どのくらいの大きさの刃物・どんな工具を持ち歩くと捕まる?　その1…銃刀法編①

【長文　失礼します・・・その7まであります】
5月下旬のネット記事で「刃渡り測り間違い、男性を誤認逮捕　銃刀法違反容疑で」とあったので、どのくらいの大きさの刃物が違法所持に該当するのかを、通勤時の鞄に十徳ナイフ(アーミーナイフ)、車に大工道具、車修理道具などの積載をケーススタディとして、どのような規制があるのか調べてみました。調べたのは、刃物関係としては銃刀法、軽犯罪法、迷惑防条例、工具関係ではピッキング禁止法、軽犯罪法の範囲だけです。これで充分とは言えない面もあり、また、文中には個人の意見が含まれ、また事実誤認の可能性があるため、正確性欠ける部分があると思いますので、全て自己責任で対応してくださいね。《写真は、調べるきっかけとなったネット記事》

はじめに、刃物関係について見ていきます。
まず銃刀法の規制としては、日本刀や拳銃・猟銃などの規制もありますが、その話は抜きにして、一般家庭でもありそうな刃物に焦点を当てて銃刀法の規制を書き出していきます。
【原則】業務その他正当な理由による場合を除いては、刃体の長さが 6 cm をこえる刃物を携帯してはならない。 違反の場合→2年以下の懲役または30万円以下の罰金
(注)規制対象となる刃物は、種類により長さ等の例外があります。
(はさみの例外)…刃体の長さが 8 cm 以下で刃体の先端部が著しく鋭くなく、 かつ、刃が鋭利でないものは、銃刀法の規制から除外。
(折り畳みナイフの例外) =十徳ナイフ、アミーナイフ、肥後守が該当
刃体の長さが 8 cm 以下であって、刃体の幅が 1.5 cm を、刃体の厚みが 0.25 cm をそれぞれこえず、 かつ、開刃した刃体をさやに固定させる装置を有しないものは、銃刀法の規制から除外。
(くだものナイフの例外)…刃体の長さが 8 cm 以下であって、 刃体の厚みが 0.15 cm をこえず、 かつ、刃体の先端部が丸みを帯びているものは、銃刀法の規制から除外。
　(切り出しの例外)…刃体の長さが 7 cm 以下であって、刃体の幅が 2 cm を、 刃体の厚みが 0.2 cm をそれぞれこえないものは、銃刀法の規制から除外。

さてここで問題となるのが「刃体の測定方法」ですが、
つづく