
ワタシのゴルフ、
ディーラーで5年保証がうたい文句の、
CPCペイントシーラントを施工してあります。
ペイントシーラントって新車だと、
磨きもせずにクリーニングして塗り込むだけで(推測)、
5万円くらいだったか。原価と労力から考えるとすげー高い。
コーティング通の方は「ツヤはいまいち」とおっしゃいます。
この商品、過去に「こんなん5年もつわけないだろ」と、
老舗ワックスメーカーのウイルソンから訴えられました。
一審で敗訴、控訴審で逆転勝訴しています。
さらにノーメンテというワケではなく、
オマケで付いてくる「メンテナンスクリーナー」なる液体を、
「水洗いで汚れが落ちなくなった部分に」「年に2~3回ボディー全体に」
自分で施す必要があります。
でも・・・
すげー気に入ってるんですよ、コレ。
ワタシのゴルフ、新車施工後6年経ってますが、
ホントに水洗いだけで汚れが落ちますし水滴の跡もつきません。
撥水でなく、親水性なのがいいんです。
以前のクルマには市販のワックスを使ってたんですが、
カルナバロウみたいなヤツから数ヶ月耐久のまで色々、
気持ちよく撥水するのは1週間くらい、
撥水性が低下してだんだん水滴が大きくなって、
ボンネットや屋根に水滴模様が付いて、
数ヶ月洗車しないと洗っても落ちなくなる・・・
それに比べたら天地の差があります。
今日はそんなCPCペイントシーラントのナゾに迫ってみましょう。
まずはwebで調べてみますが、有用な情報は見当たりません。
海外の元品番でググってもMSDSが出てこない。
どっかにあるはずなんだけど。おかしいな。
しかし、ウイルソンと中央自動車工業の訴訟判決を読むと、いろいろ判っちゃいます。
ウイルソンの主張から抜粋してみましょう。
「テフロン素材の含有率は、全体の約0.5重量パーセントにすぎず、テフロン自体は微粒子状のまま溶剤と溶解されていない状態にあるので、塗装面と緊密に結合したテフロン被膜が形成されることはない。」
「これをワックスやシリコンに混ぜて塗布しても、長くとも数か月でテフロン粒子自体が落剥すると考えられ、5年間効果が持続することはあり得ない。」
「報告書には、被告商品塗布直後の試料A、被告商品塗布後屋外に10日放置し、水洗いした試料B、被告商品塗布後屋外に10日放置して水洗いし、被告商品用のメンテナンスクリーナーをかけて拭き取った試料Cについて分析した結果として、試料A及びBには微量のフッ素が検出されたが、試料Cからはフッ素が検出されなかったことが記載されている。」
「表面が劣化した塗装板でさえもメンテナンスクリーナーをかければ、含有される珪藻土により、劣化した最表面は研磨されて平滑化し、再度光沢度を上げる」
「被告商品の施工の有無にかかわらず、メンテナンスクリーナーを定期的にかけてさえいれば、実際の自動車塗装の光沢は長い間90パーセントを優に超える高い数値を維持できるといえるのであって、被告商品自体に、5年間新車の光沢度を保持する効能、効果があるものではない」
一方、中央自動車工業は、
メンテナンスクリーナー併用で光沢を維持したというデータを示し、
「日本国内における過去4年6ヶ月間のクレーム率は0.16%であり,そのうち商品の品質に起因する光沢についてのクレーム率は0.004%にすぎない。このことは,ほぼ100%のユーザーが被告商品の光沢維持効果に満足していることを示すものであり,被告商品の効果が5年間継続していることの証左である。」
あれ?ちゃんとフッ素処理されてるとか、それが5年後も残ってるとか、
そーいう分析データは無いの?
結局ウイルソンの主張はどれも根拠不十分で却下されておりますが、
でも・・・な~るほど、ヒミツが判っちゃった。
ワタシのMクーペはペイントシーラントは施工せず、
メンテナンスクリーナーを年数回使ってるだけなんですが、
ゴルフと比べて効果はほぼ一緒なのです(爆)
メンテナンスクリーナーにフッ素系処理剤が含まれているに違いない、
と思ってたのですが、実はそうじゃなくて、
ペイントシーラントの5年もつ親水・防汚効果とは、
実は、年数回のメンテナンスクリーナによる、
洗浄・研磨の効果だったのだ!
そして、年数回、石油系溶剤と研磨剤で、
塗膜の油汚れを落としてビミョーに研磨するだけで、
そこら辺のワックスよりはるかに高い防汚機能を、
塗膜自身から引き出す、
それがCPCペイントシーラントシステムなのだ!!
そのメンテナンスクリーナーでナンバープレートの緑文字を拭くと、
おおおっ、拭いた紙が緑に!
どおりで汚れが落ちるワケだ。
恐るべし、メンテナンスクリーナーの研磨力!!
そもそも、「新車の輝きを5年間保証」ってウリですが、
コーティングしようがしまいが5年でツヤを失って、
コンパウンドで磨いても元に戻らないクルマなんて無いでしょ!
ゆえに、
「コーティングしても新車の輝きを5年間維持できないコトを証明せよ」
という、一休さんのトンチみたいな難題に、
当然、ウイルソンは証拠を示せるはずがなく玉砕!
で、結論は・・・
コーティングしなくても、
メンテナンスクリーナーで拭き拭きして塗膜を研磨するだけでいいみたいよん・・・
メンテナンスクリーナー最高!!
(内容に問題ありましたら訂正致しますので、コメント、掲示板、メッセージ等で指摘お願いします)
ブログ一覧 |
クルマ話 | クルマ
Posted at
2012/08/16 22:02:24