
こういうの(取材無し)をこたつブログと言うのでしょうね(笑)
私の場合はこたつではなく多くは電車(通勤時間電車部分)時間ですが。
さて、三菱自動車のHPからですが、8月17日に下記のニュースがリリースされていました。こういう記事って、2028年かぁ、とか思うのですが、なんと年内の話ですね。
三菱自動車、オーストラリア、ニュージーランド向け新型バッテリーEV『ASX VR-e』を年内に発売
「三菱自動車工業株式会社(以下三菱自動車)は、オーストラリアおよびニュージーランドにおいて、鴻海精密工業股份有限公司(Foxconn)グループ傘下の鴻華先進科技股份有限公司(Foxtron)から、OEM供給を受けるバッテリーEV(以下、BEV)の『ASX VR-e』を2026年内に発売します。
新型『ASX VR-e』は、オーストラリアおよびニュージーランドのスモールSUVセグメントにおいて、都市部を中心としたBEV需要の拡大を背景に投入するモデルです。優れた環境性能に加え、先進技術や走行性能、デザイン性を重視するお客様に向けた新たな選択肢として位置付けています」
「鴻海」は、台湾の企業で日本ではシャープの親分。念のための解説(笑)
鴻海のEVは以前、こちらでも取り上げました。
2025東京モビリティショー Various cars
「鴻海傘下のシャープが手掛けた、LDK+ 2027年発売予定とのこと」
初見の時は、個人的には「無いな」(失礼。笑)と思いましたが、あらためて大地震や、気候変動の影響を千葉県民として体験したことで、大容量バッテリー(電気)と広大な空間は、災害・非常時に「命をつなぐ車」として、いまだからこそ、いやこれからだからこそ、売り方次第では需要あるかも、と思いました。
ASX VR-eに戻しまして、なかなか恰好良いな、と思いましたら、ベースとなるフォックストロンのBEVである「ブリア」(Cセグメント)は、デザインは、カロッツェリア・ピニンファリーナが担当していること。
(アップルのイメージの)鴻海だから、フェラーリEVで(世間の)評判の悪いアップルのデザイナーと思いきや、歴代フェラーリのデザイナー(カロッツェリア)のピニンファリーナを起用しているところは面白いですね。
ちなみに詳細なスペックについては未公表。
参考までにベースとなる「フォックストロン・ブリア」から。
・ボディサイズ:全長 4315×全幅1885×全高1535mm
・トレッド:前 1639mm/後 1638mm
・最低地上高:155mm
・車両重量:2020kg
・乗車定員:5名
・バッテリー:57.7kWh、リン酸鉄リチウムイオン電池
・航続距離 :466km
・加速性能:0-100km/h 3.9秒
・最高出力/馬力:299kW/400hp
・サスペンション:前 マクファーソンストラット/後 独立懸架5リンク(マルチリンク)
・最小回転半径:5.59m・ラゲッジスペース:リアトランク320L/1043 L、フロントトランク52L
・ディスプレイ:9.2インチ メーターパネル、15.6インチ センターディスプレイ
・タイヤサイズ:235/40R20
ASX VR-eは「Foxtronからの供給車に三菱のバッジを貼っただけ」にしないために三菱自動車のエンジニア自身がオーストラリアおよびニュージーランドにて現地走行テストを重ね、サスペンションには専用チューニングをほどこすなど、三菱が手を加えているようです。
0-100加速、3.9秒だけでも強烈ですが、三菱のDNAを受け継ぐモデルであることを主張するVR(Victory Runner)を冠するモデルですので、さらにパワーもいじってくる可能性大きいですよね。
ちなみに、強烈加速だったランエボは
エボ1~3が大体6秒後半
エボ10で6秒前半~5秒後半。
海外のチューニングモデルFQ400で3.8秒でした。
別記事からですが
「EVはエンジン車に比べて部品点数が少なく、電子制御の比重が高いため、EMS企業が得意とする大量生産・標準化のノウハウを生かしやすい領域です。ただし自動車は人命に関わる製品であり、品質保証や規制対応の水準はスマートフォンとは比較になりません。鴻海のOEM供給が軌道に乗るかどうかは、今回のオセアニア案件が試金石になるでしょう」(自動車アナリスト・荻野博文氏)
とあります。
三菱自動車は、2026年の新中長期ビジョンで「4年約1兆円の投資」と、「パジェロやASEANへの資源集中」を表明しました。
しかし、中国勢の巨額投資に対抗するには4年で、1兆円は心もとない金額です。一兆円って、個人的には、ちょ、兆!Σ(・□・;)ですが(笑)
同ビジョンでは、「自社では全方位的な開発は困難なため、外部協業による補完」を掲げています。これは巨人トヨタでさえ、EVに関しては、現パートナーとの協業開発強化と、上海に軸を移しましたので、自動車メーカー各社、もう、あれも、それも、これも自社でって言う状況ではないのでしょう。
今回の三菱自動車の提携相手である鴻海(台湾)は、いわずもがな、従業員100万人を擁する世界最大級の企業です。その鴻海が、iPhoneの受託製造で培った大規模サプライチェーン管理能力を武器にEV事業へ参入しました。同社が主導する技術コンソーシアム「MIH」には2100社超が参加し、部品の標準化を進めることで、通常4〜5年かかるEV開発期間を多くの中国OEM勢とおなじく「最短24カ月」へと大幅に短縮する高速開発を志向しているのが最大の特徴です。もっとも鴻海は台湾ですけど。
この動きは自動車業界で主流だった「自社工場で企画から製造まで一貫して手がける垂直統合」モデルから、スマートフォン産業のように「企画・デザイン・販売は自社ブランドが担い、製造は外部の専門企業に委ねる水平分業」への転換を象徴する動きとも言えます。
ただし、Appleは長年検討してきた独自EV「Apple Car」プロジェクトを2024年に断念し、鴻海が生産を担う予定だった米新興EVメーカーのFisker(フィスカー)も2024年6月に経営破綻しているように、「ハードウェアは外部委託すれば済む」という単純な図式ではなく、ブランドごとの品質基準やアフターサービス体制との統合には、なお多くの課題が残っているように思います。
個人的に欲しいかどうか、となると、上記に記したように、全長5m前後、いや4m60センチはほしいなぁ、と。それと、0-100は3秒台は維持しつつ、航続距離800キロ(真冬700㎞)はほしいところです。いや、贅沢ではないです(笑) 今、このあたりが世界標準ですので。
おまけ
なぜ国内や北米ではなく「オセアニア」からなのか?
「三菱自動車にとって、オーストラリア・ニュージーランドは特別な意味を持つ市場だ。同社は現地でピックアップトラック「トライトン」やSUV「アウトランダー」を中心に根強い顧客基盤を築いており、2024年に約13年ぶりにフルモデルチェンジした新型トライトンも、投入計画を上回るペースで受注を重ねるなど好調が伝えられている」(上に同じく、自動車アナリスト・荻野博文氏)
とあります。しかしながら、三菱お得意のオセアニア市場では、大きな地殻変動が起きています。
一つは、この日本勢の牙城であったこの市場に急速に台頭してきたのが中国OEMメーカーです。みんからでも取り上げましたが、日本経済新聞の報道によれば、オーストラリアの新車市場ではBYDをはじめとする中国メーカーがトヨタに迫る勢いで存在感を高めており、シェアで日本車を上回る月も出てきています。
もう一つは「環境規制の強化」。
オーストラリア政府は2025年1月からNVES(New Vehicle Efficiency Standard、新車燃費基準)を実施し、2025年7月には本格運用に移行しました。これは自動車メーカーごとに販売車両平均のCO2排出量に上限を設け、基準を下回ればクレジット(余剰枠)を獲得できる一方、上回るとCO2排出量1グラム/km・1台あたり100豪ドルの負債(デビット)が積み上がる仕組みです。
日本勢では、ストロングハイブリッド車を多数投入できたトヨタ自動車は約290万単位のクレジットを獲得。そのほか、
マツダは50万ユニット超、日産・スバルも20万ユニット超規模のデビットを抱えていると報じられています。生き残りをかけて三菱自動車がこのタイミングでEVラインアップを拡充するのは自然なことでしょう。
さらには、日本市場を見た時に、右ハンドルの市場でまずは出す、のは正解かもしれません。
Posted at 2026/08/21 12:56:45 | |
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