とは、ウチ嫁ハンの妹が言い放った言葉です。
(妹が観たのはずい分前のことのようですが)
おいおいちょっと待ってくらはい。
ローズとジャックの悲恋があったからこその映画でしょう。
とは言え、好き嫌い、良し悪しの判断はその人の自由です。
映画を観てどう思うか、感想が分かれるのもムリはありません。
「世紀の駄作」、「無駄に長いだけ」などのご意見もあります。

56カラット・・・。
今回、初めて劇場で観ました。
圧倒されました。
こんな凄い映画、よう作ったな、率直にそう思いました。
公開当時に観た人は度肝を抜かれたのではないでしょうか。
多くの人の想像を遥かに超えた出来映えだったはずです。
心より羨ましく思います。
「タイタニック」
1997年アメリカ
194分(3時間14分 我慢出来ずに1回トイレに行きました。)
監督 ジェームズ・キャメロン
出演 ケイト・ウィンスレット

氷山に接触した日が、1912年の4月14日だそうです。
106年後の同じ日に、映画館に行ってまいりました。
※沈んだのは4月15日です。
もう106年も前のことになるのですね。
映画の公開からでさえ21年、驚きました。
いま新作として発表されても何ら遜色ない素晴らしい映画です。
恋愛を軸に歴史上最悪と言われる海難事故を再現した作品です。
(なんて、説明が全く不要な名作です。)
よくぞ途中で投げ出さずに、最後までやり遂げたことだと驚きます。
それくらい手の込んだ大作でした。

このオバさん、いい味出してはると思ってたら、
役者さんも、モデルとなった人も、ただ者ではなかったんや。
レビューを読みますと、考えさせられるコメントも多く、
手放しで絶賛するのもどうかと憚れる気がして来ました。
「普通の感覚なら、人がCG でかもしれませんが、海に落ちたり、
溺れたりするところ、楽しめますか?」
というご意見がありました。
史実を元にしたフィクションはどうあるべきなんだろうか、
と考えてしまいました。
この手の映画を否定すると、まず、戦争映画は作れないのではないでしょうか。
「忠臣蔵」などの時代劇は殆どアウト、になりそうです。
現代劇でも刑事ものは難しいだろうなあ。
「タイタニック」に関して言えば、あれほどの大惨事の中で、
希望を捨てずに生き抜こうとした人々を描いていることで
間違いなくトレードオフになると思います。
迫力ある映像を目の当たりにしますと、我が身に置き換えて
考えることになります。
学ぶべき教訓はたくさんあったと思います。
人数分用意されていない救命ボートや、使い方にも習熟していないため
助かるはずの命が失われていく様子も描かれていました。
当時の人命に対する意識の薄さがよくわかりました。
貧富の差がそこにあからさまに反映しているところにも驚きます。
ジャックの生きることへの執念は素晴らしかったと思います。
あの冷たい海の上で、ローズに夢を語り聞かせたシーンには
胸を打たれました。
ケイトウィンスレットをくさす人が結構いらっしゃるようです。
好き嫌いは別にして、この人の身体を張った演技は賞賛に値すると思います。
(僕が改めて言うまでのこともないんですけどね)
一度は乗り込んだ救命ボートから、再びタイタニックへ飛び移ったところからの
展開は素晴らしかったと思います。
以前、テレビで観た時もこのシーンに心打たれました。
ベタベタのコテコテの俗っぽいストーリーでしたが、浪花節が好きな僕には
わかりやすくてよかったと思います。
こういうのが嫌いな人の気持ちも理解できます。
もちろん同感はしませんが・。
ローズのフィアンセ、悪く描かれていますが、実はいい人なんじゃなかろうかと、
今回そう思いました。

カーテンコールですね。
僕はこういった演出が大好きです。
(「時をかける少女」のエンドロールもたまりません)
まさしくこれぞ映画!エンタテイメント!
3時間、堪能させていただきました。

土曜日の午前10時、ほぼ満席でした。
以上!です。
下記はご参考までに。
※ネットの記事から引用
「ビジネス・インサイダー」誌が発表した「歴代の高額映画製作費ランキング」は以下の通り。
1位「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(2007)
製作費:3億4,180万ドル(341億8000万円)
世界興行収入:11億ドル(1,100億円)
2位「クレオパトラ」(1963)
製作費:3億3,950万ドル(339億5000万円)
世界興行収入:4億4,580万ドル(445億8000万円)
3位「タイタニック」(1997)
製作費:2億9,430万ドル(294億3000万円)
世界興行収入:32億0,000万ドル(3,200億円)
(1ドル100円で計算していますね)
ちなみに、製作費の3倍の興行収入が採算ラインだそうです。
「クレオパトラ」、ヒットしたものの、興収は高くつきすぎた製作費には
及ばず、20世紀フォックスを倒産の危機に追い込んだとまで。

※ウィキペディアより。
タイタニックは20世紀初頭に建造された豪華客船である。
処女航海中の1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触、
翌日未明にかけて沈没した。
犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人(様々な説がある)であり、
当時世界最悪の海難事故であった。