シフトリンク組付け他

今回はシフトリンクを組み立てしていきます。

まずは洗浄から。
オイル汚れと錆があるのでしっかり洗っていきましょう。

んで、キレイにした部品を組み立てていきます。
ドラムストッパーの部分が知恵の輪のようになっているので、部品の組付け順とスプリングの掛け方に注意して組付けましょう。

ドラムストッパーのローラーがドラムピンの間に入って位置を保持しようとする構造なんてよく考えるなぁ。
それと、1速と5速へ入れるとシフトペダルは動くのにドラムはそれ以上動かないようにする機構も良く考えたもんだ。
などと感心しながら組付けていました。

無事に組付け完了。
一見複雑そうに見えますが、組んでしまえばこんなものか〜という感じ。

メインシャフトを回しながら試しにギヤシフトして確認。
普段は見えないところなのでシフトドラムがどのように動かされて変速するか、ドラムストッパーがどのように作用するかなどしばらくカチャカチャと遊びました(笑)

続いてセルモーターのオーバーホール。
ブラシのカスがたんまり！

全バラしていきます。
ローター接点も真っ黒！

このフワフワした座布団みたいなの何？
スポンジが入っていたのかブラシカスが溜まってこうなったのか良くわかりません。

接点はボール盤にくわえて回し、研磨しておきました。
ブラシもこの際なので新品交換しておきます。

ケーブルの被覆が劣化し、割れが発生していましたので、こちらは後日きちんと修理します。

お次はガンコート塗装が終わったテンショナーホルダーのオイルシールを交換していきます。
闇矢屋さんで売っていた簡易プーラーでシールが嵌っているハウジングを引き抜き。

古いオイルシールは粉をふいて硬化してました。
当時のホンダ設計開発担当者たちも50年以上経ってから交換されるなんて思っても見なかったでしょうね。

その後新しいオイルシールを小さなサイズのベアリングドライバーでそっとプレスします。

そしてテンショナーホルダーに圧入。
潰して破壊しないようにこちらも様子をみながら丁寧に圧入します。
プレス機が12tなのでチョッとだけ圧力かければすぐ入ってしまいました。

交換完了！
出番まで保管します。

テンショナー固定ボルトがサビサビなので再メッキに出さなきゃ！
ついでにロックナットは新品交換します。

今日はここまで。
次回はスパークアドバンサーオーバーホールとコンタクトブレーカーのオーバーホールを行います。