ドライブシャフトブーツ交換

ミッションを降ろした際に左側ドライブシャフトのブーツからのグリース滲みと割れを発見してしまいました。
後日対応しようかとも思ったのですがグリースがいつ飛び散るかも分からんし、その際はもっと対応が面倒になるかもしれないので交換しました。
今回構造の理解が不足且つ組み込みミスで計三回もバラしてしまったので備忘録として残します。

こちらが完成形です。
赤丸がアウター、青丸がインナーです。
今回両方のブーツ交換をするつもりでまず漏れのあるインナーを交換したのですが、
アウター側は分解するなと整備書に記載がありアウターブーツを通すにはインナー側から入れる必要があります。
ここでインナー側をまた全て外す羽目になりました…

手順を記載します。
STEP0 ナックルとシャフトを締結しているナットを貫通ドライバーなどで凹みを起こして回る様にします。
ナットを外します。
ソケットは32mm.外すときは反時計回りです。
鉄パイプなどを使う必要があります。ただ硬過ぎて車も動いてしまうこともあるので、自分はブロックを使って車を動かない様にしました。
慣れていないと怖くなって辞めてしまう人もいるかもしれませんね。
強力なインパクトレンチでも良いですが自分の200Nm級ではウンスンでした。

整備書のやり方は工程が少ないのですがシャフトを抜くスペースが取れないので別手法です。またオイルは抜かなくても漏れてきません。
STEP1 マフラーのバネボルトを2本抜いてマフラーをプランプランにする。
STEP2 青丸のボルトを2本抜いてロアアームを抜く。
STEP3 赤丸のボルトを1本抜いてラジアスアームを動かせる様にする。
STEP4 橙丸あたりにあるナットとサブフレームにあるボルトを抜いてコントロールアームを抜く。
STEP5 ナックルからシャフトを抜く。
　　　　抜いた箇所は布か何かで保護する。
STEP6 TMからシャフトを抜く。

STEP7 インナー側のブーツを留めるバンドを2本外す。
STEP8 ブーツを外して赤丸のスナップリングを外す。これでインナー側のジョイントとシャフトが分離できますので合わせマークをつけた後で外します。

自分はこのスナップリングをつけ忘れて3度目の分解をしました。

STEP9 青丸のスチールボールを外します。マイナスドライバーを布で養生しながらこじれば簡単に取れます。
STEP10 橙丸のベアリングケージを外します。
STEP11 赤丸のサークリップを外します。

STEP12 合わせマークを付けて、ベアリングレースをプーラーで剥がします。

STEP13 アウターのブーツを外します。
　　　　グリースは全部取れないので適当に拭いて下さい。ジョイントは外してはいけません。
STEP14 後は組み上げです。
　　　　まずアウターから、物はインナーシャフト側から入れます。注意点としてはシャフトスプラインでパーツが傷つかない様にビニールテープをスプラインに貼っておきます。

　　　　グリスを充填したアウターのブーツ、アウター用小バンドを入れてアウターブーツを完成させます。大バンドはアウタージョイント側から入れられます。
STEP14 インナー側組み上げです。
　　　　インナー用小バンド、インナー用ブーツ、ベアリングレース、サークリップ、ベアリングケース、スチールボール、グリースを充填したジョイント、スナップリングの順で組み付けてから、ブーツを組み上げます。大バンドはインナージョイント側から入れられます。