行こうと思い立って何年経ったろう。
30年は前、S110型シルビアで訪れた記憶がある出雲大社の方面。
もう一度自家用車で、もう一度かあちゃん(嫁)と、
行ってみたいと思っていたドライブが実現した。

朝5時に出発。
今回はゆったりのんびり、極力高速を使わず一般道で、
それも主要道路を避けて、趣のある風景を愛でつつ
遠回りをして走っていこうと決めた旅だ。
ルートも臨機応変、道草も自由自在なのだ。
当然とわくわくする(笑)。

岡垣町辺りの林の中を通り、

遠賀川を渡り、

若戸大橋を超え、

門司の港前で朝飯を頬張り、

宿泊用の買い物をして、

本州へと。

海の下だ。
山口県は痛快路の宝庫。
そして、麦畑広がる里山の風景に癒される。
向こうには野生のフジが淡いムラサキの花を咲かせている。

場違いであるような、ぴかぴかの大きなワンボックスが時折走ってくる。
「ああ、そうかそうか、ゴールデンウィークだったなあ、今日は・・」
と、思い出すほど、時間がゆったりと流れる場所ばかりだ、嬉しくなる(笑)。

新緑の優しいグリーンがとても清々しい道ばかり・・・
で、ワインディングも軽やかに・・・また嬉しくなる(笑)。
朝買っておいたサンドイッチを、

これまた連休を思い出させる道の駅「あさひ」で食べた。
なかなか楽しい262号から、主要の9号へ。
ちょっと走って楽しくなくなった(汗)ので、右に折れる。

笑顔が戻るその道は、489号という(笑)。

まさに、こんな道を走りたいと思っていたのだ(笑)。

クルマはなんにもいない(笑)。
目の前には、鈴なりのようにフジの花。

新緑とフジの淡い色合いと、
青空と雲とのコントラストが絶妙にマッチしている。
「自然はすげえなあ・・・」
と、また笑顔になった(笑)。
「いいねえ!」
「ホントね!」
「いいねえ!」
「ホントね!」

を、繰り返す(笑)。
前回の3月ツーリング時にも通った道なので、
思わず直進してしまい、Uターン(笑)。
26号と3号を結び、

兎にも角にも、絶景の中、独り占めで(笑)快走する。
そろそろ昼食の時間なので、

これは”県”がわかりやすいと思った、「しまねっこ」。
この辺りは山口、島根、広島の県境が近い。
目ぼしい食材も見当たらずに「おやっ?」

繁盛してそうな食堂を発見。
ラーメンとチャーハン、
そして、

ギョーザを注文する。
どれも素朴で、なかなかうまい。
おふくろの味的御店で、本当に近所のおかあさんが
働いているような感じがした。
満腹となり、また走る。

ローカルな道は、やはり走っていて心安らぐ。
「おっ!?」と思えば、気軽にUターンして、
こんな、

眺めと出会うことも容易いのだから・・やめられない(頷)。

「1日目にしてハイライトやったね(笑)」
「ほんと、いい道ばっかしやったね!」

「さて、要るものも買ったし、キャンプ場まであと少しやね!」
九州では見ない「第2上紋覆道」、

所謂スノーシェルター(笑)の構造をまじまじと眺めながら、
これも九州とはちょっと違う木々が並ぶ高原の風景も楽しんで走る。
この辺りは1000m級の山も多く、長野の山々の景色とダブって見える。
さあ、到着。
走り出してちょうど12時間経過、456km走破した。
特にどこも痛くなく、疲れたふうでもない。
良く走ってくれたMINI R53クーパーS。
ALPINA B3 3.3と同じコンセプト「中長距離を疲れず安全で快適に」
のクルマ作りは成功しているようだ。
燃費もここまでで、13km/Lを楽に越え14に近づいている。
ひとつ、B3と比べると、フロントの突き上げが悪路に
過敏に反応するので、今度スプリングを見直そうか?
タイヤエアーを0.2下げたら気にならなくはなったが、もう少しか・・。
中低速コーナーはB3よりも気軽に速い(300kgほど軽く
フロントタイヤは1cm小さいだけ)ので、今回のような
広域農道やコクドウは機敏に動き特に面白い。
それと、太くて歪なハンドルもどうにも力が入れにくく馴染めないかな。
しかし、クルーズコントロールに、エアーバックも付いているし・・(悩)。
自分で削って、革だけ巻き直してもらうのが得策か?・・な。
長いツーリングを体験してきて、
直進安定性、コーナリング性能、エンジンフィーリングなど、
1600ccのFFハッチバックモデルとしては、
凄く優秀なクルマだと断言できる(ちょっと弄った現在も含めた話)ので、
まだまだ理想を追い求めていきたい。

1日目の宿泊はキャンプとしたので、ここからも一仕事が待っている(笑)。
つづく
Posted at 2017/05/09 22:36:35 | |
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