最近…、というかもう半年以上はたっていると思いますがレンタカーショップでいろんなクルマを借りて走り回っている日々が続いています。
このような生活をしていることから分かるとおり、愛車であったゴルフR32はもう手元にありません。
走行距離が90000kmに達しようとしている手前、足回りが結構ヤレてきていてちょっとした段地で刺さるような衝撃を受けるほどになっていたのと、ルーフライナーの剥がれがひどくなってきてました。中古で購入したものだから故障は付き物だと割り切ってはいたものの、排気系のエラー表示やらギヤボックスからのショック音やらランバーサポートのギアが壊れるだの…で毎週のごとくディーラーに行って診てもらっていたりで費用もかさみだしてました。
そして続けざまのもらい事故。幸い、修復歴には乗らないダメージでしたがそのうち大事故にかかわりそうな感じもしたりでこのクルマに乗るのにもちょっと萎えてきてました。加えて車検も迫ってきていたこともあったのでやむなく手放しを決意。
ゴルフR32は本当に良いクルマでした。走りがいいのはもちろん、V6エンジンが放つエグゾーストはほんとに官能的で車好きの人みんなに聞いてもらいたいくらいです。
「ゴルフでこの音って何よ!!?」 Σw(゚д゚* )w って。
心境の変化が起きたのは2度目のもらい事故(4台玉突き事故)の修理中に借りたゴルフ6コンフォートライン・プレミアムエディション。排気量は半分以下、馬力も半分以下、トルクも2/3のこの車。でも走り出したら軽快にしてパワフルな走り、粘りのあるコーナリング、高速時の走行安定感、シートの密着性、ステアリングレスポンスの秀逸さに借りたその足でそのまま300キロほど走ってしまいました。
この車のおかげでグレードによる乗り心地や乗り味の優劣は付けられないということが分かり、より車の奥深さを追求してみたくなりました。
そういう心境の時期に登場したのがデミオディーゼル。走りは上質で1.5リッターディーゼルターボ。しかもミッションがAT/MT両方選べる。さらにはアクセルペダルがゴルフと同じオルガンペダルが付いているという昨今のコンパクトカーからは一線を越えたモデルでした。なにより内外装においてコンパクトカーに付き物の安っぽさが無いというところに心をぐっと掴まれた感じがしました。
その後ディーラーで試乗して驚いたのはディーゼルエンジンの力強さとかではなく、シートポジションや車内の静粛性のほうでした。車内からディーゼルのガラガラ音がほとんど聞こえない。コンパクトカーに4気筒エンジンを積むと回転上昇で振動やノイズがうるさいものだけどこの車はさらに条件の悪いディーゼルでもすごく静か。これにはかなり衝撃を受けました。
ちょうどをそのころ、通勤で毎日使う岡崎駅前にレンタカーショップが出来ました。変わった車が置いてある。黄色のスイスポ、変り種ではアバルト500、ミニクーパー、86、CX-3などなど。そのうちNDロードスター、S660、アルトワークスまでも加わった。その中からデミオXDのライバルになりそうな車をレンタカーでいろいろ乗ってみた、というわけです。
スイフトスポーツ、なんとなく馴染みのいい車。着座位置は高いけど足の硬さ、ステアリングの手ごたえ、ミズスマシのような足の動きがある意味ゴルフに似ている。そういえば顔も似ている(?)。1.6リッターのNA、136馬力、ホントに走るのか?と疑問に思いながらいつもの本宮山に持ち込めばビックリパワフル。4速でも大概の勾配は軽々と登ってしまう。回転数が4000回転を超えると振動が収まりフォーンという心地良いい音が聞こえてくる。でもその回転数まで回そうとすると2速で60km弱、3速で80km。2速だとあっという間に回りきっちゃうし、3速だと速度オーバーだし、意外とエンジンフィールを楽しめる時間が短い。4000回転までの車内騒音もかなり盛大。
CX-3XD、やはりデミオ同様、静かなエンジン音で足回りもなかなかに上質。でもターボのかかり方が唐突なのはいただけない。そしてターボが効いていないときの力の無さが逆に露見しまいターボ車にちょっと抵抗感を抱いてしまいました(年次改良でこの点は改善されたようですが…)。
途中、趣向を変えてスポーツカー路線でロードスター、86にも乗ったりもしてみました。
ロードスターはデミオ同様、不快なエンジンノイズや振動を抑え込んでいてガソリンエンジンの心地良いエンジンフィーリングを楽しめました。そして排気量は小さくても軽量だからしっかり回るし、登り勾配では多少非力なほうが息の長い回転上昇感を楽しめることがわかりました。世間は2リッター導入の要望が多いけど回して楽しむなら1.5リッターかなと思った。もっとも足回りはもうちょっと何とかしてほしいと思ったけど…。
※写真はデミオXDのものです。でも実際に乗った13Sは同色のものでした…
そして最近大きな衝撃を受けたのがなんとなしに乗ったデミオ6ATのガソリン車。
足グルマのつもりで借り出して買い物して終わりにするつもりでした。でも走り始めからXDと同じ静粛性と重厚感があり、さらにはXDにはない、滑らかなエンジンフィールと回転上昇感は感動的でした。パワーやトルクが無い分、息の長い回転上昇感を楽しめるし、エンジン回転が上がっても嫌な内騒音が無いから澄んだエンジン音とエグゾーストを存分に楽しめてしまいました。
16インチタイヤではカッコが悪いので18インチを想定。アクセラは個人的に白が一番だと思います!
というわけで、最近は飛ばして愉しむ車じゃなく、回して愉しい車に心惹かれます。息の長いエンジンの回転上昇感とエグゾーストを味わえる実用車、ということではマツダ アクセラ 1.5S系が有力でしょうか。パワーやトルクではXDには遠く及ばないけど、法定速度内で持てるパワーを引き出して、回して楽しめるのは15Sにしかない魅力。
奇しくもVWゴルフのライバルモデルということで後釜としてはもっとも格好が付きそうなクルマでは?
Posted at 2016/03/06 23:34:43 | |
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