
せっかくの連休だというのに、写欲はあれどなかなか重い腰が上がりません。開き直ってずっとダラダラ過ごしてしまおうかとも思ってしまうほどです。
そうして無駄に時間を過ごして午後になり、ようやくここで出かける気になりました。
目指すは赤城山の小沼です。最近の情報だと歩けるほど凍っているようです。

関越道の渋滞情報はなし。いたって順調……と思ったら事故が発生していました。おそらくこれから渋滞が発生するのでしょうね。
まずは1台、2台……

少し先に3台目。

その先を更に進んで4台、5台……。なかなか大きな事故ですね。

と思ったらそこから更に進んだところで6台、7台!?
なんと7台の事故車両が!! そしてお約束の第3通行帯。つまり一番右側の車線です。この事故の原因がそうかは知りませんが、おおよそこの車線に居座る輩は車間をとらないですよね。なのでイレギュラーが発生すると即事故に直結します。

さて、前橋ICで一般道に出ます。

県道に入ると、あとは赤城山に向けて一直線です。途中に赤城の大鳥居という巨大な鳥居があり、赤城山の玄関口となっています。

山頂まであと少し。赤城白樺牧場まで上ってきましたが雪がありません。これは期待外れだったかな?

大沼の外周に来ると雪が積もっていました。でも少ないです。

ビジターセンターを過ぎ、いよいよ小沼への坂道へ入ります。

右へグルっと右折したところでブォンブォン! ゴリゴリゴリ! とタイヤが空転し始めました。見事なアイスバーンです。
これまではみん友さんのジムニーで訪れていたので問題なく上れていましたが、今回のキャラバンで行く際に一番気にしていた難所です。
(こりゃ、ビジターセンターまで戻ってチェーン巻かないと行けんかな?)
とか、
(下手に頑張って進むとUターンできなくなるから、引き返すならスタート地点のここがいいいよな)
とか、いろいろ考えがよぎったのですが、少し勢いをつけてシフトアップしたら空転が収まったのでこのまま進むことにします。若干滑ってはいますが止まらなければ行ける感じです。
ただ、これだけ滑るとなると帰りが怖いですね……。

小沼駐車場の到着。こちらはまた雪がありません。

さて、小沼へやって来ました。雪はありますが、とても少ないです。
湖面は見事に凍っています。中央まで歩いて行っている人もいるので、しっかりと凍っているようです。

ただし、氷のきしむ不気味な音は常に響いています。

問題は風!
駐車場に到着した時点で風が強めに吹いていたのですが、湖畔に来たらさらに強くなりました。
時折、穏やかになるのでそのタイミングで撮影しますが、再び来る風にドールが倒されないように、ウィッグが飛ばされないように、ストロボディフューザーが飛ばされないようにと常に気を張っていなければなりません。

細い白樺に寄りかからせて撮影。白樺からひょっこりのポーズです。簡易スタンドを使おうかと思ったら壊れていて使い物にならなかったので、両足と左手の3点支持です。
この風の中恐ろしい……。

今度は白樺を背にして寄りかからせます。まだこちらの方が安心感があります。

湖上は風を遮るものがないので危険度が高いのですが、せっかくのシチュエーションで撮らずに帰るのは勿体ないので、ドールスタンドを使用して、突然の風にも対応できるよう左手は常に救助体制をとりながら撮影します。

因みに、三脚は可変式スパイクの石突を備えているので普段はゴム、氷上ではスパイクで使用できます。

撮影ポイントまで行きは陸地を歩きましたが、帰りは氷上を歩くことにします。アイスバブル、見てみたいなぁ……。

膨張と収縮を繰り返しているので、あちこちにクラックがあります。深いクラックではなさそうなので大丈夫とは思いますが、念のためできるだけ近くは歩かないようにしています。
クラックの先のほうに人の姿があります。小沼とは言いますが結構広いですよ。

キャラバンへ戻ってきました。
どんどん風が強くなってきたので、あまり撮れずに撤収になってしまいました。朝から行動できていればもっとゆっくり撮れたのに……。

車内で片付けをしつつ反省会。
このは「寒かったし、怖かったよぉ」
私「うん……こんなに風がある中で無理して撮影しなくても良かったかもね。怖い思いをさせてすまなかった」
疲れまくった体に、おかかのおにぎりが美味しかったです。

車体が揺れる程の強風になってきたので帰路につきます。

難所に来ました。
ギヤを下げて……ん? 減速しないぞ!?
んじゃABSで……いや、まったく減速しないぞ!?

車内に響くABSのバイブレーションとは裏腹にまったくスピードが落ちないまま交差点まであと少し。
ヤバい! ヤバい! ヤバいぞ!?
同じ思いをした人でしょうか。左側壁へぶつけて止めたような痕跡もあります。
この交差点、トの字になっていて奥側は行き止まりなのでクルマが来る心配は殆どありません。左から来る車もこちらへグルっと鋭角に曲がらなければならないので充分に減速するはずです。
ということで、右に寄って万が一車が来たときの出会い頭の衝突を避けて、進路はそのまま奥側へ逃げることにします。

止まれの標識を越えたあたりからようやく減速して電光掲示板の前で停止することができました。
下り坂アイスバーンの恐ろしさをこれでもかというほど体感することができました。止まらないどころではなく、減速すらしないのです。
次回、ここを進むときはチェーンを巻こうと思います。積雪していればスタッドレスのほうが良いのかな?
久しぶりに撮影に出かけましたが、やはり雪や氷は楽しいです。
シーズン中にもう一度訪れたいところです。その時はチェーン初使用となるか?
今回のれぽ~とはここまで。