「あ、そうだ・・・正月旅にでよう!」
「でも空いとらんちゃないと?」
空いてるもんだ、年末に探して空きがあったホテルを予約し、
1月1日朝に出発する。
「お腹減ったね」
「タマゴサンド食べよう!」
「肉まん、いいっちゃない?」
「あ~そうね、いいよ~」
ALPINA B3 3.3にも飯を食わせ、

田舎道を更に脇道へ。
ひんやり濃密な空気感と、朝日のほんのりとした暖かさが非常に
ここち良い。
2度3度と深呼吸を繰り返す。
向こうから来た軽トラが、ググッ!とスピードを落とす・・・
きっと奇妙に見えるであろう・・
道端でのいい年をした夫婦の拳法のような動作は(笑)。
酔拳を繰り返したふたりは、満足の元、走り出す。
正月1日の朝、クルマも人もまったく目にしない。
いつも走る道、奇妙に違って見える。
急ぐ必要もない、なにも決めていない開放感につい、笑う。
また脇道へ。
のんびり写真を撮り、ぼーっと綺麗な澄んだ川を眺め、

線路を辿って走り出す。
だ~れも、いない。
「あ、腹減ったな?」
「日田まぶしでも食おうか?」

「豆田町」
観光客もまばら。

「おっ!いい取っ手やね!」
「毎回、ぎょっとしそうやけどね・・・」

「もう見らんようになったね、ビートル”ズ”」
「・・・・」←クルマにもおやじギャグにも興味のないかあちゃん(嫁)・・
思った以上に食いでがあった。
かあちゃんの「もう入らん」との声でおすそ分けももらう。
かなり満腹になったので、腹ごなしに整備された川の辺を散策。

「変な雲やね~」
「おっ!」

「オールドイングリッシュシープドッグ」
「まだ若そうですね!?」
「はい、6ヶ月でーす!」
手を叩いて呼ぶと、ガウガウ飼い主を引きずり(笑)、こっちへ登ってこようとする。
「大変ですね!(←呼んだくせに)」
「遊びたがって大変なんです!力強いし!(笑」
ふさふさ過ぎる体毛が、走るとワサワサッ!となるので、
更に大きく見え、迫力!
「すみませんでした~!」
と、笑顔で手を振り、いつものセリフ・・・
「犬かネコ、飼いたいよね~・・・笑・・」
しかしぽかぽか陽気、気温は6度ほどだがここち良くあたたかだ。
「ちょっと寝よ」

っと、土手を降り、

寝っ転がって、目を瞑る。
「はあ~~っ!(伸び)最高だーーーっ!」
少しづつからだにこころに、気が満ちてくるようで。
これだから、ツーリングはやめられない(笑)。

中津市に泊まる算段なので、北上を開始する。
でも、寄り道ばかり(笑)。
「平田城址」
「青の洞門」
ホテルで読む本を探しに。
冒険譚やドキュメント、エッセイ的なものが好きで良く読む。

旅先でのひとつの至福である(頷)。
夕日でも見ようと、海を目指す。
これだけゆったりした時間を過ごすのも久しぶりだ。
正直、この時間の流れを持て余すこころの葛藤、
というものも少なからず
脳裏を過ぎっては・・を繰り返す(汗)。
夕方、日が暮れだす時間・・ってのは、
太古の記憶・・・寝場所を、食べられない場所を、探す必要がある。
この遺伝子に組み込まれた記憶?もあって、落ち着かない?のか?
などと考えてもしまう(笑)。
いや、しかし・・・
デザインが美しいな、ALPINA B3 3.3(頷)。
「おい!あれ!?」
砂利運搬船の辺りの海中を覗いてびっくり!
数百の大きなイカが群れて漂っている。
なんでこんな場所に??
そして体が白くなり、興奮しているように見えたがなるほど。
1頭のイルカが悠然と、潜っては呼吸をしに浮上しては、
を繰り返している。
とろんとした水面に、抵抗をまったく感じさせないその泳ぎ。
イルカなんて、住んでる近所ではそうそう見ない(笑)し、
一瞬頭が理解できず、なにか異様で不気味な海獣に見え恐怖も感じた。
イカはイルカ(←似てるな)から逃げ、船に下に避難しているのであった。
「イルカなんて見れるとは思わんかったね!」
「・・・・・」←これもあんまし興味なしなかあちゃん(涙)・・
と、思ったが、実際は、何といったらいいのか、わからなかったらしい。
そりゃそうだ(笑)。
夕日は山影に消え残念だったが、素晴らしい体験のマジックアワーであった。
つづく
改めまして、皆様、あけましておめでとうございます。
今年もこんな感じ(汗)に過ごしていくとは思いますが、
お付き合いの程、よろしくお願い致します。
秀
Posted at 2017/01/04 12:44:36 | |
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