王、長嶋だって、と書きたかったのですが、お二人の現役時代を
ご存知ない方も多いでしょうから、大谷選手のお名前を使わせて
いただきました。
要は、名選手、名人でも失敗することはある、そんなお話です。

東宝創立50周年記念作品。
「幻の湖」1982年
原作、脚本、監督 橋本忍。
橋本忍大先生は「七人の侍」「羅生門」「生きる」など、
日本映画を代表する作品群の脚本を手がけた巨匠、名人です。
そしてこの「幻の湖」は「砂の器」「八甲田山」に続く
橋本プロダクションの第三作目だったのです…。
しかし残念ながら、封切り2週間で打ち切り。
「大失敗」であったと、後日、橋本監督ご自身が認めておられるようです。
名人だって失敗することはある。
ならば、凡人の自分が日々失敗するのは当たり前。
七転び八起き、いや七転八倒こそ人生の醍醐味。

物語の終盤、死語となった「トルコ嬢」が包丁を持ってひたすら走る、
そんな映画です。
主演の南條玲子さんは、宇佐美先生ご指導の下、4,500kmの距離を
走破なさったとのこと…。
「南條は主役に決定した直後の1980年10月から宇佐美彰朗による
徹底したランニング指導を受け、琵琶湖での撮影が終了(1982年2月)
するまでに彼女が走った距離は、合計4500キロに及んだ。」
Wikipediaより。
1980年代から戦国時代へ、そしてNASAのスペースシャトル。
時空を飛び超えたドラマ展開。

時代劇場面の作り込みは凄いですよ…。
160分の長丁場、映画好きのアナタ、ぜひ一度ご覧になってみてください。
中学時分の友人にこの作品のことを教えられ、ズッと気になっていました。
これを知らずして、映画は語れまい、その一心で最後まで視聴しました。
年末に「難行」を成し遂げた満足感に浸っております。
とにかくラストまで作り通したスタッフの皆さんの心意気、
俳優さんたちの涙ぐましいまでの熱演には頭の下がる思いです。
噂どおりの「迷作」ではありましたが、決して「駄作」ではなかった。
僕はそう思いたい…。
ということで、これをもって今年のブログ納めとさせていただきます。
ご自分は更新なさらないのに、毎回イイね!を付けて下さるみん友さん、
本当にありがとうございました。m(_ _)m
そして皆さん、今年も一年お付き合いいただきありがとうございました。
来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m
良いお年をお迎えください!
以上!です。(^_^)
Posted at 2021/12/31 15:02:03 | |
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