インフォメーションには2種類あります。
タイヤ(路面)からの入力に対して、どのような動きが伝わってくるのか?(受け身的インフォメーション)
ドライバーの操作に対して各パーツがどのような反応をするのか?(積極的インフォメーション)
この2つ。
そして、常に同時に伝わってきます。
この2種類のインフォメーションを同時に感じているわけですが、シチュエーションによって伝わり方が違いますよね。
で、一般的には、このインフォメーションの内容はパッシブな動きに対してのこと。
このパッシブなインフォメーションは、当然ですがアクティブな操作によって変わってきます。
積極的なインフォメーションはもちろんですが、受け身的なインフォメーションも当然変わってきます。
大きなギャップにはまる際に、ブレーキングをしたままはまる場合と、直前でブレーキを抜いてはまる場合は、当然入力が変わります。タイヤからサスペンション&ボディを伝わってくるインフォメーションもまったく違うものになってしまいます。
フルブレーキング時も、タイヤのグリップ&制動力が最大の場合と、弱いまたは強い場合には伝わり方が変わってきます。
アクセルオンの時も、最初に開ける量&タイミングでインフォメーションが変わります。そのインフォメーションを感じ取って、その後のアクセルの量をコントロールするわけですから、最初のインフォメーションをしっかりと作り出して感じ取ることが重要となります。
時々、このタイヤは解り難い!という話を聞きます。
その場合は、自分の操作に対しての反応が悪い、またはグリップが掴みにくいというのが一般的です。
そして、タイヤによってエアー圧によってアライメントによって脚やボディ(ブッシュを含む)によってもインフォメーションの量は変わってきます。
タイヤの動きが解り難ければ、解るように操作し、解るようにセッティングしてあげればいいわけです。
タイヤを替えたら、動きが解らなくなった!
でしたら、解るように操作してあげて、クルマ側もそれが解るようにセッティングしてあげる。
タイヤを使い切ってこそ、求める最高のインフォメーションが得られます。
受け身的にも積極的にも、インフォメーションは一方的に伝わってくるものではありません。
自分の操作&クルマの動きに対して跳ね返ってくるものだと考えると、色々なことが見えやすくなると思います。
先日、ちゃり君のZ34を1年半振りに運転しました。
脚は去年~今年にかけて、ちゃり君と色々と話をして煮詰めてきましたが、私はまったく乗らないでセッティングしてきました。あくまでもちゃり君が感じ取ったインフォメーションを基にセッティングをしてきたからです。
そして、今回Z34を運転して、ちゃり君が感じているインフォメーションがとても質が高いことが解りました。そして、そのインフォメーションを作り出す操作も出来ているということです。
でも、その先の質には、まだ気が付いていないようでした。
気付いていれば、その先の操作が出来ていますからね。
私の感想では、Z34とZⅡ☆スペックの本来の力を発揮するタメのインフォメーションの質は、まだ5~7%くらい先があると思います。
ちゃり君がすべてのスピード域で受け身的なインフォメーションと積極的なインフォメーションの質を上げることができたら、素晴らしい領域でタイヤ&クルマを使い切ることができることでしょう!

Posted at 2014/05/01 09:39:00 | |
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