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うめお@テストドライブのブログ一覧

2017年11月25日 イイね!

じどうしゃ学63〜ブランドってなんだ2〜

じどうしゃ学63〜ブランドってなんだ2〜三菱マテリアル、お前もか!
日産、スバル、神戸製鋼と、表面化した超大手「ものづくり」企業の不正。





自動車メーカーのサプライヤー、ことさら二次仕入先、三次仕入先は、これらの報道に対して「ああ、やはりそうだったのか」「あれま、バレちゃったのね」等々の思いを抱いていることと思う。ものづくりにおいて、基本的な構造は、以下の通りだからだ。

基材・材料メーカー(大企業)樹脂のペレットや、金属部材

tier3(三次仕入先以下:(弱)小企業)・・・元となる加工メーカー

tier2(二次仕入先:中小企業)・・・成形したり組み付けたり

tier1(一次仕入先:大企業)・・・さらに大きなAssy組み付け

自動車メーカー(大企業)・・・車体に取り付け

御察しの通り、中小企業は、大企業に挟まれた状態。メーカー(大企業)製品で不具合が生じて、色々と分析、調査していくうちに、もしかして材料不良?なんてことが分かったとする。そのエビデンスを持って、材料メーカーに問いただしたところ・・・
基材・材料メーカー(大企業)の回答は・・・「当社基準内であり、問題なし」の一辺倒で、誤りを認めない。下手すりゃ、納入仕様書まで、「現在のスペックはこうです」なんて、平気で改ざんしたものを出してくる始末。こんなことは日常茶飯事なので、冒頭のニュースに、「やっと表面化したか」なんて言う声もあるだろう。ざまーみろ、と。

けれど、ことはそう簡単なことではない。これらの内部告発は、これまでもあったはずで、表面化しない、させないために、あらゆる手段をとってきたはずだ。握り潰すわけだ。それが表面化した、マスゴミに抑止力が働かなかった、と言うこと。これは、ある意味、経済界における、工業界のパワーバランスに、異変が出てきたと言うことではないだろうか。だってそれこそものづくり、さらに自動車製造に関わる業界なんて、国策に近い規模だ。それが揺らいでもいいだなんて、ただ単に、言い方は悪いが、「実質的で致命的な問題でもないのに、思慮のない、薄い正義感で、とりあえずバラしちゃえ!」と言うものを感じずにはいられない。

これらのニュースは、日本を代表する巨大企業の不正。世界的な影響も懸念されるだけに、よほど日本、トヨタが気に入らない人が世界にいるんだろうなぁ、なんて思う。なぜトヨタもかって?実際、トヨタが不正をしていなくても、こう言うネタは、必ず飛び火するから、それを狙って「どうせトヨタもだろう、」というように、周囲から噂で囲んでいく手法?のように思うから(伝わりにくい?)。事実とはかけ離れたところで、評判は広がっていく。

けれど・・・

昨年賑わせた、フォルクスワーゲンの不正。それで?フォルクスワーゲンの経営が危なくなったか!?三菱の経営が危ないか?(日産に買われたとはいえ)。そう、危ないわけではない。それこそ、喉元過ぎれば・・・なのだ。経済界的に、一時的に誰かが儲けたいだけで、その目先の利益が得られれば、誰もが忘れていくように、今回の不正も、おそらく、事なかれ主義に則って、忘れ去られていくだろう。風が吹けば桶屋が儲かるのだ。

閑話休題。

こんなに不正を働いたことが表面化された企業でも、生き残る。その理由のひとつにあるのは、ブランド力だ。そのブランド力。前にも書いたが、ブランドに歴史など必要ない。レクサスが日本に導入された頃には、「歴史がない」「バックボーンがない」などと言われたが、いやいや、ブランド力に歴史など関係ないですよ。

先日、鈴鹿サーキットで開催されたイベント「Richard Mille サウンドオブエンジン」。ヒストリックカーをはじめとする、大昔から近代までのF1や、往年グループCマシン、バイクレースのバイクたちが一堂に会し、サーキットを走行するというイベント。実際に走行したマシンは、そのほとんどが、とある人物の個人的な所有物。そのオーナーこそ、成功者の証「Richard Mille」という超高級時計ブランドの創始者だ。

その歴史は浅く、2001年から創業。程なくして彼一代で築き上げたその富の大きさよ。わずか16年。歴史などなくても、超高級ブランドで名を馳せることができるのだ。フランク・ミューラーもそう。大した歴史などない。ブランディング、いわゆる「言い伝え」の巧みさだけで、ここまできた、と私自身は思っている。もちろん、モノもいいのだろう。けれど、モノがいいだけなんて、他にもあると思う。あらゆる広告、宣伝、それを広める人脈。これらの総括がブランド力。恐ろしや。

クルマ好きには時計好きも多いと思うが、あくまでも持論。時計は計測機器。正確じゃないものは、その時点で「終わっている」と思っているので、今現在、いいモノと思っているのは、最低でも「電波時計」。使うなら「GPSソーラー」。とはいえ、「ものづくりのロマン」という意味では、機械式も嫌いではない。嫌いではないが、それを時計として使うのは、極私的に言わせてもらえれば、ナンセンスだ。だって、1ヶ月に、いや、日差で数十秒って、ありえない。そういう観点からすると、電波時計でソーラー蓄電、さらに衝撃にも強い「G’Shock」は、コスパ的にも、ある意味究極系だろう。計測機器として使えない時計は、それこそアクセサリーだ。そういう意味では、ステイタス的に高級機械式時計を持つ意味があるとは思う。そのモノ自体の機能性よりも、ブランド性で人は判断する、を体現できる例だろう。

私自身は、ROLEXとかOMEGAとか、その他大勢の高級ブランドに全く興味はないが、トゥールビヨンなどの構造の複雑な高級時計には、少しばかり興味はある。値段が高いだけの時計には魅力を感じないが、納得できるだけのウンチクを備えてあれば、興味が出てくる、といったところ。そう、やはりモノがいいかより、そのウンチク(ブランド力)にやられるわけだ。残念ながら。だって、「時間の計測」という難題に対し、電子の力を借りずに機械だけで究極まで迫ろうという意気込みに敬意を表するから。だから、「計測機器」を買うのではなく、技術者の熱意とその成果物に対価を支払うという感じだろう。

ここへきて、日産も「オーテック」をブランド化してきたり、トヨタもGRブランドを立てたりと、「今更」「やっと」ブランドに力を入れてきた。トヨタでは、レクサスの「F」ってのもあったけど、より庶民的な、ブランドを確立しようとしている。前述の通り、ブランド力には、歴史は必要ないし、本当にいいモノであるかどうかも、それを説得する材料があれば必要ないのかもしれない。そうなると、もうVRでもいいのではないかなんて思えてきて、私としては萎えてしまうのだが、クルマ好きなら、試乗すれば体験できるし、個人としてクルマを楽しむのだから、自分の感性のみを信じて、試乗しまくって感性を磨いていきたいと思う。

それには、雑誌を読まないとか情報を遮断して己の価値観に集中するのではなく、知る人からの話を聞き、あらゆる情報を得た上で、自分なりに消化して、解釈して、影響を受けながらも価値観を育てていきたいと思う。
Posted at 2017/11/26 00:29:35 | コメント(1) | じどうしゃ学 | 日記
2016年07月23日 イイね!

じどうしゃ学62〜交通事故は無くならない〜

じどうしゃ学62〜交通事故は無くならない〜巷では、「ポケモンGO」というアプリが、社会現象にまでなる勢いだという。加えて北米ではすでに、これが原因の交通事故も発生しているとのこと。







私、スマホは持っているが、通信容量は最も少ないプランなので、通信を使用するようなアプリはほとんどインストールしておらず、ハイドラもインストールはしているが、ほとんど使用していない。なので当然、「ポケモンGO」もインストールしていない。とはいえ、このアプリを悪く言うつもりはない。自分が小・中学生で、周りがみんなやっている状況、もしくはこの手のゲームに興味があればはまっているかもしれないし。ただ、このゲームの使用に際しては、十分に注意して頂きたいとは思うし、歩きスマホが原因で交通事故が起こった場合、その過失割合を9:1(もちろん9が歩行者)にして頂きたいと切に思う。
過失割合9のうち、ゲームメーカーと歩行者で折半?割り勘?というのもアリだろう。

今日、このタイミングで!?というわけではないが、運転中、この「ポケモンGO」をやっていた?と見られる女子高生と思しき女性を跳ねそうになった。彼女は、特に狭くもない歩道から、こちら(車道側)に歩いて出てきた。幹線道路ではないが、幹線道路に出る、それなりに交通量の多い道路。幸い、事故にはならずに済んだが、かなりヒヤッとした。

クルマ趣味というのは昔から、グレーゾーンの多い分野の趣味。法定速度を100%守っている人の方が少ないし、いまだに飲酒運転をする輩もいる。高性能車を所有する人は、その性能を一般公道では試せない。ところが試しちゃう人もいる。それに、運転が上手かろうが100%ミスをしない人はいないし、コンピュター(電子デバイス)も100%ではない。だから、もう少しゆっくり、もう少し周りに注意しながら運転することが大切ではないだろうか。こんな感じで・・・








予てから思っていたが、人々はあまり交通事故を減らそうという認識がないのではないか。交通事故を本気で減らしたいと思うのであれば、前にも書いたが、以下のことは必須だと思う。


1.筆記試験の難関化(読解力テストなど)

2.青色免許は通行できる道路を限定する

3.飲酒運転での重傷以上の事故→極刑
  (刑務所に入れるだけ税金の無駄遣い)

4.運転免許の段階別ライセンス制導入

5.違反者講習2回→青色免許更新3回目で免許取り消し
             (永久に)

6.更新時には毎回、適性検査を実施



上記の幾つかにあるように、取り返しのつかない罰を加えるべきだと思う。しかし、こんな案は、絶対に施行されないだろう。なぜって、そんなことをしたらクルマが売れなくなってしまう。下手くそだろうが、頭が悪かろうが、クルマに乗せちゃえ!という国だ。その証拠にAT限定免許なんてものまである。それに、自動車産業は、国の基幹産業。日本国内でクルマが売れなくなっている現状、さらに売れなくなってしまうと、国勢にも影響が出る。だから売れる部類のジャンルのクルマに偏ったりするし、巷では、「面白いクルマがない」という声も聞く。しかし、「面白いクルマ」というのは、与えられるだけのものなのか?面白さを自分で見つけ出すことはできないのか?という疑問もわいてくる。結局、仕掛ける人、仕掛けられる人の2種類しかいないのか、とも思う(とはいえ、国産車にホットハッチがあったらなぁ、などと思ってしまう自分もいるが)。


よく解っていない人たちがよく言う、「T社は営利主義だ」。これは全くの的外れ。前述のように、営利主義なのは国そのものだ。だがしかし、この「営利主義」という考えは全く間違ってはいない。というのは先述の通り、自動車産業は国の基幹産業。これを武器の一つとして世界と戦っているわけだ。ただでさえ、厳しい戦いを強いられているにもかかわらず、国内のすべてのメーカーにテコ入れしていたら共倒れになってしまう。だから一強を支援し、他のメーカーには統廃合させて業界を再編させ、それらに一強を支援することが必要になる(トヨタ、スバルとの技術提携、ダイハツの完全子会社化、日産の三菱自動車買収など)。業界をスマートにして無駄をなくす。これで世界と戦うしかない。というか、営利主義じゃない会社ってこの世にあるんかいな。


っと、話がかなり脱線してしまった。閑話休題。


結局、今回言いたかったのは、「ポケモンGO」に限らず、歩行中にスマホを使用する人は、周囲に十分注意を。運転中にナビアプリ以外でスマホを使用するのは、基本的にやめて頂きたい。ということ。この2点。

「歩きスマホの人」にはこれを。








「運転中にスマホ」な方にはこれを。











想像力を全開に。
クルマ趣味人でいたいから。
Posted at 2016/07/23 23:14:17 | コメント(3) | じどうしゃ学 | 日記
2016年05月13日 イイね!

じどうしゃ学61〜世界一への道2〜

じどうしゃ学61〜世界一への道2〜三菱自動車の不祥事が止まらない・・・

というわけでもなく、いや、不祥事は不祥事なのだが、燃費の偽装という、業界ではグレーゾーンとされてきた分野での、半黒な部分を日産自動車にすっぱ抜かれた、と言ったほうが正しいか。


もちろん、目的あっての告発。通常、会社間の不正、不具合、クレームなどは、企業間で協議のうえ、対応策が練られたり、あるいは揉み消されたりするもの。しかし、今回は、とある狙いあっての告発。
世界販売台数でトップに立つための布石として、まずは労せずに3位に登りつめる。これが狙い。

今回の、事の顛末に至るまでのスピード感たるや、相当なもの。三菱グループ(三菱商事、三菱重工、三菱東京UFJ)の協議を待たずして、畳み込むように子会社化。とはいえ、三菱グループにとっては渡りに船。だって三菱自動車といえば、2000年のリコール隠し問題から鳴かず飛ばずの経営状況で、さらに見通しの立たない状況。言っちゃいかんが、三菱グループの中でも「お荷物会社」だったと聞く。

「ん〜、同じグループとして、体裁的にも放っておくわけにはいかないが、案外、日産自動車のおかげで、なんとかなりそうか?」なんて、重工幹部は思ったとか思わないとか。

これがいいとか悪いとかではなく、日本の自動車メーカーの再編が、本格的に始まった、ということだろう。トヨタ自動車による、ダイハツ株の100%購入により、ダイハツは今年の7月から上場廃止となり、トヨタ自動車の「一(いち)ブランド」となる。広い意味でいえば、自動車メーカーが一つ消えたわけだ。これに、三菱自動車の件も加わり、事実上、自動車メーカーとしては2つのメーカーが消えゆく運命をたどる。

なぜそうなるのか。ここ数年、自動車業界は世界戦略的にHV、EV、FCVなどの新技術競争、各メーカーの現地調達化、さらには、GoogleなどのIT業界からの進出等、激動の時代を迎えている。そこで生き残るためには、余計なコストを削減することも同時に進めなければならない。

開発費用、稼働工場のシェア化など。海外では、こうしたことはずっと前から行われており、フォルクスワーゲンの工場では、ビートルの生産ラインの横で、ベントレーが組み立てラインを流れていたりする。もちろん、特別管理などされていない。フツーにファミリーカーと「超」高級車が組み立てられているわけだ。(ベントレーに限らず、高級車は、いかに低コストで作って、高く売るかだ。これで儲け、さらにブランド力を高めるための広告宣伝費に当てるわけだ。)

さらに、某ドイツ大手企業などは、トヨタ以上に?原価低減にはうるさく、サプライヤー(自動車部品メーカー)泣かせだという。

例えば、とある部品があるとする。この部品は、各仕向け地(輸出先)ごとに仕様を変えなければならず、通常は6品番ほど必要だとする。当然、6品番も立ち上がると、それにかかる設計費、金型費、その他管理費などがそれぞれにかかる。ところが、「今度の製品は、この仕向け地の全てに同じ仕様にするので、生産総数はそのままで、品番は1つでいいから、コストを下げろ」と言ってくる。サプライヤー(自動車部品メーカー)は、「一つの品番を多数生産できるので、コストは下げることができます」と、回答する。

ところが。

試作納入がスタートし、何度かの品質確認、量産確認など、ステージが進んだところで、「検証の結果、やはりココとココの仕向け地では、仕様を変えなければならない」と平気で品番の追加を指示してくる。さらに試作が進み、もうサプライヤーが引くに引けなくなったところで、結局6品番の仕様が必要だということになり、コストはそのまま、しかもL/O(ラインオフ)までの期間もないまま垂直立ち上がりとなり、出来栄え確認(各種試験等)も十分にされないまま、ラインに投入され、市場で不具合が出るようなルーティーン。

逆に言えば、そこまでしないと、世界シェアのトップは競えない、ということ。
よく、トヨタ自動車について言われる、こんなセリフ。
「乾いた雑巾を、さらに絞る値切り要求」 これくらいしないと、世界で戦えないし、勝てない。しかしそれは、海外メーカー、ことドイツ系のメーカーでは昔からフツーに行われてきたこと。


閑話休題


そんなアコギな商売を続けていてる自動車業界なので、買収できる企業があれば、多少の剛腕を振るってでも吸収してしまえ!というのは、極々自然な流れ。むしろ、三菱自動車のような、現状では弱小企業(規模の大小ではない)と言わざるを得ない程度の規模の会社は、そのままでは生き残ることはできないだろう。どの道、潰れるわけだ。

とある情報筋から去年聞いた。日本は自動車メーカーが多すぎる。世界で戦うためには、業界再編という名の企業買収でもして、メーカー数を減らさないとね!と。

数年前から、スズキ自動車も、トヨタ自動車の傘下に入るのでは、なんて言われてきたが、今回の件を機に、再び噂が再燃してきたところを見ると、ここ数年の間に、自動車メーカーが、またひとつ消えることになるかもしれない。
コンパクトカーの技術は、三菱自動車から得ることができるし、もうスズキ自動車は、日産自動車(ルノー)にとっては用なしか。軽トラを見ても、スズキの軽トラは、オイル交換をマメにしないと焼きつきやすい、なんて話を学生時代に聞いたっけ。エンジンではダイハツに負けている、なんて言われたのは20年くらい前からの話。今はどうなのかしらん。内装の外観部品も、「スズキ品質」だなんて、高品質な「レクサス品質」になぞらえて、低品質を揶揄される始末。

日産自動車、いやフランスのルノーに買われた三菱自動車。おそらく三菱グループのお情け程度の支援では確実に潰れてしまい、関係仕入先の雇用を含め、ものすごいリストラ者を出すところだったに違いない。これを防げただけでも、よしとするべきでは。 

クルマ好きにはそれぞれ、贔屓のメーカーがあったりするわけだが、決して「頻繁に購入し続けてくれる上お得意様」なわけではないのだし、「このクルマにMTがあったら買う!」と言っておいて、実際には二の足を踏んで、結局買わないし、身勝手なことを言っているだけなので、自動車メーカーは一部のマニアの言うことを聞く必要はない。
これまでの懐古主義的なロマンで飯は食えない。それはわかる。しかし、1台くらいはマニア受けしそうなクルマを出して欲しいとは思う。


会社の近くに三菱自動車のディーラーがある。もう2000年以降、気の毒で仕方がない。サービスは暇そうだし、客が入っているのを見ると、「お!お客さん来てるじゃん!頑張って売れるといいね!」なんて思っていたが、日産の力を借りてでも、それこそ、「売れるとイイね!」



※トップの写真は、昔ハワイで借りたレンタカー「日産アルティマ クーペ」。




Posted at 2016/05/14 00:46:02 | コメント(9) | じどうしゃ学 | 日記
2016年04月22日 イイね!

じどうしゃ学60〜偽装と演出2〜

じどうしゃ学60〜偽装と演出2〜昨年のVWのディーゼル問題も収束していない昨今、今度は「あの」三菱自動車が「またも」しでかした。・・・とは正直思っていない。とはいえ、擁護するつもりもない。
昨年も、こんなことを書いたっけ。




この問題は、燃費を良く見せるよう操作し、国内の法規とは異なる試験方法で国土交通省に燃費試験データを提出していた、というもので、簡単に言えば、カタログ上の燃費と、消費者が実際に走行した際の実燃費との差が大きかった、というもの。しかも、告発したのは、OEM供給を受ける日産自動車。



↑このデータを見て、三菱自動車が圧倒的に燃費改ざんをしていた、極悪だ!などと、思うだろうか。※4月22日中日新聞朝刊から抜粋
私は思わない。どこも似たり寄ったりではないか。

結論から言ってしまえば、私自身は、これは日産自動車にやられたのではないか、と思っている。「やっちゃえ!日産!」を地で行ったのではないか。その理由は以下の通り。
もちろん、推測の域を出ないわけだが、ちょっと深読みしてみた。

そもそも、日産自動車は、コンパクトカー部門に弱く、国内、海外ともに惨憺たる生産台数だった。ところが、どちらから上がった話なのかわからないが、三菱自動車と合弁会社を設立し、軽自動車をOEM販売することに。

クルマの開発には、たとえ軽自動車でもかなりのコストがかかる。OEMであれば、この開発コストをかけずに、しかも社内での分析も同時にできるし、何より、自社の弱み、コンパクトカー市場に、軽自動車で切り込むことができるので、日産にとってはいい話だったはずだ。
実際、日産の国内販売台数の4分の1が、今回のデイズ、デイズルークスだったようで、日産としては販売台数では屋台骨に近い商品だったに違いない。売り上げは低いだろうけど。

ところが、2014年。日産自動車は株主総会で、今後、国内の自社生産100万台をキープするためには、軽自動車を一部社内で生産する必要がある、との方針を打ち出した。
これを聞いた三菱側は、そうなった場合、日産は三菱に対し、相当額のロイヤリティを支払うことになるだろうと回答したとかしないとか。これがきっかけとなり、日産自動車と三菱自動車の間には、確執が生まれたという。

日産自動車としては、そろそろ軽自動車を基にしたコンパクトカーの技術も蓄えたことだし、今後発売するコンパクトカーが軽自動車でなければ、特に怪しまれることもなく、三菱自動車を「処理」できると考えたのではないか。さらに、先日トヨタ自動車、ダイハツ工業から発売されたパッソとブーン。トヨタも、「ダイハツと共同で作りました」と大見栄切って言ってしまうほど、軽自動車潰しとも言える発言をした。

実際、昨今の国内自動車の販売台数の減少傾向は、別に軽自動車の増税などが問題なのではなく、もう、日本の自動車が飽和状態になっているとの見方もあるため、軽自動車よりも見栄えのいい、コンパクトカー需要に絞ったのではないだろうか。だから、軽自動車のOEMでの受給は、負担となったのではないか。

全ての自動車メーカーは今も昔も、生産台数、販売台数至上主義なのは公然の事実。その最たる会社がVW、トヨタなど、世界的自動車メーカー。メルセデス、BMWは結果を出せていないだけ。BMWも今頃FF車を出すあたり、躍起になっている部分もあるはず。


あくまでも、想像の域を出ないが、ふっと深読みしてしまった。三菱自動車で真面目に働く方々には申し訳ないが、今度こそ、まずいことになることは必至だろう。マスゴミの取り上げ方次第だろうが。低燃費!エコ(エゴ)!なんていう演出のために、偽装はあってはならないが、このグレーな部分を撤去することなど、到底不可能だろう。マスコミがマスゴミである以上。


閑話休題


VWの排ガス問題の方も、まだまだ問題は収束していないわけだが、ここへきて、わざとらしくVWを擁護するエントリーを見かけた。これを以って、もう、モータージャーナリストって、必要なくない?なんて思ってしまう。「自動車好きリポーター」でいいよ、もう。自動車雑誌に寄稿し、一般の人が乗れないような車に試乗し、受け売りの技術用語を並べて、さも浪漫譚のように書いていてくれればよかったのに、どうせ、自動車メーカーから受け取ったプレスリリースを転載しているだけなのに、読者から勝手に神格化され、本人も文豪のようにのぼせ上がってしまっているんだもの。

モータージャーナリストなんて、別に大した職業でもないのに、「クルマ好きの模範となるべき」だなんて勝手に思われて、レーサーでも、テストドライバーでもない、ものつくりにも携わっていない、工業製品と言うジャンルから、最も離れたところにいて、人より少しだけいろんなクルマに乗る機会があるだけの単なるクルマ好きが、事故して死亡して叩かれてるし、もうマスメディアを神格化しすぎ。マスメディアも、のぼせあがりすぎ。

もう、これだけネットによる情報が氾濫する中では、ジャーナリズムなんてほとんどなくて、全てが何かの広告。これをわきまえて、賢い消費者でありたいものだ。単なる演出か、偽装なのか。果たして。

Posted at 2016/04/22 23:20:28 | コメント(6) | じどうしゃ学 | 日記
2015年09月29日 イイね!

じどうしゃ学59〜目に見える安心、見えない性能〜

じどうしゃ学59〜目に見える安心、見えない性能〜携帯やスマホ。携帯、いわゆるガラケーの時は、軽く2年以上は同じ機種を使用していたし、スマホにしてからも2年くらいは機種変更しなかった。







ガラケーは、当然といえば当然だが一度も故障したことはなかったし、その気配もなかった。工業製品とはかくあるべきと思っていた。ところが、アンドロイドのスマホに変更したところ、Windows並みに不安定で、なんじゃこりゃ!?という感じだった。やはり、こうしたコンピュータは、進化はすれども不安定なものなのかと、家電系コンピュータ製品の低品質さを改めて感じる結果となった。クルマのコンピュータはこんなに不安定じゃないもんね。

そんな折、iphoneが周囲で流行りだし、興味がでてきたので買ってみたところ・・・
いい意味で、「なんじゃこりゃ!?」となった。それからというもの、毎年買い替え。自宅に2台あったPCは両方ともMacに買い替え。一時期は3台にもなるほどのappleファンに。この盤石の安定性。やめられません。

というわけで、先日までiphone6を使用していたが、6sが発売になるというこのタイミングで、iphone5sに機種変更した。実は6を購入する時にも、ちょっと大きすぎるので躊躇していた。1年ほど使用してみて、やはり手になじむ大きさのiphoneは、5sだ!と言うわけで、SIMフリーのiphone5sをapple storeで購入した。

この、旧モデルでも躊躇なく購入できる安心感。高い信頼性。古さを感じさせない当時としての先見性。これぞ工業製品の鏡、とまでは言わないが、今後も余程のことがない限りiphone以外は買わないと思う。
目に見えない性能のおかげで、目に見える安心感が生まれる。

っと、そんな話ではなく。

VWの一件、真実を深堀すると、ドイツ国家をも揺るがす事態になるのではないか。ドイツにとって自動車メーカーは重要な基幹産業だ。ことVWは、もともと国策企業であり、フェルディナンド・ポルシェがヒトラーにそそのかされて作った国民車が発端だ。そんな企業がえらいことを北米の大学に暴露されてしまった。

シャシダイ上に乗せられた試験車は、そのローラーによりステアリングが直進方向に矯正されることをセンシングし、触媒機能を最大限にする・・・という記事もあるが、実はそうではなく、入力信号は上記と同じで、エグゾーストマニホールドからマフラー出口までの間に設置されたエアスクープのようなものが可動することで外気を導入し、マフラーから出る排気ガスを大気で希釈、Nox濃度を下げて計測されていた、という説も浮上。こちらが本当なら、リコール修理とはいえ、ECUの交換だけではまず間違いなく改善されない事態となる。

リコールなら、性能はそのままで排気ガスがクリーンにならなければならないが、前述の最悪の原因の場合、エンジン交換でもしない限り、スペックを満たすことはできない。しかも、パワー、燃費共に下げるようなことがあれば、「そんなクルマを買ったんじゃない」などと訴訟も起こされるだろう。エンジン1機が100万円とすると・・・
今のところ1,100万台のリコールとのことなので、1,100万×100万円=・・・
1兆円オーバー。
ん〜、会社が潰れることはなさそうだ。これだけで済めば。
トヨタだって、過去に何度か北米での訴訟で兆円規模の支払いをしているし。

「トヨタ」、「悪質な不正」といえば、セリカ(ST205)時代のWRCで、D・オリオールのクラッシュがきっかけで判明したリストリクター事件を思いだす。ラリー撤退のきっかけにもなったこの事件のレギュレーション違反は、ものすごい匠の技により実現した。

WRCに限らず、一般的にクローズド格式のレースでは、出場車両のパワーを抑制し均一化するべく、スロットル内にリストリクター(空気量を制限する輪っかね)の設置を義務付けられる。問題のセリカは、このリストリクターをエンジンに装着するブラケットの締め付けトルクによりスロットルとの間に隙間をつくるようなカラクリが施され、隙間が数ミリ開くことで空気の流入量を増やし、30%のパワーアップを図っていた。それこそ、ものすごい機械仕掛けの匠の技だ。30%とはいえ、当時の出力からするとおよそ100psのアップ!あんなデカくて重くて遅かったセリカが、突然異常に速くなったもの。誰だっておかしいと思うはず。

こういったレギュレーション違反は、世界格式とはいえレース程度なら、「出場停止ね〜」くらいで済みそうだが、市販車でやってしまっては、リスクが大きすぎるわな。いや、この不正疑惑が本当なら、ですよ。

閑話休題

現状は、VWのみが叩かれているが、もちろんアウディだって「黒」だろう。真っ黒だ。だって昔から「フォルクスワーゲン アウディ」なんて言われてたし、エンジンは同じです、なんて記事、いっぱいあったもの。ところが、アウディだけは、関係無いみたいにひた隠しにしている様子。そりゃそうだ。大した高級車でもなかったアウディがこの十数年くらいでようやくブランドを確立し、儲かるようになってきたのだから。

VWの経営トップの交代劇も生温いものだ。ポルシェから引っ張ってくるなんて、思いっきり身内じゃないか。トヨタが失態を犯したので、ダイハツかスバルから引き抜いてきました、みたいなもの。

それにしても、我がGolf君を見るにつけ、本当にガソリン車は大丈夫なのだろうかと思う。購入後、数週間であんなにマフラーの出口付近が真っ黒になったクルマなんて、見たことなかったので。

我がGolf君、少し心配。でも、これでガソリン車もだ!ってことになると、風評被害も大変なことになるだろうし、ドイツという国をあげて対応しないと、難民を受け入れている場合じゃないと思うんだけどなぁ。
あ、だからメルセデスは、それでも強行にディーゼルを日本にも導入するのか。メルセデスという会社より上からの命令なのかな。
「新しいディーゼルは、汚いものではありません!」というのを盾にしてVWのディーゼルだけに焦点を当てさせ、あわよくばVWもガソリンエンジンに疑いの目を向けられないようにする手法か。おっとアウディも忘れてた。

排気ガスが綺麗かどうかなど、見えるわけでもないし、直接的に効果を感じることもできないだけに、測定方法や基準の策定も複雑なのではないか。様々な測定機器あれど、基台差はあるし、どのように校正したり維持管理しているのか、そこも気になる。目に見えないものを推し量るのは難しい。ところが我々消費者は、目に見えるものから信じる傾向がある為、見えないものには目を塞ぎがち。見えないものこそ、絶対であって欲しいものだ。


どちらにしても、速く収束させて欲しいけれど、事実も知りたいところ。










Posted at 2015/09/29 01:18:57 | コメント(6) | じどうしゃ学 | 日記

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「当たり前なんだけど、人は見た目です。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6549959
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