国道429号とその界隈をオープンで駆け抜けた後、 ZなMの会で、ブレーキ操作について色々話がでてきて、中でも、サーキット走行でタイムを縮めるための走行テクニックが気になり、そういえば、過去に適正な空気圧を知りたいと調べたときに、荷重移動の説明を読んだことがあるなぁと思い出し、ちょっとネット検索して出てきたのが、
【超高速ドラテク講座】第4回「荷重移動」手足の操作の連携で4つのタイヤの荷重を自在に操る
https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17138736
でした。
ぼく的には、自己満足で楽しく駆け抜けることができれば、それで良いのですけれど、速く走るテクニックが使えるようになっても損はないわけで、少し練習してみることにしました。
ところが、 Z4 M ロードスターで抜きのブレーキペダル操作をしようとしても、全然うまくいきません。 (^^;;
何か、引っかかるような感触があって、スムースに力を抜いてるつもりでも、ブレーキは、とあるタイミングまで効いたままになってて、その後、さっと効かなくなる、そんな離れ方してる感触が返ってきます。
そういう操作は、難しいんだなぁと。
微妙な足の動かし方を習得しないとダメなのか...
そんなことを思ってました。
別の日に Z4 M40iで、ドライブしてるときに、抜き操作をやってみた。
すると、Z4 M ロードスターでできなかったことが、Z4 M ロードスターでやってたのと同じようにしてるだけなのに、Z4 M40iでは、スーッと抜けていく感じになる。 (^^;;
この感じでコーナー曲がると、確かに速く走れる感触はある。
これまでの自分の走り方より、コーナー走行中の車の挙動が安定してる感じ。
ただ、コーナーの最初からアクセル踏んでる方がやっぱり、楽しい。(^^)
Z4 M40iの方が、Z4 Mより、ブレーキが効かない感触があって好きじゃないけど、そういう効かない感じのブレーキの方がやりやすいのか?
とか、Z4 Mより、Z4 M40iの方が車が新しいから、ブレーキペダル操作が素直にブレーキに反映されるのか?
とか、考えながら、まあ、こんな感じの操作なら、そういう風に意識すれば出来るなぁと。
Z4 M ロードスター、車検前後で、フロントブレーキのローターとパッド、リアブレーキのパッド交換をし、簡単にガイド ボルトとガイド ボルトを通すガイド スリーブの内側を掃除だけはしたけど、一度もブレーキキャリパーのオーバーホールをしたことがない状態。
でも、オーバーホール簡単にはできそうにない。
2年前の車検時には、ブレーキオイル交換してなかったので、今回は、初めて自分でしようとブレーキオイルや、交換に必要な道具は買っていた。

こんな感じで、ブレーキオイル交換。
交換した、ブレーキオイルは、これ。
ブレーキフルード DOT4.0と性質的に互換性のある高性能版。
DOT5.1。
ブレーキパッド交換時に外せなかった、予備タンクのごみよけネット。
写真の方向からドライバーを突っ込んで、ペンチで持ち上げれば、外れた。 (^^;;
以前、反対側でやって全然外れなかったので、諦めてたけど、
外れやすいところと外れにくいところがあるようですね。
ついでに、クラッチオイルも交換しました。
何日か掛けて、そんなことをしているうちに、キャリパーのオーバーホールもしたくなり、
外してみるも、ピストンが抜けない。
仕方なく、掃除できるところだけ掃除して、元に戻す。
その後で、思いついた。
キャリパーのオイルチューブを外さずに、ブレーキ踏んでピストンを出せばいいと。
ガンガンやると、飛び出してしまうので、少しずつ確認しながら、こんな感じに。
この写真では、既にダストブーツは外してます。
ピストンを外すと、オイルが溜まってるので、注射器で抜きます。
このとき、
こんな感じで、電動シートを利用して、ブレーキを踏み込んだ状態にして、
ブレーキオイルが出てこないようにしておきます。
注射器でブレーキオイルを抜いた後、 オーリングに錆が付着してしまっていました。
ピストンの内部にも錆があったので、パーツクリーリーでそれなりに取り除きました。
ゴム類も、国内調達できたので購入してました。
でも、パーツクリーナーで掃除した元々取り付けてあったオーリングやダストブーツを触ってみると、弾力性など、劣化している様子がなかったので、元々取り付けてあったものをそのまま戻すことにしました。
上が新品、下が元々のもの。
写真じゃ分かりませんね。
どなたかの整備記録だったかで、他社製新品に交換してオイル漏れした記載があったのを覚えていたので、元々取り付けられていた純正品のままにしました。
ゴム類は、ゴムの劣化を防いでくれるはず?のシリコングリスを薄ーく塗布。
外したピストンの取り付けには、苦労しました。
オーリングのところで、ひっかかって硬くてなかなか押し込めませんでした。
こんな感じで、工具が曲がってしまったり。 (^^;;
上の写真は、リアブレーキ。
リアはダストブーツが簡単に外れなく、パーツの国内調達もできてなくて、
手元になかったので、破損させてしまうと困るので、
リアのゴム類を外すのはやめました。
こんな感じで、工具を分解して、本来の使い方でない使い方をして、押し込むことに成功!(^^)
まあ、そんなことを、あれこれやって、なんとかオーバーホールらしきことが出来ました。(^^)
仕上げに、新しいブレーキオイルがキャリパーのところから出てくる状態で、空気抜きをしました。
綺麗なオイルが出てくるので、それを、予備タンクに戻して、何度も繰り返しました。 (^^;;
そして、駆け抜けてみると、ブレーキフィールが変わってました。
ぼくの好きな、最初クッときて、踏み込んでグッとさらに、ググっと来る感じが、
一つ一つのクッだったり、グッだったりのところのブレーキの反応が、
角が取れたような感触に変わってました。
クーッ、グーッ、ググーッな感じとでも表現すればいいんでしょうかね。
違いをオノマトペ(擬音)で伝えようとすると。
以前は、踏んで減速したら、そのままな感じだったのが、
同じように踏んでも最初の効き始めはちょっと柔らかな感じなのですが、
そこから踏み込まなくても、次の瞬間、ギューッと効いてくるような感触です。
M40iの踏んだ瞬間に、あっ効かないと思ってしまう、あの嫌な感触ではありません。
そして、ブレーキの抜き操作がM40iと同じくらいの次元でできるようになりました。
ぼくのZ4 M ロードスターのブレーキは、ちょっと整備不良気味だったようです。 (^^;;
踏んだ次の瞬間のギューッと効いてくる感じが、
もしかすると、カーグラTVで松任谷さんの言う
『真綿で締め付けるような感じ』なのかもしれません。
初めてのブレーキパッド・ローター交換から始まって、
初めてのブレーキオイル交換、
初めてのブレーキキャリパーオーバーホール。
いい結果をもたらしてくれたようです。
そして、この良い感じのブレーキフィールを手に入れて、
ぼくのZ4 M ロードスターは、更なる劇的変化を遂げることになります。
DIYでのマイカー整備。
やったことと、結果をしっかり確認できるのは良いですね。
プロに任せるのも良いですが、DIYのこの感じを知ってしまうと、
もう、あれやこれや、全部自分でやってしまいたくなります。 (^^)