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間違った混合は皆が足を引っ張り合って何もかも台無しにしてしまいますが、絶妙の配合は素材それぞれにある良さを引き立てます。

コーヒーであるならコロンビアをベースにモカやブラジルなどを適切にブレンドすることによって酸味重視にしたり苦みを強めにしたりできます。

ウィスキーも何種類かのモルトをマスターブレンダーが吟味しながらブレンドすることにより、シングルモルトには無い奥行きのある風味を実現します。「マッカラン」などが有名ですね。

私はコーヒーも酒も体質に合わないので縁が薄いんですが・・・。

あ、でもヴィヴィオのエンジン・オイルはブレンド物の部分合成油を使うようにしてます。
鉱物油ほど不純物が出ませんし、100％科学合成油ほどシール類に厳しくないもので。


そんな世に氾濫する混ぜ合わせの中で、一見するとゲテモノ。実際に食ってみると、「お？案外アリかも」と71％の人が思ってしまう物があるんですね。

この「味噌・カレー・ミルク・ラーメン」も名前を聞いての第一印象は「げ！」ではないでしょうか？
少なくとも知る限りでは私を含めて「それは旨そうだ！」と言った人は唯の一人もおりません。
もともとは「味の札幌」というラーメン屋が「味噌バターカレー牛乳ラーメン」なるメニューで話題になったのが始まりと記憶してます。
そのラーメンは既に昭和時代から存在を確認しておりますが、「味噌バターカレー牛乳ラーメンが好きだ」と言った者は非人間的であると見られるためか、隠れファンが細々と注文する状態が長年続いていました。
ところが、近年になって個性溢れるご当地ラーメンが次々と明るみに出るようになり、その流れの中でようやく市民権を得られたのか、こうしてインスタント・ラーメン化までするに至ったものと思われます。

さて、「牛乳」を「ミルク」とあえて改名し、素材も乳質成分へと変更を受けたこのラーメンのお味ですが、件のラーメン屋の物よりも没個性的な一般向けとアレンジされていたので、初めての方も抵抗無く食せると思います。




ただ、いささかプライスが・・・。



具はフリーズドライのチャーシューにネギのみ。他にバターが付属するだけで、麺は普通のインスタント麺。
私はこれを仕事先で銀貨二枚にて購入しましたが、普通店頭では銀貨2.5枚とインスタント・ラーメンとしては少々高級価格な部類に入ります。

それに「青森発祥」と書かれてますが、「味の札幌」や「札幌館」というラーメン屋のメニューなだけに北海道ご当地物と思ってました。

これは「アメリカン・ドック」がアメリカには存在しないというのと同じ現象なんでしょうか？



ちなみに私はそのラーメン屋に行っても無難に味噌ラーメンを注文します。