ASAHI PENTAX SP & Super Takumar 135mm F3.5 修復

400円で購入したASAHI PENTAX SP、そして送料込みの1,200円で購入した単焦点レンズSuper Takumar 135mm F3.5、これらの修復を行いました。

話の始まりは娘がPENTAXのSLというモデルを購入したことから。

最近写真に興味を持った彼女は、共感を受けているインスタグラマーがPENTAXを使用しているということでPENTAX SLというモデルを購入したのですが、実はそのフォトグラファーの愛機はSPだったということが購入し帰った日にわかりました。
きっかけは、「もろ（技術的な知識のいる）カメラじゃん、お前露出計がなくて大丈夫なのか？」と言った私の言葉から。

初めは残念がっていましたが、また実際に交換してもらうという話も進んだみたいですが、カメラ屋さんの説明に納得し、露出計はスマホアプリを使用し強度に優れたSLに決めたようです。しかし使い始めてすぐにミラーが上がって戻らなくなってしまったのです。ちなみにSPとSLとの違いは露出計があるかどうか、機械的に強固な点が相違点のようです。

ミラーが戻らなかったその時娘からヘルプの電話がかかって来たのですが、PENTAXはいじったことがないため見て見ないとわからないとしか言えず、まあそうした経緯があってジャンクを購入、中身を調べてみよう、直ったらあげてもいいかなという気持ちで手に入れました。が…、まあそれから大喧嘩。もう今日で20日にもなりますがいまだに口もきかないし顔を見せもしません。
ただ、今回は私は引くつもりはさらさらありません😅

まあその話はまた後日、いや載せるかどうかは置いておいて…、そうそう修復です。

ということで以下流れ写真を。


ASAHI PENTAX SP

症状はボディーの汚れ・カビ・錆び・塗装剥がれ、ミラーの汚れ劣化、ファインダーのカビ、フォーカシングスクリーンの汚れとカビ、ペンタプリズムの曇りとカビ。
それとミラーが上に上がったままの状態でした。

まずホイールクリーナー・AUTOGLIM CLEAN WHEELSを使用し細部の強固な汚れを落としてから中性洗剤を浸した布で拭き汚れ落とし。

綺麗になってからミラーの点検。
ミラーを軽くデコピンしても、×
次にマウント内周りを指探り、左下のアーム部（蝶番部）を軽く爪で叩く、×
左方向へ軽く爪で叩き押す、×
左斜め手前に軽く爪で引っ掛け引く、とカシャ！と戻る。しかしまた引っかかる。
局部シリコンスプレー、○（電動シェーバー用の油注入）復旧


埃とカビでまあ汚なかった(T ^ T)
しかし清掃しこれでもだいぶ綺麗に


まずスピードダイアルを取り外し（カニ目）


次は巻き上げレバーを外し（極小ドライバ）
注意点はフィルムカウンターカバーの横ネジ3つを取り外し行うが、このネジが小さいこと小さいこと。無くさないよう要注意。0.7mmくらいなのかな？


以下ちょっくら割愛。
この機種の分解はかなり多く掲載されているので興味ある方は検索してみてください。

巻き戻しレバーはフィルムケース内からドライバーなどを挟み込み、レバーを逆回転すると簡単に外れます。


ペンタプリズム固定ネジを外すと


このように取れるので片方真中
一方は端のサイドのネジを外します


はい、フォーカシングスクリーンを分離

このように青サビも出ていて腐食しています


この時の注意点は、露出計を分離させないで一緒に外すこと。
露出計針はとても細いので折れ曲りや断線の可能性があります。

あとは元に戻して終了。

プラス裏蓋も外皮を剥くとかなりのサビがありました。
塗装をし直し外皮を貼り直し復旧。

レトロ感を残すため塗装は
磨かずそのままの手抜き


次はレンズ

Super Takumar 135mm F3.5

使用するのはカニ目レンチ、精密ドライバ、それとこのレンズは吸盤オープーナーが必要です。
症状はレンズ内部までカビ



フロントは吸盤オープーナー
リアはカニ目レンチ
（写真は復旧後のもの）


リアを外したところ
内側にもあり二筒？ある



前面とリア解体、レンズ磨き

リヤ最外レンズにコート剥離が若干あるが

ただ撮影にはあまり支障はない模様
後日コート剥離を行う予定

以上。