市場価格

CSLの中古市場価格が相変わらず高騰しているのは想像通り。昨今の事情やBEVのトレンドからすればもう出てこないこの手のクルマ、かつ限定車にプレミア価格が付くのは市場原理原則に適っている。とはいえ、工業製品として客観的に見れば、製造原価から販売利益を考慮して設定された当時の販売価格以上の価格価値は本来なら、ない。にもかかわらずこの価格。1900万くらいの値付けもあるらしい。
1900万なら、つい先日発表された911カレラTの新車を買ってかつ200万のお釣りが来る額だ。どう考えても異常。CSLとはいえ、たかがBMW、元よりポルシェやフェラーリのようなプレミアブランドではない。

まぁ値付けは販売側の自由裁量だから、自分のようなビンボー父さんは恨めしく見ているしかないのだが、さて売れるのかということは興味深い。CSLに1900万のプライシング、恐らく跳ね馬好き系のあの手の界隈からは関心外、911系からはやっぱり911以外には大金払わない、純粋なビーマーには喉から手、だろうが、そんなにリッチマンは彼らの層にはいない(※イメージ)、単なるクルマ好きだと、中古のビーエムに2000万出すなら新車の(素)カレラを買いたいだろう。そんなこんなでどうにも中途半端なポジショニングになっている印象。
欲しい人、買える人、この両者が重なるのは意外と難しい。さて自分が年収1億なら投資感覚で買うか？いや、ならフェラーリに投資するかな。やっぱりBMWは程々の値段がいい。手のひらに収まる感じがCSLであっても大切。