
携帯やスマホ。携帯、いわゆるガラケーの時は、軽く2年以上は同じ機種を使用していたし、スマホにしてからも2年くらいは機種変更しなかった。
ガラケーは、当然といえば当然だが一度も故障したことはなかったし、その気配もなかった。工業製品とはかくあるべきと思っていた。ところが、アンドロイドのスマホに変更したところ、Windows並みに不安定で、なんじゃこりゃ!?という感じだった。やはり、こうしたコンピュータは、進化はすれども不安定なものなのかと、家電系コンピュータ製品の低品質さを改めて感じる結果となった。クルマのコンピュータはこんなに不安定じゃないもんね。
そんな折、iphoneが周囲で流行りだし、興味がでてきたので買ってみたところ・・・
いい意味で、「なんじゃこりゃ!?」となった。それからというもの、毎年買い替え。自宅に2台あったPCは両方ともMacに買い替え。一時期は3台にもなるほどのappleファンに。この盤石の安定性。やめられません。
というわけで、先日までiphone6を使用していたが、6sが発売になるというこのタイミングで、iphone5sに機種変更した。実は6を購入する時にも、ちょっと大きすぎるので躊躇していた。1年ほど使用してみて、やはり手になじむ大きさのiphoneは、5sだ!と言うわけで、SIMフリーのiphone5sをapple storeで購入した。
この、旧モデルでも躊躇なく購入できる安心感。高い信頼性。古さを感じさせない当時としての先見性。これぞ工業製品の鏡、とまでは言わないが、今後も余程のことがない限りiphone以外は買わないと思う。
目に見えない性能のおかげで、目に見える安心感が生まれる。
っと、そんな話ではなく。
VWの一件、真実を深堀すると、ドイツ国家をも揺るがす事態になるのではないか。ドイツにとって自動車メーカーは重要な基幹産業だ。ことVWは、もともと国策企業であり、フェルディナンド・ポルシェがヒトラーにそそのかされて作った国民車が発端だ。そんな企業がえらいことを北米の大学に暴露されてしまった。
シャシダイ上に乗せられた試験車は、そのローラーによりステアリングが直進方向に矯正されることをセンシングし、触媒機能を最大限にする・・・という記事もあるが、実はそうではなく、入力信号は上記と同じで、エグゾーストマニホールドからマフラー出口までの間に設置されたエアスクープのようなものが可動することで外気を導入し、マフラーから出る排気ガスを大気で希釈、Nox濃度を下げて計測されていた、という説も浮上。こちらが本当なら、リコール修理とはいえ、ECUの交換だけではまず間違いなく改善されない事態となる。
リコールなら、性能はそのままで排気ガスがクリーンにならなければならないが、前述の最悪の原因の場合、エンジン交換でもしない限り、スペックを満たすことはできない。しかも、パワー、燃費共に下げるようなことがあれば、「そんなクルマを買ったんじゃない」などと訴訟も起こされるだろう。エンジン1機が100万円とすると・・・
今のところ1,100万台のリコールとのことなので、1,100万×100万円=・・・
1兆円オーバー。
ん〜、会社が潰れることはなさそうだ。これだけで済めば。
トヨタだって、過去に何度か北米での訴訟で兆円規模の支払いをしているし。
「トヨタ」、「悪質な不正」といえば、セリカ(ST205)時代のWRCで、D・オリオールのクラッシュがきっかけで判明したリストリクター事件を思いだす。ラリー撤退のきっかけにもなったこの事件のレギュレーション違反は、ものすごい匠の技により実現した。
WRCに限らず、一般的にクローズド格式のレースでは、出場車両のパワーを抑制し均一化するべく、スロットル内にリストリクター(空気量を制限する輪っかね)の設置を義務付けられる。問題のセリカは、このリストリクターをエンジンに装着するブラケットの締め付けトルクによりスロットルとの間に隙間をつくるようなカラクリが施され、隙間が数ミリ開くことで空気の流入量を増やし、30%のパワーアップを図っていた。それこそ、ものすごい機械仕掛けの匠の技だ。30%とはいえ、当時の出力からするとおよそ100psのアップ!あんなデカくて重くて遅かったセリカが、突然異常に速くなったもの。誰だっておかしいと思うはず。
こういったレギュレーション違反は、世界格式とはいえレース程度なら、「出場停止ね〜」くらいで済みそうだが、市販車でやってしまっては、リスクが大きすぎるわな。いや、この不正疑惑が本当なら、ですよ。
閑話休題
現状は、VWのみが叩かれているが、もちろんアウディだって「黒」だろう。真っ黒だ。だって昔から「フォルクスワーゲン アウディ」なんて言われてたし、エンジンは同じです、なんて記事、いっぱいあったもの。ところが、アウディだけは、関係無いみたいにひた隠しにしている様子。そりゃそうだ。大した高級車でもなかったアウディがこの十数年くらいでようやくブランドを確立し、儲かるようになってきたのだから。
VWの経営トップの交代劇も生温いものだ。ポルシェから引っ張ってくるなんて、思いっきり身内じゃないか。トヨタが失態を犯したので、ダイハツかスバルから引き抜いてきました、みたいなもの。
それにしても、我がGolf君を見るにつけ、本当にガソリン車は大丈夫なのだろうかと思う。購入後、数週間であんなにマフラーの出口付近が真っ黒になったクルマなんて、見たことなかったので。
我がGolf君、少し心配。でも、これでガソリン車もだ!ってことになると、風評被害も大変なことになるだろうし、ドイツという国をあげて対応しないと、難民を受け入れている場合じゃないと思うんだけどなぁ。
あ、だからメルセデスは、それでも強行にディーゼルを日本にも導入するのか。メルセデスという会社より上からの命令なのかな。
「新しいディーゼルは、汚いものではありません!」というのを盾にしてVWのディーゼルだけに焦点を当てさせ、あわよくばVWもガソリンエンジンに疑いの目を向けられないようにする手法か。おっとアウディも忘れてた。
排気ガスが綺麗かどうかなど、見えるわけでもないし、直接的に効果を感じることもできないだけに、測定方法や基準の策定も複雑なのではないか。様々な測定機器あれど、基台差はあるし、どのように校正したり維持管理しているのか、そこも気になる。目に見えないものを推し量るのは難しい。ところが我々消費者は、目に見えるものから信じる傾向がある為、見えないものには目を塞ぎがち。見えないものこそ、絶対であって欲しいものだ。
どちらにしても、速く収束させて欲しいけれど、事実も知りたいところ。
Posted at 2015/09/29 01:18:57 | |
じどうしゃ学 | 日記