
ようやく今季初の大寒波がやってくるといういことで、日本各地に大雪の予報が出ています。
雪景といえば昨年の嬬恋あたりに行ってみたいのですが、まずは日光華厳の滝を撮影しておきたいので栃木県を目指します。

午前5時に出発。現時点で埼玉県南部は雨。

東北道に入ります。
根拠のない予感ですが、おそらく日光宇都宮道路あたりから雪になるのではないでしょうか。

利根川橋を渡ります。こうして見ると、どこまでも続く廃墟のようで不気味さを感じますね。再塗装しないのでしょうか……。

宇都宮ICに到着。引き続いて日光宇都宮道路に入ります。

なんということでしょう。雨はこれっぽっちも雪に変わらぬまま終点まで走り終えてしまいました。

いろは坂に入ります。この辺りから、もしかしたら雪にならないのでは……と不安になります。

明智平の手前あたりで、ようやく路面がシャーベット状になりました。

こいつの出番がやってきました! このために高い金を払って四駆にしたのですから、ここで使わない理由がありません。

第二明智トンネルを抜けると各所で多くの除雪車が忙しそうに動いています。彼らのおかげで私のようなカメラマンも訪れることができるので感謝しかありません。
しかし、除雪された雪塊を無傷で乗り越える自信がなくて除雪車の後ろについてしまいました。目的地はすぐ先なのでこのままゆっくり進みます。

目的地到着。右手の華厳の滝第二駐車場です。まだ誰も踏み入れていないまっさらな新雪に突っ込みます!

ゲートオープン! キャラバン4WDが吼えます!!
いや、普通に大人しく入りましたよ。ご安全に。(笑)

雪に埋もれるキャラバン! カッコイイですね!!
因みにこの駐車枠が滝への最短ルートになります。
除雪車の後ろに付いていた時に、右車線から抜いていったクルマがあったのですが、彼は第一駐車場に停めたようです。私も昔はそちらを使っていましたが、特に積雪期は徒歩移動を一歩でも少なくしたいので近年は第二駐車場を使うようになりました。

ここで予想外の出来事が!
なんと無料観瀑台が工事中でした。「あることが当たり前と思うな」とはよく言いますが、まさにその通り。事前にネットでちょっと調べておけば分かることでした。

無料観瀑台からの眺めです。下の方までは見えませんが、一応滝を見ることは……
え……?
滝を見ることは……
ええっ!?
すみません、滝が写っていません!! じつはこれ、本文を編集している今気が付きました(笑)。
どうして滝が写っていないのか、まだ明確な答えには辿り着けていません。ただ、発電と観光を目的として滝のすぐ上流にある中禅寺ダムで水量を調整したり、夜間は水を止めたりすることがあるようです。

話を戻します。
1時間と少し待っていれば有料観瀑台に行けるので、カフェタイムにすることにしました。出掛けに面倒でもコーヒーセットを持ってきておいて良かったです。

外は傘が必要なレベルで雨が降っていますが、内窓を結露させたくないので(特にリアガラスはカメラが見えなくなるので)スライド窓を開けておきます。洗車用のウエスを縁に掛けておけば車内が水浸しってことにはならないでしょう。

雪が降っていたらこの撮影のあと中禅寺湖で……と思って、マユさん(DDSマユ)と結衣さん(SD-F-60)を連れてきていますが出番はなさそうです。
有料観瀑台オープンの時刻になったので準備をしていたら、キャラバンの目の前でスタックしているクルマが……。
「おいおい、マジかよ。ぶつけるなよ?」
と暫く見ていたら、今度はキャラバンのほうへ頭を振り直してアクセルを踏み込んでいるではないですか! その距離2~3メートル!

さすがに静観していられなくなったので声をかけました。
初心者マークの軽自動車。20代前半くらいの若い男性。出口に向かいたいけど動けなくなったと……。
いや、あんた入ってきたところじゃん。滝見ないの? と思いましたが、おそらく雪に対する不安でいっぱいになってしまったのでしょう。
とりあえず、キャラバンを動かして轍を作ってみました。ここまで抜けられれば後は進めるでしょう。

しかし、彼のクルマは高ぶるエンジンサウンドを上げるばかりで前へ進むのを拒んでいます。
となれば車載している折畳みスコップの出番です。タイヤの前の雪をどけていきます。思えばこのスコップ、まともに役に立つのはこれが初めてです(笑)。

それでも前へ出ようとしないクルマ。あとは最も古典的ですが押します! マッチョではないので押せる自信はなかったのですが、軽自動車だから? なのか案外軽く押すことができました。まぁ、同時にアクセル踏んでますし(笑)。
すぐそこで作業をしていた除雪車はまるで我々を避けるかのように除雪作業を続行しています。さっきまでは向かって右側、今は左側です。目の前やってくれても良くない?

で、轍まで抜けた彼はお礼を言おうとしたのか、そこで停まるものだから再びスタック。
え~~~~(笑)
二度目の救出後はそのまま進んでいきサンキューハザードをくれたので、私は大きく手を振りかえしました。

救出劇を終えたので有料観瀑台に行きます。今はひとりエレベーターの中。
無料観瀑台のあとに車内で乾かしていたモンベルのジャケットは既にびっしょり。
あ、このジャケットは14年も愛用していてゴアテックスは完全に効果を失っているので、私はこれを超親水性ゴアテックスと呼んでいます(笑)。

エレベーターを降りたら暫くトンネルを歩きます。

観瀑台に到着。
さっそく撮影を始めますが、雨が凄いです。観光客も少ないので荷物を屋根の下に置いてカメラ三脚だけ持って出ます。
まずは毎度撮っている一部分の望遠による切り出し。飛沫を止めて荒々しく迫力ある姿に撮影します。

雪ではなく雨なのでずぶ濡れ状態です。

一度下がってレンズを交換し、今度は全景を撮影。
御覧の通り、滝側は横殴りの強風が吹いている様子で流身が暴れまくっています。冷たい雨の中ですが、風が止む一瞬を待ちます。

撮影を終えた後は熱々のすいとんを頂きます。厳冬期の華厳の滝撮影では、この流れが定着しています。

帰路につきます。
朝一から停めっぱなしだったキャラバンの周辺だけ除雪ができなかったようで、手作業で雪かきされていました。申し訳ない!
駐車料金は一回320円。時間制ではないのが有難いですね。

帰りの道路状況は、まったく雪がなくシャーベットもありません。ただし、雨と雪解け水が路面を覆いながら流れているのでスピードは押さえて2速3速を繰り返しながらゆっくりと……。

寄り道をします。東北道佐野SA上り。

先程すいとんを食べたばかりですが、お昼近いので佐野ラーメンはましおを頂きます。この為だけに立ち寄っています!
蛤(はまぐり)と鰹のだしが効いたスープはあっさりとしていながら魚貝の風味をしっかりと感じさせてくれます。佐野ラーメンの平打ちちぢれ面にとても絡み合います。さらに、それだけではなく蛤の現物が2個も入っています。
埼玉は蓮田に店を構える「ひのでや」さんと佐野ラーメンのコラボなので、いつかお店の方にも行ってみたいです。(ホームぺージを見たら蛤の量が凄かった!)

埼玉県南部の人は普通は考えないことだと思うのですが「佐野まで戻ってきたらあとは一般道でもいいや」となるのが、あしかがフラワーパークに通いまくってる私の思考です(笑)。

落合橋を渡り川越エリアに入ったところで、初めて見ました。
逆走です。
右折レーンに逆進入して、車線がなくなるところで気づいたのでしょう。ハザードを出して停車していました。この後どうするんだろう?

帰宅前に給油。エネゴリ君ボックスティッシュを貰いました。3個目です。
雪降る中の日光華厳の滝を狙って出かけましたが、的外れな結果となってしまいました。けれども、ネタ満載な一日になったので面白楽しい日になりました。
今回のれぽ~とはここまで。