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うめお@テストドライブのブログ一覧

2014年08月20日 イイね!

じどうしゃ学52〜若者のクルマ離れ その犯人〜

じどうしゃ学52〜若者のクルマ離れ その犯人〜単刀直入に言って、それは私やあなた。
クルマの楽しさを次世代に伝える事が
出来ていないから。
そう、楽しみ方の伝承が必要なのではないか。
なーんて。




そもそも、本当に若者のクルマ離れが進んでいるのかも眉唾な話ではある。またどうせマスゴミの垂れ流し情報に、やられちゃってるだけじゃないの?なんて思ったりするが、それでは始まらないので、「若者はクルマから離れている」ものとして徒然と。

自動車業界の人にとっては常識的な事だが、国産某巨大自動車メーカーTですら、製造しているクルマのうち日本向けなのはほんの5%だ。
もちろん、その5%ですらおざなりにする事はできないから、日本のこれから(のお客さま)を担う若者にもクルマを買ってもらうため、興味を持ってもらいたいという気持ちは分かる。しかし、その5%のうち、クルマ好きに対して、もしくはクルマ好きになってもらいたいが為に、どこまでコストをかけるか、という事もキーになってくる。

会社は基本的に営利主義だ。「あの会社は営利主義だ!儲け重視だ!」なんて揶揄する声もあるが、営利主義ではない会社がこの世にあるのか聞いてみたい。会社は義理人情や精神論では成り立たないし、大きな会社になればなるほど、何万人という社員がいて、儲けが減ればその社員も最悪、路頭に迷ってしまうではないか。
コストはいつの時代も最重要。今に始まった事ではない。売れるクルマを作れば、それを元にクルマ好きが生まれるかもしれない。なにも走り一辺倒、見た目一辺倒なクルマだけがクルマ好きの対象ではない。
ロマンを確立できるかも重要なポイントだ。男はロマンだけでクルマを買ったりするから。

という訳で、とある会社が「儲け主義」に変化してしまったり、拍車がかかった事で若者がクルマから離れたのではない。だから、少なくとも世間一般に言われるような理由の中で、「魅力的なクルマがない」というのは全く当てはまらないと思う。即ち、カーメーカーの責任ではない。無論、カーメーカーが自主的にその責を感じて「面白いクルマ」を作ろうとすることは結構な事だとは思う。
さらに、エゴカー(プリウスとかね)ばかりが売れており、面白い(走りが楽しい)クルマが無い!というのも違うと思う。それは単にあなたが走り好きなクルマ好きなだけ。燃費競争だって案外楽しいかもよ。走り方をいろいろ工夫して。

一般的に「マニア」は、変化を嫌うから、自分と違う価値観を取り入れないのが普通だ。
私もその一人かもしれない。

そう言った事もふまえて、「魅力的なクルマが無い」というのは、「面白いゲームソフトが無い」と言うのと同じで、ちょいと浅はかで短絡的だ。まさにクルマで遊んでいるのではなく、カーメーカーに遊ばれている立場からの意見。説明書通りの楽しみ方しか出来ませんか?

クルマの楽しみ方は十人十色。それぞれがそれぞれに楽しむ事ができる。「それぞれ」とは「ドレスアップ」などの静的な楽しみ方と、「走りを楽しむ」などの動的な楽しみ方に分ける事が出来る。この二つのうち、圧倒的に奥が深く、楽しみ方の本流と言えば、「走りを楽しむ」動的な方だろう。見た目だけの楽しみ方は結局外観部品の交換だけに終始し、見た目だけの変化にとどまる為、飽きやすい。ただこうなると、免許取得可能年齢あたりの子供達には分かりやすく、興味を抱かれやすいが、その反面、その内容の薄さから「何だそれだけの事か」と気がつくのも早く、よほどコアなファン以外は離れていくだろう。

とはいえ、だ。「走りを楽しむ」動的な楽しみ方が本流に決まっているのだが、いかんせん、それを楽しむ為には、反社会的(法律を犯す)に公道で楽しむか、もしくはサーキットに行くしかない。まだまだサーキットが敷居が高いという向きは多い。それに連日報道される交通事故のおかげで、反社会的に走りを楽しむこともリスクが大き過ぎるから差し控えたい。そうなると、どうやって楽しめばいいのさ!?
もう、これは負のスパイラルに他ならない。そこで私の考える案は以下の通り。

運転免許を持っている人全てが同じ技量ではない。クルマに乗る為に「運転免許を持っている」、という事は今や、ご飯を食べる為に、「箸を使う事が出来る」というレベルと同じ。箸の持ち方一つとっても人それぞれで、ヘタクソも入れば上手な人もいる。大豆を1分間に何個もつかむ事が出来る人も入れば、全くつかめない人もいる。
そんな天と地ほどのレベル差があるのに、一般公道を混走しているのだ。これほど危険な事は無い。
下手すると、レーシングカーとVitz、さらには自転車までが混走なのだ。しかも免許取り立ての初心者から老人まで!これでは事故が起きない方がおかしい。

そこで!

1.自動車運転免許に段階別ライセンス制の導入
  →高速道路はAライセンス以上しか走れません、この峠道はBライセンスが必要など。
   俺もいつか、Aライセンスを取得して、高速道路を走るぞ!という目的意識の啓発。

2.飲酒運転は極刑。
  →いつまでたっても無くならない、アホな飲酒運転。厳罰で撲滅へ!
   飲酒運転が「絶対的」に無くなれば、「アホが運転しているかも」という不安が
   減るため、安全運転に集中できる(かも!?

3.免許取得試験のレベル上げ
  →能力の無い人は乗らない、もしくは十分な練習をつんで取得。
   この場合、毎年実技試験。
   バカは免許も取得させない(基本的学力の向上)。
   だって、基本的読解能力もないのに、運転免許取得に必要な
ルールを本当に理解できたのか、非常に不安だ。


4.「クルマに乗っている人はカッコいい」マスゴミによる啓発
  →所詮人の好みなんて流行性。流行色だって、「流行色委員会」が決めているの知って
   ました!?やはりマスゴミというプロにお願いして、啓発活動!

5. ・・・

う〜ん。こうすると、確実に交通事故は減ると思うが、クルマは今以上に売れなくなるかもしれないなぁ。
だって、AT限定免許なんて、「3.」の反対を地でいっているが、クルマを多く売るため、さらには税収を増やすため、MTに乗れない人への救済措置だもの。それで実際、クルマを買う人が増えたわけだし。

ではなぜ、クルマから離れるのか。

やはりこれはいろんな要因があるのだろう。上記の他では、理系離れなんてのも当てはまると思うし、経済的な理由、趣味の多様化などなど。文頭に戻るが、与えられた命題について考える事はいくらでも出来るが、本当に若者はクルマから離れていっているのか!?

私の結論。クルマ文化自体は飽和している。今後もクルマの家電化は止まらない。今クルマ好きでクルマを持っている人は、いい時代に生まれたものだと自覚し、そのまま後先考えずに今の「クルマ好き道」を楽しもう。そして老後に、自分のクルマ好き人生を懐かしもう。

自動車業界人としては(売り上げ的に)寂しい所だが、若者は別に「クルマ」を欲していないし、欲している人は既に「クルマ好き」に片足を突っ込んでいるだろう。もしも若者が「クルマから離れている」からといって、クルマ好きの趣味を押し付けるのは非常にナンセンスだ。誰かにそそのかされて好きになる趣味など、どうせすぐに飽きる。


あなたも私も、きっかけはどうあれ「知らない間にクルマが好きだった」んじゃ無いですか?


べつに若者がクルマから離れたっていいじゃないか。
なんて。










Posted at 2014/08/20 00:30:57 | コメント(10) | じどうしゃ学 | 日記
2014年05月29日 イイね!

じどうしゃ学50〜希望(理想)と現実のはざま〜

じどうしゃ学50〜希望(理想)と現実のはざま〜納車後約1か月。
走行距離は5,600キロを超えた。
そりゃもう、走るのが楽しくって楽しくって。
なんやかんやと徒然と。






巷で話題になっている、フィラーキャップからのオイル滲み。例外無く私のGTIにも発生していた。それをディーラーのメカに見せた。過去の愛車で何度かフィラーキャップからのオイル滲みをみてきたので、私自身に危機感はなかったが、最悪想定のシナリオ記事を見て、気になった事をメカに伝えた。すると、特に何もお願いしていないがフィラーキャップを新品に交換するとの事。オイル滲みが、実は大変な事に繋がるという認識は持ち合わせていた模様。フィラーキャップが入荷したとの事で、週末に交換予定。以後、様子を見て行こうと思う(いろんな意味で)。

他にトラブル、という程ではないが、スマートエントリーキーが、ドアの開閉時には感度よく作動するが、車内に乗り込んだとき、3回に1回の割合で「キーが無いよー」という表示がMFIに出る現象が。これも、再度キーと車載コンピューター間での読み込ませを行う予定。ディーラーのメカさんは、すぐにスペアキーもマスターキーも二つとも交換しましょう、と言ってくれたが、VGJに断られた模様。ま、でも逆の立場ならと考えれば、理にかなっていると思う。メカなんだから、まずは出来る事から試してみろ、と。納得納得。
電池交換、スペアキーでの検証程度は自分で実施済み。
あとは、とあるギア、とあるエンジン回転での室内の共鳴音。これはある程度自分で修理完了。

昨今の自動車部品はコスト削減、標準化の為、誰でも「同じ」作業が出来るよう「ASSY化」が進んでおり、なんでもすぐ交換、という運びになる。けれど、今回のVGJの判断では、メカニックというのならば、少しは頭と技術を使え、という事なのか。いいように認識しておいた。悪い方は・・・金かかるから、現場でなんとかしろ・・・ということか。

こういった幼稚な初期トラブルは正直初体験だ。これをもって、「ガイシャ」ことさら欧州車って・・・と考えたとき、少し気がついた事がある。

①車体として設計は頷ける、というよりむしろ日本車と比較すると「一般的な技術レベル」だが、生産する工場の現場の作業者がしょぼい。

②マイスター制度、というのは所詮、書面上のスキルマップ管理。職人気質というのは、即ち「出来映え至上主義」か。これは、不良品の解析も行わない「進化できない工程」の賜物。ようは、プライドだけが高いのでは。

③このため、結局泣くのはユーザーと販売会社(メーカーではない。もちろん、輸入代理店でもない)。

なんて。

極端に言えば、もはや10年以上も前から日本の某巨大自動車メーカーですら日本人向けのクルマなど作っていない。そのメーカーが1年間に販売するクルマの日本市場への割合は僅か20%弱程度(某社CSR情報より)。
なのにVWが日本向けに力を入れて生産するはずはない。GTIでも、リアエンブレムカメラ仕様のものがあったりなかったり。MFIが日本語に対応しているものがあったり無かったり。しかもそれはランニングチェンジ(※)ではなく、そうだったりそうじゃなかったりと、いい加減でずさんな管理が垣間見える。

だから、設計思想通りのものつくりが「たまたま」達成出来ている個体は、それこそ自動車大国ドイツが味わえるのだろうが、大半は、「つまらない職人気質(頑固、融通が利かない、自己中心的)」の賜物で、不良品の集合体なのではないかと思う。
皮肉って言えば、そこを含めて「ガイシャ」なのだろう。

「ドイツのクルマはボディ剛性がものすごく高く、この為にショックアブソーバがきちんと仕事をし、ハンドリングも高速域からのブレーキも素晴らしく・・・」
30年以上前から、私はこんなことを常に耳にしてきた。愛読していたモーターマガジン、CGでも、そう書いてあった。ことゴルフは、大衆車でありながら、それら全てを満たす全てのメーカーのCセグメントでのベンチマーク。そんな理想的なクルマを実際に買ってみた。高鳴る希望を胸に。

ところが・・・

いやいや、冒頭にも書いたが、「走り」そのものは素晴らしいです。ええ。素晴らしい。ただ、そこまで素晴らしいでしょうか・・・と言われれば、「自分が好きで買ったクルマなので、素晴らしいです」と言った所か。
実際の所は、冒頭に書いた通り。毎日の通勤が楽しい。それは、いいクルマだからじゃなくて、自分が欲しかったクルマに乗っているから。

人に勧められますか?と聞かれれば、これは正直レクサスでもそうだったのだが、

「勧められません。」

だって、安い買い物じゃないもの。自分のクルマくらい、自分で調べて買いなさいな。この一言につきる。

クルマ好きって、この感覚を確立する為に生きている、という側面もあるのでは。
この「感覚」というのは、人に勧めたくないくらい、自分のものにしたい好み、こだわり。見た目だけのドレスアップ、ダウンなクルマも、走りに振ったクルマも、クロスカントリーな4駆も全て。痛車という亜種も同じ。それぞれに楽しめばいいし、その道を極めなくても、極めても、好きなように自分のスタイルを確立して行く、これが究極の自己満足に繋がるのだろうと思う。ブレたっていい。ブレないことを自負するのはナンセンスだ。意固地なだけ。

だから、いいクルマなんて絶対的なものは「絶対に」無く、欲しいクルマが「いいクルマ」なのだ。

前述の「幼稚なつくり」の我がGTI。なんだかこれまでの愛車以上に愛着が沸いてきた。
これが、ミイラ取りが・・・という事なのか。ちがうちがう。オイルフィラーキャップの一件は、レクサスを降りた事を後悔させるに十分な出来事だった事は言うまでもない。
それにも関わらず・・・。

納車後1か月ではここまで。今の所、Golf7GTIの次の愛車は、また同メーカーになる予想。それがなぜなのか、この後、数年かかりながら理由付けをして行こうと思う。

あ、オイル滲みの件の進捗にもよるけれど。リコールは、その対策が策定されない限り、国土交通省に申請される事は無い。だって暫定対策程度では、その理由等、理解できる程の知識を有するユーザーなんてほとんどいないので、説明した所で理解されずに不安を煽るだけだからだ。その辺りの進捗、ということ。


※・・・ランニングチェンジとは、生産ラインのとある時期から、設計変更品が流れること(セッペンとかいう)。
    その際には層別管理されるのが普通(日本ではね)。






Posted at 2014/05/29 23:59:26 | コメント(7) | じどうしゃ学 | 日記
2012年02月26日 イイね!

じどうしゃ学49~花粉症と産業の空洞化~

じどうしゃ学49~花粉症と産業の空洞化~らくご無沙汰だったブログ更新。ありがたいことに、中々多忙な日々を過ごさせて頂いていた。
私の住む東海地方も、寒さは徐々に和らぎ、徐々に春の訪れを感じる今日この頃。月に一度の散髪に、行きつけの床屋に行ってきた。そこで、こんな話題になった。




きつけの床屋さんは、私と同年代。何気ない会話の中で「花粉症」というキーワードが出てきた。
お互い、幼い頃にはなかった言葉であり、いったいなんなんだろうね~、という程度の会話に終わったが、そこでふと思ったので、徒然と。

もそも、なぜ「花粉症」という言葉が出てきたのか。それは、各種樹木の発する花粉が、目や鼻などの粘膜に接触することにより、それが刺激となって各種症状を引き起こすというもの。

それは分かる。しかし、私が幼い頃には、なぜそんな言葉すら無かったのか?

・花粉症の症状はあったが、医学的に解明できておらず、そのため「花粉症」という言葉がなかった。
・花粉症の症状そのものがなかった。
・現代人はマスゴミの「抗菌」「除菌」シンドロームにやられ、 花粉にた対する免疫が著しく損なわ
 れた。その為、何でもない花粉ですら反応するようになった。

どれも違う。

粉は、スギなどの樹木や植物から発する。樹木は当然、ある種の生き物なのだから、種を残そうとする。その「種」が花粉だ。
そんな事は至極当然だが、なぜ大量発生するようになったのか。

つ言えるのは、昨今の愚かな「エコ」ブーム。いや、完全に「エゴ」ブーム。私自身、エコなどどうでもよく、さらには、地球環境を含めて全くどうでもいいと思っていることは前にも書いたが、建前上の森林保護や、林業の衰退などで、必要な枝打ちがされないことで、老木がどんどん弱って言ったことが原因として挙げられるだろう。枝打ちをするから木々は健康を保ち、さらに老木は次の世代にその種を「健全に」受け継ぐことができる。

にも書いた通り、樹木もある種の生き物だ。生存の危機になれば、種を残さなければならなくなり、大量の花粉を放出するようになったのではないか。

ではなぜ、「枝打ち」がされなくなった?

私的な意見だが、「花粉症」は公害だ。林野庁が枝打ちや、林業の衰退をみすみす見逃してきたから、杉は大量の花粉を出さざるを得なくなったのだ。林業は、そういった山里を守ることも業務なわけで、それがされてこなかった事には、訳がある。
東南アジア地区の安価な「杉」をはじめとする建築木材を国内に輸入する動きが活発になったからだ。何だか最近、あらゆるもので、「安物買いの銭失い」が横行している。しかし、華の国(中国)なども、富裕層は「メイド イン ジャパン」を買いに日本に来たりするように、「品質が良い」というブランドのものであれば、必ず売れる。「メイド イン ジャパン」は、立派なブランドだ。

置きが長くなったが、自動車業界ではここ数年、車体メーカーのみならず、部品メーカー、はては材料メーカーでさえも、中国、インドネシア等へ生産移管している。いわゆる、産業の空洞化だ。試作は日本で。でも生産は海外で!ということのようだ。
人件費が安いから、というのが最たる原因だというが、果たして本当か?

般、タイで起こった洪水。この為に稼働できない工場が多発したり、工場を移転したりで、かなりの資本が失われたはず。日本以上の天災の危険性があるのが現実。さらに、パソコンでいえばHP(ヒューレット・パッカード社)など、「メイド イン ジャパン」を売りにしているが、決して価格はプレミアムなものではない。他中国製と肩を並べる安さだ。
日本人の人件費は、その能力的に見て決して高いわけではなく、一部の「役員」と呼ばれるシルバーな人たちが、もらい過ぎているだけじゃないのか?

年前のプリウスショック。結局は海外製部品の欠陥だったし、世に出回るリコールも海外製が大半だ。「メイド イン ジャパン」がブランドなのに、生産を、しょぼい海外にシフトしたら、それこそ、「ル○・ヴィトン」や、「コ○チ」他、有名無実な海外ブランドと変わらないじゃないか(アウトレットな皆さん、それは本物の型落ちではなく、アウトレット販売専用品な場合がありますよ)。

れはそれで、ビジネスとしたら成功への近道だろう。だって、高級な(高価な)ブランド物って、それを買う人は「物の価値を知らない人」しかいないんだから。

そうか!だから有名無実なブランドに「レクサス」も染まっていくのか!?
そうならないことを願うばかりだが。

閑話休題

「職人」、「標準化」どれも単独では、私は嫌いな言葉だ。「職人」は、扱い辛く、良いものを作るが、その数はごく少量であり、大量生産ができず、コストも高すぎる。「標準化」は、100人のバカ製造工場になってしまう。

やはり、産業の空洞化を止めるのは、「職人の標準化」しかない。




久しぶりの文章なので、乱文なのはご容赦願いたい。
Posted at 2012/02/26 23:36:58 | コメント(3) | トラックバック(0) | じどうしゃ学 | 日記
2011年05月06日 イイね!

じどうしゃ学48~ブランドってなんだ~

じどうしゃ学48~ブランドってなんだ~は昨年末の某日、我がレクサスISの故郷、
トヨタ自動車田原工場にある、レクサス生産ラインの
見学に行ってきた。私自身、ものつくりに携わる者として、
性能もさることながら、品質、と言う観点から、徒然と。






事柄、自動車工場にはたまに赴くことがあるが、世界的にも高品質を謳う「レクサス」の車体生産ラインに立ち入るのは、この時が初めてだった。しかも、いわゆる「オーナー様」待遇での見学であり、少しばかり気恥ずかしいながらも、車体生産ラインが他車、他メーカーとどう違うのかをじっくり見学できるという事で、久しぶりにドキドキしながらの見学だった。

クサスは、1989にアメリカで展開された、トヨタ自動車の高級ブランド。日本では2005年からだけれど、世界的には21年にもなる。日本に導入されてからというもの、ベンツやBMWなどとよく比較され、揶揄され、罵倒され・・・という向きが、未だに続いている。所詮トヨタ、TマークがLマークに変わっただけ等々。
確かに、大昔から自動車雑誌などで洗脳され続けたユーロ系の車至上主義者から見れば、まだまだレクサスは新参者であるし、ブランド性で言えば、まだまだこれから、というイメージが強い。

ーロ系のクルマも、最近は壊れにくくて云々等はよく言われるが、それは電装系の装備が総じて日本製に変わってきているからであり、ユーロ系メーカー自体が改善したのではない。「BOSCH」と書かれたプレートを剥がすと、そこには「DENSO」と書かれていることも、多々ある。
それに、走りに関しても、こればかりはホントに好き好きなものであり、感応評価でしかない。
絶対的な走行性能の判断は、過去に何度も書いたが、テストドライバー以外になしえない。だから、ユーロ系の車の走りがいい!と言うのであれば、それは、「ユーロ系のクルマの走りが(その人は)好き」なのであって、それ自体が良いとか悪いとかではないのではないか。

局のところ、自分の好きなクルマに乗ればいいのだ。だからレクサスをいじめないで!

ーロ系のクルマの人気には、ブランド性、と言うのがあるだろう。レクサスも、このブランド性と言うのを確立し、海外ではその地位を築きつつあり、地域によっては、不動のものとなっている。北米の某地域では、息子が誘拐犯に狙われ、身代金を要求されるほどだ。

では、高級車としての地位を確立する為のブランド性。これには何が必要なのだろう。

歴史?いや違う。

えば、ホンダとフェラーリ。どちらが歴史が古いと思うだろう。多くの人が「もちろんフェラーリ」と答えるだろう。実際にはホンダ技研工業株式会社設立は1948年。内燃機関の製造及び研究が行われたホンダ技術研究所の設立は1946年。そしてエンツォ・フェラーリによって、レーシングチーム運営会社としてスクーデリア・フェラーリが設立されたのが1947年。共に60年あまりの歴史を持つ。しかしブランドイメージの高いホンダながら、フェラーリのブランドイメージには敵わない。

ウディがメルセデス、BMWと同等のブランドイメージを持つようになったのは、「クアトロ、空力、アルミボディ、シンプルなデザイン、インテリアの緻密な作り込み、シングルフレームグリル」と地道なブランド戦略を取り出した1980年代以降。ほんの20年余りのことだ。

クサスがアメリカで展開されて21年。日本でのブランド展開開始からは、まだ6年ほどだ。自動車ではないが、たとえばフランク・ミュラーが宝飾細工師ヴァルタン・シルマケスとフランク・ミュラー・ウォッチランドを設立したのが1992年という。その後たった10年ほどで、高級腕時計としてのブランドイメージを築きあげている。
ブランド性の確立には、実は歴史ってあまり意味が無いのでは無いか?

では、なにが必要なのか。

それは、様々な演出を交えたブランディングだろう。長い歴史は必要なくとも、高級車には「神話」が必要なのではないか。

が小学生の頃、愛読書だった「モーターマガジン」で知った神話。
○ロールスロイス
「走行中、聞こえてくるのは時計の音だけ」、「僻地でロールスが故障し、メカニックがヘリコプターで来て修理。オーナーが後日修理代のことを尋ねると『何かのお間違いでは?ロールスが故障することはありません』」。

○メルセデス・ベンツ
テールランプに凹凸があるのは、泥跳ねしても、凹面には泥がつかず視認性が保たれる。
乗り心地のために、シート内部にはやしの繊維や馬の尻尾が使われる。

れは事実であっても、そうでなくても問題ではない。他とは違うそのクルマならではの、「神話」として人々に伝わることが重要だ。長い「ヒストリー」は必要ないが、「ストーリー」は必要という事だ。

来の高級車のイメージとは、「速い」「大きい」「立派に見える」「静か」「天然の高級な素材を使用」などだが、現在ではそれに加え、「小さくても凝縮された質感」「安全」「他者への配慮」「環境に優しい」「おもてなし」などの新しい価値観も加わった新しい形。それがレクサスだと思う。(特にIS)
様々なクルマのカタログで「本木目調」と「本木目」という記載の違があるのをご存知だろうか。
本木目調と言うのは三次元水圧転写などを用いたいわゆる「偽の木目」であり、本木目と言うのは、文字通り、本物の木目。トヨタでは、クラウン以上の車種が本木目。それ以下は本木目調だ。

れらを踏まえた上で、「日本の文化」を具現化している、レクサスをはじめとする日本の高級車に今後期待するのは、「日本独自の素材」を使うこと。たとえばその国に家を建てる時に、その国の素材を使い建てることが、気候風土にも合っていて、住み心地良く長持ちをする。クルマは輸出もされるグローバルなものではあるが、生産国の素材にも注目して欲しい。アストンマーティンがセンターコンソールの素材に竹を選べるようにしたのは、日本人としては「やられた」という感じ。レクサスCT200hでは、「バンブー(竹)」が選べるようになったが、もう少し早くても良かったと思う。

んなに高級な素材を使っても、どんなに匠が作り込んでも、どんなにその裏にストーリーがあっても、それを人々に伝えなければ、それはなかったこと。ユーロ系のメーカーは、その辺は実に巧く宣伝広報し人々に伝え、ブランドイメージを構築している。実はこれが最大のブランディングなのだ。要は演出。

ンターコンソールの木目に高級「感」を出す為、フィルムを貼って光沢を出している欧州の高級車。対して、50以上の工程を経て塗装、研磨して仕上げられる木目」を持つ日本の高級車。
選別作業もせずに、後からシボをつけ使用される本革を持つ欧州の高級車に対し、100枚中3枚を厳選し、シボもつけずにそのまま使用される日本の高級車。いったいどちらが高級だと思うだろうか?

ういう意味で言えば、「以心伝心」「おもてなし」などの和の心が詰まったレクサス。もっと演出して、事実に裏付けられる「ストーリー」を付け加えれば、もうすでに十分世界の高級車の仲間入りだ。いや、十分に仲間入りされていないのは日本だけなのだが。
でも、日本人には、(トヨタで言えば)クラウンの方が上なのかもなぁ。

くよく考えてみると、ブランドって単なる演出なのか!?そうに違いない、と現在の私は考える。
腕時計もそうだが、機械式の高級腕時計の精度の低さって、馬鹿らしい。メンテナンスも必要だし、
それならば、電波ソーラー系の腕時計のほうが高品質だと思いませんか?
いやいや!高級機械式腕時計には、ロマンがある!?そりゃそうだ!実は私も欲しいのだから。
ってことは・・・ブランド品を買う、ということは・・・

「ブランド品が欲しい」→「大蔵省、もしくは財布と相談」→「説得が必要(相手にも自分にも)」
→「手っ取り早い説得はないか」→「ブランドのストーリーなどのうんちく」→「自分の納得と相手の説得に効果アリ!?」→「いいものなのかどうかは置いておいて、ゲット!」・・・

その辺の量販店で売っているカッティングシートの「カーボン柄」「木目」を車体の生産段階で貼り付けて行けば、もっと安価に高級「そう」な車ができるのではないか。
だって、ユーロ系はそうしているし、なんたってプレミアムってのは、世界共通、生産側から言わせれば、

「いかに安く作って、高く売りつけるか」という事と同義だ。

ん~~~~、ブランドっていったい。




注)・・・写真はトヨタ自動車田原工場のレクサスラインを見学した際に、土産としてもらった、
    LSのシートと同じ「セミアニリン本革」で製作された名刺入れ。裏面に「TAHARA PLANT」の
    刻印アリ。
   








Posted at 2011/05/06 23:41:12 | コメント(10) | じどうしゃ学 | 日記
2010年07月07日 イイね!

じどうしゃ学44~品質の殿堂~

じどうしゃ学44~品質の殿堂~品質は誰のもの?








ちろん、その品質を有する製品を買う人。「お客様」だ。メーカーのものでもなければ、買わないクセに批評ばかりする人のものでもない。

こ最近マスゴミでは、レクサスのリコール問題がやたら取り上げられる。と言うものの、やはりそこはトヨタ。ニュースで流されるレベルに留まり、一時期の三菱自動車のように、特番じみた番組を放送されるなどの異常な盛り上がりではない。

そもそも、リコール自体は悪いことではなく、「不具合が見つかったので、直しますよ」と言うだけのことだ。不具合自体が極悪だ!というのならば、それは「ものつくり」どころか、クルマの「ク」の字も知りません、運転はできます、と言うレベルの人の発言だろう。

確かに、レクサスLSのステアリング異常といい、エンジンのバルブスプリングの異物付着(混入?)といい、リコール届けがあまりにも遅い場合は、隠そうとした!と思われがちだが、その実、問題が大きくなる確率を仕入先が過小評価してトヨタに報告していた等が考えられるので、一概にトヨタが隠そうとしたとは言えない。(不具合検出時には、市場流出の予想数量等を算出させられる)
しかもバルブスプリング自体をトヨタが生産しているわけがない。町工場が生産しているのだ。
そこでもやはり、トヨタは品質管理能力を問われることになるわけだが、ここまで小さな部品について、トヨタが全数受け入れ検査をしているとは思えないので、仕入先が抜き取りで検査した結果を信じ込んで組み付けた、という事になると思う。

のバルブスプリングの生産会社は、大打撃を食らっていることだろう。トヨタの品質管理部隊が乗り込んできて、洗いざらい調べられているはずだ。ご愁傷様です。
ただ、今回のエンジンのバルブスプリングの問題で、リコール対象になったクルマを見ると、実はこのエンジンはトヨタ内製だという事がわかる。ISでいえば、350は対象だが、私のIS250は対象ではない。
そう、250のエンジンは、トヨタ製ではない。これって結構重要。

般も書いたが、仕入先と得意先の関係だ。トヨタ車を生産していながらも、トヨタ内製でない場合は、トヨタ自動車、すなはち得意先に製品を納入することになる。これは品質もかなり厳しくなる。エンドユーザー(我々一般消費者ね)の前に、トヨタ自動車という「お客様」が控えているのだ。
この観点から、トヨタは、常にかなり厳しい自浄作用を持っていない限り、「お得意様」でい続けるわけだから、どうしても身内の品質管理基準はゆるくなる。無論、その自浄作用が今までは強烈に働いていたわけであり、それを以って高品質なクルマ造りが達成できていたのだ。

れが、ここへ来てコストと品質のバランスが崩れてきたのではないか。コスト優先、利益優先、と言うのは、前にも書いたが、全く以って悪いことではなく、企業の最終目標は、最大利益の追求であるので、揶揄される言われは無いわけだが、肝心な品質が崩れてきては、元も子もない。

界最高品質のクルマ、その中にレクサスが上位に君臨しているのは事実だ。しかし今、RRCIという、更なるコスト削減の煽りを受け、それはレクサスにも及ぼうとしているという。敢えてオブラートをつけずに言えば、レクサスの品質ですら、落とそうとしているわけだ。(過剰品質の適正化とも言う)
そういうことも踏まえて、私は今の段階でISを買った。これ以上廉価になっては、高い金を払う対価が失われる。

界的、さらにはあらゆる業界のブランド品(ハンドバッグや財布など、アパレル全て)は、いかに安いものを高値で売るか、と言う事に主眼を置いており、またそれをプレミアムと呼ぶ。
造る側、売る側からすれば、原価は5000円だが売価は10万円の革製品等を、喜んで、或いは並んで予約して買う人たちのおかげで成り立つ市場だ。「職人がウデを振る」えば、それでそれだけの価値があると思い込む。
確かにレクサスも若干当てはまる部分はあるが、それなりに手はかかっている。「職人」ではなく、自動化された優秀な「職人ロボット」による作業がメインだが、その方が良い仕事をする場合が多い。バラツキが少ないのだ。そう、工芸品ではないのだから。

嫌を損なったり体調が悪いと良い物ができない「一人の職人」よりも、職人技を自動化しようと拘り抜いた設計者、設備会社、実作業者などの「多くの一般人」の努力の結晶の方が、私にとっては魅力的だ。だって、等身大なのだから。そのおかげで、明日もがんばろうと言う気にもなる。ワールドカップの日本代表選手の今大会のがんばり並みに、勇気をもらえる。
カリスマって結構虚無だ。人のうわさ、人の評価、と言えば聞こえはいいが、そのほとんどは間接的なものであり、直接であっても、それは思い込みによる部分が多いからだ。その点、多くの人が携わり、拘り抜き、定量的な計測、評価を積み重ねた職人ロボットの方が、現実的な実力は高いに決まっている。

閑話休題

質はお客様のもの。しかし、その「お客様」が、自動車部品メーカーの人間であれば、「そのくらいいいだろう」という事にもなりかねない。品質基準に妥協が生まれるという事だ。自浄作用は、トヨタという巨大会社にだけ必要なのではなく、そこで働く人々、仕入先等々の関連会社の社員を含め、全ての人々が自浄できるかどうかにかかっていると思う。それができなければ、自浄作用がない会社(社員)だ!という事になるのではないだろうか。

界最高品質を誇っているレクサス。末端車種のIS250Ver.Sを所有してみて1200キロ走った。動的性能、室内の造りこみに何ら不満はない。社外パーツに変更したくもならない。この歳で買ってしまって良かったのかが不安になるくらいだ。
リコールは恥ずべきことではないので、自浄作用を「在りし日のレベル」に戻し、品質の殿堂と成り得て欲しい。


おまけ
前に書いた、「とあるジンクス」。そろそろ具現化されてきたのだろうか・・・










Posted at 2010/07/07 01:07:12 | コメント(5) | じどうしゃ学 | 日記

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