
映画「ブリッジ・オブ・スパイ」、
前回考察の続きです。
自己満足的ストーリー確認、
これで終わりにしたいと思います。
忘れてました。
この映画、クルマ好きには見逃せないシーンもあります。
1950年代ニューヨークの描写。
思わず見入ってしまうアメ車の数々。
また、ベルリンでジムが乗せてもらうクーペ、
あれは何と言うクルマなんだろう。
さて、ストーリ―です。
アメリカで捕えられたソ連のスパイ、アベル。
弁護士ジェームズドノバンの知略により、死刑を免れたところまでを
書きました。
※今だに僕は、ソ連、が言いやすい。
映画はここから大きく展開することになります。
ところが、ストーリーは単純なのですが、細部のやり取りの中で
私のアタマでは理解出来ないところがたくさんありました。
前回申し上げましたように、記憶を頼りに書いております。
間違い、誤解、ご容赦のほどお願い申し上げます。
前半部分、裁判の展開と並行して、アメリカが開発していた偵察機U2の人選、
配備についても描かれておりました。
機密の塊であるこの飛行機、搭乗員には、家族にもこの任務について語るな、とのお達しです。
万が一、敵に襲撃され、飛行不能となった場合は機を爆破。
自分の命が助かった場合は、自決しろ、ということで、青酸カリを塗った毒針を仕込んだ硬貨を
渡されます。
その針で皮膚を引っ掻けば即座に死ぬことが出来るそうです・・・。
ところがこの偵察機、あっけないほど簡単に撃墜されるのです。
2万1000メートルの高高度を飛行可能な性能も、防御に関しては抜かりがあったのでしょうか。
前回の記事で、みん友、えすはちさんのコメントにあった、「U2」が対空攻撃されている映像
、はそれです。
この映画で唯一、手に汗握るアクションシーンでした。
SFX、ここぞ、というお手本のような使い方でした。
その結果捕えられたパイロットのパワーズ、ソ連で裁判にかけられ、金庫、いや禁固10年の
判決となります。
それで済むわけではなく、KGBから執拗な拷問を受け、軍の機密情報を探られることになります。
熟睡中に無理やり起こされ、スポットライトを正面から照らされて苦しめる、そんなやり方でした。
パワーズ拘束の情報はアメリカ本国にもたらされ、CIAが動くことになります。
そして、またドノバン弁護士、すなわち、ジムにパワーズ救出の命が下るわけです。
自らが予告した、捕虜の交換、その実行役が彼に回って来たのです。
しかも、表向き、アメリカ政府からの命令ではなく、私的に動かねばならないのです。
なぜ、ジムにその役が回って来たのか、肝心なところをよく理解出来ませんでした。
でも、やはりここなんですね。
こんな難題を引き受け、全力で解決に向けて力を尽くす、ジムの姿勢。
最初に書きましたように、有能な弁護士としての安定した地位、暖かい家庭、それらを
もちながら、何の保証もないミッションになぜ挑んで行ったのか。
ここを考えさせられます。
ところで、この先、話をもう一つややこしくしたのが、同時期に東ドイツで捕えられた
アメリカ人留学生の出現です。
この情報を知ったジムに対してCIAは、関わるな、と言います。
ところがジムは、セットで方をつけようと決意するのです。
要は1対2、アメリカが拘束しているスパイ、アベル1人と、ソ連が捕えた飛行士、東ドイツが捕えた
留学生の2人との交換。
これを成功させるために、実質ジムが1人で画策することになるのです。
ドイツの西側までは、CIAが同行し、宿の手配までしてくれました。
しかし、ベルリンのソ連大使館にはジムが単身で向かわねばなりませんでした。
こうした検問も大変な行列だったのですが、直接軍人と交渉し、列を
すっとばして通過することが出来ました。
腕時計を見せながら、片言のドイツ語でやりとりしてましたが、成功したのが
不思議でした。
その後、裏通りで大勢の不良グループに絡まれ、コートを奪われます。
(この状況だけでも、もうオシッコちびりそうな話です。)
もう寒くてたまらん光景でした。
以降、常に鼻水をハンカチで拭う場面が出て来ます。
ここまで書いて、今ごろ重なりました。
「プライベートライアン」のミラー大尉だわ。
設定も何も全然違うけど、使命感、信念に基づいて行動する姿、全く同じ。

(奪われたコートの替わりとして、CIAが手配してくれたものを着ています。ボア付きです。)
大仕事の前に、電話ボックスから家族へ電話します。
こんな危険な任務で来ているとはひと言も話しません。
さて、この辺りの筋運び、ちゃんと説明出来る文章力がありません。
要はアメリカの思惑、ソ連の魂胆、まだ国家として認められていない東ドイツの
メンツ、これらが絡まり合い、話はもつれる一方です。
1対2、しかも同じ場所でいっぺんに交換するわけではないのです。
どんな策略を講じたのか、どんな展開になったのか。
スミマセン、ここら辺りは実際に映画を観てご確認下さい。
弁護士ジムとスパイ、アベルの間に出来た人間関係、これが大きく生きて来ます。
グッと来ること請け合いです。
是非、劇場でご覧下さい。
みんカラだけでも、他に何件かこの映画に関する立派な記事がありました。
駄文お恥ずかしい限りです。
この映画の素晴らしさ、少しでもお伝えしたい、その一心で書きました。
映画の受け止め方は人それぞれですから、この映画をツマラナイ、という人もいらっしゃると
思います。
前回、みん友さんのコメントのお返事にも書きましたが、得るものは間違いなくあります。
セコイ話ですが、入場料、費やした時間の元は軽く取り返せます。
ここまで辛抱強く読んで下さった方、感謝申し上げます。(何人いらっしゃるかな?)
お付き合いありがとうございました。m(__)m
以上!です。(^-^)/
※16:20追記
映画.comのレビュー、
1/13付「誠実さがすべて!」というタイトルの投稿。
僕が3回に分けてまどろっこしく書いたことを
実にわかりやすくまとめておられます。
今朝の気温、1度。

やっと冬らしくなりました。

いい空です。
今度こそ、以上!です。(^-^)
※映画の場面写真は全て引用させていただきました。
※タイトルの、信念を貫く、は1/18(月)に追記しました。