ステアリングギアボックス交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
1ヶ月ほど前、駐車場にオイルが滲んでました。
まぁ、よくあることですけど、この場所に滲みが出たのは初めてだっ
指で触れてみると赤っぽい液体…LLCかな?
(アストロのLLCはオレンジ色)
いや、よくよく見ると、これはどうやらATFだな
下から覗き込み漏れ箇所を確認すると見慣れないパーツが…
どうやらステアリングギアというものらしい
そういえば、だいぶ前に余ったATFをパワステのリザーブタンクに入れたっけ。。
アストロはパワステラインにATFを入れるのはNGなんですけどねw
なぜATFを入れたのかは憶えてないなぁ…液面が少し減っていたから?多分、少し補充したかったんだと思いますよ
このステアリングギアの交換は、一見してちょっと手強そうだな
何度かお世話になってる修理屋に電話で聞いてみると、ステアリングギアのOHを勧められ、費用は10万いかないくらいだそうな…
ん〜…高いぃ。。
今年に入ってから、レンタルガレージ借りて、アストロの塗装剥げが目立つところを塗装しましてね
そこで幾分かの出費をしてることもあり、素直に10万円がポンとは出てきません。。
でも、オイルが漏れているからには、直さないといけませんなっ
2
ということで、オイル漏れのなさそうな中古品をヤフオクで物色開始
中古品は当たり外れありますし、結局は廃車からの部品取りなのでOHが前提でしょう。それを踏まえたうえで、なるべく漏れのなさそうな物を落札しましたっ
ヤフオクなどは、画像やコメントだけをヒントに程度の良し悪しを想像することになりますね
何点か出品されてましたが、キレイに塗装されたモノは、その塗装前の状態がわかりずらい
実際、オイル漏れの有無を質問しましたが返答は無し…
選んだものは塗装で化粧直しがされておらず、取り外したままの状態で写真がアップされていたもの。
見た目が汚いのは当たり前ですから。
んで、外見がなるべく乾いているやつを意識しました。
オイル漏れのある個体は、万年オイリーかと思いまして…
もちろん取り外す際に、オイルで濡れますけどね
3
しばらくして、届いた品を観察
やはり汚いんですけど、パーツクリーナーで掃除したら、そこそこ見れるようになりました
交換したいステアリングギアはピットマンアームの軸から漏れてるようです
この中古品は、そこに漏れ跡がないので、このまま使えそうな気がします…てか使っちゃいますがっっ
外見を掃除しても、ステアリングギアの中に残っているオイルがホースの差込み口から流れ出てきます。ゴム栓してもイマイチだな〜…
交換するまで、中のオイルを完全抜いてしまうのもサビの原因か?
では、なんとかネジで塞ぎたいと思いつつ…
ここのネジはホームセンターでは取り扱ってないサイズでした
アウト側はM16の細目
ピッチは1.5だったかな?
ホムセンにはM16の細目はなかったので通販で購入〜
イン側はM18の細目かな?
両方共M16だと思って注文忘れました。。
でも、こちら側はワンウェイになってるようで、ゴム栓でも漏れてこないです♪
4
状態が確認できたので、塗装してから取り付けようと思いましたが面倒になったのでこのまま付けますっ
本格的に作業を開始する前に、車体についてるステアリングギアが自分で外せるのかチェックしました
上部のステアリングシャフトはピンチボルトで固定…なんとかなりそう。
イン、アウトのパワステホースはフレアナット…サイズがわからなかったのでフレアナットレンチを何本か購入。
ピットマンアームと繋がるリレーロッド…連結部分の隙間が狭く手持ちのプーラーの爪が入らないので薄爪ギアプーラー購入。
中途半端に外して、どこかで躓くと不動車になりますからね
基本、ビビリなヤツですから、下準備は慎重です。。
5
んで、作業日っ
朝8時からスタート♪
真夏日が続く中、天気は曇りで気温も低く良い感じだ
15時からは雨の予報ですけど、それまでには片付くでしょうー
車体をジャッキアップして前輪も外す
まず、リレーロッドとピットマンアームの分離
用意した中古のステアリングギアにピットマンアームが付いてたのは幸いだっ
これを外さなくて良いのは助かる
リレーロッドとピットマンアームの接合部分に薄爪ギアプーラーをかまして外しにかかるが、爪が滑って外れてしまう
テンションかけると、ギアプーラーのアームが広がってしまうようなので、アームが広がらないように、ボールジョイントプーラーで抑え込んで外した。これはCクランプとかでも良さそうね。小さいのは持ってないけど。
たしかプーラーが入りやすいように、ハンドルは右にきっていたかな。
作業上ハンドルは何度か動かすようなので、ピットマンアームとリレーロッドは切り離さないでネジを仮止めしておく。
次、パワステホースのフレアナットを緩めとく
18mmのフレアナットレンチが合いました。ホントはインチサイズなのかもしれませんが…w
念のためフレアナットレンチを用意したんですけど、あまりキツくは締まってなかったのでスパナでもいけたかな?ボンネット側から作業することになると思いますが、結構狭いのでフレアナットレンチは扱いにくい感じでした。
次にステアリングシャフトのピンチボルトを外す。
シャフトを覆っているゴムのブーツは、上にズリ上げて針金で固定しておきました。
ボンネット側からだと狭くて工具が入らないし、ピンチボルトもほとんど見えません。ここは、左側のホイールハウスから泥除けをめくると作業しやすいです。工具もここから入りますし。
この時、ハンドルは直進方向…だったかな?
ピンチボルトが手前に向いてくれます。
このピンチボルトを抜いてもステアリングシャフトはすんなりと抜けなかったので、バールを使って上へ押し上げました。
この3点が外せたところで、改めてパワステホースを完全に外してオイル抜き。下にはオイル受けを準備しておきます。
オイルを抜いてる間に、ステアリングギアを固定している3本のボルトを緩める。これも左側のホイールハウスにありますね。
16mmのソケットレンチが合いますが、手持ちになかったので、この間にチャリで買ってきました。
そうそう。ピットマンアームとリレーロッドを繋ぐボルトのネジ山が痛んでいてスムーズに回らなかったのでこれも購入しときました。M12のピッチ1.75…だったかな。外したネジを持参しましたが、合うサイズが置いてあるとは思ってなかったのでラッキー♪ステンレスのネジを2個購入。ここはダブルナットにしておきます。
ステアリングギアを取り外す時は、片手で支えながら、固定ボルトを緩めましたが、かなり重たいので落下注意ですねっ
6
無事取り外せたので、今度は中古品の取り付け〜
この重量ですから車体に固定するのが厄介ですっ
下からジャッキで持ち上げて支えたり、針金でステアリングギアを吊るし上げたり…
なんとか固定することに成功♪
あとは取り外しと逆の手順なので簡単です
ネジの固着で外せないことが厄介なので、取り付け自体は難しくない。
ステアリングギアを外したことでハンドルのセンターがズレることを心配してましたが、ステアリングシャフトとステアリングギアの入る位置は平面にカットされているので、間違えることはなさそう。ステアリングギアを撤去してからハンドルをグリグリ回さなければ位置ズレはないかな。
7
最後にパワステフルードをリザーブタンクに入れつつエア抜きです。
入るとこまで入れてハンドルを右へ左へとグリグリ…
ポコポコとエアが抜けます。
ある程度エアが抜けなくなったところで、エンジン始動〜
パワステポンプにエアが噛んでいるようで嫌な音がなってます
そのまま、ハンドルをグリグリ…
するとボコボコっとエアが抜けつつ、ドバッとオイルが飛び出してきたっ
リザーブタンク周りはオイルだらけになっちゃいました。。
蓋を開けたままですからね
蓋閉めたらエア抜けないだろうし…むむ。
パワステポンプからの異音も消えたので良しとしました。
8
片付けまで全て終わったころで雨が降ってきました。
試運転後、ホットな状態でパワステフルードの液面を確認したかったのでガソリンスタンドへ。
スタンドなら屋根がありますからね♪
そこで、フルードをHOT位置まで補充して完了です
中古品のステアリングギアボックスは2000円。しかし送料が高く3000円も取られましたので、合計5000円ですね。
その他、いろいろと工具も買ってますが、それはまた別件で使えるから抜きにしておきますっ
ステアリングギアが中古品に変わったところで、ハンドリングに大きな変化はありませんでした。OHしていたら、少しは軽くなったのかな?
数日経過したあと、駐車場のオイル滲みが消えてくれることを願ったりですね〜
ダメな時は、取り外したギアボックスをOHして付け直しってところでしょうか。
一度経験した作業なら、次回はもっとスムーズだと思います。
そう何度もやりたい作業ではありませんけどね〜
ちなみに、用意していたパワステフルードは3本ですが、ギアボックスの交換により2本弱使いました。パワステポンプやラインにも旧オイルが残っているはずで、オイルの完全交換には至っていませんが、後日トラブった時のために1本残しておこうと思います。
アップするつもりのなかった作業なので画像少なめなところは勘弁してくださいっ
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