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あれはいつの事だろう、軽く15年は昔の話だ。

当時神田で働いていた私は会社帰りに時折立ち寄る一軒のカレー屋さんがあった。

そこは小さな店舗で、若いお兄さんが一人できりもりしていた。

そのお店、私以外の客が入っている所を見たことが無く、

実際の所味の方もお世辞にも美味しいとはいえる物ではなかった。

しかし会社帰りに路地裏に１つ煌々と明かりを照らし頑張るお兄ちゃんの姿に

微力ながら応援の意味を込め時折足を運ぶことにした。

１度、２度、3度・・・と足を運ぶ。

常にその小さな店内にはそのお兄ちゃんと私だけ。

特に会話は無い。

ある日事、お兄ちゃんが何も言わずに大盛りにしてくれた。

もしかしたら手違いなのかもと思い、声には出さずとも

「ありがとう！ これからも微力ながら協力するよ俺！」

と心の中で叫んだものでした。


そして後日お店を訪れると今度はお兄ちゃんが黙って

ポテトサラダを出してくれた。

これは手違いなんかじゃない！

明らかにサービスしてくれてるんだ！！

今度は声に出して

「ありがとうございます！！」

そして私はすのポテトサラダを息を止めて一気に喰らった。

そしてその勢いのままカレーも喰らい感無量で店と後にした。

そして俺は小さくつぶやいた。

「お兄ちゃん、いままでありがとう。俺はもうこの店を操業する時が来たらしい。」

「さらばお兄ちゃん、この土地に根を張って末永く頑張ってくれ！」

何で卒業かって？

だってポテトサラダ食えない食べ物の中でもNo3に入る難易度なんだもん。

善意のポテトサラダがほのぼのした小さな店を戦慄の館へと変貌させた。

数年前に懐かしさからその道を通ったらもうそのお店は影も形も無くなっていた。

俺があの時ポテトサラダを食ってさえいれば・・・。 とちょっと思いかけたが、

でもそれはムリ。 だってきらいなんだもーん。

俺は最低である。

いまだにポテトサラダは難易度No3の圏内に鎮座している。


ってかこれみんカラに書く内容じゃなーね。　

ま、今に始まった事じゃないからいっか。 てへっ。

よーし、四十もとうに過ぎたおっさんの「てへっ」が出ところで仕事に取り掛かるとするか。