
本日早朝、週半ばの予報とは食い違い、
見事に晴れました。
午後からお花見に、と思っているうちに
どよよん、となってまいりました。
そんなわけで目下のところ沈殿中です。
いきなりですが、先日放映されたドラマ「人間の証明」です。
え、何でまた今さら、と思ったのですが、
原作のファンとしては楽しみでもありました。
2時間ドラマとしてはそつなくまとめてありました。
難しい題材に取り組まれたみなさんには敬意を表したいと思います。
しかしながら、主演の藤原竜也さん。
今をときめく素晴らしい俳優さんに対して、
まことに申しわけないのですが、昭和の刑事役としては違和感が…。

今風のヘアスタイルと、借り物にしか見えないコートが実に残念…。
スラッと背も高いのに全く似合ってませんでした。
※ネットから拝借しました。
「藤原竜也よ、なぜ、その髪型とドラマの設定がおかしいことに違和感を
持たなかったのか。蜷川先生、彼の夢に出てきて灰皿投げてください(笑)」
ご本人に罪はなく、キャスティングの失敗だと思います。
一方、緒方直人さんがいい味を出していました。
いつの間にか、いぶし銀の雰囲気を漂わせる役者さんになってたんですね。
時代背景は1970年代前半つまり、昭和40年代の後半です。
今から振り返れば昭和30年代も40年代も同じようなもん、そう思いがちです。
しかしながら、その間の日本の発展は凄まじいものがあり、直近の失われた20年とは
わけが違います。
そういった視点で見たときに、下の場面には少しムリがあるように思われました。

昭和40年代後半、観音開きのクラウンはさすがに時代遅れでしょう。

ドラ息子が乗り回すクルマ…。旧車マニアという設定なのか…?

山間部ではボンネットバスもまだ走っていたかも知れませんが、
考証した結果というよりも、昭和の田舎なんでこれでいいだろう、
という感じに見えました。

車掌さんがいる風景も単に昭和感を出したかっただけか…。
くどいようですが同じ、昭和、でも30年代と40年代とではまるで違うのです。
また当時は、成人男性の殆どがタバコを吸ってました。
(太陽にほえろ!の山さんを思い浮かべてみて下さい。)
その場面がなかったのも残念です。
細かいところはともかく(ちくちく書きましたが)、原作に込めらていた
人間の情念といった一番肝心なところが薄まっていたように思います。
書いているうちに優作バージョンが気になってまいりました。
これとて、原作を凌駕するものではなかったと記憶しますが・・・。

とりあえずamazonにDVDを注文しました。
ネットのレビューに面白いことを書いている方がいらっしゃいました。
「このドラマの功績は、我々に松田優作版を見たいと思わせたことだ。」
まさにそのとおりの結果となりました。^_^;
以上!です。
※DVD、視聴しました。
松田優作はもの凄くカッコよかったけれども(脚が長い、細長い)、
映画としては「なんじゃこりゃぁ〜」でした。
想定外のカーチェイスは迫力がありました。13:57追記。
原作を読みなおそう!っと。(^^;;
Posted at 2017/04/15 12:19:36 | |
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