朝だ・・・
朝も朝で時間は5時40分。完全に夜も明け切っていない。昨日はほとんど寝ていないのに、尿意のせいで眠りが浅かった・・・ 夜中にトイレ行くのが面倒で・・・
トイレの後に二度寝しようとしたが寝付けず、ボーッしてる間に時間が経っていく。
そうして一時間は経っただろうか?重い腰を上げ、歯磨きと顔を洗って出発準備に取り掛かった。
すると、近くに停まっていたハイエースのドライバーさんに声をかけられる。
「ケータイ持っていますか?」と。
「?」と思い、話を聴くと、
「ケータイに大津波警報メールを受信した。あなたのケータイは?」
「ん?ん?津波?災害?避難場所は?旅中止?だとしたら帰る手段は?俺、まだ寝ボケてんのか?」
・・・と頭の中はぐっちゃぐちゃ。でも地震なんかあったけ?寝てて気付かなかったのか?
スマートフォンを確認するが、特に受信メールは無し。ワンセグを点けてザッピングしても特に変わった雰囲気はない。いつもどおり「ZIP!」が放送しているだけだ。
誤報メールだったようだ。ホッと胸を撫で下ろす。驚かさないでおくれ~
確かに旅行中に災害やトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではない。それにしても3日目というのは早すぎではないかと思ったのだ。車中泊を狙った強盗事件もあるようだし、気は引き締まったのかもしれない。
気を取り直して旅を再開。太平洋の海岸線目指して!
おっと、停止信号だ!青になってもアクセルはゆっくりと(笑)
表示に“龍泉洞”の文字が。龍泉洞は名前だけは聞いたことはある。
予定にはなかったが、ナビの立ち寄り地に設定し向かってみることにした。3日目にしてようやく観光地らしい所が登場である。
8:42 龍泉洞駐車場

「洞窟内にコウモリがいます」の文字に一瞬ひるんだが、入場券を買って洞内へ。
整備されているとはいえ、Tシャツ+短パン+ゴムサンダルの超軽装で来てよかったのだろうか?
入ると、すぐに川が現れる。写真では水が綺麗過ぎてよく見えない。(写真中央にご注目)
気温12.4℃ この格好では当然寒い。この写真撮影直後、思いっきり足を滑らせる。何とか持ち直したが・・・ 靴で来るのが正解!
奥へ奥へと行けば川の流れる音も聞こえなくなり、シンと静まり返る。
時間的に観光客もいないのでちょっと恐い・・・ 向こうから地底人とか来ないよね?
今度は地底湖が現れた!
またもや見えにくいが、橋の下は全部水。水深98メートルでかなり深いが、綺麗な水のため奥まで透き通っている。神秘的な光景だ。
湿度は99%。気温が低い分、体感はない。
すると突然!
「バタバタバタバタバタッ!」
「!!!!」
すぐ頭上をコウモリが飛んでいった・・・ あ~びっくりした・・・
少し駆け足で外へ出る。
10:45 岩手県 宮古市 田老
県指定天然記念物 “三王岩”
田老は震災被害が大きかった地区だったのが記憶に新しい。
“たろう観光ホテル跡”を見れば、被害の大きさがハッキリとわかる。

4階まで浸水し、2階までは柱だけが残っている。周辺の建物は取り壊されてしまったが、この建物は震災遺構として保存されている。
プレハブで営業している店舗も見受けられ、完全復興まではもう少し先なのだろうか・・・?
一日も早い復興を祈るばかりであった。
12:32 岩手県 宮古市 魹ヶ崎(とどがさき)
宮古市は「本州最東端の町」でもある。その岬が“魹ヶ崎”
ここにくるまで狭隘・アップダウン・急カーブの連続。大した距離ではないのに運転疲れしてしまう。
正確には更に先に灯台があり、そこが本当の最東端なのだが・・・

クルマでは行けず、徒歩で1時間。往復で2時間だ。自分の脚力+疲れを加味すればそれ以上かかるだろう。ということで灯台は断念(笑) この港を最東端ということにしておこう。
15:27 岩手県 釜石市
昼食はイオンのフードコートで済ませることにした。
ところでこの店舗、1階部分がパーキング、2階から売り場と他とは違う造りになっている。調べてみると、今後の震災対策として売り場を高い位置にしているのだとか。
なんと、フードコートには無料で使えるコンセントも開放されている!車中ハッカーにとっても嬉しい限りだ。
“釜石大観音”が釜石の海を見守っている。背中から失礼します!
釜石は近代製鉄業発祥の町であるという。港にも製鉄所があり、知っている所だと室蘭市辺りに雰囲気がよく似ている。
ナビの観光地リストにも“橋野高炉跡”というのが載っていたので、行ってみることにした。
駐車場に到着。けっこうな山奥で、辺りは霧が立ち込めている。
“橋野高炉跡”

大砲用の鉄を供給するため、安政5年(1858)12月から使われていた高炉で、画像は“3番高炉跡”
水路の跡なども確認できた。
注意である(笑)
地元ではここを世界遺産に登録する取り組みがヒートアップ。釜石市街でも横断幕やのぼりをよく見かけた。
そして、先日の7月5日に晴れて世界遺産登録となった。おめでとうございます!!ヽ(・∀・)ノ
私が訪れてからわずか数週間後のことだった。・・・てことは登録直前の貴重な写真?
橋野高炉跡の詳細は
こちらから。
そのまま内陸に入って国道4号へ合流。海辺を南下する予定をしていたのに、リアス式海岸に沿った道は曲がりくねった道が多く、気が変わってしまう。
去年はこの道が復路であった。
4号を南下、一関市厳美渓までやってきたところで今日は終わりにすることにした。
東北6県は広くてなかなか県境が見えてこないなぁ~
《本日の移動》
岩手県九戸村 道の駅おりつめ → 岩手県一関市 道の駅厳美渓
第4夜へ
Posted at 2015/07/19 23:19:55 | |
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