いれぶん22のブログ一覧

私は行った事はありませんが、自動車業界では実は、結構身近な国だったりします。


中古車輸出業を営む外国人の方々は多いですが、その多くはパキスタン、そしてイランなどの中東諸国なのです。

昨今のイラン情勢は彼らにとっても非常に重要な出来事であり、大統領選挙にも東京・大阪・名古屋の大使館に仕事途中（積載車に乗って油にまみれたツナギ着て）に足を運ぶ姿が多数、見受けられたそうです。

さて現職のアフマディネジャード大統領、日本では？？？的な人物ですが、やっぱりイラン人から見ても？？？だそうです。
選挙結果は彼らも予想通りだそうで、実際都市部の国民はムサビ氏支持が圧倒的多数（日本など外国に住むイラン人含む）を占めているものの、地方に行くと逆にアフマディネジャード支持者が多いそうです。
これはほぼ毎週、アフマディネジャードは地方に足を運び、その都度地方住民に直接、かなり露骨に「ゲンブツ」をばら撒いてくるからだそうです。都市部でそんな事をやっても、逆にヒンシュクを買うだけでしょうが、地方ではかなり有効な手段なんでしょう。
国を支配する、という点において彼は秀でていると言えなくもありません。
こうして、大多数を占める地方票を集めるアフマディネジャードが再選するのは実は選挙前から明らかだったそうです。
彼らはまた、大規模なデモをすればアメリカも手伝ってくれると期待していたらしく、先日のオバマ大統領の「関与しない」発言に、かなり失望していました。

ムサビ氏はこの２０年間、政治の表舞台から遠ざかっていた人物ですが、かつてイ・イ戦争時代、戦争中でありながら国民生活を危機にさらさなかった手腕を期待され、周りの期待を背負って立候補した人物で、立派な建築家でもあるそうです。


「どこの国の政治も難しいけど、イランは世界一難しいよ」と言っていたイラン人の友人の実家はテヘランにありますが、その隣家の２２歳の若者が、先日のデモで射殺された８人のうちの一人だったそうです。

友人の実家の裏にはシルクロードが走っており（！）、普通に紀元前の遺跡が存在しているそうです。彼らは自らのことを「ペルシャ人」と言い、非常に誇り高く敬虔な民族です。

・・・うちのウラにも、中仙道が走ってますが・・・勝負になりません。

いつか、古代オリエントの遺跡を一つ一つ、じっくりと巡ってみたいです。