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2008年12月21日 イイね!

巧い運転を目指して:自然体の運転

※自分は今こう考えている、というものであり、
 これが正しいとは限りませんので御了承ください。

今回は、前回触れた「自然体の運転」とはどの様な事かを考えます。

「自然体のまま運転する」とは、例えば速度の面では
 ・その人にとっての適正速度
 ・その時の自然速度
にて運転する事を指しています。
ここで言ってる適正速度は個々人により異なるもので、ポイントで持っている人/レンジで持っている人と様々です。走り慣れている速度や速くも遅くも感じない速度に近いのですが、より厳密に言えば「速度を意識しないで走っている時の速度」を指しています。
また、自然速度とは定義としての巡航速度(経済速度を指していて機械的に最も燃費が良い速度)とは似て非なる物ですが、一般に使用される巡航速度(速くもなく遅くもなく気楽に走れる≒ゆとりを持てる速度)には近い物です。人の体感速度は状況によっても変化します。自然速度とは、一般に使用される巡航速度から「速くもなく遅くもなく」を除き、代わりにその時の状況を加味した「ゆとりを持てる」速度を指しています。
これらを踏まえると、「自然体のまま運転する」事とは「速度を意識しないでゆとりを持てる速度で運転する」事と言えます。

例えば運転を行っている際に、大抵の人はある状況下で速度がある一定以上になると怖さを感じます。これは往々にしてその状況下でのその速度に慣れていない事/制御出来ないと感じる事に起因します。この延長にあるのが冷や汗をかく/パニック操作で、自然運転の対極に位置します。
「怖さ」は、何故感じるのでしょうか?その最大の理由は「知らないから」だと思います。知らない事も得てして知っている事の延長であり、そう大差ある訳ではありません。知っている事に置き換えていく事で怖さを克服する事が出来ます。また、知っている事を徐々に拡大していく事で、知らない事を知っている事に変えていく事も可能です。怖さを感じるような事を落ち着いて経験する機会に恵まれるのであれば、経験するのが一番です。
この様な形で、自然体の範囲を広げていく事が可能です。

自然速度を広げる際、その広げる方向は速い方向だけでは充分ではありません。一定速度を超えると「速い」と感じるのと同様に、一定速度を下回ると「遅い」と感じます。遅い速度では怖さ等を感じる事はありませんが、かわりに苛ついたりする事になります。前の車に追いついた時等に往往に発生する事で、これはその時は問題ありませんが、その後に反動を生む土壌ともなってしまう為に芳しくありません。精神衛生の面「だけ」で考えれば、前走車に詰まった時に煽ってフラストレーションをため込んでいくぐらいなら、おとなしく追走するかさっさと追い抜いた方がよほど良好です。
ややこしいのは「遅いと感じる速度」と「出したい速度より遅い速度」は異なる点です。速度は絶対値であるのに対して感じる速度は(おそらくは自然速度との)相対値です。例えば、前に車がいてその時の速度が走りたい速度より遅い速度である時に「もう少し速く走って欲しい」と思うのは何ら問題ありません。これに対し、前に車がいて遅いと感じるから「もう少し速く走って欲しい」と思うのは、その速度が自然速度に収まっていないから感じる事であり、自然速度を広げる余地がある事になります。
また、慣れには度合いがあります。熟練する事とも異なる為に方法論は難しいのですが、慣れの深さを掘り下げていく事も自然速度を広げていく際には必要です。厳密には慣れと自然≒普通に行える事は異なるのですが、同一の物と捉えても差し支えはありません。


自然体で運転する事は何も速度に限った事ではなく、状態や状況も同様です。
状況把握の面では、例えば車両感覚/インフォメーション等の感覚として掴む事を、無意識に行っています。代表例は車線を走る時の車両感覚で、狭い道では左右に気を使いますが、車線が広い道では気楽に走れると思いますが、この広い道で行っているのが無意識に行っている状態です。表現としては「自然感覚」という言葉が近い気がします。
状態の面で考えると、条件反射のように操作を行う事となります。条件反射とは異なり穏やかな反応も含まれます。「自然対処」という表現が近いかな?単純には、無意識に掴んだ感覚に端を発した操作となります。例えばタイヤがスリップする事も慣れてしまえば、何ら慌てることなく普通に対処を行えます。例えば低い速度域でヨーの大きさを掴めるのであれば、スピンを経験した事が無い人がスピンしそうになっても、発生前に起こるヨーの変化を検知して事前にカウンターをあてる事で、発生する事自体を抑制する事も可能です。
これら対象の種類を増やす/掴める量を増やす/精度を増す事も、自然体で運転出来る範囲を広げる事となります。


人間の慣れとはすごい物で、怖さを感じる速度やパニックを起こしてしまうような状況も、慣れればどうということなく自然に構える事が出来ます。自然に構える事で至極当然の如く最適な対処≒運転を行う事が出来る/無意識に行えるようになります。
「自然に構える」事が変化して「悠然と迎える」事が出来るようになった時、運転に対する造詣と自信は相当深くなっている事と思われます。

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知らない領域を知っている領域にするべく、自分も一生懸命に広げている最中です。現在は、息が続かないのが最大の難点。
ちなみに、スピンの話は経験談です。レンタルカートでは幾度と無くスピンした事がありますが、実車では未だに経験がありません。が、発生前より無意識に検知しているらしく、「スピンする!!」って思った時には既に条件反射でカウンター(大方はゼロカウンター)を当て始めている、という不思議な状況が幾度もあります。スピンの経験がないので本当にそれがスピンの前兆なのかが疑わしい面も否めず、また条件反射で運転を行っている範疇ですので、詳細は全く持って分かりませんが、「通常の状態ではない」事を察知した時点で無意識に対処を行っているようです。この状況は唯一スピンのみで、他の事象では起こらないのも不思議といえば不思議です。きっと他の感覚がまだまだ甘いからだと考えていますが...
Posted at 2008/12/21 10:19:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 運転について | 日記

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