2016年5月22日(日) 国内屈指の勾配がキツイ過酷なレースと言われている「富士山国際ヒルクライム(ふじあざみライン)」に参加してきました。
全長11.4km 標高差1200m
平均勾配10% 最大勾配22%
コースを知っている人でしたらこんな頭がおかしいレースに出ることは普通は考えられないと思いますが、
私は「この先じじいになって体力が衰えて足つき無しで登れなくなる前に、今だったら足つき無しでレースを完走できるかもしれない。一度くらいは参加しておくべきではないか」
との思いから、友人Hくんと一緒に参加することに決めました。
今回はSくんと903Rさんは応援兼カメラマンとして付き合ってもらいました。
【富士山国際ヒルクライム参加者】
エキスパート 16名
中学~22歳 7名
23~29歳 22名
30~34歳 23名
35~39歳 36名
40~44歳 45名
45~49歳 57名
50~59歳 46名
60歳以上 12名
女子 4名
MTB 6名
計274人
このレースはヒルクライムレースの中でもあまりにも激坂で勾配がキツイ過酷なレースであるため、通常ではヒルクライムレースの参加数が何千人集まる中、この大会は参加者全員合わせても270人程度となっています。
一つのカテゴリーだけ見てもだいたい40人前後のレース。
自分に自信がある人、選ばれし人のみが参加するレースのようで、一見さんやお祭りムードで参加する人は一人もいないようです。
そんな中で初めて参加する私、「ビリでもいい! とにかく足つき無しで精一杯頑張ってみよう!」と自分の目標を挙げレースに挑むこととしました。
天気は快晴、風も無し。富士山なのにとても暖かく言い訳の出来ない最高のコンディションでのスタートです。
いつものレースと違うのは、スタートラインから10%の勾配が続いており、皆さんスタートの時点でギアがフロントインナーに入っています(^^;
私のGグループも当然勢いよく飛び出す感じではなく、坂道のため全員がまとまってゆっくりのスタート。
スタート直後は富士山に向かっての一直線のコースが続きますがここまでは何とかついていけてます。
(この間にHくんは私より先にいっていました)
ストレートコースが終わるといよいよつづら折りのカーブがゴールまで続くことになります。
いつもであれば後ろから抜かれることはとても悔しいことなのですが、このレースに限っては周りのことは気にしません。
自分が完走することを目標にしていますので遅いながらもマイペースを貫きます。
次第に勾配がきつくなり始め真っ直ぐ走行することが辛くなり、あちらこちらでコース目一杯使っての蛇行走行する選手が増えてきました。
もちろん私も直線で登れなくなり蛇行走行することになります。
そんなところに6km地点で足に異変が。。
足の付け根、腿の裏、ふくらはぎと足のあちこちで少しづつ感じていた痛みが次第に大きくなってきて足が攣り始めてきたのです(>_<)
クランクを踏み込むたびにビクッっときて、その攣りが大きく一気にきたら終わりなのがわかりました。
踏み込む足がプルプル痙攣し出してきています。
踏み込まないと登れない、強く踏むと攣ってしまう。
腰を上げてダンシングをしようと思っても力が掛かって一気に攣って「足つき」してしまう恐怖が。
ここで私の中のデビルが・・・
「楽になっちゃえヨ、足をついて休憩すれば辛くないぜっ、痛いんだろ」と囁きます。
私の中のエンジェル・・・
「駄目だよ!足をつかない約束でしょ。ゴールまでガンバレ!」
自分の中の2人が葛藤していて「足つき」までもう紙一重の状態です。
こんな辛いレースは初めて(>_<)
このような状態でも考えました。
ここまで蛇行走行を大きく取っていましたが、足に負担を掛けないように「蛇行で登るピッチを狭める」こと。
この細かい蛇行でタイムは遅くなりましたが、だましだまし走ることで足の負担が徐々に減り、攣る一歩手前までいっていたところが少しづつ痛みが引いてきて余裕ができてきました。
少しづつ足の痛みが引き、何とかこの試練を乗り切ることができました。
同じペースで後ろから来ていた人(Aさんとします)が近付いてきていたので、お互い疲れてあまりしゃべられないながらも「先に行っていいよ」と声をかけたところ「いや、僕ムリです、やっとです(^^;」との返事。
「こっちもやっとこさ!(^^; キビシイね~」と会話。
たったそれだけの会話ですが、お互い蛇行走行しながらも辛いレースをする仲間として通じ合えるものがありました。
ほぼAさんと同じスピードで進んでいたところ、ゴール前1kmでAさんにとうとう抜かれてしまいました。
頑張っているんだなあ。すごいよ、自分は自分のペースで行くよ、と思いながらもついて行きます。
ゴール前500mを進んでいくと最後のコーナーにスタッフが構えており、赤いコーンが見えます。
「このコーナーをまわってすぐです!もうゴールですよ!」
ゴールと聞き、自分の残りの力を計算します。いけそうです。
さっき抜かれたAさんを抜けそうです。
力を振り絞り最終アタックをしてゴール手前10mでAさんを抜くことができました。
やっとのゴール!!
終わりました。。何もかも。。。
足つかずに・・・・もう登らなくていいんだ。。。゚(゚´Д`゚)゚。
凄い達成感が湧いてきました。(涙は出ませんでしたが(^^;)
呼吸を落ち着かせながら以前までのレースに無い何か熱いものを感じ取ることができました。
そんな時、同じ横でゼイゼイしていたAさんがいました。
「お疲れ!」と声を掛けたら「お疲れ様でした」との返事。
お互い動けないながらもこそこそ自転車を近づけて、私「いいレースでした!」 Aさん「よかったです!」と、どちらからともなく二人一緒に固い握手!!
Aさん「僕この番号ですから、ありがとうございました」 私「自分この番号です、写真アップされたらお互い確認しましょう!ありがとうございました」と笑顔で別れました。
サングラスを取った顔は若い方でレースをやり遂げたいい笑顔をしていました。
先にゴールしたHくんとおち合い、お互いよくやったと称え合います。
ゴール横で休憩しているとさっそくリザルトの発表がありました。
私のタイムです。
1:17:24 でした~。
Gグループで
31位/42人
ビリではなかった。。よかった、よかった。
(Hくんのタイムは 1:06:00 でした。 16位/42人 \(◎o◎)/!さすがです)
富士ヒル(スバルライン)で1:33:41 337位/1222人の私でしたがこれが今回のあざみラインでの結果でした。
通常真ん中以上の結果を出している私ですが初めて真ん中より下の結果となってちょっと残念でした(^^;
やはりこのレースの参加者は猛者ばかり集まっているよう。
その中で同じレースに参加できて今回はいい経験になりました。
ゴール後の五合目です
ゴール後完走記念写真
私とHくんと五合目で記念撮影
雲一つない快晴で富士山くっきり!
須走口五合目記念碑の前で
レースが終わって下ってきました
Gグループのリザルトです
トップ00:51:49です。 凄いです!
42位でも1:37:54ですね。42名全て完走、リタイヤ無しです!
Sくん、903Rさん、今回は応援兼カメラマンありがとうございました。
(一部写真提供 903Rさん)
この先の数十年後に私がじじいになって孫ができたとき
「昔、おじいちゃんはあの富士山のあざみラインを自転車のレースで足をつかずに登ったことがあるんだよ」
と話してみたいと思います(^-^)
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