1年でもっとも旅へと誘われる季節となった。
時折の強い日差しと、やわらかくも引き締まった空気。

さあ、海が見えてきた。

玄界灘、響灘とが交わる海域付近に住んでいるが、
この海はちょっと違っているようにもみえる、一瞬輝く濃いブルーのきらめきが強い。

強い陽光はサングラスを必要とするが、毎度毎度ちょっとかけてはすぐに外してしまう。
千変万化、刻々と変化する海の色、そらの青、山のみどりをそのトキそのままの色で
目に焼き付けたい衝動が込み上げてくるのだ。
何十回目かの「角島大橋」だ(笑)。

行って、

戻ってくるだけなんだが(笑)。

家からだと、朝早く出れば、昼過ぎには帰れる距離である。
いつもだいたい300kmほどのちょうどよい距離、美しい眺め、

ここで味わうことに意味のある、ふんわりとやさしい味。
もちろんメインの走れる”綺麗な”道たちも沢山。
「贅沢すぎるなあ、もったいない、もったいない」といつも思っている(頷)。
早い時間に席に付き、混む頃合いに店を出る快感(笑)。

物産を眺め、今時期福岡の半値ほどの野菜を買い求め、ちょっとのんびり。
「お!」
もう遊びたくてしょうが無い「バーニーズ」発見!(笑)

飛んでいきそうになる若犬を、飼い主さん抑えるのに超大変だ!
「写真撮ってもいいで・・」
「バオッ!ハッハッハッゥ!」
「こりゃたいへんで・・・」
「あっ!ちょっと!・・ハッハッハゥッ!」
「汗」
「さて、帰りましょうか、ちょっと久しぶりの道を通ろうかと」

早い時間からの撤収は気分も楽で、余裕が出る。
で・・・

「こんなんやったかいな??(狭)」
いつもはこんな道ばかりを走っているのでは、決して無い・・。
もう少し広い(笑)。
でも、こういった道は道端に清らかな小川が流れていたり、
名も知らぬ小さくも可憐な野草が生えていたり、
樹上では小鳥が忙しげに囁き合いながら飛び交っていたりするのである。
ちょっと走っては、立ち止まり、それらを眺める時間が愛おしいときもあるのである。
Kさん、お付き合いさせてしまってすみません(汗)。
いつもの”広い”快走路へと出て、いつも気になっていた場所へ。
国指定天然記念物「川棚のクスの森」

幹周り11.2m、枝張りの美しさは日本一とも言われる大楠だ。
綺麗に整備された広場には直売場、地元の野菜が並んでいる。

ぜんぶ驚きの一袋100円だ。
今日も買い物用、おっきな発砲スチロールを積んできて正解だったな(笑)。
それにしてもどうだ、すがすがしいにもほどがある!

右手には、ボランティアのおじいちゃんが観光客に”謂れ”を説明している。
「孫が大宰府にいてですねぇ、なんてとこやったかなぁ・・・川の横の忘れたけども・・・」
「あ!そうなんですね!わたしの・・・」
盛り上がっているおじいちゃんとKさんの会話を耳にしながら、あちこち見て回る。
拳大の「スイフヨウ(酔芙蓉)」が綺麗に咲いていた。

駐車場にはノーマルの姿が大変うつくしい「R129メルセデスベンツ SL」。

わたしたちのALPINA B3も同じ時代のクルマだが、
この時代のクルマってなんともいえない味わいがあるんだよなあ。
”やさしい丸み”というんだろうか、わたし的に落ち着く好きな丸みがあるのだろうな。
好きな場所にツーリングに行き、自然を愛で、うまいもを食い、山を海を走る。
毎回いろんな発見があり、刺激に溢れている。
さてさて、次はどこに行こうかね。
帰路、Kさんと別れ、

御近所の方がなにやらまた弄っているそうで、電話して伺ってみる。
「ほぅ、これが!」
「ナルホド、リクライニングがねえ」
「どうです?このタイヤは?」
「重たいでしょ、シート」
「いや~欲しかったんですけど、我慢しました・・」
いやはや、クルマ談義炸裂ですな、同い年もうすぐ50なおっさんふたりで(笑)。
初秋の山口県、今回も本当に楽しいツーリングを堪能しましたね。

Kさん、奥さん、ありがとうございました。
redさん、そのうちまた!
Posted at 2015/09/29 13:48:53 | |
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