今週水曜日はみんともの「クウ太」さんと茨城で平日プチオフしてきました。
両方で同じ内容のブログを書いても芸がないので(笑)自分は空自F4ファントムについての「あれこれ」を例の如くグダグダと書いてみたいと思います。
プチオフの詳細は
クウ太さんのブログをご覧下さいw。
まあ、ようは百里基地にファントムを見に行ってきた訳なんですが、昨年百里のF15部隊が九州の新田原へ、逆に新田原のF4部隊が百里にきたため、日本でF4ファントム戦闘機が実戦配備されているのは、この百里基地だけになってしまいました。
まあ、九州沖縄方面のほうが何かとキナ臭いですし、老朽化したF4は1カ所に集めた方が整備などの効率がいいんでしょうね。
ところで現在百里基地には3つのF4ファントム部隊があります。(というか、F4しかいませんw)
まず1つ目が「301飛行隊」昨年新田原から移動してきた部隊ですが、元々の部隊発祥は百里基地です。
その証拠に部隊マークは「マフラーをしたカエル」です、このカエルは筑波山のガマガエルがモチーフだそうです。「ケロヨンファントム」って呼ばれることもあります(笑)
2つ目が「302飛行隊」で、元々は北海道にいた飛行隊で、部隊マークは「オジロワシ」です。このマークは全部隊マークの中で1番大きいので有名です。
現在は規定でこんな大きなマークは禁止なんですが、規定以前に作ったマークなので例外的に認められているようです。
そして3つ目が空自唯一の「偵察専門飛行隊」「501飛行隊」です。
装備機は「RF4E」及び「RF4EJ」部隊マークは「キツツキ」です(ウッドペッカーにしか見えないけどw)
偵察機型のファントムは、迷彩塗装なので戦闘機型のファントムとは違いが一目瞭然ですが、上にちょっと書いたとおり偵察機のファントムには「RF4E」と「RF4EJ」の2種類があります。
その違いをちょっとご説明します。
「RF4E」は元々偵察機用にアメリカで作られたファントムで、機種のバルカン砲が無く、換わりにカメラが装備されています。武装はありません。
「RF4EJ」は90年代にF15配備により余ってしまったF4EJを偵察機に改造したファントムです。
なので機首にはバルカン砲がついたままです。カメラは専用ポッドを腹にぶら下げる形になります。
シャークマウスの書かれた機体で、もう一度。
上がRF4E、サメの口からバルカン砲が突き出してるのがRF4EJです。
空自のホームページから拝借した写真です、手前が「RF4E」奧が「RF4EJ」です。
はい、では問題です。この3機のうち「RF4E」はどれでしょう?
ここまで、ちゃんと読んできた人はわかりますよね(笑)
ところで、F4戦闘機の愛称は「ファントムⅡ」ですが、なぜⅡなのでしょうか?
はい、Ⅰがいるからなんですね。
1945年(昭和20年)に開発された、世界最初の艦上ジェット戦闘機「FH-1ファントム」です。
せっかく開発しましたが、この年に戦争は終わってしまったので、ほぼ出番無しです。
F4ファントムⅡも元々は艦上戦闘機です。
なので、空自のファントムにも、そのなごりがあります。
翼端の折りたたみ機構とアレスティングフック(着艦用フック)です。
どちらも空母で運用するためには必要な装備ですが、空自のファントムにはまったくいらない装備ですね。
また、艦載機だからなのか?F4ファントムは自力でエンジンがかけられません。
エンジン起動時には起動車(電源車)が必要になります。これはちょっと不便ですよね。
以前、民間空港へ緊急着陸したF4を再起動するために、起動車がわざわざ走って行った話を聞きました。
あと、F4ファントムは2人乗りですが、後席に乗る人はパイロットなんでしょうか?
これは戦闘機型のF4と偵察機型のRF4で違います。
F4の方は後席も操縦資格を持ったパイロットが乗ります、仕事はレーダー、航法などです。
新人のF4パイロットは、まず後席で慣れてから前席に移るようです。ちなみに後席にも操縦装置はあります。
RF4の方は、後席は専門の偵察員が乗ります。
レーダー、航法などに加えてカメラの操作もします、ただし操縦資格はありません。
F4ファントムも配備が始まってから早50年、最終機が納入されてからでも38年が経ってしまいました。
空自のファントムは近代化改修されているとはいえ、正直もう老朽機です。
これは数年前に百里基地祭で自分が撮ってきた格納庫裏手の写真ですが、F4の墓場って感じです。
おそらく部品も手に入りにくくなってきて、共食い整備しているんだと思います。
平成28年版防衛白書によると来年にも三沢基地にF35を配備。
それに伴い、平成32年には三沢基地のF2部隊が百里に来るそうです。
F2が来るのは楽しみなんですが、変わりにF4の301か302飛行隊は解散でしょうね(泣)
「偵察専門飛行隊」の501飛行隊も解隊のウワサがあります。
偵察機で偵察するのは、もう時代遅れのようで、今年度の予算にこんなのが計上されてました。
グローバルホーク、無人偵察機です。
平成29年度予算で168億円の予算が計上されています。
というわけで、おそらくF4ファントムが見られるのも後数年かと思われますが、F4ファントムが大好きなので、なるべくたくさん百里基地に行きたいなあ、と思ってます。
長々とファントムのウンチクに付き合っていただき、ありがとうございました。
※今回撮影した写真は最初の洋上迷彩ファントムだけです。
※航空自衛隊ホームページより画像転載しました。
※wikipedia他あちこちより画像拝借いたしました。
おまけ
零戦の脚格納庫の色、もう一度確認してきましたが「青竹色」でなく真っ青ですね(笑)