
土曜日の晩、NHK、時々視聴するこの番組が面白い。
提示された難問の解決に向けて二つのチームが
お互いの技術を競い合う。
今回特に素晴らしかったのは、同じ問題でも解決方法は一つだけではない。
そしてデジタルな技術でも、アナログな手法でも、相手の気持ちを考えて
誠意を尽くしたことは、人の心を打つということでした。
※タイトル写真の意味は後ほどご理解いただけるかと思います。
今回、一般視聴者からの依頼。
37年前にご夫婦一緒に撮ってもらった写真。
時間の経過と共に、顔が判別できないほど色が褪せてしまった。
何とか元に戻せないか。
ご主人はすでに他界されており、この写真は大切な思い出の1ページ。
しかし、このパターン、どこかでみたような・・・。
NHK版 探偵ナイトスクープか…。^_^;
難問を持ち込んだのは、このご家族。
問題の写真です。

いつも見ることができるように、日当たりの良い窓際にあるベッドのそばに。
月日の経過とともに、こんなことになってしまいました。
・・・しかしながら…
大切な写真をこうなるまで放置したのが不思議…。
もっと手前で、誰かに相談せんか…?
保管場所を変える、コピーを取るなど、色んな手だてがあったはずです。
ま、それを言っちゃあおしまい、番組も成立しません。
スタッフが色んなところに持ちかけたところ、断られ続けた結果、
次の二組が引き受けることに。
写真修復のハイテクチーム。

実はここも、数回断ったあげくの承諾だったそうです。
精密な絵を描く写実画家さん。
いつものこの番組では、どちらが優れていたか、を競うのですが、
今回はそういった勝ち負けにはこだわらない作り方になってました。
アプローチの仕方が違いましたが、結果はどちらもお見事でした。
まずはハイテクチームの成果です。

忠実に復元しました。
元写真があまりに悲惨な状態でしたので、ここに至るまで相当の苦労、工夫が必要でした。

元写真では全く見えなかった奥さんの指輪が出て来ました。

光を当てることでデータ化して復元するそうです。
理屈はそのとおりなのですが、写真の劣化によるノイズなどたくさんのハードルを
クリアする必要がありました。
次に画家さんの作品です。

写真の修復、というのではなく、新たに描いておられます。
周辺は、時間の経過を表すという意味で、あえてぼかしたままにしました。
また、お孫さんが描いたおじいちゃんの似顔絵を、黒板に描いたように画家さんが
模写して付け加えて一つの絵に仕上げました。
会ったことないおじいちゃんと一緒のイメージとしたわけです。
この配慮には唸りました。

奥さんにインタビューしたり、その他の資料を元に描き上げました。

周囲の皆さんから瓜二つと言われるご長男のデッサンも。

おじいちゃんを知らないお孫さんたちに描いてもらった似顔絵です。

それを画家さんが正確に模写しました。
この笑顔。

良かった!
修復かなった二組の写真を自宅に持ち帰り、それぞれ違う部屋に飾ることになりました。
めでたし、めでたし。
さて、本日はえべっさん!
そうこうしているうちに、節分、恵方巻き。
そしてひな祭り。花見。
こうやってどんどん時間が流れて行きます。
以上!です。(^_^)
Posted at 2017/01/10 15:12:53 | |
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