「 vol.3半キャブ運転初体験〜空中ランチ初体験」からの続きです!

お昼ご飯をいただいた後は、「元名鉄特急キハ8500系北アルプス」の車内見学!

名鉄からJR高山本線に乗り入れし、特急ワイドビューひだと併結しながら高山を目指していたこの車両は人気が高かったのですが、名鉄バスにお客を奪われ惜しまれながら廃止!
北アルプスが廃止された後、この車両は会津鉄道に譲渡され「特急AIZUマウントエクスプレス」として活躍!
せっかく北関東にやってきたのですが10年ほどでこちらも廃止、結局現役時代には乗れずに終わってしまいました!

側面窓はRが大きくて名鉄らしさを醸し出しています!

今回特別に車内も見学させて頂けるとのことで、貫通扉が開いた瞬間みんなから「おおっ!!」という歓声が!(笑)

会津鉄道時代も名鉄ファンを意識してできるだけ手を入れないようにしていたとのことなので、
これがまさに北アルプスということになるのでしょう!

車端まで来て振り返ると、真っ暗!
なかなかこんな体験も出来ません!(笑)

そして、貫通扉が開けられた状態で外を眺めることも超レアな体験!

運転席を物欲しそうに眺めていたら(笑)、

なんと中に入って良い、との許可が出た!(笑)

これがキハ8500系の運転席なのだ!!

ブレーキ緩め、

場内信号、しんこー!!

ノッチ5!
カミングエンジンがうなりを上げて、みるみる加速!

なんちゃって、特急北アルプスごっこまで体験!(笑)

貫通路を下りてくるシーンも貴重!

せっかくなので記念ショットを!(笑)

事務所の前に集合がかかりました!
後でお見せしますが、記念に集合写真を撮るための集合の合図です!

そして、せっかくなのでオーナーの奥様那珂川鉄子さんも交えて記念ショットをお願いしたら、
快く応じて頂けてよい記念になりました!

ここから再び保存車両のご紹介!
上松運輸No.133:長野営林局王滝・小川森林鉄道で活躍していた10トンディーゼル機関車、王滝の顔とも言える素晴らしいデザインの機関車!

資料なしなのですが、バッテリーカーのよう!

ナベトロタイプA:シンプルな形に痺れちゃいます!(笑)

こちらも資料なしなのですが、パンタグラフのお化けの電気機関車!面白い!!

ナベトロですが資料なし!

アント15-II型車両移動機(キハ8500系の手前の緑のもの):自重が1トンも満たないため、連結相手の自連をジャッキアップして持ち上げることで自重を増加させて不足する重量を補いけん引する機構を持っています!
小さいけど働き者ということで、アントと名付けられたそうです!

ヨ4779:ヨ3500形車掌車、全国の幹線で1300両が活躍していたそうで、この車両は横軽対策を施された1両で、宇都宮貨物ターミナル駅で長期保存されていたものとのこと!

路面電車モ3302:北陸鉄道金沢市内線で活躍し、その後豊橋鉄道に譲渡、東京国分寺にある鉄道総研で実験車両として使われた後、当保存会へやって来たとのこと!

ボディーの色は金沢時代の時のものだそう!

今回、特別にこの車両の中も見学させて頂きました!

海軍加藤:茨城県霞ヶ浦の旧日本海軍航空隊に所属し、飛行場や軍の施設建設時に必要な資材を運ぶ役目を負っていたようです!

腰部には、海軍を示す錨と桜のマークが立体的に描かれており、格調高い機関車の印象を受けます!
こんなかっこいいディーゼル機関車が世の中に存在していたなんて、保存会のおかげで知ることができました!

こちらは資料なし、小さなバッテリーカーのよう!

こちらは珍しい形の連結器!

お友達の中にやたらと連結器にも詳しい方がいて、これは貴重なのだと熱く語られていたので

どれくらい貴重なのかはよくわかりませんでしたが(笑)、とりあえず記録しました!

遊園地の乗り物みたいなものも展示!

こちらの連結器も相当珍しい感じがします!

こちらはショベルカーのようですが、ちゃんと車両なのです!
ショベルですくった土砂をそのまま後方の車両に下ろす機構になっていて、これも今まで見たことがなかったので驚きました!

再び那珂川鉄子さん!
今回鉄子さんから直接色々とお話をお聞きする機会を得て、
機関車一つ一つとの出会い、保存会への譲渡の交渉、朽ち果てる寸前の状態だった発見時の様子、鉱山で働いていた子はちゃんとお祓いと供養をしてから持って来た話(鉄子さんは、機関車たちを愛情を込めてみんなあの子この子と呼びます)、トレーラーやクレーンが入らず運び出す時に本当に苦労した話、レストアの苦労話など、貴重なお話をいっぱいして頂き感動しました!
つまり目の前に保存されている機関車たちは、その生い立ちやその場所の歴史的な背景など全部ひっくるめて、ここに大切に保存されているということなのです!

その後、博物館の中に保存されている特に貴重な車両たちも特別に見せて頂けることに!
こちらはクラウス17号!

なんと1889年(明治22年)生まれで、九州鉄道⇨東京横浜電鉄建設用⇨留萌鉄道⇨キリンビール横浜工場⇨大阪エキスポランド⇨大井川鐵道と渡り歩き、最後にここ保存会へやってきたそう!

「走れクラウス」という絵本にもなっているそうで、

僕もきっと子供の頃に読んだと思います!

まさか、そんな凄い機関車にここで会うことができるとは思っておらず、

めちゃくちゃ感動!

この機関車に関わってきたとてもたくさんの人たちのことを想うと胸が熱くなってきました!

こちらは、東日本大震災で被災した福島県を応援しようと、福島市内にある鉄道車両メーカー協三工業にこの保存会が発注して制作されたSL!同社で製造された機関車の101台目ということで101号と名付けられたそう!
こんなエピソードも胸が熱くなりますね!

この博物館内には、他にもこのような運輸省鉄道火鉢なるものや、

各種貴重な銘板や、

タブレットなど、ここではとても紹介しきれないくらいたくさんの貴重な展示物が大事に保存されていました!

最後にご紹介するのはこちらの機関車!
この機関車は当保存会が2年前に協三工業に発注し誕生した片運転室形4輪駆動3トンディーゼル機関車!
連結器はピンで高さを調整できるようになっていて、レール面から高さが異なる車両たちと各々連結できるように工夫されています!

というわけで、最後に今回のツアー参加者による集合写真です!
みんな素敵な笑顔!
今回このような素晴らしいツアーを企画していただいた三鉄ものがたりのみなさま、
そして、暖かく受け入れて手厚いおもてなしをしていただいた那珂川清流保存会のみなさま、
おかげで素敵な思い出がいっぱい出来ました!
本当にお世話になりありがとうございました!
これからも保存会と三鉄ものがたりが益々発展してゆくことを心よりお祈り申し上げます!
※私のブログの中でもし間違いがあれば申し訳ありません。その際はお知らせくださいませ。m(_ _)m