茶金ツートンに遭遇してみたり……宇宙はタイヘンなのです。


 珍しいボディカラーといえば、先ごろ中古車バザールに金色の前期TX(実質的な民生用廉価グレード)が出ましたが、そのインパクトには及びもつきません。



 まぁ、インパクトという点だけでいえば、毎度おなじみの台湾仕様も酷いものなんですけど。

 例えば、この最終型92年モデル。
 
 新意匠のトヨタエンブレムに5マイルバンパー、サイドマーカー、レッドテールを装備。

 あれっ!? US仕様にそっくり?

 まさか天下の大トヨタ様が手を抜くなんて、そんなことあるわけが……ありました。

 マイルメーターまでUS仕様そのまま。このやる気の無さは一体?

 種明かしをすると、当時のトヨタは台湾市場に対してとっても消極的で、ヨーロッパやUS向けの仕様車をそのまま輸入販売していたんです。(今はどーだか知りませんが)

 でも、それでは流石にマズイと思ったんでしょうかね。台湾専用のグレードが特別に用意されていました。

 その名も「APEX」(アペックス)

 はい、そうです(笑)
 TE71後期~AE101までのレビン、トレノでお馴染みの「先端;頂点」を意味するグレード名がセダンにも付けられていました。

 なんだか黒いボディカラーにリアスポ付きでは、関東地区限定車のセダンGTブラック205を連想してしまったりも。


 実にスポーツセダンっぽい、です。そのものではありません。それらしき別の何かです。
 元になったUS仕様に設定されていた4A-GE(92年モデルには設定なし)なんて望むべくもなく、他の台湾仕様と同じハイメカツインカムの4A-FE搭載という見かけ倒しっぷりです。

 しかも、ハイメカツインカム車だとボディステッカーが普通は「16VALVE EFI」表記となるのが通例なのに、台湾仕様はおこがましくもスポーツツインカム車と同じ「TWINCAM16」と大書されている始末ですし。

 そのうえ、国内トヨタ車ではゴージャス版をあらわす「G」の称号が、よりにもよってベーシックグレードの「DX」と組み合わされた「DX-G」なる頓珍漢な仕様まで生み出される始末……ツッコミだせばキリがありません。

 いっそ訴えてやりましょうか。ベーシック=基礎より起訴?とっても素敵ですね。

……
…………
……………やっぱり意義ありですか?


 でも、南アフリカ仕様を知ってしまった後では仕方のないことだと自己弁護を試みます。


 南アフリカにおいて、E90カローラは4種類のバリエーションが現地生産されていました。

 普通のカローラセダン、カローラFX5ドアのコンクエスト、コンクエストのパネルバン仕様のキャリー、そしてECやオセアニア仕様と同じカローラセダンにFXの顔が付いたスポーティ仕様を、カローラ・スプリンターとして販売していました。

 特にスポーツ仕様のスプリンター180iは、他の仕向地にはないサイドスカートまで備える独自形状のフルエアロと、レザー貼りのスポーツシートを備えた本物のスポーツセダンです。


 南アフリカ仕様も初期のスポーツタイプのエンジンは4A‐GEでしたが、93年からは180の名前のとおりトルクフルな1800㏄の7A-FEエンジンを搭載しています。

 
 ちなみに、これと同じ仕様はFX5ドアのコンクエストにも設定されていました。


 このコンクエストは、セダンボディが97年に100系を飛ばして、いきなり110系にモデルチェンジした後も廉価版のコンクエスト・タズ(キャリー)として生産が継続され続けます。


 1800ccはカタログ落ちして、1300(2E)と1600(4A)のラインナップのみに絞り込まれました。

 トヨタのエントリーカーとして、同じクラスのVW初代ゴルフ(シティゴルフ)と21世紀になっても販売合戦を繰り広げる定番車種として確固たる地位を築いていた為の処置でした。 


 そして2000年10月には、前後バンパー、ボンネット、ヘッドライト形状が一新されるマイナーチェンジを受け、コンクエストの名前が外れてサブネームのタズが正式な車名に。


 海外仕様の110系後期と共通のイメージで構成されたデザインは、わざとゴテゴテさせることで以前とは違うというのを強烈にアピールしにくるアジアあたりのセンスとは雲泥の差です。

 新たにエアバックも装備されるようになりました。当時最新形状の3本スポークステアリングが妙にスポーティでシュール。


 そうそう。当時の最新アイテムといえば、初代ヴィッツがピンク旋風を巻き起こしたペールローズ・メタリックオパールを年甲斐もなく身に纏ってみたりもしてるんです。

 幾つになっても女の子は乙女なものなんですよ。

 とはいえ、いくら若作りしたところで2005年頃になると辱めな過去の出来事として押し流されてしまうわけですが。

 うら若き韓国製の現代アトス、起亜ピカントなどの新世代コンパクトカーの南アフリカ市場への上陸に伴い、旧態化したタズやシティゴルフは太刀打ちできず、気持ちが良いほどスムーズに衰退していきました。

 そんな世知辛いご時世なので、2007年には後継車として初代オーリスが現地生産される事になり、タズは20年近くに及ぶ歴史に幕を下ろすのでした。

 しかし、いくらワールドワイドなスケールの大きさを誇るカローラといえど、こんな大河ドラマ的スケールで同一型式を長期に渡り製造することになるなんて、開発当時のトヨタの中の人も考えてはいなかったでしょうね。

 しぶとすぎます。諦めが。人生観的にも。



 ――まさに、神のみぞ知るセカイなのです
Posted at 2013/01/16 13:09:21 | コメント(17) | トラックバック(0) | トヨタ | 日記
2012年12月28日 イイね!

Kトラさんの、びようせいけいじゅつ

 

 550ccの軽トラが気になる日々が続いていました。

 そこで、ついつい妄想してしまうのが乗用仕様バン顔のスワップ。

 しかし車種によっては溶接でくっ付いているフロントパネルからして、もう全く別物なんですよね。
 アトレートラックやらドミンゴトラック、エブリィトラックなどなど、つらつらとエトセトラを作ってさしあげたかったのですけども、どれも個人レベルでの改造は絶望的です。


 ―――しかし我らが台湾は、やっぱり一味違いました(不自然にアカルイ笑顔)。


 暗黒フォースをかき集め、メーカーレベルでハチマル車を魔改造する習慣にかけては右に出るものがありません。
 架空のファンサービスに余念がないのです。
 


■ハイゼット

 台湾では羽田汽車がノックダウン生産をしていたS8♯ハイゼット。
 シャレードの1リッターエンジンを搭載したバンとトラックが生産されていました。

 当初は550cc車をベースに、角目ヘッドライト、輸出仕様に共通の大型バンパー(国内仕様660ccと同じもの)、CIプレス入りのアオリ、エンブレム程度の違いしかありませんでした。

 ところが93年のマイナーチェンジで、何をトチ狂ったのか車名をアトレーに変更した際に、バンだけではなくトラックも550cc後期版のアトレー顔にマジカルチェンジ!!(エンジンもEFI化)


 あちこちに輸出され、ついでに土着化もしているハイゼットですが、正式にアトレーを名乗っているトラックは世界広しといえども台湾だけでしょう。

 まぁ、アトレー顔のトラックというのだけであれば韓国製の起亜タウナーもですけど。

 こちらは台湾とは異なり、660cc版アトレー顔をベースとしているのが面白い違いです。



■サンバー(ドミンゴ)

 台湾で89年からドミンゴのノックダウン生産を開始した大慶スバルは、他の仕向地には無いトラックボディも製造していました。
 4WD車の設定もありましたが、エンジンは1、2リッターは存在せずに1リッターのみでした。


 荷台は日本のKTサンバーと基本的に同じものですが、他にもオール木製デッキ仕様が用意されていました。
 


■キャリィ

 スズキは現在ノックダウン生産を行っている太子汽車と89年に提携するまで台湾における販売拠点を持っていませんでした。
 その為にキャリィは、ごく最近までフォードブランドで販売されていました。

 フォード製キャリィ「プロント」の初代モデルにあたるのが、トミカのラーメン屋でお馴染みの8代目ST40(4スト)をベースとしたものです。

 
それをわざわざオーストラリア・フォードからデザイナーを招致してフロントフェイスをフォード化する力の入れよう…
 悪を狩り正義を行うのに理由はいらない的なアメリカ的マッチョイズムを見せつけてくるとは敵もさるものです。 




 
 これとは一転。9代目DA71ベースの2代目プロントには、お待ちかねのエブリィ顔が与えられました。(韓国のGM大宇製キャリィもエブリィ顔ですね)


 それだけならハッピーエンドなのに、そこは情け容赦なんてモンが微塵も無いのが安心と実績の台湾クオリティ…98年のマイナーチェンジでは、この有り様です。


 内装なんて初代フェスティバ用ステアリングとホワイトメーターで無駄にスポーティなんです(悲鳴)。

 こうして2000年に11代目DA52ベースの「PRZ」がデビューするまでの間、ずっと作り続けられたのでした。 


 ところで、8代目ST40キャリィは現在でもパキスタン、インドなどで現地生産が続いているのをご存知でしょうか?

 <パキスタン仕様>

2010年モデルから、最新のデザイントレンドを取り入れ、近代的な顔つきに変更されたバン「ボーラン」と、トラック「ラビ」が生産されています。(CA72アルトや2代目カルタスも絶賛生産中!!)

 内装もメーターパネル以外はすべて一新され、JA71ジムニーのステアリングが流用されています。トリム類の色使いがオシャレですね。


 しかし近代的というよりか、なんだか前衛的じゃありません?積み木細工を連想させます。


<インド仕様>

 CA72アルトベースの「マルチ800」の生産が終った今でも、キャリィバンをベースとした「オムニ」の生産は続いています。

 こちらも内装が近代化改修されていますが、センターパネルあたりなんか他の車種の部品を無理くり流用した感が満載です。
 それにしても、パキスタン仕様もですけど日本仕様にはあった筈の送風口すらないのには絶句です…


 そして迎えた2012年の第11回インドオートエキスポ(モーターショー)。

 いよいよ深刻な様相を呈してきました…

 なんだか発想がとっても中華的。
 シュールな風刺絵みたいな光景です。状況がのみこめません。

 このままでは油断してるとカレーの国からムーブメントの小波がやってきそうです。でもこのブームは絶対に阻止したい…
Posted at 2012/12/28 13:55:59 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「うひぃい!!新品?のCBエンジン売ってるよ~(ちゃんとダイハツマーク入り)某所にあるというエンジンの無いG100シャレード復活できるんでない?」
何シテル?   06/21 13:48
ほら今日も、まゆげのおじちゃん探してくるよ、シケモク車。
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愛車一覧

ダイハツ テリオスキッド デフロック付き車椅子 (ダイハツ テリオスキッド)
本来なら、まだデュエットと末永く付き合うつもりでした。 でも、足を痛めてしまい急遽AT車 ...
ダイハツ エッセ 汚いエッセを見つけたので虐待する事にした (ダイハツ エッセ)
前ファミリーカーだった嫁サマ用L900ムーヴエアロダウンRSが、よそ見運転で突っ込んで ...
スバル インプレッサ スポーツ 新型 LEONE SwingBack (スバル インプレッサ スポーツ)
第二子誕生に伴い、必然的にファミリーカー更新が急務となりました。 高年式(五年落ち以内) ...
トヨタ パッソ 21世紀のダイハツシャレード (トヨタ パッソ)
 1986年のマリリンならぬ、2016年のセーラ・ローウェル。  女の子向けの甘口な車 ...

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