山道に向かないT32

　今更って訳でもないが、T32エクストレイルのオーナーさんはどうやって長い下り坂を運転しているのかすごく気になっている。

　たとえば富士山スカイラインを御殿場方面へ下っているとき……。たとえば松井田軽井沢線を碓氷軽井沢IC方面へ下っているとき……。

　など、できれば過剰に速度を上げることなく定速で走りたい場合……この車では不可能である。

「スポーツモードにしてフットブレーキを併用して」

　とよく言われるが、スポーツモードはエンジンブレーキとしてはまるで役に立たない。　　　　　　　　　

　スポーツモードにしてフットブレーキで充分に速度を落とし、ブレーキペダルから足を離す。すると速度はみるみるうちに上がっていく。そこでまたフットブレーキを踏んで充分に減速する。こんなことを繰り返していたら、後続車の怒りを買って煽られてしまう。

　以前、どうしてマニュアルモードや仮想2ndレンジがないのか日産の整備士さんに聞いたことがあるが、こういうことらしい。

「エンジンブレーキかけるとCVTが壊れやすいので、エンジンブレーキをかけられなくした結果Dレンジの次がLレンジになった」

　問題解決よりも問題放棄に走った集大成が今のT32型エクストレイル。これでよく山道だの雪道だのって言えるよなぁ┐(´ー｀)┌

　T31エクストレイルはマニュアルモードがあった。これによりCVTに問題が発生しやすかったらしい。

　NV350は5速ATだったので下り坂でのエンジンブレーキはこれが一番信頼できた。またNV350に乗りたい。

　まったくもって街乗り車になってしまったT32エクストレイル。にしても時速40～60kmで下り坂を走ること程度は想定してほしかった。回転域が変化するスポーツモードがあるがエンジンブレーキとしては気休めにもならない。

　グチグチ言っていても仕方がないので、ずばり日産の整備士さんに聞いてみた。

　結論、時速50km程度だったらLレンジで問題ないとのこと。まぁ、回転数めちゃくちゃ上がってやかましいし、壊れたりしないか不安になったりはするが……。

　実際のところ、部品の交換時期は早まる可能性があるが、今これで突然壊れたりすることはないとのことだ。

　この言葉を信じてやってみた。

　富士山スカイラインではないが、同様な勾配のきつめな長い下り坂……。

　Lレンジだと逆にエンジンブレーキが利きすぎるので、減速しすぎるようであれば若干アクセルを踏んで一定の速度を維持することができた。

　今後はいろんな坂道で加減を体得できるようにしたい。

　その車の持つポテンシャルやコンセプトを失った車と言えば三菱デリカが話題だが、そのはるか昔に日産エクストレイルはやらかしてしまっていた。

※あくまで個人の思いと、お世話になっている整備士さんに伺った内容です。批判やうんちくの類のコメントはお断り致します。これだけクソ車のように書いてはいるがやはり愛車である。気に入っているぞ(o´_`o)